炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

(続)ブレーキ機構は本当に安全か

2010-02-12 07:51:42 | Weblog
トヨタのハイブリッド車のブレーキ機構について、さらに調べてみた。トヨタが公開している企業情報の研究・技術の中にブレーキ機構の図がある。
図については版権が設定されていると判断するから、ここでは図から読みとれる内容を記述する。
図から見るとブレーキ・ペダルは機械的にブレーキには直接つながっていない。ブレーキを踏むとストロークセンサーによって、ブレーキの動作が電気信号に変換される。この信号はブレーキ制御ECU(コンピュータと思われる)に入力され、ブレーキ・アクチュエーターを制御して油圧ブレーキを動作させる。つまりブレーキ・ペダルの動作は、コンピュータを介して油圧ブレーキをかけているわけである。
ここで気がかりなのは、ブレーキ制御コンピュータが故障したら、ブレーキ・アクチュエーターが動作しなくなり、ブレーキが効かずに「抜ける」ことになりはしないかということである。フェール・セーフ機構になっているのだろうか。
電気的な回生ブレーキは、図から見ると別系統になっている。前回のブログではこの「油圧ブレーキと回生ブレーキを切り換えるのでないか」と書いたが、これは思い過ごしかも知れない。
ホンダに関する記事には、「ホンダのハイブリッド車にはそうした切り換えがなく、ブレーキを踏めば油圧と回生の両系統が利く構造」(広報部)がある。ホンダのブレーキ機構に関しては資料が見あたらないので、コメントできない。

かってカミさんは車を運転していて、ブレーキが「完全に抜けてしまう経験」をしたことがある。その理由は、油圧ブレーキ系統のパイプが破断して、ブレーキ・オイルが流出、ブレーキがまったく効かなくなったことにある。何とか立木に車をこすりつけて停止したそうで、私は後になってから、「サイド・ブレーキを使ったらよかったのに」といったが、カミさんいわく「ブレーキが効かないとき、頭が真っ白になって、そんなことに気がつくわけないでしょ」と逆に怒られてしまった。
最新式の車は、万が一にもメイン・ブレーキが効かなくなることはあり得る。その時はサイド・ブレーキがあることを思い起こすことが教訓としてある。
万が一とは、22万台の新型ハイブリッド車が国内ですでに売れているそうであるから、22台にブレーキ機構の故障があるかも知れないことを意味している。
トヨタの技術陣は、「万が一ではありません。弊社の製品のブレーキ故障率は千万分の1以下です」というかも知れない。そうあってほしいものである。
(応)