5.1サラウンド地デジ放送の疑問

5.1サラウンド地デジ放送を普通の2チャンネルステレオで聴くと音が劣化するような気がすることから、5.1
サラウンド地デジ放送がどのように行われているのか疑問に思うようになった。方式の詳細は明らかにされて
いないので、ここでは次のような検討を行った。5.1サラウンドを2chステレオで放送するのは、受け取った側
が放送されたものから再び5.1サラウンドの原音を復元できれば、放送視聴者が5.1サラウンドを楽しめる、と
考えたからであろう。そこで、チャネル変換を線形行列で行うものとし、5.1サラウンド原音→２チャネルス
テレオ（これを地デジで放送）→5.1サラウンド（放送を受け取った側が再生）と変換を繰り返したとき原音
が復元できるのか、というのが問題である。結論は極めて限定された原音しか復元されない、という事になっ
た。したがって5.1サラウンドを2chステレオで放送する意義はあまり無く、単なる技術的お遊びに過ぎないよ
うに思える。pdfファイルをアップできないので、詳細は http://www13.plala.or.jp/ATI に掲載した「5.1サ
ラウンド地デジ放送の疑問」を参照していただきたい。

まわりのテレビ視聴者の多くの友人に5.1サラウンドの地デジ放送について聞いてみたがほとんどの人がその
ことを知らなかった。つまり、音質もあまりよくなく、多くの人の関心も無い5.1サラウンドの地デジ放送はやめ
たらどうかというのが筆者の意見だが、ＮＨＫはさらさらその気が無いらしい。この頃は「クラシック音楽館」
も聴かないことが多くなった。（ボブ）