この夏留守にした日本間においた薬箱、その中に旧式の水銀体温計が2本ある。
その水銀体温計の一つは41.2°Cを示し、もう一方は41.1°Cを示していた。
留守の間に室温が41°Cにまで上昇していた証拠である。まことに厳しい猛暑であり、室内にいても日射病に罹病する可能性があることがよくわかった。
水銀体温計は、温度を記憶として残す機能がある。その機能の説明などを含めて、水銀体温計については下記のブログが楽しい。
赤線入り体温計
水銀体温計の温度指示をリセットするためには、体温計を激しく振り、水銀柱を水銀溜に戻さなければならない。この作業のとき体温計を何かにぶっつけると壊れて水銀がころがりでる。水銀は毒性があると言われているので、適切に回収処理する必要があり、ブログにも多くの悲鳴が載せられている。
このこととあわせて、電子式の体温計がでまわっているから、水銀体温計は市販されていないであろう。現在市販されている電子式の体温計は、留守中の室内気温を記録する機能までは持ち合わせていない。水銀体温計が最高温度を記憶として残す機能があることは、まことに優れた特徴である。
この猛暑の夏、2本の水銀体温計に記憶された最高温度を眺めながら、この旧式の体温計に改めて感心させられ、やがてはこれもお宝になるかも知れないと思った。
もしお宅にも水銀体温計が残っていたら、「どうぞ大事に保存なさってください」といいたい。 (納)