アジテータは現実を言わない。事実を単に言っていたのではアジテーションにならないからだ。アジテータは幻想を振りまき、聴く人をその気にさせる。
何とかミックスで景気がよくなると人々に信じ込ませ、一時、株価が急上昇したが、景気がよくなるというのは幻想であった。物価は上昇しそのため国内消費は政府の言う想定内より大きくはずれ、過去の消費税導入時の落ち込み以上に低迷しているという。国内投資を表す機械受注統計も5月には前年同期比せ14.4%の減で、リーマンショック時の減少より大きい。日本円/ドルを高くすることで貿易収支は大きく改善されるといわれたが、赤字が続き、ここのところでようやくとんとんといったところだ。政府はそっと来年度のGDPの伸びの下方修正を言い出した。
実際には起こりそうもない戦争シーンを並び立て、国民の恐怖心を煽っている。そのくせドンパチが生じれば必ず人命(自衛隊員)が失われるのは目に見えているのに、集団的自衛権の発動と自衛隊員の安全は別問題だなどとはぐらかし、自分たちには火の粉はかぶらないという幻想を植え付けようとしている。ドンパチやれば必ず反撃があるから問題はこじれ、致命的になるまで拡大する。これは私たちがかつての戦争で学んだことではなかったか。ドンパチで問題が直ちに解決するかのように思うのは幻想だ。
政府はしばしば「国民の理解を得るようによく説明したい」と言うが、むしろ「国民の声を謙虚に聞き入れる」のが先だ。
アジテータの第2の特長はやたらとキャッチフレーズを振りかざすことだ。曰く、「第3の矢」、「積極的平和外交主義」、「国土強靭化」、「美しい日本」、「骨太のなんとやら」、「岩盤規制に穴を開ける」エトセトラ、エトセトトラ。キャッしフレーズは耳に心地よく響くが、その実体は何か、よく考えると分からない。
ついでに付け加えれば、アジテータには、その声を拡大するお先棒が必ず現れる。国営放送と見まがうばかりのどこかの放送局の番組編成がおかしくなっていることはつとに指摘されている。
政府にはアジテータになって欲しくない。(青)
何とかミックスで景気がよくなると人々に信じ込ませ、一時、株価が急上昇したが、景気がよくなるというのは幻想であった。物価は上昇しそのため国内消費は政府の言う想定内より大きくはずれ、過去の消費税導入時の落ち込み以上に低迷しているという。国内投資を表す機械受注統計も5月には前年同期比せ14.4%の減で、リーマンショック時の減少より大きい。日本円/ドルを高くすることで貿易収支は大きく改善されるといわれたが、赤字が続き、ここのところでようやくとんとんといったところだ。政府はそっと来年度のGDPの伸びの下方修正を言い出した。
実際には起こりそうもない戦争シーンを並び立て、国民の恐怖心を煽っている。そのくせドンパチが生じれば必ず人命(自衛隊員)が失われるのは目に見えているのに、集団的自衛権の発動と自衛隊員の安全は別問題だなどとはぐらかし、自分たちには火の粉はかぶらないという幻想を植え付けようとしている。ドンパチやれば必ず反撃があるから問題はこじれ、致命的になるまで拡大する。これは私たちがかつての戦争で学んだことではなかったか。ドンパチで問題が直ちに解決するかのように思うのは幻想だ。
政府はしばしば「国民の理解を得るようによく説明したい」と言うが、むしろ「国民の声を謙虚に聞き入れる」のが先だ。
アジテータの第2の特長はやたらとキャッチフレーズを振りかざすことだ。曰く、「第3の矢」、「積極的平和外交主義」、「国土強靭化」、「美しい日本」、「骨太のなんとやら」、「岩盤規制に穴を開ける」エトセトラ、エトセトトラ。キャッしフレーズは耳に心地よく響くが、その実体は何か、よく考えると分からない。
ついでに付け加えれば、アジテータには、その声を拡大するお先棒が必ず現れる。国営放送と見まがうばかりのどこかの放送局の番組編成がおかしくなっていることはつとに指摘されている。
政府にはアジテータになって欲しくない。(青)