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N響の北欧プログラム

2023-11-17 10:44:19 | 音楽
11月16日(木)の夜にサントリー・ホールでN響の北欧プログラムを聴く。フィンランドの指揮者ユッカ・ペッカ・サラステと、ヴァイオリン奏者ペッカ・クーシストを迎えての演奏会。曲目はシベリウスの交響詩「タピオラ」の後にストラビンスキーのヴァイオリン協奏曲、20分の休憩を挟み、後半はシベリウスの交響曲1番。9割程度の入り。だんだんと、ホールの周辺でもクリスマス向けのキラキラした飾りつけが増えてはいるが、サントリーホールはまだクリスマスモードにはなっていない。

最初の「タピオラ」とはフィンランド語で「森の髪の住むところ」という意味らしい。標題音楽なので、何となく森の自然を感じさせる音楽。続くヴァイオリン協奏曲は、いかにもストラヴィンスキーらしいリズムと管楽器の使い方。ソリストのヴァイオリンの音が小さく、管楽器がかぶせて演奏するとヴァイオリンの音がほとんど聞こえなかった。ソリストの問題なのか、オケ側が音量を落とすべきなのかわからないが、指揮者がコントロールしなくて良いのと?と疑問が残った。ソリストは、アンコールでも技巧的な曲を弾いて美しい音を聴かせたが、大ホールにはふさわしくない小さな音量で、ホールに合わせて弾いてもらいたいと感じた。

後半はシベリウスの交響曲。大編成で大きな音で管楽器がが演奏するが、繰り返しが多くて少し退屈した。しかし最後の第四楽章は、弦が美しい音色を聞かせて締めくくった。フィンランドの指揮者によるシベリウスだが、今一つ盛り上がり欠いた演奏だと感じた。

帰りはいつものスペインバルで軽い食事。トルティージャ、ハモン、生ハムのコロッケ、イワシのエスカベッシェ、ポテトサラダ、イカのフリットスなど。飲み物はカヴァ、白、赤。

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