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ポルトガル・ファドの旅3

2019-06-19 09:59:52 | 旅行
ポルト1日目。大聖堂やいろいろな教会などを見て回る。坂が多く上り下りがきついので、歩いて回ったら結構疲れた。ポルトの町の建物はアズレージョと呼ばれる青で描かれたタイルの装飾が多く、教会の外壁、修道院の回廊、駅の構内などがその見どころになっている。マヨルカ焼のポルトガル番といったところだが、ほとんどが青一色。たまに違う色の物もあるがそれでもアズレージョ(語源的には青)と呼ぶのかなと思う。

ポルトガルの教会は、祭壇のところに6~8層ぐらいのピラミッド的な段飾りがあり、その上にマリア像やキリスト像がある。こうした6段飾りや8段飾りはあまり他の国では見ない気がする。もう一つの特徴は王冠を被ったマリア像があること。これは、リコンキスタでイスラムから土地を奪還した後、16世紀にスペインに統合されてしまい、17世紀に再独立したが、再独立できたのは聖母マリアのおかげだということで、ポルトガル国王が聖母マリアへ王冠を捧げ、自分では王冠を被らなかったためらしい。

もう一つの特徴は、金泥装飾で、何しろごてごてとしたバロック調の装飾がたくさんついた形のものが多く、首だけの天使が大量にいる。恐らくはブラジルから大量に金が入ってきたことから、なんでも金色で飾るようになったのではないかという気がする。

昼は市場の店で軽いサンドウィッチとスープ。うろうろしていたら疲れ切ってしまい、夜中に繰り出す気力がなくなり、夕方にやっていたファド・ショーを見る。男性歌手一人と女性歌手一人。伴奏はポルトガル・ギターと普通のギター。ファドはリスボン発祥なので、ポルトではあまり盛んではないらしい。ショーの中では男性がコインブラ風の学生ファドと歌い、女性がリスボン風にファドを歌った。まあ、それなりの水準。

近所の食料品店でハムなどを買い、ホテルでドゥオーロの赤ワインを飲みながら食事。初日なので無理はしなかった。

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