同じシリーズの「イギリス史10講」が結構分かりやすかったので、岩波新書の「ドイツ史10講」も読んでみた。酒井榮八郎著。230ページ程度の小著だが、たいへん判りやすい。全体が10講に分かれてはいるが、古代から現在までの通史となっている。
これだけ長い間の話を、わずか230ページに纏めるとなると、個別の事項について詳しく説明することができないが、ともすれば、こんなことがあったと、事項をただ並べただけのつまらない歴史書になってしまうことが多い。
ところが、この本は、詳細を省いて、なぜそのようなことが、その時代に起きたのかが分かるように、大きな流れを説明している。学校で習う世界史というのは、時代別に各地域ごとに説明がなされているため、一つの特色ある地域について、民族性とか、地理的な条件なども含めて連続的に見る目が育ちにくいが、こうした小冊子でも、国、地域の通史がうまくかけていると、そうか、そうだったのかと、よくわかる。
特に、オーストリア、チェコ、ハンガリー、イタリアとの関係が長い通史の中で見えてくるので、有難い。それと、ワイマール憲法のようななかなか良い憲法を持ちながら、なぜヒトラーが台頭できたのか、長年の疑問だったのだが、この本を読むと、なるほどそうかという気になった。他にも、いろいろと気付かなかった点を、教えてくれる本だ。
たいへん判りやすくて、しかも面白かったので、「フランス史10講」も読んでみようという気になった。
これだけ長い間の話を、わずか230ページに纏めるとなると、個別の事項について詳しく説明することができないが、ともすれば、こんなことがあったと、事項をただ並べただけのつまらない歴史書になってしまうことが多い。
ところが、この本は、詳細を省いて、なぜそのようなことが、その時代に起きたのかが分かるように、大きな流れを説明している。学校で習う世界史というのは、時代別に各地域ごとに説明がなされているため、一つの特色ある地域について、民族性とか、地理的な条件なども含めて連続的に見る目が育ちにくいが、こうした小冊子でも、国、地域の通史がうまくかけていると、そうか、そうだったのかと、よくわかる。
特に、オーストリア、チェコ、ハンガリー、イタリアとの関係が長い通史の中で見えてくるので、有難い。それと、ワイマール憲法のようななかなか良い憲法を持ちながら、なぜヒトラーが台頭できたのか、長年の疑問だったのだが、この本を読むと、なるほどそうかという気になった。他にも、いろいろと気付かなかった点を、教えてくれる本だ。
たいへん判りやすくて、しかも面白かったので、「フランス史10講」も読んでみようという気になった。
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