死とセックスの関係について、
このふたつには、共通することがあります。
それは、ふたつとも、大きな悪とつながっているということです。
死は、起こってはいけない悪いこと、
セックスは、してはいけない悪いこと、
人間にとっては、
どうしようもないことなのに、
必要なことなのに、
このふたつは、悪だとみなされているのです。
その悪に対する態度は、人さまざまです。
闘う、
無視する、
耽溺する、
嫌う、
馬鹿にする、
善とする、
逃げる、
追求する、
楽しむ、
全部、その人の生き方が現れます。
どうしようもないものとどう付き合うかが、
人が生きる、ということだからです。
悪とどう付き合うか、
だから、正義感の強い人は間違えてしまいます。
死とセックスは、
命が肉体を持ったことで得た喜びの象徴です。
命からすると、最高の魅力です。
命だけでは、死もセックスもありません。
巨大で不可思議なクジラのように、
力づくではどうにもならない、でもずっと見ていたい存在。
幼くても、老いていても、
醜くても、美しくても、
男も女も、
死とセックスはすべてをからめとる。
誰も逃れられない。
だから、どうぞ、覚悟を決めて、
力を抜いて、その中へ、
どちらの入り口からでも同じ。
天国が待っている
Things will be only better