Riyo(里誉)’s クレヨン

世田谷区桜新町のスピリチュアルカウンセリングサロン「フォルテネージュ」です☆

人里に下りてきた仙人

2015-03-19 | フォルテネージュ

 

 

 

大自然とともに、

宇宙と会話し、

心身のバランスも完璧に取れて、

一人でいることを十分に満喫した仙人が、

 

 

なんと、人里に下りてきたの。

 

今度は、人と一緒にいたい、と思った。

そして、自分が仙人であることをすっかり忘れた。

 

 

仙人には、

普通の人の気持ちが分からない。

だから、心に浮かぶ本当を言うと、

KY呼ばわりされたり、

言葉がきついと、言われてしまう。

それに、仙人の、穏やかに晴れ渡る空のような心持ちと違い、

人は感情の揺れが激しくて、

仙人は、そのアップダウンをもろに感じて、

一緒になって、揺れ動くから、

人と一緒にいると、ものすごく、疲れるの。

 

 

山の中では、すべてが自分だっから、

誰かに何かを伝えるなんて必要がなかったから、

思いを表す、なんてことも、よく分からない。

 

 

「どうして、もっと、楽に人といられないんだろう。」

仙人は、苦しくてしかたない。

でも、ひとりでいたいわけじゃない。

そんなの、たくさん、やってきたから。

 

 

目の前で、女の子の皮をかぶった仙人が、そんなふうに話して、

ぽろぽろと涙を流すものだから、

私は、少しかわいそうに思い、何とかポジティブを探そうなどとする。

でも、その無駄な努力は、

ことごとく、圧倒的なネガティブに打ち砕かれる

 

とうとう、私は、続けていた悪あがきをやめて、

ネガティブを受け容れる

どうにかしようとせずに、

仙人の涙の美しさにみとれる

 

 

すると、どこかで、反転が起こる。

 

 

仙人は、仙人であることを否定して、

人間の作法で自分を染めようとするからつらい。

仙人はひとになるために人里に下りてきたのではなくて、

ひとを仙人化するためでもなくて、

仙人のままでひとを知ることを経験したいんだ。

 

 

「変わっている」自分のままで、

「普通」の人たちと一緒にいられる情景は、

かなり長い年月をかけて取り組むプロジェクトだと判明し、

でも、未来に、確かに、そのヴィジョンを置いた。

 

 

 

いいじゃない、

先は見えた。

季節は春。

嫌でも新しい何かが展開していく。

 

 

心情を吐露して、泣いて、

すっきりして去った仙人は、

またひとつ、ひととしての経験を、重ねたんだね

 

 

Things will be only better

ハートサポートサロン「フォルテネージュ」