花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「エリカ」の季節(1)

2019-12-16 | 植物 花

紅葉シリーズ № 6

「マルバノキ」(丸葉の木)の紅葉です。

今日は、今が見頃の「マルバノキ」の紅葉を載せてみます、ハート形の葉が、情熱を秘めて、深紅に燃えます。

シンボルツリーとしても人気の樹木で、黄色から赤色と、葉の色の変化を愉しみます。

「マンサク」(満作)の仲間ですので、暗赤色の星型の花が、紅葉と同時に視ることができます。

マンサク科、マルバノキ属、落葉低木、日本の山野に自生、学名 Disanthus cercidifolius

別名 「ベニマンサク」(紅満作)とか、“赤いハート” で魅了します。



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”「エリカ」の季節(1)” には、「アワユキエリカ」と「エリカ・ダーリーエンシス」を選びました。

 

”冬の花” 冬咲きの「エリカ」達です、寒さに強い花達です。

「アワユキエリカ」(淡雪エリカ)

枝が細かく分岐して、壺型の小さな桃色の花を多数咲かせるので、雪が積もった様な姿になります。

「ジャノメエリカ」に似ていますが、花は、小さいのが特徴です。

”小さな「ジャノメエリカ」” と言ったところでしょうか

花、枝、葉の形状が「ジャノメエリカ」と殆ど同じですが、樹高が稍低い違いがあります。

花は、小さなピンク色の釣鐘型の花です、小さな花が多数集まって咲くので泡雪に見えるのです。

 一度、雪が積もった「淡雪エリカ」を視たいものです。

ツツジ科、エリカ属、常緑低木、南アフリカ原産、英名 Erica sparsa、別名「エリカ・スパルサ」

  



次に、 上の「アワユキエリカ」に似た花の「エリカ・ダーリーエンシス」を挙げてみました。

花の形は、稍、細長いのですが、花冠や雄蕊の苞の形等は、似ています。

花色は、白、ピンク等が有り、耐寒性が大きいので真冬でも咲揃い花の少ない季節に存在感が有ります。

耐寒性が有る原産地アルプス地方の「エリカ・カルネア」Erica karnea と

アイルランド原産の「エリカ・エリゲナ」E.erigena との交雑種とのことです。

ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、交雑種、学名 Erica × darleyensis、英名 Darleydale heath

別名「キョッコウ」、「ダーリーデール ヒース」

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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最後は、例に依って過去に載せた記事からです、”今、ピンク色” と題したものです。

 
TEST(461) 今、ピンク色

冬の陽に、「ダイヤモンド リリー」(「ネリネ)」が輝きます。題名の通りヘッダーには、ピンクの「ダイヤモンドリリー」を掲げました。南アフリカ原産の原種から改良した園芸種が......
 

「フィヤス・プミラ」

2019-12-13 | 植物 花

紅葉スリーズ № 5

「ナンキンハゼ」と「ツタ」の紅葉

初めは、「ナンキンハゼ」(南京櫨)の紅葉を挙げてみました。

街路樹や公園で、赤や黄色の葉が舞え落ちる様子は、素晴らしいものです。

葉の形は、“三角状広卵形” 、晩秋の陽の光を受けて、ヒラヒラと舞い落ちます。

秋には、黒く実が熟して裂け、白い三個の種子が現れます。

「ハゼ」(櫨)の実と同様、蝋の原料とした由

トウダイグサ科、ナンキンハゼ属、落葉高木、中国原産、学名 Triadica sebifera

英名 Chinese tallow tree 、将に<蝋燭の木>です

別名「トウハゼ」、「カンテラノキ」とか

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紅葉する前に、白い種子が、弾けます。

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今日の “黄葉、紅葉” の最初に「ツタ」(蔦)の葉の紅葉を載せてみました。

今の時期、樹木や岩等に絡み付く、紅葉した「ツタ」の葉を視ることができます。

既に葉を落として、葉茎だけが残って絡み付いた姿も視られる様になりました。

ブドウ科、ツタ属、落葉性木本、学名 Parthenocissus tricuspidata 、英名 Boston ivy

別名 「アマズラ」、「ナツヅタ」、「モミジヅタ」 等々、「ナツヅタ」(夏蔦)の名前は

ウコギ科の「キズタ」(木蔦)の別名を「フユヅタ」(冬蔦)と呼ぶことことからとか

亦、「アマズラ」は、此の木の樹液から甘味料を採ったとのこと

「ナツヅタ」の葉が紅葉するのに対して、「フユヅタ」(冬蔦)は、真冬でも落葉せず緑々しています。

丸い濃紺の実と、赤い葉のコントラストが鮮やかです。

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対称的に、真冬でも緑色が濃い「キヅタ」(フユヅタ)の葉です、紅葉はしないのです。


今日は、過去に載せた記事で興味を持たれたものを再度載せました。

季節違いの「イチジク」の記事でした、”冬の「無花果」” です。

” 這う「イチジク」” の「フィカス・プミラ」果実です、今年もピンク色に熟してきました。

 「イチジク」(無花果)と同じ様に、”花が詰まった袋” の中に花を咲かせるのです、「無花果」の仲間なのです。

共生昆虫のイチジクコバチに依って受粉、11月から12月頃に実が熟します、食用になるようです。

葉が白い斑入りなどの品種も有り、観葉植物として人気が有ります。

幼葉の頃は、葉が薄く、柔かで波打っていて、円形ですが

段々と、光沢が出て、肉厚で硬く、葉先が尖ってきます、更に、蔓も太く

葉も大きくなり、見違える程の変化をします、蔓性なので、気根で樹木や岩等に這い登ります。

クワ科、フィカス(イチジク)属、常緑生蔓性木本、東南アジア原産、学名 Ficus pumila

英名 Creeping fig、Climung fig、別名「オオイタビ」(大崖石榴)

 



下図は、 幼葉(左)と大きくなった葉(右)

最後は、昨年の記事を再度載せました、>続きを読む>から入って下さい。

 
キク科の花(2)
”冬に咲く「桜」”、「十月桜」Cerasum × subhirtella cv. Autumnalis と 「ヒマラヤザクラ」Prumus Cerasoides です。春の......
 

「雪女王」

2019-12-11 | 植物 花

紅葉シリーズ №4

「スズランノキ」(鈴蘭の木)の紅葉を載せてみました。

見事な紅葉は、“世界三大紅葉樹” の一つに相応しい素晴らしさです。

 長楕円形の葉が鮮やかな赤色に染まります。

「鈴蘭」に似た花を夏から秋に懸けて咲かせるので、此の名前が付いてます。

本来の「スズランノキ」は、ツヅジ科、ゼノビア属、落葉低木、「ゼノビア・プルベルレンタ」

Zenobia pulverulenta だそうですが、紅葉は、今回挙げる「オキシデンドルム・アーボレウム」

の方が美しいので、此の方を採り上げました。

ツヅジ科、オクシデンドルム属、北アメリカ原産、落葉高木、学名 Oxydendrum arboreum

別名「オキシデンドルム・アーボレウム」

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5月頃から10月に頃に懸けて「スズラン」に似た釣鐘型の花を連なって咲かせます。

冬のユリ科、アオエ属の花は、「アロエ・アルビフロラ」と「キダチアロエ」です。

「アロエ・アルビフロラ」、別名「雪女王」 

総状花序をだして、花茎の先端に、白い釣鐘型の「百合」の様な花を咲かせます。

花弁に緑色の筋が入り、線形の葉に白い斑点が着いて、野性的な感じがします。

「雪女王」の名前の通り、耐寒性は、有りますが、室内で開花させるのが無難です。

雄蘂が、花冠から長く突出ていて、オレンジ色の葯が、目立ちます。

葉は、他肉質で線形、切り口が三角形の三角錐です、葉の縁には、棘が生えています。

ユリ科、アロエ属、常緑多年草、マダカスカル原産、学名 Aloe albiflora、別名「雪女王」


白い斑が入った線形の葉が、「アロエ」の特徴を著わしています。

 

「キダチロカイ」(キダチアロエ)も咲いています、朱色が、周りを温かくしてるようです。

<「キダチアロエ」>

寒い露地でも「キダチアロエ」(木立アロエ)は、朱色の花を咲かせます、冬の灰色の風景に色彩を添えます。

剣形で多汁の葉の縁には、大きな刺ご密生します、中心から花茎を伸ばして、朱赤色の筒型の花を咲かせます。

多くの薬効が有るので、”医者いらず” の愛称が付いています。

「アロエ」は、ツルボラン科、アロエ属の多肉植物の総称とのことで

此の「キダチアロエ」も其の一種で、日本には、鎌倉時代に伝来したと記されていました。

日本の本州から九州の海岸に、多く帰化して分布しています。

仲間に「アロエ・ベラ」(Aloe vera)が有り、5月頃に黄色い花を咲かせます。

ツルボラン(ユリ)科、アロエ属、常緑低木(多肉)、マダカスカル原産、学名 Aloe arborescens


下図は、「キダチロカイ」の葉です、多肉質で縁の棘は、アロエ属の特徴です。


「ベニジウム」、「スプレーマム」 冬の「菊」二題

2019-12-09 | 植物 花

紅葉スリーズ № 3

今日の<紅葉>は、「ハゼノキ」の紅葉です。

<「ハゼノキ」>

童謡、サトウ ハチロウ作詩<小さい秋みつけた>

(三) 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた

小さい秋 小さい秋 小さい秋 みつけた

昔の 昔の 風見の鳥の ぼやけたとさかに

はぜの葉 ひとつ はぜの葉赤くて 入り日色

赤くて入り日色なのです、

日本原産の「ヤマハゼ」(山櫨)に似ていますが、葉の裏表や茎に細かい毛が生えていているのが「ヤマハゼ」で

無毛で薄いのが、「ハゼノキ」なので、区別可能です、亦、「ウルシ」にも似ていますが

葉の先端が、尖っているのが「ハゼノキ」で、丸味を帯びているのが「ウルシ」です。

ウルシ科、ウルシ属、落葉高木、東南アジア原産、雌雄異株、学名 Toxicodendrum succedaneum

英名 Wax tree (実から木蝋)を採ったことからとか

別名 「リュウキュウハゼ」、「ロウノキ」、「トウハゼ」、「ハゼ」

 赤い入り日色です。

寒い季節の到来ですが、”冬に咲く菊”「ベニジウム」、「カンギク」(寒菊)が咲いています。

<「ベニジウム(ベニジューム)」>

色彩が乏しい寒い冬に、鮮やかな色が目に留まります。

舌状の黄橙色の花弁に、黒い 輪 の斑模様が入り、“蛇の目” の様で、名前の由来とか

葉には、深い切込みが入り、互生、葉や茎には、細かい白い毛が密生します。

冬から早春に懸けて、次々と開花して、愉しませてくれます。

頭状花序が、茎の先端に着き、オレンジ、貴、白色の花を咲かせます。

似た花には、「ハナワギク(花輪菊)」(Cyrysanthemum carinatum

「ガザニア」(Gazania Hybrids)、「アークトティス」(Arctotis × hybrida)等が

キク科、ベニジュウム属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名 Venidium fastuosum=Arctotis fastuosum

別名 「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)、「ケープ デージー」

英名 Cape daisy 、Monarch of the veldt 、Iceland daisy

 “南アフリカの草原の王” と訳すんでしょうか、アアフリカの雰囲気がいっぱいの花です。

 

 

葉や蕾は、水晶の様な毛が生えてキラキラ輝きます。

開花時期は違いますが、「ベニジウム」に似た花には、「デモルホセカ」、「ガザニア」等が

<「デモルホセカ」(アフリカ金盞花)>

Dmorphotheca sinuata、開花期 春

< 「ガザニア」(勲章菊)>

Gazania Hybrids、開花期 春から初秋

<「ハナワギク」(花輪菊)別名「サンシキカミツレ」>

Glebionis carinatum=Chrysanthemum carinatum 開花期 春から初夏

 

秋の「菊」の最盛期が終わると、「寒菊」の出番です。

「寒菊」とは、12月から1月頃に咲く「菊」の総称とのこと、別名 「冬菊」、「寒小菊」

「小金目貫」、「霜見菊」等の名前が付いています。

秋咲きの「小菊」、「シマカンギク」(アブラギク)の改良種とのことです。

学名 Chrysanthemum indicum


亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>


「ローゼル」

2019-12-06 | 植物 花

紅葉シリーズ №2

今日の紅葉は、「タイワンフウ」(台湾楓)と「モミジバフウ」(紅葉葉楓)の紅葉です。

「フウ」の大木の紅葉が鮮やかです、初冬の陽が、葉を通り抜けます。

<「フウ」>

「タイワンフウ」(台湾楓)と北アメリカ原産の「モミジバフウ」(紅葉葉楓)が混在する街中の「フウ」の並木です。

近くの公園の「フウ」(上図)は、40メートル位の樹高です。

葉の形や紅葉することで、「カエデ」と混同しがちですが、「フウ」は、フウ(マンサク)科、「カエデ」は、カエデ科ですので

違う植物なのが解ります、漢字表記の「諷」を音読みすると「フウ」、訓読みすると「カエデ」ですので混同するのですね

「フウ」(楓)と「カエデ」(楓)の一番の違いは、実の形で区別できます。

「フウ」の果実は、トゲトゲの球状の集合果ですが、「カエデ」の実は、プロペラ状の羽が付いた翼果の違いが有ります。

フウ(マンサク)科、 フウ属、落葉高木、雌雄同株、台湾、中国原産

学名 Liquidambar formosana、英名 Formosa sweetgum、Chinese sweetgum

別名 「サンカクバフウ」(三角葉楓)、「イガカエデ」(伊賀楓)等々、学名の Liquidambar は、“液体” の意味とか

香料や薬用にした由来から、Formosana は、原産地の 台湾 からとか

「モミジバフウ」L.styraciflua、別名 「アメリカフウ」は、「モミジ」の葉の様に5~7裂の掌状の葉を着けます。

今年の「フウ」の紅葉は、例年より色褪せた感 じがしますが、街中を彩ります。

「モミジバフウ」(「アメリカフウ」)、「タイワンフウ」が混在しています。

下図は、「タイワンフウ」(台湾楓)と「アメリカフウ」(紅葉葉楓)の葉と実です。

「タイワンフウ」の葉、実

「モミジバフウ」の葉、実


下図左は、3裂「タイワンフウ」の葉と5裂した「アメリカフウ」、別名「モミジバフウ」です。

「タイワンフウ」の実も「モミジバフウ」の実も似ています、棘棘の金平糖の様な姿です。

公園の「フウ」も鮮やかに紅葉しています。

<「ローゼル」>

「ハイビスカス」や「オクラ」の仲間の「ローゼル」の赤い果実(萼や苞が肥大したもの)が輝きます。

花は、殆ど終り、紅紫色の実を結びました、白色の実の生る種類も有ります。

花や果実は、ハイビスカスティー、ジャム、ゼリーに利用、生食もできます、酸っぱい味です。

多数のレシピが、ネット上に載っていました。

アオイ科、フヨウ属、一年草(多年草)、学名 Hibiscus sabdariffa 、英名 Roselle、Jelly okra

Jamaica red sorrel、Indian red sorrel 等々

「ローゼル」の名前は、「薔薇」の花に似ているからとのことです。

アフリカ原産、別名 「ロゼリ草」、「レモネードブッシュ」、「フロリダ グランベリー」、「ソレル」等々

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夏、下図の様な花が咲きます、白いやピンクの花弁の中心の暗褐色が鮮やかです。

一日花なのが残念ですが ・ ・ ・ 


因みに下図は、「ワタ」と「オクラ」の花です、似ています。

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<各画像は、クリックで拡大します>