花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲くー№ 16 、清楚な「ウンナンサクラソウ」

2023-12-28 | 植物 花

春の様な明るい色のサクラソウ科の「プリムラ」Purimula Hybrids が、咲き揃っています。

秋から冬、秋と長い間愉しむことができます。

此の時季の寒さの中でも、温かい陽溜まりの様な雰囲気を作り出します。

「プリムラ」Primula とは、サクラソウ科、サクラソウ属 の 原種や交配種の品種群とのことで

主にヨーロッパで改良したものが多い由、日本には、「ニッポンサクラソウ」(日本桜草)が

学名 Primula Hybrids、サクラソウ科、サクラソウ属、ヨーロッパ原産、耐寒性多年草

 

今日から順次「プリムラ」の各種を挙げていきます。

今日は、其の「プリムラ」の一種「ウンナンサクラソウ  /  雲南桜草」/ プリムラ・フィルクネラエ」の花です。

<「雲南桜草 / プリムラ・フィルクネラエ」>

先日は、春に先駆けて咲く "桜”  、「雪桜」、「アッサム ニオイザクラ」を挙げましたが、今回も “桜”  です。

葉茎を伸ばして、淡いピンク色の花を咲かせます、明るい “春の色” です。

葉や茎に軟毛が被い、葉が羽状に裂けているのも似ていますが

「シネンシス」より花が、稍小さく、葉の形も多少違い、切込みが深い違いが有ります。

葉、茎には、柔らかい毛が生えていて、茎が、ロゼット状に着きます。

人気の「プリムラ・マラコイデス」Purimula malacoides   等に比べると色も形も清楚な感じがします。

サクラソウ科、プリムラ/サクラソウ属、多年(一年)草、学名   Primula filchnerae

別名「プリムラ・フィルクネラエ」、「雲南桜草」


 

他の画像は、gif  にしました。

<動物に教えられる>


冬に咲くー№ 15 「キリタンサス・マッケニー」

2023-12-26 | 植物 花

今日の   ”冬に咲くシリーズ”  は、ヒガンバナ科の「キリタンサス・マッケニー」です、秋を思わせるヒガンバナ科ですが、

この時期から咲き出します、花茎が長いラッパ状の花の形が、キュートです。

<余録>

本題の前に、今回も「ツバキ」を挙げてみました、寒い冬の日に、植物園で視た「西洋椿」です。

冬の植物園の温室には、「キンシャチ」や「ドンホイ」等の色鮮やかな「西洋椿」が、咲いています。

「ハイドゥーン」  Camellia amplexicaulis(下図)や「キンカチャ」  C.chrysantha(金花茶)(後段)


<上図は、小さい画像なので、拡大して御覧下さい>

寒さの中、「キルタンサス・マッケニー」が、咲いています。

<「キリタンサス・マッケニー」>

地表から真っ直ぐに花茎を伸ばして、花冠が、6裂した花を10個程咲かせます。

「キルタンサス」には、冬咲きと夏咲きがありますが、「キルタンサス・マッケニー」は、冬咲きです。

「キリタンサス」とは、一般には、此の花を指すようです。

他の主な品種としては、「キルタンサス・オブリエニイ」  Cyrtanthus obrienii 

「キルタンサス・サンギネウス」  C. sanguineus「キルタンサス・ルテスセンス」  C. luteseence  等々

夫々、開花期、花の色、花径が、違っていて、形は、筒型、カップ型、壺型などが、有ります。

「キリタンサス・マッケニー」は、筒状で先端が、ラッパ状に開きます、甘い香りがします。

花色は、ピンク、黄、橙、白色と多彩です。

葉は、光沢が有り、線形披針形、根本から4、5枚出ます。

ヒガンバナ科、キルタンサス(アマリリス)属、半耐寒性球根、学名   Cyrtanthus mackenii

尚、Cyrtanthus  とは、ギリシャ語の<湾曲>が、語源とか、”曲がった花” ですね。

英名 Ifafa lily、別名「笛吹水仙」、「ファイアーリリー」


花色は、ピンク以外に白や黄色の種類も


冬に咲くー№ 14

2023-12-23 | 植物 花

今日の  ”冬に咲くシリーズ”  は、「タイワンツバキ」<台湾椿>の花です。

昨日の「グランサム椿」にも劣らない大輪の花です。

<「タイワンツバキ」(台湾椿)>

「タイワンツバキ」も此の時季に比較的大輪の花を咲かせます。

蕾は、「藪椿」等に比べて小さいのが特徴で、「グランサム椿」同様、雄蕊が目立ちます。

「グランサム椿」との違いは、黄色い雄蕊の中央に一本、淡い緑色の雌蕊が突き出ることです。

英名 の    Fried egg tree  は、白い花弁と黄色い雄蕊の姿を著したものです。

ツバキ科、タイワンツバキ(ゴードニア)属、常緑高木、台湾、中国、ベトナム原産

学名    Gordonia axillaris 、英名    Gordonia、Fried egg plant、中国名 「大頭花」、別名 「ゴードニア」

尚、Gordonia  は、イギリスの園芸家の名前に因るとか


他の画像は、動画にしました、透明感の有る花弁を御覧下さい。

多数の黄色い雄蘂と回りを取り巻く白い花弁で ”目玉焼き” の木  Fried egg tree  の異名が付いています。

「グランサムツバキ」より雄蕊の数が、少ないので、”卵焼き” なのです。

「グランサム椿」の中心の黄身より小さい小さい。

  

前日に挙げた「グランサムツバキ」の花は、中心の黄色い雄蘂の集まりが広く大きいので

「スクランブル  エッグ  ツリー」Scrumbled  egg tree  英名 が付いています、”搔き卵” なのです。

透き通った様な花弁が、印象的な「椿」の花です。


冬に咲くー№ 13 「グランサム椿」

2023-12-21 | 植物 花

今日は、冬に咲く大輪の「椿」、「グランサム椿」を挙げます。

早春が、開花期の「ヤブツバキ /  椿椿」等に先駆けて咲く大輪の「椿」の花です。

花が少ない此の季節に咲く白い大輪の花を咲かせます。

<「グランサム椿」>

「茶」の花に似ていて、花径がより大きな大輪の花、花径は、約10cmから15cm位。

花期は、10月頃から12月、翌1月頃になります。

香港の九龍半島が原産地で、日本には、昭和の中頃に入ってきたとのこと

<グランサム>の名前は、香港総督だった<グランサム卿>の  名前からとか

黄色い雄蘂が500本位、雌蘂の先端が5裂しています、花弁は、7から10枚、先端で反り返ります。

葉は、肉厚で光沢が有り、葉脈が目立ちます。

此の多数の黄色い雄蘂をスクランブルエッグに喩えて、異名   Scrambled egg tree  が付いています。

ツバキ科、ツバキ属、常緑小高木、香港 九竜半島、中国 広東省原産、学名   Camellia granthamiana

中国名「大苞白山茶」、英名   Grantham's camellia



多数の黄色い雄蘂が、「グランサムツバキ」の異名「スクランブル エッグ ツリー」命名の所以です。

Scrumbled egg tree の由来です、”搔き卵” に見えますか


下図は、花後の果実です、花の美しさに比べて、グロテスクなのが、気になります。

因みに下図は、「リンゴ椿」の果実です、艶が在って上図の「グランサム椿」の果実とはダンチです。


冬に咲くー№ 12 「カンザキアヤメ」他

2023-12-19 | 植物 花

今日は、”冬に咲く” の表題にピッタリ、「寒咲き菖蒲」の花です、「アヤメ」と聞くと初夏のエメージですが

この寒い冬に元気に咲く「アヤメ」です、冬の色<灰色>とは、対称的な鮮やかな色彩です。

「菖蒲 / 文目 」の池を埋め尽くして咲く風景が、初夏の風物誌の一つですが、此の時期に咲く「アヤメ」です。

<「カンザキアヤメ / 寒咲き菖蒲>

「アヤメ」は、初夏の風物詩の花ですが、”寒咲き” の名前の通り、冬に咲く「アヤメ」なのです。

長い花筒の先端に淡い青紫色の「アヤメ」に似た花を咲かせます。

開花期間は、12月頃から翌3月頃迄が見頃の花です。

亦、「アヤメ」の葉は、冬に枯れますが、「カンザキアヤメ」の葉は、枯れない違いが有ります。

「アヤメ」の様な花茎が無く、長い花筒を持つ花なので、葉より低い位置で開花します。

「アヤメ」より低い位置に花を着けるのです。

花弁の中心を黄色の筋が走り、濃紺の斑が、点在します。

アヤメ科、アヤメ属、耐寒性多年草、地中海沿岸、西アジア原産、学名    Iris unguicularis

別名「ウィンターアイリス」、「アルゲリアンイリス」

花弁の中心を黄色い筋が、走り、濃紺の斑が、点在する素晴らしい色合いです。

他に、此の時期に咲くアヤメ科の花には、「イリス・レティキュラータ」も有ります。

<「イリス・レティキュラータ」>

小さい花(花径5cm、草丈15cm位)は、”アイリス」のミニチャー版” とも言えます。

学名の  reticulata  は、ラテン語の<網目>を意味するとか、花弁に着いた模様を著すのですか

改良種、交雑種と多くの品種が 視られて、花色も青を基本に、黄色、青紫と多彩です。

葉は、細長い線状で、開花時は、短いが、開花後に長く伸びる特徴もです。

植栽後は、数年植えた儘にしていても問題ないので手間いらずです、上に載せた「カンザキアヤメ」は

花後に植え替える必要が 、有るのとは、違っています。

アヤメ科、アヤメ属、耐寒性球根、地中海沿岸、西アジア、コーカサス地方原産、学名     Iris reticulata Hybrids



他の蛾粟生は、gif  にシマした、多彩な色と模様を御覧下さい。