花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ゴマノハグサ科の花(3)

2021-06-30 | 植物 花

ゴマノハグサ科の花は、「ジキタリス」、「レイコフィルム・フルテスケンス」です。

<「ジキタリス」 >

ロゼット状の大きな根生葉から50cm位の花茎を伸ばして総状花序をだして

漏斗状の花を多数、横向きに咲かせます。

葉は、肉厚で白い毛が密生しています、ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジアには、20種位品種が、有る様ですが

「ジキタリス・プルプレア」が、薬用(毒草)、観賞用には、一番多く栽育されているようです。

園芸品種も多くて、花色は、ピンク、青紫、赤、茶、黄、白、複色等多彩です。

花の内側の斑点が、濃い色で目立ちます。

Digitalis の由来は、ラテン語の <digitus>(指)から、 形が指に似ているからとのこと

現代の用語 <デジタル(Digital)>も此の <digitus(指)> からとか、”指で数を数える” ですね

ゴマノハグサ(オオバコ)科、ジキタリス属、耐寒性多年草、ヨーロッパ、中央アジア原産

学名   Digitalis purpurea 、英名  Foxglobe、 別名「キツネノテブクロ」(狐の手袋)

次のゴマノハグサ科の花は、「レウコフィルム・フルテスケン ス」です。

<「レウコフィルム・フルテスケンス」>

舌状花の「レウコフィルム・フルテスケンス」が、咲き始めました、晩秋の頃迄、長い期間愉しめます。

銀白色の葉と淡い桃紫色で唇型の花のコントラストを愛でます。

筒状花の花冠は、唇形で “上唇” が二枚、“下唇” が三枚に裂けています。

微笑みかける様な花の形に癒やされます、花と同様、シルバーの葉をも愉しめます。

細かい毛が生えた銀白色の葉とのコントラストが絶妙です、細かい毛は、茎や花にも生えています。

ゴマノハグサ科、レウコフィルム属、常緑低木、北アメリカ、テキサス、メキシコ原産

学名 Leucophyllum frutescens 英名 Cenizo、Barometer bush、Ash plant、Texas sage  等々

別名 「ニーオン」、タイ語とのことですが、タイでも人気の花かな




<各画像は、クリックで拡大表示します>

過去の記事にゴマノハグサ科の花として「ブットレア」を載せていました。

ゴマノハグサ科の花(4)
緑道の休み処を過ぎると ・ ・ ・ 滝が現れます、滝風が爽やかです。今日のゴマノハグサ科の花は「ブットレア」です。<「ブットレア」Buddleja × ......

ゴマノハグサ科の花(2)

2021-06-27 | 植物 花

今日のゴマノハグサ科の花は、「エンジェロニア」、「リナリア・プルプレア」の花です。

<「エンジェロニア」(アンゲロニア)>

夏の暑さに滅法強く、花後に切り戻しすると、亦、花を着けて、長い間、愉しめます。

大きな口を開けて、叫んでいる様な形をしています、此の様な有名な絵画が、有ったかな

英名 ”夏のキンギョソウ”   の名前の通り、「キンギョソウ」金魚草、snapdragon  にも似た花です。

30種くらいの品種が有るようですが、「エンジェロニア・アングスティフォリア」 Angerolonia angustifolia 

「エンジェロニア・サリカリフォリア」 A.salicariifolia   等が、主に栽育されています。

葉の付け根に蕾を着けて、白、紫、ピンク、白と紫のツートンカラー等の多彩な花を咲かせます。

葉は、濃い緑色で細長、達性が多いようですが、這性のものも有る様です。

草丈も、30cm位から、1m位の種類が有り、庭作りに応用できます。

ゴマノハグサ(オオバコ)科、アンゲロニア属、非耐寒性多年草(一年草)、中央アメリカ、メキシコ、西インド諸島原産

学名  Angelonia angusutifolia 、A.salicariifolia英名 Summer snapdragon、Narrowleaf angelon

別名 「アンゲロニア」、「エンジェル・ラベンダー」、「エンジェルフイイス」

亀吉の避暑

次も、同じゴマノハグサ科の「リナリア・プルプレス」の花です、未だ、咲き続けています。

同じ科の花でも、雰囲気が、大分違います、「アンゲロニア」に比べて清楚な感じです。

<「リナリア・プルプレア」>

花茎の先端に総状花序を作り、花序の下から順次、白やピンクの花を穂状に咲かせます。

花冠は、2唇形、上唇2裂、下唇3裂、花色は、紫色が主で、白やピンクが、有ります。

草丈80~100Cmと高く、葉は、線状全縁、茎の下で輪生します。

ヨーロッパ南部原産、常緑多年草

英名   Linaria purpurea、英名  Toadflax、別名 「シュッコンリナリア」(宿根リナリア)

「ムラサキウンラン」紫海蘭、「ヤナギウンラン」柳海蘭



<各画像は、クリックで拡大表示します>

今日も過去の記事の最掲載です、新鮮味ゼロで恐縮です ・ ・ ・ 

 
今、キキョウ科の花(2)

キキョウ科の花(2)には、「カンパニュラ・メディウム」、「カンパニュラ・グロメラータ」「カンパニュラ・ラプンクロス」、「カンパニュラ・プンクタータ」を挙げてみました。「......
 

「アーティチョーク」と「ルリタマアザミ」の花

2021-06-22 | 植物 花

過去に載せた記事再再掲載です、”夏、白い花” と題した記事でした。

「アナベル」、「オオデマリ」、「シロバナシモツケ」等が載っています。

<続読む読む

秋の「菊」に先駆けて咲くキク科の花々です。

此の時季に咲く、「アーティチョーク」、「エノノプス」、「ドイツアザミ」の花々をを挙げてみました。

<「アーティチョーク」>

次に載せる同じキク科の「カルドン」に似た花を咲かせますが、重り合った萼には棘が無く、先端が、滑らかです。

野生の「カルドン」の改良種とのこと、蕾、茎を食用にすることで知られています。

特に、ヨーロッパでは、食材として多く利用されているようです。

キク科、チョウセンアザミ属、耐寒性多年草、地中海沿岸原産、学名 Cynara scolymus

英名 Artichoke、Globe artichoke、別名「チョウセンアザミ」(朝鮮薊)


下図は、 料理に使う蕾、葉も「カルドン」の葉に比べれば滑らかな表面です。

以下は、其の「カルドン」です、野性的です。

<「カルドン」>

青紫色の「アザミ」に似た花を咲かせます、萼に鋭い棘が有ります。

野菜として、古代ギリシャ、古代ローマ時代から栽培していたとか、今でも、イタリア、スペインでは

種々の料理の材料としている由、「アーティチョーク」の野生種とのことですので頷けます。

「アーティチョーク」の様に、蕾や茎を食べるのは、同じだとか

一見、刺々しいので、「アーティチョーク」の様に食べられるのかと思うのですが

認識不足でした、料理法が多数載っていました。

キク科、チョウセンアザミ属、耐寒性多年草、地中海沿岸原産、学名 Cynara cardunculus 、英名Cardoon




葉も刺々しい姿です。

 

「エキノプス」

茎の先端に、筒状の小花を多数集めて、手毬の様な球状の花になります。

多くの種類が有る中で、リトロ種の「エキノプス・リトロ」、別名「ルリタマアザミ」(瑠璃玉薊)が

多く栽培されています、葉が、「薊」に似て、棘が有り、花色が、瑠璃色なので此の名前が付いた由

近縁種には、九州に自生する「ヒゴタイ」(肥後体)Echinops setifer が有ります。

「エキノプス」とは、ギリシャ語で<ハリネズミ>の意味とか

キク科、ヒゴタイ(エキノプス)属、耐寒性多年草、ヨーロッパ、西アジア原産

学名 Echinops ritro、英名 Small Globe ThistleBlue Ball、別名「ルリタマアザミ」(瑠璃玉薊)

 

廃屋と「瑠璃玉薊」


尚、「エキノプシス」に似た花でセリ科の「エリンジウム」(マツカサアザミ / 松笠薊)も

今が、盛りです、「エキノプシス」に似た姿ですが、別の植物です。

小花が、集合して球状の花序をつくり、棘棘の苞が、取り囲みます、花花序は、小さく径は、約2CM

草丈は、60CM~1M にもなります。

セリ科、ヒゴタイサイコ(エリンジウム)属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産

学名 Eryngium planum、別名「マツカサアザミ」(松笠薊)

 

 最後に、色鮮やかな「ドイツアザミ」です、日本の「ノアザミ」の園芸種とのことで、日本で作出されたようです。

鋭い棘が、象徴する「ノアザミ」(野薊)の面影が有りますが、花色は、一段と濃い色になっています。

キク科、アザミ属、常緑多年草、学名 Cirsium japonicum cv.、英名 Japanese Thistle

別名「ハナアザミ」(花薊)

亀吉


今、ノウゼンカズラ科の花(2)

2021-06-21 | 植物 花

ノウゼンカズラ科の花(2)は、「ピンクノウゼンカズラ」、「ガーリックバイン」、「インカルビレア」です。

<「ピンクノウゼンカズラ」(ポドラネア)>

「ノウゼンカズラ」(凌霄花)といえば、中国原産のオレンジ色を花を思い浮かびますが

此の花は、名前の通りピンク色で、赤紫色の筋が、縦に入ります。

属も違って、「ノウゼンカズラ」が、<ノウゼンカズラ科>、<ノウゼンカズラ属>に対して

「ピンクノウゼンカズラ」は、<ノウゼンカズラ科>、<ポドラネア>属です。

円錐花序をつくり多数の釣鐘型の花を着けます、花冠は5裂して、前回載せた「パンドレア」に似ています。

葉は、羽状複葉で、小葉は、10枚位、”夏の花” に相応しい涼しげな花です。

常緑蔓性低木、南アフリカ原産、学名   Podranea ricasoliana、英名  Pink trumpet、Zimbabwe creeper

別名  「ポドラネア」

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<「ガーリックバイン」>

開花期が春から秋と長く、冬場は、植物園等の温室で愉しむことが出来ます。

尚、原産地や沖縄地方では、周年咲いている花とのことです。

赤紫色で内部が白色の漏斗状の花で、花冠が、5裂しています、以前は、ビグノニア属に

入っていたとのこと、前回に載せた花々によく似ています。

花の色の濃淡が、時間の経過で、濃い色が褪せて、徐々に淡い色の変化するので、濃淡の色の花が、混在します。

名前の由来は、葉を揉むと「ニンニク(大蒜)」の香りがするからとか

別名に「ニンニクカズラ」(大蒜葛)の名前が、付いています。

ノウゼンカズラ科、マンソア属、常緑蔓性低木、熱帯アメリカ、学名   Mansoa alliacea

=Pseudocalymma  alliaceum英名   Garlic vine、別名「ニンニクカズラ」

 
 

他の画像は、例によってgif にしました、クリックで拡大表示します。

「インカルビレア・デラバイ」もノウゼンカズラ科の花です。

<「インカルビレア・デラバイ」>

此の花も4月頃から咲き初め、今月の終わり頃迄咲き続けます。

根生根の中央から花茎を伸ばして、先端に総状花序を出して、白やピンクの漏斗状の大きな花を咲かせます。

原産地が、ヒマラヤ地方とのことで、栽育は、少々難しい植物です。

高温多湿に弱いので、涼しい半日陰で育てるとか、水捌けの良い土壌を選ぶことなど、手間が懸かります。

ノウゼンカズラ科、インカルビレア属、耐寒性多年草(球根)、ヒマラヤ地方、中国原産、学名  Incarvillea delavavayi


白色も清楚な感じです、白と中心部の黄色のグラデーションも


今、ノウゼンカズラ科の花(1)

2021-06-19 | 植物 花

ノウゼンカズラ科の花々が盛りです。

「ツリガネカズラ /  ビグノニア」と「ノウゼンカズラ /  カンプシス」を挙げてみました。

最初の花は、「ツリガネカズラ」(釣鐘葛)の花です。

<「ツリガネカズラ」>

3出複葉の中央の葉が、蔓化して、巻き髭になって、巻き髭に吸盤が着いているので、何にでも巻き付き這え上がります。

集散花漏斗漏斗状の花を咲かせます、花筒の外側は、赤褐色、内側は、黄色のグラデーション、強い香り(匂い)がします。

花色は、強烈な印象を与えます、花径 5~6CMの先端が、5裂します。

別名に「カレーバイン」の名前が付いていますが、花色は、確かに、カレーを連想させますが

香りは、チョット無理が有ります。

「カレーバイン」の他に「カレーカズラ」の別名も付いています。

ノウゼンカズラ科、ツリガネカズラ属、北アメリカ原産、蔓性低木、学名    Bignonia capreolata 

英名   Cross Vine、別名「ビグノニア」


 ”カレー” の名前が付いた、キク科の「カレープラント」が有ります、同じくカレーの香りがします。

秋頃から咲き始めます。

学名  Helichrysum italicum  、英名    Curry plant 

次は、お馴染みの「ノウゼンカズラ」(凌霄花)の花です。

 此の時期、至る所で目にする「ノウゼンカズラ」(凌霄花)、「アメリカノウゼンカズラ」も、同科の花です。

”空(霄)をも凌ぐ” の意味で 名付けらた「ノウゼンカズラ」は、其の名前の通り

気根を出して、他の物に絡み付き空に向かって立ちのぼります。

花冠は、漏斗状で、先端が五裂します、大きな橙色の花を咲かせます。

「アメリカノウゼンカズラ」 Campsis radicans  も咲いています。

「ノウゼンカズラ」の花より花筒が長く、纏まって咲く特徴を持ってます。

交雑種も ・ ・ ・