花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

咲き始めたツルナ科の花(1)

2023-03-31 | 植物 花

今回は、ツルナ科の「テルナミ」と「マツバギク」です、春の陽を受けて、輝きます。

「テルナミ」(照波)の花から始めます。

<「テルナミ」>

黄金色の花弁が輝きます、別名「三時草」ですが、「ハゼラン」の別名の「三時草」と同じ名前です。

両者、午後の3時頃に開花する故の命名とのことですが、大分ズレが有ります、夜間は、閉じます。

亦、「照波」の由来は、多分、花の色が<夕陽に染まる波の色と似ているから>と勝手に想像しました。

三角錐の形(断面三角形)をした肉厚の葉が、ロゼット状に着いて、中から花茎が立ち上がります。

ツルナ(ハマミズナ)科、ベルグランツス属、多肉植物多年草、学名   Bergeranthus multiceps、英名   Bergeranthus 


次の「マツバギク」(松葉菊) も同ツルナ科です、花が「菊」のイメージですので

この名前が付いた由、此の花もメタリックカラー、陽の光に照り返ります。

<「マツバギク」松葉菊 >

花が「菊」に似て、細長い花弁で、棒状の葉が、松葉に似ているので、此の名前が付いた由

葉は、多肉質で棒状、断面が三角なのが特徴です、「サボテン」に似ていますが

「サボテン」は、サボテン科に属しますから、別の植物になります。

花の色は、桃、青紫、橙、黄、白と豊富です。

ツルナ(ハマミズナ)科、マツバギク属、半耐寒性多年草、這性、南アフリカ原産

学名   Lampranthus spectabilis英名   Fig marigold、Trailing ice plant

 他に、比較的耐寒性が有り、開花期も長い、輝く桃色が美しいデロスペルマ系の   Delosperma coopen

も 「マツバギク」と称 しています、「麗晃」(レイコウ)の名前が付いていました。




”春色” 3題

2023-03-28 | 植物 花

^”春色” と題して、「アネモネ」、「ラナンキュラス」、「ロベリア」の明るく鮮やかな色の花を載せてみました。

最初は、「アネモネ」です。

<「アネモネ」>

一重、八重、花色は、ピンク、青紫、赤、白と豊富で、交雑種も多数です。

花弁の様に見えるのは、立派な萼片で、花弁が無いのも面白いものです。

一般に「アネモネ」と呼ばれているのは、「アネモネ・コロナリア」 Anemone coronaria 

「アネモネ・ホルテンシス」 A.hortensis  と「アネモネ・パポニア」 A.pavonia  の交雑種とのこと。

キンポウゲ科、イチリンソウ属、耐寒性球根、地中海沿岸原産、英名    Anemone

 別名「ボタンイチゲ」(牡丹一華)、「ハナイチゲ」(花一華)、「ベニバナオキナグサ」(紅花翁草)



花弁の多彩な色彩と斑模様が、此の花の見所です、クリックで拡大すると一層見応えが


「アネモネ」の名前は、ギリシャ語で<風(Anemos)に由来する由

風通しが良い場所を好むから、風が多く吹く季節に花を咲かせるからとの説が有りましたが

真偽の程は、解りませんが、熟した種子が、長い綿毛を着けて

風に乗って遠くまで運ばれるのは、確かです。

次の ”春色” は、「ラナンキュラス」の花です。

<「ラナンキュラス」>

色彩豊かで、明るい ”春色” の花弁が重なり合って、春を演出します。

品種改良も有って、色、形も増え続けています、多数の種類の中、「ラナンキュラス」と呼ばれているのは

「ラナンキュラス・アシアテクス」 Ranunculus asiaticus  と其の園芸種とのこと

改良種が、多く作出されて、花色や形が多くなっています。

キンポウゲ科、キンポウゲ、ラナンキュラス 属、半耐寒性多年草、地中海沿岸、ヨーロッパ南部原産

英名   Persian buttercup別名「ハナキンポウゲ」(花金鳳花) 

尚、「ラナンキュラス」とは、ラテン語で蛙の手を意味で、葉の形が、蛙の手の形に似ているからとか(下図)

他に、名前の由来は、蛙が住んでいる湿地に多く生えるからとの説も、蛙の手に見えるかな ・ ・ ・ 

薄い花弁が、ペーパークラフトの様な質感です。



 

次の「ロベリア」の花の色も ”春の色”  です、透き通った感じの色合いが、春を感じさせます。

<「ロベリア」>

分枝した茎の先端に蝶の形をした花を多数着けます、恰も、蝶が群がって飛んでいる様です。

花弁の上唇が、2裂して、下唇が、3裂しているので、蝶の様な姿になります。

花の色は、赤、青、青紫、ピンク、白、復色と豊富です。

一般に「ロベリア」は、エリヌス種の「ロベリア・エリヌス」を指すとか、一番親しまれています。

所属するロベリア属は、300種以上有るとか、野草の「ミゾカクシ」(溝隠) Lobelia chinensis

日本原産の「サワギキョウL.sessififolia (沢桔梗)なども同属とのことです。

北米原産、多年草の「シュッコンロベリア」(宿根ロベリア)等も同属でした。

キキョウ(ミゾカクシ)科、ロベリア属、非耐寒性一年草、 南アフリカ原産、学名  Lobelia erinus

別名「ルリチョウソウ」(瑠璃蝶草)、「ロベリア・エリヌス」


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「ネメシア」3種

2023-03-26 | 植物 花

今日は、ゴマノハグサ科の「ネメシア」、「シュッコンネメシア」、「ネメシア・ケイランツス」を挙げてみました。

「ネメシア」は、別名の「ウンランモドキ 」を指すので「ネメシア」を最初に載せます。

耐寒性が、乏しいので、今月後半頃からが、見頃になります。

「ネメシア」   が、春の到来を告げます。

<「ネメシア」>

花弁が、唇形の「ネメシア」Nemesia spp. です。

唇型の花弁で、上唇が、4片、下唇が、2片、上唇下唇の色が違ったり

主な品種は、一年草の「ネメシア・ストロモサ」N .strumosa  や多年草の「ネメシア・カウェルレア」N .caerulea

別名「シュッコンネメシア」宿根ネメシアを改良した園芸種とのこと

唇型の花弁で、上唇が4片、下唇が、2片、上唇下唇の色が違ったりして多彩です。

今回は、「ネメシア・ストロモサ」を挙げてみました。

花色   ピンク、青紫、赤、橙、黄、白と多彩

ゴマノハグサ科、ネメシア属、南アフリカ原産、非耐寒性一年草 

学名  Nemesia strumosa、別名「ウンランモドキ」雲蘭擬




下図は、「ネメシア・カエルレア」(宿根ネメシア)N.caerulea=N.foetens です。

「ウンランモドキ」とは、花びらの大きさが、多少の違いが、在ります。

「シュッコンネモシア」の方が、少し小さいのです。

<「シュコンネメシア」が、花径2から3cm、草丈15cm位

「ウンランモドキ」は、花径3から5cm、草丈15cmから30cm位


 

次は、面白い形の着けるゴマノハグサ科「ネメシア・ケイランツス」です。

多年草の「シュコンネメシア」(宿根ネメシア、ネメシア・カエルレア)や

一年草の「ネメシア」(ウンランモドキ)等は、“ネメシア” として知るところですが

奇妙な花の形の「ネメシア・ケイランツス」は、同 じ「ネメシア」かと疑いたくなります。

花弁の上唇には、長細い切込みが在り、”流星の尾” の様に見えます。

白い色をしていて、下唇は、黄色で、紫の斑が入ります、平たい形です、葉は、披針形で対生します。

愛称に、「ネメシア ´シューテングスター`」、「ネメシア ´マスカレード`」が付いています。

“流星” 、”仮面舞踏会”   Shooting Stars 、Masquerade  で、どちらも的を射ている命名です。

学名 Nemesia cheiranthus 、英名 Crested cape snapdragon



春、ケシ科の花

2023-03-23 | 植物 花

ケシ科の花「アイスランドポピー」と「ハナビシソウ」を挙げてみました。

春を象徴する様な淡く明るい色調を愛でます、春風に揺れます。

<「アイスランドポピー」>

今回の記事の最初は、「アイスランドポピー」です、早春の風に靡きます、”春の色”  です。

ケシ科、ケシ属、耐寒性一年草、シベリア原産、学名 Papaver nudicaule 、英名   Iceland poppy

別名「ポピー」、「シベリアヒナゲシ」


春の風に戯れる 「アイスランドポピー」   の花を御覧下さい、以前にも載せた映像です。

 

次もケシ科の「ハナビシソウ」(花菱草)です。

<「ハナビシソウ」>

花の形が、家紋の<花菱>に似てる故に、此の名前が付いた由、4枚の花弁の並びが、菱形に見えます。

此の花も黄色以外にオレンジ、朱、ピンク等多彩です。

花径が6cm位になります、多数の雄蘂が目に付きます、灰白色の葉は、羽状複葉で互生します。

北アメリカ、カリフォルニア州の<州の花>とか

草原の風に揺れ動く姿が、目に馬美マス。

ケシ科、ハナビシ(エッショルツァイ)属、耐寒性一年草、北アメリカ原産

学名   Eschscholzia californica、英名   California poppy、別名 「カリフォルニア ポピー」、「エスコルチア」

アメリカ カリフォルニアの州花とのことです。

近縁種で花径が、少し小さい(3cm)位「ヒメハナビシソウ」(姫花菱草)も咲き出しました。

「ハナビシソウ」の花茎が、5から8cm位ですから、”姫” ですか

淡黄色の花を多数咲かせます。

学名  Eschscholzia caespitosa、別名「エスコルチア」


今、キク科の花(5)小さな、大きな「菊」

2023-03-22 | 植物 花

今日のキク科の花は、”小さな「キク」、大きな「キク」” と題して、「サイネリア」と

「ジャーマンカモミール」の花を挙げます、大きな花 は、「サイネリア」の花です。

小さな花を咲かせ、一般的に「カモミール」と称する「ジャーマンカモミール」の花です。

<「ジャーマンカモミール」>

カモミール」Chamomile は、、ギリシャ語の <Chamamellon>からで、 ”地上のリンゴ” の意味とか

リンゴの香りがします、種々の薬効が有るハーブです、花径約2Cm 位の小さな花です。

成長するに従って、花の中央部分が盛り上がり、舌状の花弁が、大きく外に反り返ります。

品種は、下に載せた「ジャーマンカモミール」より花径は、多少大きいが

草丈が低い這性で多年草の「ローマンカモミール」Chamaemelum nobile 

亦、同じ学名  <Matoricariaが、付いた タナセツ属の「ナツシロギク」等が、仲間です。

キク科、マトリカリア属、耐寒性一年草、ヨーロッパ、中央アジア原産

学名   Matoricaria recutita、英名   German chamomile

別名 「カミツレ」、「カモマイル」、「ドイツカミツレ」

花径が、小さく、リンゴの香りがします、花を茶として利用します。

春風に揺れる「ジャーマンカモミール」の映像が在りましたので、再度、載せてみました。

<「サイネリア」>

花が少ない冬の鉢花として人気の「サイネリア」です、寒さには強いので屋外やベランダでも開花しますが

夜間は、室内に取り込むのが無難です。

品種改良が進んで、花色も多彩で、ピンク、青紫、赤、橙、黄、白色等々が有ります。

亦、グラデーションも豊富、蛇の目模様のものも有ります。

花径3~5cm位、草丈50cm位、花期も長く初冬から初夏の頃になります。

葉は、大きく「蕗」の葉に似ているので別名に「フキザクラ」(蕗桜)の名前が付いています。

キク科、ペリカリス属、非耐寒性多年草(秋播き一年草)、北アフリカ原産

学名    Pericallis × hybrida=Senecio × hybridus英名    Florist's cineraria 

別名「シネラリア」、「ペリカリス」、「フウキギク」(富貴菊)、「フキザクラ」(蕗桜)


花茎を伸ばした、「キダチサイネリア」(木立サイネリア)、別名 「キダチペリカリス」 (木立ペリカリス)も清楚な感じです。

<小さな画像は、クリックで拡大します、大きくしてお楽しみ下さい>