花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「鶏頭」の季節です。

2017-08-28 | 植物 花

「ケイトウ」(Celosia argentea var.cristata) の季節です、「トサカケイトウ」(鶏冠鶏頭)や

「ウモウケイトウ」(羽毛鶏頭)が、普段、多く目にする品種ですが、今日は、「ノゲイトウ」(野鶏頭)

別名「セロシア」(Celosia)、「クルメケイトウ」(久留米鶏頭)、「ヒモケイトウ」(紐鶏頭)

「ハケイトウ」(葉鶏頭)を挙げてみます、チョット変わった姿です。

「鶏頭」は、ヒユ科、ケイトウ属、非耐寒性一年草、アジア、アフリカ原産、英名 Plumed cockscomb

「ノゲイトウ」(野鶏頭)Celosia argentea Spicata Group 

花序が、”ローソクの炎” と表現されて、「ケイトウ」とは、違った形です。

草丈が、1M以上にもなりますが、最近は、草丈が低い園芸種が、多く視られます。

下図は、園芸種の「セロシア・ベネズェラ」(Celosia argentea 'Venezuela'



 下図は、鶏冠状の花序が、球状になった「クルメケイトウ」(久留米鶏頭)

次は、上に載せた2種と<科>は同じですが、< 属>が違う「ハゲイトウ」(葉鶏頭)です。

”近縁ではあるが、仲間では無い” と言ったところですか ・ ・ ・ 微妙な関係で、身につまされる思いです。

Celosia は、花を愛で、「ハゲイトウ」Amarsnthus は、葉を愛でるのです。

多彩な色合いは、秋を演出するものの一つです。

最初、茎に緑色の葉が着き、徐々に、先端の葉が、赤や黄色に色着きます。

花は、葉の裏側に球状に着き、見栄えがイマイチなので、見落とします。

ヒユ科 ヒユ(アマランサス)属 非耐寒性一年草、熱帯アジア原産、学名 Amaranthus tricolor 

別名「ガンライコウ」(雁来紅)・ ・ ・ 秋雁が、飛来する頃が、見頃になるからとか


 花は、確かに見栄えが ・ ・ ・ 葉の方に目が留まります。

最後の ”鶏頭” は、「アマランサス」です、「アマランサス」は、ヒユ科、ヒユ(アマランサス)属の

総称とのことで、今日挙げる「ヒモケイトウ」(紐鶏頭)も代表的な植物です。

上に載せて「ハゲイトウ」と同じで、花は、花らしくなくて、穀物と言った方が、適切です。

「ハゲイトウ」が、花の代わりに、葉をアピールする代わりに、「アマランサス」は、種子を穀物として

アピールするのです、”スーパーグレン” として、世界保健機構(WHO)のお墨付きです。

「アマランサス」の中でも、今日、挙げる「ヒモゲイトウ」(紐鶏頭)は、一番栽培されているとのこと

ネットで検索しても、食材、薬効、レシピの記事で、花自体の記事は、少ないのです。

古代インカでは、穀物として、食用に栽培していたと記されていました。

「アマランサス」の学名は、ギリシャ語(アマラントス)で ”花が、萎れない” 意味とか

萎れそうもない花の様子なのは、確かです。

ヒユ科、ヒユ(アマランサス)属、学名 Amaranthus caudatus、英名 Pigweed 、Amaranth

別名「センニンコク」(仙人穀)

<各画像は、クリックで拡大表示します>


「唐綿」2種と「風船葛」

2017-08-25 | 植物 花

蝶が、「キバナコスモス」の蜜を吸っています、美しさを競っています。

 

「フウセントウワタ」(風船唐綿)と「トウワタ」(唐綿)の花です。

「フウセントウワタ」

魚の<ハリセンボン>の様な形の棘々の実、乳白色で五裂した花冠、五裂した深泥色の萼

中心の淡い紫色の副花冠の花が、下向きに咲きます、実と花を同時に視ることができます。

ガガイモ科、フウセントウワタ属、耐寒性落葉亜低木、南アフリカ原産

学名 Gomphocarpus fruticosus=Asclepias fruticosa

英名 Milkweed、Wildcotton、別名「フウセンダマノキ」(風船玉の木) 




次は、「トウワタ」(唐綿)、「アスクレピアス」です、”風船” は、着いて無いが、花の姿は、さすがに似ています。

 赤い花冠に橙色の副花冠のコントラストが見事です。

花の形は、羽根突きの羽根に似ています。

種子に着く綿毛(冠毛)が、名前の由来です、主な品種として、「アスクレピアス・クラサビカ」と

オレンジ色一色の「アスクレピアス・ツベロサ」(Asclepias tuberosa)別名「ヤナギトウワタ」が有ります。

ガガイモ(キョウチクトウ)科、トウワタ属、一年(多年草)、南アメリカ原産、学名 Asclepias curassavica

英名 Scarlet milkweed、Mexican butterfly weed、Tropical milkweed

英名の Milk は、茎から白い乳液状の液が、出るからとか

 

名前も由来になった綿の様な冠毛です。

最後に、「フウセントウワタ」に似た実を着ける「フウセンカズラ」(風船葛)です。

「風船葛」は、ガガイモ科でないのですが、”風船” が似ているので、挙げてみました。

花は、小さい、小さい(径5mm位)5弁花で、目立たないのですが、紙風船の様な袋形の果実が見事です。

淡い緑色から茶色に変化するのを視るのも一興です。

亦、此の袋の中の種子の模様が、独特で、白いハートの形をしています、学名は、此の姿を著わしています。

ムクロジ科、フウセンカズラ属、北アメリカ原産(アフリカ、インドにも広く分布しているようです)

蔓性一年草、学名 Cardioapermum halicanabum、英名 Balloon vine、別名「バルーンバイン」

尚、学名は、ギリシャ語で ”心臓と種子” を意味するとか、種子の模様のことですね

学名の故になった白いハート型の模様が入った種子です。<借用画像>

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今年も「スズメウリ」(雀瓜)を育てます、生育の記録を随時載せていきます。

№16

葉も茂り、蔓も伸びました、間もなく開花かも


日々草

2017-08-21 | 植物 花

下図の様な「ヒマワリ」も視られます、色が、赤茶色の「ヒマワリ ’ココア’ 」(Helianthus annuus ’Cocoa’

同じ様な色の品種「ムーランルージュ」= 赤い風車=より色が濃いのが特徴

下段は、「ヒマワリ ’テディベア’」(Helianthus annuus 'Teddy Bear'

八重の花弁が、ふわふわして、縫いぐるみ です。

 

花の少ない夏に、存在感が増す「ニチニチソウ」(日々早)です。

多く目にするのは、下図の様な品種ですが、今日は、チョット風変わりな「ニチニチソウ」にしました。

名前からして、元気を貰えるような気がします、他にキク科の「百日草」、ミソハギ科の「百日紅」

ヒユ科の「センニチコウ」(千日紅)等、”日” の付く名前の花も有ります。

どの花も開花期間が、長いことを著わしています。

花径4cm位で、花弁は、5裂します、花色は、白、ピンク、赤、赤紫色と多彩です。

キョウチクトウ科、ニチニチソウ属、一年(多年)草、マダカスカル原産、学名 Catharanthus roseus 

英名 Madagascar periwinkle 、別名「ニチニチカ」、「ビンカ」(*)

(*)尚、「ビンカ」は、「ツルニチニチソウ」(蔓日々草)の学名<Vinca minor、Vinca major>ですので

正確には、「ビンカ」は、「ツルニチニチソウ」を指すようです。


Catharamthus reseus の 改良種 の 風車型の花です、色形が、独特で面白いものです。

  
 

下図は、ビンカ属の「ツルニチニチソウ」(蔓日々草)Vinca minor,Vinca major/Big leaf periwinkle

Minor は、Major より花径が、小さい花(左図)                     Major は、花径が、大きい花(右図)

亀吉


最後に、”日” の付く花の「センニチコウ」(千日紅)と「ヒャクニチソウ」(百日草)の変わった品種を

を載せて終わります、「千日紅 ”花火” 」と「 糸葉百日草」の二種です。

下図は、「千日紅 ’ファイヤーワークス’ 」Gomphrena globsa 'Fireworks'/Globe Amaranth

一般の「千日紅」とは違って、筒状の総苞片の先端に黄色い小さな花を咲かせます。

夜空に花火の花が、咲きます。

披針形の葉の「ホソバヒャクニチソウ」(細葉百日草)Zinnia linearis です、草丈も短く小さい花ですが

絨毯状に広がって、長い期間愉しめます、「百日草」の ”暑苦しさ” は無く、一重で清楚な感じの花です。

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今年も「スズメウリ」(雀瓜)を育てます、生育の記録を随時載せていきます。

№16

葉も茂り、蔓も伸びました、間もなく開花かも


夏、アオイ科の花(2)

2017-08-16 | 植物 花

真っ赤だった「ブラックラズベリー」Rubus occidentalis の実が、黒くなり始めました。


先般、挙げた "夏、アオイ科の花” の追加として、「オクラ」、「ワタ」、「トロロアオイ」、「ローゼル」の

花を挙げてみます、皆、似た様な雰囲気の花達ですが、微妙に違う面白さを愉しみます。

「オクラ」

緑色や赤色で、5cm 位の先が尖った五列の稜を持った実は、野菜として知るところです。

”オクラ レシピ” も多く、栄養も豊富だとか

花は、以下に載せる「ワタ」や「トロロアオイ」の花に似ています。

早朝に開花して、昼頃には萎んでしまう謂わば、”半日花” です。

30cm位の大きな葉は、3~5裂した掌状の葉です。

アオイ科、トロロアオイ属、アフリカ エチオピア原産、非耐寒性一年草

学名 Abelmoschus esculentus 、英名 Okura 、Lady's finger 、別名「アメリカネリ」

「オカレンコン」(丘蓮根)・ ・ ・ 実の断面が、「蓮根」に似ているから

 

 次のアオイ科の花は、「ワタ」(綿) の花です。

「ハイビスカス」の花に似ています、淡く黄色い花の中心が、赤黒い輪の模様が着きます。

一日花で、葉は、掌状で3~7裂します。

花後、種子に密生して着いた毛(コットンボール)が、繊維の<綿>になるわけです。

「メン」、「綿」(ワタ)呼び名ですが、「メン」は、中国語<Main>発音するからとか

「綿」(ワタ)は、<ハラワタ >の< ワタ>からで、コットンボール(Cotton Ball)の形が

大腸や小腸に喩えたからと言われています。

アオイ科、ワタ属、多年(一年草)、熱帯アジア原産、学名 Gossypium arboreum 

英名Tree cotton、 Cotton plant、Cotton、別名「コットン」

 「トロロアオイ」も似た花を咲かせます、特に最初に載せた「オクラ」にソックリで

区別するのに苦労します、別名も「花オクラ」の名前が、付くほどです。

判別する簡単な目安として、「トロロアオイ」の花は、「オクラ」の花より約倍大きく(葯15cm位)で

平開します、「オクラ」は、花弁が、少し角度を付けた開き方をします。

花の底部が、暗紫色なのも「オクラ」に似ています。

「トロロアオイ」の葉は、掌状で5から9裂の深い切り込みが有り、細長い葉ですが

「アオイ」の葉は、切り込みが浅く3から5裂します、葉の幅が広い違いが有ります。

実も前者が、短い実に対して、後者の実は、細長い違いが、特徴です。

根からネバネバの液が採れるので、<トロロ>の名前が付いた由

アオイ科、トロロアオイ属、非耐寒性多年草(一年草)、中国原産、学名 Abelmoschus manihot

英名 Aibika 、別名「オウショッキ」(黄蜀葵)、「クサダモ」

 

 尚、赤い花の「ベニバナトロロアオイ」(紅花とろろ葵)が有ります、「ハイビスカス」に似た花です。

花径が、10cm位になる大きな花です、花色は、ピンク、赤等です。

此の花も他のアオイ科の花々同様、一日花ですが、次々花を咲かせます。

葉は、掌状で五裂、草丈が、1.5m位になるものも有ります。

以前は、ハイビスカス属に分類していた程、「ハイビスカス」に似ていますので

「トロロアオイ」の名前が付いていますが、「トロロアオイ」の花とは、姿が少し違っています。

別名の「アカバナワタ」(赤花綿)の名前の方が、合っている様に思います。

唯、「綿」の名前ですが、「綿」の仲間では無いところが、イマイチですが 

アオイ科、トロロアオイ属、非耐寒性多年草(一年草)、熱帯アジア、インド原産

学名 Abelmoschus moschatus ssp.tuberosusHibiscus pontinum、英名 Native rosella

別名「サンセット ハイビスカス」、「アジアン ハイビスカス」

 


 同じアオイ科、フヨウ属の「ローゼル」も似たような花を咲かせますが、開花には時期が尚早で

未だ、蕾の状態ですので、今後載せてみます。

Hibiscus sabdariffa/Roselle

 亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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”紅葉” の名前で

2017-08-13 | 植物 花

「カンナ」の銅葉と「ストロビランテス・ダイエリアヌス」別名「ウラムラサキ」のメタリックカラーの葉が、鮮やかさを競っています。

 下図は、「ウラムラサキ」の花です。


真夏に ”紅葉” の話もなんですが、赤や黄色に紅葉する「紅葉(コウヨウ)」ではなく

葉の形が、「カエデ」類の総称の「紅葉(モミジ)」の葉に似てる故の命名なので

夏には、似合わないですが、敢えて載せてみました、花は、夏の花です。

最初は、「モミジバアサガオ」(紅葉葉朝顔)です。

葉は、掌状で、5から7裂しますが、「モミジ」の葉の様に全開しないので

全く似ているとは言え難いのですが ・ ・ ・ 

別名「モミジバヒルガオ」(紅葉葉昼顔)が、正式名とのことですが、「昼顔」より「朝顔」の方が

馴染み深いので、「紅葉葉朝顔」の名前が、よく使われる由

花色は、紅紫、青紫色で、「朝顔」や「昼顔」の花に似ています、「サツマイモ」の仲間とのこと

ヒルガオ科、サツマイモ(イボモエア)属、蔓性常緑多年草、北アフリカ原産

学名 Ipomoea cairica、英名 Ivy-leaved morning glory、Cairo morning glory 等々


 次の ”紅葉” は、「モミジアオイ」(紅葉葵)の花です。

此の花も「モミジ」似た葉を着け、アオイ科の花に似た花を咲かせるので、此の名前が付いた由

しかし、五弁で光沢が有る真っ赤な花は、「フヨウ」や「ハイビスカス」の花とは少し違って

花弁が、重なり合うことはなく、離れて着いています、花径20cm 位になります。

一日花ですが、次々と開花するので、秋口の頃迄愉しめます。

近頃は、「アメリカフヨウ」等との交雑種が、作出されて、花弁に隙間の無いものや

花色も白、ピンク等も有る様です。

茎が、直立して、2m位になります、冬は、枝葉は枯て、根茎で越冬します。

アオイ科、フヨウ属、宿根多年草、北アメリカ原産、学名 Hibiscus coccineus、英名 Scarlet rose mallow 

別名「コウショッキ」(紅蜀葵)

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今年も「スズメウリ」(雀瓜)を育てます、生育の記録を随時載せていきます。

№15

髭が伸びて、葉も更に大きくなりました、間もなく蕾も着きます。

 

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