花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

此の時季のゴマノハグサ科の花(4)

2020-07-30 | 植物 花

今日のゴマノハグサ科の花は、「サンブリテニア」と「アロンソワ」の花です。

「サンブリテニア」

暑い夏に似合う真っ赤な色の花です、夏の暑さにも強く夏から晩秋の頃迄愉しめます。

最近、人気の珍しい花です、赤い花の色が、羽状の灰色の葉に映えます。

花径は、少し小さい南アフリカ原産の「ジャメスブリテニア」Jamesbrittenia の園芸種とのこと

花は、漏斗状で深く5裂します、中心部は、黄色で、葉は、羽状です。

ゴマノハグサ科、ジャメスブリテニア属、非耐寒性一年草(多年草)、耐暑性は抜群

学名 Jamesbrittenia Hybrid cv.Sunbrittenia Scarlett


下図は、園芸種「サンブリタニア」の基になった南アフリカ原産の「ジャメスプリタニア」Jamesbrittenia  です。

花も小さく素朴な感じがします。

「アロンソワ」

最盛期も終りに近づいて、最後の輝きを振り播きます。

多くは栽育してない花ですが、春から此の時期に懸けて、小さな花(花径2CM位)を

多数咲かせ、長い期間、楽しませてくれます。

花弁が、5裂した赤、橙、ピンク、サーモン色の花を咲かせます、草丈50cm位

夏の暑さには弱く、半日陰で育てます。

特に、赤橙色の<A.'Melia Orange'>が、人気が有ります。

ゴマノハグサ科、アロンソワ属、半耐寒性多年草(春、秋播き一年翁)、エクアドル、ペルー

コロンビア、チリ原産、学名 Alonsoa warscewiczii=A.meridionalis

別名「ベニコチョウ」(紅胡蝶)



此の時季のゴマノハグサ科の花(2)

2020-07-28 | 植物 花

「レイコフィルム・フルテスケンス」と「ジキタリス」を挙げてみました。

ゴマノハグサ科の花は、「ジキタリス」、「レイコフィルム・フルテスケンス」です。

<「ジキタリス」Digitalis >

ロゼット状の大きな根生葉から50cm位の花茎を伸ばして総状花序をだして

漏斗状の花を多数、横向きに咲かせます。

葉は、肉厚で白い毛が密生しています、ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジアには、20種位品種が、有る様ですが

「ジキタリス・プルプレア」が、薬用(毒草)、観賞用には、一番多く栽育されているようです。

園芸品種も多くて、花色は、ピンク、青紫、赤、茶、黄、白、複色等多彩です。

花の内側の斑点が、濃い色で目立ちます。

Digitalis の由来は、ラテン語の<digitus>(指)から、花の形が指に似ているからとのこと

現代の用語<デジタル(Digital)>も此の<digitus(指)>からとか、”指で数を数える” ですね

ゴマノハグサ(オオバコ)科、ジキタリス属、耐寒性多年草、ヨーロッパ、中央アジア原産

学名 Digitalis purpurea 、英名 Foxglobe、別名「キツネノテブクロ」(狐の手袋)

因みに、英名に  Foxglobe が付いた花には 、イワタバコ科の

Chinese foxglobe 「レーマニア」Rehmannia elata)

Wild foxglobe 、African foxglobe が付いた

「ケラトテカ・トリロバ」Ceratotheca triloba) が有ります、似たような花です。

下図=「レーマニア」

 下図=「ケラトテカ・トリロバ」

 

次のゴマノハグサ科の花は、「レウコフィルム・フルテスケン ス」です。

<「レウコフィルム・フルテスケンス」>

舌状花の「レウコフィルム・フルテスケンス」が、咲き始めました、晩秋の頃迄、長い期間愉しめます。

銀白色の葉と淡い桃紫色で唇型の花のコントラストを愛でます。

筒状花の花冠は、唇形で “上唇” が二枚、“下唇” が三枚に裂けています。

微笑みかける様な花の形に癒やされます、花と同様、シルバーの葉をも愉しめます。

細かい毛が生えた銀白色の葉とのコントラストが絶妙です、細かい毛は、茎や花にも生えています。

ゴマノハグサ科、レウコフィルム属、常緑低木、北アメリカ、テキサス、メキシコ原産

学名 Leucophyllum frutescens 英名 Cenizo、Barometer bush、Ash plant、Texas sage  等々

別名 「ニーオン」、タイ語とのことですが、タイでも人気の花かな

 




 

今日は、序でに ”此の時季のゴマノハグサ科の花(3)として、過去の記事から抜粋して「アンゲロニア」を

載せてみました、上載の「レウコフィルム・フルデスケンス」に似た花です。

「エンジェロニア」(アンゲロニア)

大きな口を開けて、叫んでいる様な形をしています。

”夏のキンギョソウ” の英名が付いた「キンギョソウ」(金魚草)にも似た花です。

30種くらいの品種が有るようですが、「エンジェロニア・アングスティフォリア」Angerolonia angustifolia

「エンジェロニア・サリカリフォリア」A.salicariifolia 等が、主に栽育されています。

葉の付け根に蕾を着けて、白、紫、ピンク、白と紫のツートンカラー等の多彩な花を咲かせます。

葉は、濃い緑色で細長、達性が多いようですが、這性のものも有る様です。

ゴマノハグサ(オオバコ)科、アンゲロニア属、非耐寒性多年草(一年草)、中央アメリカ、メキシコ、西インド諸島原産

学名 Angelonia angusutifolia 、A.salicariifolia、英名 Summer snapdragon

別名 「アンゲロニア」、「エンジェル・ラベンダー」


此の時季のゴマノハグサ科の花(1)

2020-07-25 | 植物 花

ゴマノハグサ科の最初は「アサリナ」と「チェローネ」の花です。

<「アサリナ」>

大きな葉が、夏の強い光を遮ってくれます、”グリーンカーテン” です。

花は、花冠が5裂した唇形、上唇が2枚、下唇が3枚、「キンギョソウ」(金魚草)に似ています。

幾種かの種類が有りますが、一般に「アサリナ」は、「アサリナ バークレアナ」Asarina barclaiana を指すとのこと

他に、「バークレアナ」より葉、花が大きい種類や蔓状にならない種類が有ります。

別名に「ツタバキリカズラ」(蔦葉桐葛)が付いていますが

葉が「ツタ」(蔦)に似て、花が「桐」の花に似ているからとか

ゴマノハグサ科、アサリナ属、蔓性多年草、メキシコ、北アメリカ、ヨーロッパ原産

学名 Asarina barclaiana、別名「ツタバキリカズラ」、「ツルキンギョソウ」(蔓金魚草)

*英名は、”蔓を持った「キンギョソウ」”  Twining Snapdragon でした。

*尚、蔓状にならない種類の「アサリナ・スカンデンス」A.scandens も


次は、「ケローネ」です、「キンギョソウ」(金魚草)に似た花を茎の先端に穂状に咲かせます。

<「ケローネ」>

多数の茎から総状花序をだして、ピンクや白色の花を咲かせます。

花冠は、2唇形、下唇から髭の様な突起物が出ています。

葉は、単葉、対生、葉の縁は、ギザギザの切込が、有ります。

草丈が、高いので切り花に多く利用されます、「ケローネ」の名前の由来は、ギリシャ語で<亀>を意味するとか

花の形が、亀に似ているからとのこと、確かに似ているかも ・ ・ ・ 

英名も pink turtle head です。

主な品種は、「ケロネ・リオニー」Chelone lyonii,、早生種の「スピードリオン」C.oblique

ゴマノハグサ(オオバコ)科、ケロネ属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名 Chelone spp.

別名「リオン」、「チェロン」、「チェローネ」、「ジャコウモドキ」(麝香擬)

我が家の亀吉と比べてみました、如何でしょうか、似てないですか、でも雰囲気は ・ ・ ・ 

<各画像は、クリックで拡大表示します>


「エンジェルウィング」”天使の羽根” です。

2020-07-20 | 植物 花

”天使の翼” 「エンジェルウィング」(大白素馨)が、白い羽を拡げます。

<「オオシロソケイ」>

別名「エンジェルウィング」、ジャスミン (素馨)の仲間なので、妙なる芳香が、有ります。

10枚くらいの細長い花弁が、星形を作り、風車風の様な姿になります。

濃緑色で、光沢の在る葉をバックに純白の花が、冴えます。

「ジャスミン」なので、花には、芳香が有ります、爽やかな雰囲気が醸し出されます。

植物園では、周年視ることができますが、露地では、春後半から夏に懸けて見頃になります。

モクセイ科、ソケイ属、蔓性常緑低木、パプアニューギニア原産、学名 Jasminum nitidum

英名 Angelwing Jasmine 、Star Jasmine 、別名「エンジェルウィィング ”天使の翼”」、「オオシロソケイ」

「スタージャスミン」、「ジャスミヌム・ニティドルム」





=余談=

テレビを視ていたら、南米ギアナ高地の<エンジェルフォール / Engel Falls >の映像が放映されました。

白い滝の筋が、「エンジェルウィング」の花弁に似ているので、此の花は、”天使の滝” かと思ったのですが

違って、アメリカ人の探検飛行家の名前<エンジェル氏>からとか、”エンジェル氏の滝” でした。

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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<過去に載せた記事の最掲載です>

 
夏、キク科の花


キク科の花は、秋の開花期が相応ですが、夏にも開花するものが在ります、其の中から「ストケシア」、「アゲラタム」「リアトリス」を挙げてみました、今後、追加するものが増えてきます......
 

園芸名 ”エンジェルトランペット” (2)

2020-07-18 | 植物 花

ユニークな名前の「エンジェルトランペット」”天使のトランペット” の花です。

別名、「キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)です。

<「エンジェル トランペット」>

木本性で、ラッパ形の花が、下向きに咲きます。

以前は、チョウセンアサガオ(ダチュラ)属  に区分されていましたが

現在は、キダチチョウセンアサガオ(ブルマンシア)属に入っています。

「朝鮮朝顔」が、上向きに咲き、此の「キダチチョウセンアサガオ」は、下向きに咲かせる違いです。

花冠が、4から5裂して、芳香が

花色は、ピンク、橙、黄、白と豊富です、開花期が長く、秋頃まで愉しめます。

ナス科、キダチチョウセンアサガオ属、半耐寒性常緑低木、熱帯アメリカ原産、学名 Brugmansia suaveolens

=Datura suaveolens (旧学名)、朝鮮の名前が、付いていますが、朝鮮原産ではないとのこと

英名 Angel's TrumpetTree Datura別名「ブルグマンシア」、「ダチュラ」(旧属名から)




尚、近縁種のナス科、タチュラ属の「チョウセンアサガオ」(朝鮮朝顔)」Datura metel は、上向きに花を咲かせます。

「朝鮮朝顔」

「ダチュラ」(Datura spp.) には、草タイプ、木本タイプが有って、草タイプには、「チョウセンアサガオ」(朝鮮朝顔)が

入ります、萼が筒状で、漏斗状の白い花を上向きに咲かせます。

“朝鮮朝顔” の名前が付きますが、朝鮮が原産地ではなて、“外国から入ってきた” 位の意味とか

亦、“朝顔” は、ヒルガオ科の「朝顔」ではなく、花の形が似ている故の命名とのこと

トゲトゲの実が、秋には、稔ります。

仲間には、中央アメリカ、南アメリカ原産の「アメリカチョウセンアサガオ」(D.inoxia)が有ります。

似た花なので区別が困難です。

「アメリカチョウセンアサガオ」の葉茎には、細かい毛が密生していて、「チョウセンアサガオ」の無毛と区別できるとのことですが

実際、葉や茎に触ってみて、細かい毛が密生したビロード感か、無毛の感触かは、困難です。

更に、「チョウセンアサガオ」は、一年草、「アメリカチョウセンアサガオ」は、多年草とのことです。

他に、葉の形が、切込みが深い鋸歯状の「シロバナチョウセンアサガオ」等も在りました。

木本タイプには、「キダチチョウセンアサガオ」(木立朝鮮朝顔)が、有ります。=最後に追加=

ナス科、チョウセンアサガオ属、半耐寒性一年草、南アジア原産、学名 Datura metel

別名「ダツラ」、「マンダラゲ」(曼陀羅華)

下図は、葉茎の手触りが、多少 ビーロードの感触が有り、其の所為で淡い灰色にみえるので

もしかして、「アメリカチョウセンアサガオ」かも、開花前の姿は、「バラ」の花の様です。

下図の様な紫色で二重の品種も有ります。

果実は、トゲトゲで、花のイメージからは、程遠い感じです。

 亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>