花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

秋の “宝石” (3 )

2016-10-31 | 植物 花

前回の<秋の “宝石” >に取り残した他の秋の果実を載せてみました。

今回は、ルビーに無理に見立てたものです。

最初の “ルビー” には、「アロニア・アルブティフォリア」、「クコ」、「サンシュユ」の果実です。

 

<「アロニア・アルブティフォリア」>

日本の「カマツカ」(鎌柄) Pourthiaea vilosa var. laevis バラ科、カマツカ属 に似た植物ですが

実が、疎らに着く「カマツカ」より密に着き少し大きい実で、他に、葉の裏に毛が生え

毛が生えない「カマツカ」との違いも有ります。

また、両者、同 じバラ科ですが、「アロニア」が、アロニア属、「カマツカ」が、カマツカ属の違えも有ります。

春に、散房花序に白い花を咲かせます、秋には、此の「アロニア・アルブティフォリア」は、赤い実を着けますが

黒い実を着ける「アロニア・メラノカルバ」 Aronia melanocarpa、や交雑種で、暗紫色の実を着ける

「アロニア・プルニフォリア」Aronia × purunifolia が有ります。

果実は、食べても美味しくないので、ジュースやジャムに加工します。

アントシアニンが含まれているので、抗酸化ポリフェノール食品として人気が有るようです。

ダイエットにも効果が有るとかで、チョコレートが販売されていました。

バラ科、アロニア属、落葉低木、北アメリカ原産、学名 Aronia arutifolia

英名 Chokerberry、Red chokerberry、Aronia 、別名 「セイヨウカマツカ」(西洋鎌柄)、「アロニア」

 

 

次は、「クコ」(枸杞)の熟した赤い実です、楕円形で萼が付いてペンダントの様です。

<「クコ」>

夏に、淡い紫色の花を咲かせますが、稀に実と同時に視れることが有ります。

枝は、棘が多くて、しなやかです、漢名(「枸杞」)の由来とのことで、<「枸橘」(カラタチ)の様に棘が在り

「杞」(ユリヤナギ)の様にしなやか>からとか

クコ酒、ドライフルーツとして利用されています、また、薬効が有るので、種々の生薬が造られています。

ナス科、クコ属、落葉低木、中国原産、学名 Lycium chinense、英名 Chinese wolf berry

Goji berry、別名 「ウルフベリー」、「ゴージベリー」

  

「サンシュユ」の実も真赤に熟しています。

<「サンシュユ」(山茱萸)>

 春先、鮮やかな黄色い小花を樹木全体に咲かせますので、宛ら “黄金の樹木” になります。

別名 「ハルコガナバナ」(春黄金花) の名前の由来です。

秋には、艶やかな真赤な実に熟します、生食には、適しませんが、果実酒、生薬に します。

生薬に漢方薬の<八味地黄丸>等が有り、糖尿病、動脈硬化、頻尿、残尿感、前立腺肥大に効くとか

ブルガリアでは、“ヨーグルトの木” と称して、此の木でヨーグルトを作ったとか

「サンシュユ」が、此の木かは、定かでないのですが、ネット上に「サンシュユ」の木で、ヨーグルトを

造った記事が載ってますから、造れると思います、今度、試してみます。

温めた牛乳に「サンシュユ」の枝を差し込んで、保温して一晩置くとヨーグルトになるとのことで した。

下図は、其の記事からお借りした画像とレシピです。

亀吉

宮崎県の民謡、稗搗節 の一説<庭の山しゅ うの木になる鈴かけて>のサンシュウは、此の木ではなく

「サンショウ」(山椒)の木とか、この地方の訛りで、サンシュになったようです。

ミズキ科、ミズキ属、耐寒性落葉高木、中国、朝鮮半島原産、学名 Cornus officinalis

別名 「ハルコガネバナ」、「アキサンゴ」(秋珊瑚)、「ヤマグミ」(山茱萸)=茱萸とは、「グミ」のこと

  
 

 早春に咲く花の姿が、別名 「春黄金花」の名前の由来です、「秋珊瑚」の別名は、鮮やかな朱色の実からです。

 

 今回は、「ビナンカズラ」で終わります、残りの “ルビー” は、次回にします。

<「ビナンカズラ」(美男葛)>

 多数の小さな果実が塊を作る集合果で、秋に赤く熟します。

別名に「サネカズラ」(実葛)の名前が付いていますが、実が、鮮やかな色に染まるからでしょうか。

花は、夏に雌雄異花で、クリーム色の花を咲かせます、花は、雌雄同 じ姿ですが

雌花は、花の中心に、薄緑色の雌蕊を集結させ、雄花は、赤茶色の雄蕊を集結させます。

「美男葛」の名前は、樹皮を水に浸すと、粘着力の有る液体が出るので、此れを整髪料としたからとか

所謂、ポマード(古い名前かな)として、髪を撫で付けたたのです ・ ・ ・ 美男になる保障は、定かではないのですが

マツブサ(モクレン)科、サネカズラ属、常緑蔓性木本、日本、中国、朝鮮半島、台湾原産

学名 Kadsura japonica 、(Kadsura)は、日本語で<蔓植物>を意味する<葛>に由来するとか

夏には、下図の様な花(雌花)が、咲きます、淡いクリーム色の花です。

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

秋の気配が、一層、濃くなってきました、湖畔の木々も色付き始めました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>

 今日(11/4)Live 映像を視たら湖畔の木は、葉を落として、山は雪で覆われていました。

 


秋の宝石(2)

2016-10-30 | 植物 花

“秋の宝石(2)” は、前回 の 続きで、サファイヤに見立てた果実を載せてみました。

「ノブドウ」、「ビバーナム・ティヌス」、「アオツヅラフジ」、「シャリンバイ」、「ギンバイカ」の夫々の果実です。

此の果実達も、サファイヤには、程遠い色合いですが、御容赦を


<「ノブドウ」(野葡萄)>

 「ヤマブドウ」(山葡萄 、Vitis coignetiae ) と間違いやすいのですが、同 じブドウ科でも、「ノブドウ」は、ノブドウ属で

「ヤマブドウ」のブドウ属とは、別属の植物になります、葉は、「ヤマブドウ」の葉に似て、3~5裂します。

夏に、淡い緑色の小さな花を咲かせますが、目立たない花です。

果実の着き方も、「ヤマブドウ」が、房状に着きましが、「ノブドウ」は、葉と果実が交互に疎らに着きます。

秋に、球形の果実を着けますが、全てが、紺碧色ではなく、白や紫色の果実が混在します。

蜂の幼虫が、此の実に寄生するからとのこと、当然、食用には不向きで、食べても不味い味がします。

ブドウ科、ノブドウ属、蔓性落葉低木、日本、サハリン、千島、中国に自生

学名 Ampelopsis glandulosa var.heterophylla、別名「イヌブドウ」、「カラスブドウ」

次の “サファイヤ” は、「ビバーナム・ティヌス」の実です、メタリックな輝きです。

4月頃に、集散花序に、蕾が、ピンクの白い花を咲かせます。

日本の「ガマズミ」(莢蒾) Viburnum dilatatum の仲間ですが、「ガマズミ」が落葉低木に対して

「ビバーナム・ティヌス」は、常緑低木の違いが有ります。

スイカズラ科、ガマズミ属、地中海地方原産、学名 Viburnum tinus 、別名 「トキワガマズミ」

「ジョウリョクガマズミ」、「セイヨウガマズミ」等々


 下図は、「ビバーナム・ティヌス」の花です。

最後の “サファイヤ” は、「アオツヅラフジ」の実です。

夏に、円錐花序に、淡い黄色の花を咲かせますが、目立ち難い小さな花です。

名前の由来は、若い蔓が、青(緑)色をしていて、葛篭(つづら)の材料にしたからとか、蔓の色が、徐々に

茶色になるので、葛篭の材料にしたのは、年を経た蔓だとは思うのですが ・ ・ ・

葉の形は、卵型、ハート型等々変異が有ります。

果実は、「ブドウ」の様に房状に付き、球状の核果が、緑色から、今頃に青色に変化します。

また、熟すと黒色になります、「ブドウ」の様ですが、有毒なので食べられません。

種子は、かたつむり、アンモナイトの様なユニークな形をしています。

ツヅラフジ科、アオツヅラフジュ属、蔓性落葉木本、雌雄異株、日本、沖縄、台湾、朝鮮半島原産

別名 「カミエビ」、学名 Cocculus orbiculatus、英名 Snailseed、Moonseed


 下図は、「アオツヅラフジ」の種子です、英名で Snailseed、Moonseed の名前が付いているのも頷けます。

亀吉

“サファイヤ” の追加として、完熟して黒くなる前の「シャリンバイ」の実を挙げてみます。

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

秋の気配が、一層、濃くなってきました、湖畔の木々も色付き始めました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>

昨年の今頃に載せたブログです、輝く赤い実を載せてますので、宜しければご覧下さい。

“秋の宝石” の赤いルビーです、<続きを読む>から入って下さい。

 
秋、輝く実
花屋の店先には、ハロウィン用の「かぼちゃ」が並んでいます、ジャック・オ・ランタンを作ります。“秋深まる(2)” も 秋に照り輝く実を挙げてみました。「ロウヤガキ......
 
コメント (2)

秋の宝石(1)

2016-10-28 | 植物 花

秋の寄せ植えは、将に、“千紫万紅” 、「トウガラシ ´ブラックパール`」、の紫、「クフェア・プルプレア」 の赤色

他に「コリウス」の茶色が、混在しています。

拡大 

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“秋の宝石” は、植物の熟 した実です、エメラルド、ルビー、サファイヤ、琥珀、黒真珠等々に当て嵌めてみました。

最初、エメラルドに当て嵌めてみたのは、「ホルトノキ」(「ホルトの木)の実です、エメラルドブルーです。

「ホルト」とは、ポルトガルの意味で、ポルトガルで採れるオリーブ油を<ホルト油>と称していたのが

間違って、此の木から採れるとしたのが始りとか、確かに「オリ-ブ」の実と似てはいます。

間違えた人が、平賀源内とか、真偽の程は、 ・ ・ ・ ですが

常緑高木ですが、紅葉した古い葉が、必ず何枚かは付いています、「ヤマモモ」の葉にも似ています。

夏にフサフサが付いた面白い形の白い花を咲かせます。

ホルトノコ科、ホルトノキ属、常緑高木、東アジア、日本に分布

学名 Elaeocarpus sylvestris var.ellipticus、別名 「モガシ」

学名のElaeocarpus は、ギリシャ語で ilaia (オリーブ)+carpus (果実)が語源とか

 
 

 

 

 

左図は、「オリーブ」の若い実です、上に載せた「ホルトの木」の実に

似ています。

平賀源内も間違ったかな、熟すと暗紫色に変化します。

 

 

 

左図は、「ホルトの木」の花です、ユニークな形の花ですので

我々は、<くらげ(海月)>と称しています。

白い釣鐘型で、花弁の先端が糸状に分離して

<くらげ>の触手の様です。

 

 

 

 次の “秋の宝石” は、“サファイヤ” で、チョット無理が在りますが

「クサギ」(臭木)の実と「ラクウショウ」(落羽松)の実にしました。


<「クサギ」(臭木)>

8月頃に集散花序をだして、花弁が、萼から突き出た花を咲かせます、花の色は、白、紅色などが有ります。

山路などを歩くと、何処からとも無く、芳しい香りが漂ってきます、「クサギ」の花の香りです。

此の香りが、名前の由来かと思えば、実は、茎や葉を揉んだ時の異臭からとか、<香木>ではなく

<臭木>の名前の由来に納得する一種異様な臭いです。

実は、初め黄緑色ですが、熟すと紺碧に変わります、花が、終わった後には、萼が残り、赤やピンク色に染まります。

花や実は、仲間の「ボタンクサギ」(牡丹臭木)、「ゲンペイカズラ」(源平葛)に似ています。

果実は、オクナ科の「ミッキーマウスの木」の果実にも似ているかな

目立つ色形は、鳥の目に留まり易く、種子分散に役立つようです。

シソ(クマツヅラ科、クサギ属、落葉小高木、日本、中国、台湾、朝鮮半島原産

学名 Clerodendrum trichotomum、 英名 Harlequin grory bower



 

 夏に下図の様な花を咲かせます。

style="line-height: 1.0;">次に、 宝石 “サファイヤ” に見立てたのは、「ラクウショウ」(落羽松)の果実です。

“サファイヤ ” に見立てた中では、一番近いかな、色着いた葉をバックに “サファイヤ” が輝きます。

若い果実の頃には、球形で緑色をしていますが、秋の紅葉、落葉の季節には、淡いブルーに変化します。

春に、雌雄異花の花を咲かせます、湿地、沼地に自生して、気根を水面上に覗かせますが

普通の場所でも、問題なく生育します。

「メタセコイア」に似ていますが、葉の付き方が「メタセコイア」は、対生なのに対して、「ラクウショウ」は、互生の

違いが有ります、果実も後者の方が、大きいのが特徴です。

小葉は、線形で、秋に落葉しますが、小葉がパラパラと落葉するのではなく、小枝ごとヒラヒラと落葉します。

<落羽>の名前の由来のようです。

ヒノキ科、ヌマスギ属、落葉針葉高木、北アメリカ原産、学名 Taxodium distichum、別名 「ヌマスギ」(沼杉)


<各画像は、クリックで拡大表示します>

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秋の気配が、一層、濃くなってきました、湖畔の木々も色付き始めました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>


秋、トウダイグサ科(2 )

2016-10-22 | 植物 花

「コスモス」(秋桜)が、一斉に秋風に靡きます。

拡大

 

最初のトウダイグサ科は、「ショウジョウソウ」(猩々草)です。

「ポインセチア」や「ハツユキソウ」の仲間です、茎の天井付近の数枚の苞葉が、赤く染まり

苞がコップ状の杯状花序に、花弁が無い黄色い花を咲かせますが、見栄えは、イマイチです。

「猩々草」の名前の由来は、赤い顔の猿に似た中国の空想上の生き物<猩々>に擬えたとか

トウダイグサ科、ユーフォルビア属、南アメリカ原産、非耐寒性一年草、学名 Euphorbia heterophylla

 別名「クサショウジョウ」(草猩々)、英名  Annual poinsettia、Mexican fire plant

英名のheterophylla は、<多様な葉を付ける>意味とか、確かに、卵型、楕円形、胴が縊れたバイオリン形と多彩です。

尚、「ポインセチア」の学名は、Euphorbia pulcherrima 、ハツユキソウは、Euphorbia marginata



杯状花序に、黄色い花を咲かせます。

次のトウダイグサ科の植物は、「サンゴアブラギリ」(珊瑚油桐)です、植物園の温室では、冬でも視られますが

路地では、夏から秋の初めには、花を視ることができます。

花、花茎が真紅に染まり、集散花序ですので、珊瑚を思わせます、「珊瑚油桐」の名前の由来で

葉が、3から5裂して「桐」の葉にも似ているので、<油桐>の名前も付いたとのこと

幹の元が、トックリ状に膨らんでいます、多くの品種が、有るようですが、大概、幹が膨らんでいるようです。

トウダイグサ科、ヤトロファ属、非耐寒性落葉低木、中南米、西インド諸島原産

学名 Jatropha podagrica 、英名 Tartogo 、Australian bottle plant、

別名 「イモサンゴ」、「ヤトロファ ボタグリカ」、「トックリアブラギリ」

<上図は、植物園で撮ったものです>


幹が、トックリの形をしています。

最後は、「アカメガシワ」(赤芽柏)です、秋は、熟した実の季節です、丸い漆黒の種子ができてます。

新芽が、鮮やかな朱色で、葉が「柏」の葉の様に大きいので「赤芽柏」の名が付いてます。

雌雄異株で、雄花は、初夏に花弁の無い淡黄色の小さい花を多数咲かせます。

雌花は、三個の赤い雄蕊を開いた形の花ですが、 目に付き難い花です。

トウダイグサ科、アカメガシワ属、落葉高木、日本、中国、朝鮮半島原産

学名 Mallotus japonicus、英名 Japanese mallotus

下図は、初夏の頃に咲く雄花(上段)と雌花(下段)です。

亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

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秋の気配が、一層、濃くなってきました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>


秋、トウダイグサ科(1)

2016-10-19 | 植物 花

鶏頭畑が広がります、秋真盛りです。


秋、トウダウグサ科の植物は、皆、色鮮やかです。

最初は、「アカリファ ・レプタンス(ヒスパニオラエ)」、別名「キャッツテール」です、赤い “ 猫の しっぽ ” が秋の陽に輝きます。

小さな花が、集まって穂状の花を咲かせます、雄蕊が目立ちますが、花弁が無いのも特徴です。

イネ科の「アキノエノコログサ」(猫じゃらし)に似ていて、どちらも、猫に纏わる花の姿です。

尚、「エノコログサ」の名前は、「犬っころ草」から「狗(犬)尾草」の漢字名も付いてます。

<犬の尾っぽ>にも似ているからですが、「ノコログサ」ではないのが不思議です。

宮沢賢治の詩には、“いのころ草” と詠われていろのですが ・ ・ ・ 仔細は、分からないのです。

英名は、Fox tail grass でした ・ ・ ・ 矢張り、<猫のしっぽ>が妥当かな

トウダイグサ科、アカリファ属、非耐寒性這性多年草、西インド諸島原産、学名 Acalypha reptans=A.hispaniolae

英名 Acalypha 、Cat tail 、Summer love 、別名 「アカリファ」、「アカリファ ´キャットテール`」、「キャットテール」





下図は、イネ科の「アキノエノコログサ」(秋の狗尾草) Setaria faberi 愛称「猫じゃらし」です。

次は、上載の「エノコログサ」に似た「ベニヒモノキ」(紅紐の木)を載せてみました。

<「ベニヒモノキ」>

「エノコログサ」が、多年草なのに対して、常緑低木の違いが有りますが、似た様な花穂の花です。

「ベニヒモノキ」の方が、「エノコログサ」より長い花穂が下垂します。

花弁が無いのも両者似ています、花期としては、露地では、夏から秋に懸けて開花しますが

温室などでは、冬でも視ることができます、今が盛りのヒユ科の「ヒモケイトウ」にも似ています。

 トウダイグサ科、エノキグサ(アカリファ)属、非耐寒性常緑低木、マレー半島、ニューギニア、インドネシア原産

学名 Acalypha hispida、別名「アカリファ」、英名 Chenille plant、Pussy tail、Foxtail

英名の Chenille とは、毛足が長い艶の有る糸を指す由、Pussy tail (子猫ちゃんのシッポ)には、太すぎますが

Foxtail が妥当かな、学名のhispida は、毛が生えている意味とか、毛深いことは、間違いないのです。


亀吉


「トウゴマ」(唐胡麻)も トウダイグサ科の植物です。

 蓖麻子油(ヒマシユ)の原料の「唐胡麻」ですが、秋には、葉茎が赤く染まり、黄緑色の花を咲かせます。

雌雄同株で、花序の上部には、雌花、株には、雄花を咲かせ、同時に赤い実も着きます。

掌形の葉は、艶やかで観葉植物としても愛でることができます。

エジプト、インドでは、古代から栽培していたそうです。

トウダイグサ科、トウゴマ属、非耐寒性j常緑低木、東アフリカ、インド原産

学名 Ricinus communis、英名 Castor beans、Castor oil plant、

別名「ヒマ」(蓖麻)、学名のRicinus は、ラテン語でダニの意味するとか、果実がダニに似ています。




下図は、熟した果実(=左図)と種子

 

 

 熟した果実は、ダニによく似ていますが

種子も似てないですか

 この様なダニもいるような気がします。

 

 

 

<各画像は、クリックで拡大します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

秋の気配が、一層、濃くなってきました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>