花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲くー№ 3

2023-11-29 | 植物 花

今日の  ”冬に咲くシリ-ズ”   には、「シコンノボタン」と「ノボタン `リトル`エンジェル`」 を挙げます。

序でに、同じ様な色合いの「ソラナム・ランドネッティー」の花も載せてみました。

<「シコンノボタン」(「紫紺野牡丹)」>

紫紺の大輪の花を、ビロードの様な白い産毛が生えた葉が、引き立てます。

一日花ですが、蕾の中には、さらに小さい蕾(幼蕾)が、5~10個入っていて、次々と花を咲かせます。

10本の雄蕊が、飛び出ていますが、其の内の5本が長く、5本が短い雄蕊です。

花粉袋が、曲がっているので、蜘蛛の足の様にみえます、別名「スパイダーフラワー」の由来とか

花期が、春と秋冬の二度有るのも特徴の一つです。

似た花に、東南アジア、日本原産の「ノボタン」(野牡丹)が有りますが、見分け方としては

「ノボタン」の短い雄蕊が、黄色で、長い雄蕊が紫色、「シコンノボタン」の長い雄蕊も短い雄蕊も紫色の違いが、有ります。

両者似てはいますが、ティボウキナ属、メラストマ属と、まったく違う属に入っています。

ノボタン科、ティボウキナ(シコンノボタン)属、常緑低木、ブラジル原産、学名   Tibouchina urvilleana

英名   Spider flower、Glory bush、Purple glory tree、別名 「スパイダーフラワー」 


他に、園芸品種の雄蘂の葯が白色の「ノボタン ”リトル エンジェル”」Tibouchina cv.(下図)も人気が有ります、雄蘂の葯が白色です。

 

<「ソラナム・ランドネッティー」>

別名「リシアンセス・レンドネッティ-」も此の時季に開花しています。

 暗青紫色で、中心が、黄色の花です、ナス科ですので、「茄子」の花に似ています。

四季咲きの花ですが、今頃の花の色が、一番冴えている様に思います。

「ソラナム」とは、ナス科、ソラナム属の総称とのことで、「シホウカ」、「ツルハナナス」、「ルリヤナギ」

「フユサンゴ」、「ヤマホロシ」、「ナス」、「ツノナス」等々がソラナム属に入ります。

ナス科、ソラナム属、常緑低木、南アメリカ原産、学名   Solanum rantonnetii=Lycianthes rantonetii

英名   Blue potato bush、Paraguay nightshade別名「ソラナム」



冬に咲くー№ 2

2023-11-28 | 植物 花

シリーズの今日は、「グレビレア」の花にしました、ユニーク弁弁の形が、此の花の特 徴です。

冬に咲く「グレビレア」 Grevillea spp.  の 花を2種を挙げます。

「グレビレア・アルピナ」と「グレビレア・ロビンゴードン」です。

原産地では、園芸種も合わせて、200以上の品種が在る様ですが、日本では、此の2種が多く栽育されています。

品種に依って、円錐花序や総状花序をだします。

花弁が無く、花弁の様な総苞片から長い花柱を立ち上げるのは、他のグレビア属の植物と同じです。

園芸種も多くて、総苞片の色も白、ピンク、赤、黄、橙と多彩で、葉の形も、線形、針形、羽状と多彩です。

ヤマモガシ科、ハゴロモノキ属、常緑低木、学名  Grevillea spp.   オーストラリア原産

 

下図、「グレビレア・アルピナ」 Grevillea alpina  英名 Mountain grevillea

松葉の様な針形の葉です。



 

次は、交配種の「グレビレア・ロビンゴードン」 Grevillea Robyn Gordon  です、Robyn Gordon  は、人名とか

葉が、平たくて裂けていますが、花の様子は、似ています、別名「ハゴロモノマツ」(羽衣松)

面白い姿の花です。


冬に咲くー№1

2023-11-26 | 植物 花

「ナンキンハゼ」の葉が紅葉に染まる頃、「ライム」の実が黄色に熟します。

夏の花「ハイビスカス」も室内で咲き続けます、窓には、寒さの所為で水滴が着きました。

一端、<実が稔るシリーズ>を終えて、今日からは、暫く<冬に咲く花>を挙げてみました。

一回目は、華やかな色彩の「セルリア フロリダ」の花にしました。

<「セルリア・フロリダ」>

「セルリア・フロリダ」が咲き始めています、暖かい春色のパステルカラーです。

<淡いピンクの花を、茎の先端に房状に咲かせます、葉は、細い円柱状で羽状複葉です。

<花弁のように見えるのは、花では無く、総苞なのです。

此の総苞のパステルカラーが、清々しく、明るい雰囲気を醸し出します。

イギリスの故ダイアナ妃が、ブライダルブーケとしたとか、ブライダルフラワーとして人気が有るようです。

英名も  Blushing bride  “頬を染めた花嫁”、ピンク色が、英名の由来でしょうか

セルリア属には、40種位有るとのこと、此の中で、フロリダ種が一番美しいようです。

近い植物には、夏に咲くヤマモガシ科の「プロテア」 Protea spp.  が有ります、同様にイキソチックな花です。

細長い円柱形の葉もユニークな形で愉しめます。

ヤマモガシ科、レルリア属、常緑小低木、南アフリカ ケープ地方原産

学名  Serruria florida 、 

細長い円柱形の葉もユニークな形で楽しめます。

 

此の時季の花、「セルリア」の新しい園芸品種が出回ってきました。

「セルリア・フロリダ」を中心にして、総苞(花弁と見紛う)の色の濃い薄い等で、種々名前が付いた品種が視られます。

開花時期が、初夏で、濃い色の「ジョーイ セルリア ’カルメン’」等が、人気の品種です。

他に、「セルリア ジョーイセルリア プリティピンク」等々



実が稔る(28)

2023-11-24 | 植物 花

「ライム」の実が黄色に色着いてきました。

シリーズの今日は、「ツリバナ」、「マユミ」の実を挙げてみました。

<実>よりテーマとしては、<紅葉>が適していると思われますが、実も見応え充分ですので<実>にしました。

<「ツリバナ」の実>

長い柄が在る花序に、初夏の頃、淡い紫や緑色の小さな花を咲かせます。

秋に、実の果皮が裂けて、赤い種子が長い柄に吊り下がります、「吊花」の由来のようです。

「ツリバナ」は、葉の紅葉より果実の色が一段と鮮やかで、特に種子が、赤く照り輝きます。

長い柄が在る花序に、初夏の頃、淡い紫や緑色の小さな花を咲かせます。   

ニシキギ科、ニシキギ属、落葉低木、日本、中国、朝鮮半島に弁婦、学名   Euonymus oxyphyllus


次の「マユミ」(真弓)もニシキギ科ですので、他のニシキギ科の植物と同様、紅葉が美しく

美しい色の実と葉を愛でます。

 

熟すと、果皮が4裂して、赤い種子が露出して吊り下が姿が似ています。

色彩的には、パステルカラーの菓皮が膨らむ様子は、一番です。

樹木の材質が、強靱なので、弓を作った故に「真弓」の名前が付いた由

実の大きさや、色合いが淡い紅色、濃い紅色等により種類が何種か有るようです。

果実は、径1cm位で球形ですが、4本の稜が在るため

角張った形になります。

葉は、対生で楕円形、縁に細かいギザギザがが、在ります。

ニシキギ科、ニシキギ属、日本、中国、朝鮮半島、サハリンに自生、耐寒性落葉低

学名   Euonymus hamiltonianus var. sieboldianus

別名「ヤマニシキギ」(山錦木)、「カンサイマユミ / 関西真弓」、「オオバマユミ 」

亦、「マキ」、「マコメ」、「キノメ」、「アカイベベ」等と豊富です。


実が稔る(27)

2023-11-22 | 植物 花

シリーズの今日は、「チャイニーズ  ホーリー」の実にしました。

別名「クリスマス ホーリー」とも称されますので、クリスマスの前に掲載するのは、早いとは 思いますが、御容赦を!!

濃い緑色の葉と赤い実は、クリスマスの装飾には最適です。

<「チャイニーズ  ホーリー」>

 「ホーリー」(西洋ヒイラギ)は、モチノキ科の総称、「チャイニーズ ホーリー」は、中国原産の「ホーリー」です。

葉が似ている日本の「ヒイラギ」は、モクセイ科ですので、別の植物になります、実も赤くなく、黒紫色です。

「ホーリー」 Ilex aquufolium   の葉より刺が少なく、帆掛け船の帆の様に4画なのが特徴です。

此の4角も成長に従って全縁になります、互生する光沢の有る濃い緑色の葉は、赤い実とのコラボで一層綺麗です。

「西洋ヒイラギ」と同様「クリスマス ホーリー」の名前でも知られています。

四角形をした葉の先端に棘が在りますが、楕円形で先端一箇所だけに棘が在るのも見られます。

モチノキ科、モチノキ属、雌雄異株、常緑低木、中国原産、学名   Ilex cornuta 、英名   Chinese holly

別名「ヒイラギモチ」(柊・)、「シナヒイラギ」(支那柊)、holly  とは、モチノキ属(Ilex)を指すとのこと


 

次の「セイヨウヒイラギ」(西洋柊)も、「ヒイラギモチ」同様、「クリスマス・ホーリー」の名前が付いています。

ヨーロッパ、西アジア原産なので、此方が、「クリスマス・ホーリー」の名前が、最初に付いた由

「ヒイラギモチ」とは、葉の形が違っていて、楕円形の葉の先に棘が多く着いています。

学名  Ilex aquifolium 、英名  English holly、European holly

「チャイニーズホーリー」との違いは、葉の形です、「チャイニーズ・ホーリー」が、帆掛け船の帆の様な

形で、葉の縁の棘の数が少ないのに対して、棘の数が、多いのです。

<余録>

今日は、<余録>として、此の時季にも咲く、同じ  ” チャイニーズ ” の名前が付いた「チャイニーズハット」の花を載せます。

開花期が長く、初夏の頃からと長く、12月の頃は、室内で咲かせます。

<「チャイニーズハット   / 「ホルムショルディア・サンギネア」>

円形に平開する額が、昔、中国人が被る帽子に似てるので此の名前が付いたとか

萼の中心から、細長い筒状の花冠が立ち上がり、其等の色は、黄色、ダイダイ色等が有ります。

シソ科(クマツヅラ科)、ホルムショルディア属、常緑低木、アフリカ、インド、ヒマラヤ原産

学名 Holmskioldia sanguinea 、英名    Chinese hat plant、Cup and saucer

別名「テングバナ」(天狗花)、「カップ  アンド  ソーサー」、「マンダリンズ ハット」

上記の「ホルムショルディア・サンギネア」は、此の時季の花ですが

夏が、開花期の「ホルムショルディア・テッテンシス」H.tettensis が、有ります。

萼が、ピンク色、花が、薄紫色で、涼しげな夏の花です。

アフリカ原産、英名 Tahitian hat plant、Parasol flower、別名「タヒチアンハット」、「パラソルフラワー」