花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「エンジェルウィング」”天使の翼”

2021-07-27 | 植物 花

「ダチュラ」の実が、大きくなりました、イガイガのムクツケキ姿の実です。

別名「クオセンアサガオ」朝鮮朝顔  Datura spp. の花が咲き終わると、毬栗の様な実を着けます。

清楚な感じの花からは、想像だにしない姿の実です。

下図の様に綺麗な花なのですが ・ ・ ・ 

ナス科、チョウセンアサガオ属、半耐寒性一年草、南アメリカ原産、Datura metel、別名「マンダラゲ」曼荼羅華

*「朝鮮朝顔」の名前が、付いていますが、朝鮮半島原産では無いので ”外国産の「朝顔」との意味とか。

”天使” の名前が付いた「オオシロソケイ」が、咲いています。

<「オオシロソケイ」(大白素馨)>

別名「エンジェルウィング」、ジャスミン (素馨)の仲間なので、妙なる芳香が、有ります。

10枚くらいの細長い花弁が、星形を作り、風車風の様な姿になります。

濃緑色で、光沢の在る葉をバックに純白の花が、冴えます。

大きな白い羽根を拡げた様な姿です。

植物園では、周年視ることができますが、露地では、春後半から夏に懸けて見頃になります。

モクセイ科、ソケイ属、蔓性常緑低木、パプアニューギニア原産、学名   Jasminum nitidum

英名    Angelwing Jasmine 、Star Jasmine別名「エンジェルウィィング ”天使の翼”」、「オオシロソケイ」

「スタージャスミン」、「ジャスミヌム・ニティドルム」、「ウインドミルジャスミン」

 




例に依って、過去の記事の再掲載です。

夏、キク科の花


キク科の花は、秋の開花期が相応ですが、夏にも開花するものが在ります、其の中から「ストケシア」、「アゲラタム」「リアトリス」を挙げてみました、今後、追加するものが増えてきます......

”天使の笛” 「エンジェルトランペット」

2021-07-23 | 植物 花

不気味な画像ですが、「ノキシノブ」(軒忍)が 暑い夏の乾燥に耐えている姿です。

一雨欲しい様子です、雨が降って湿気を含むと緑色の葉が、蘇るからです。

古い茅葺屋根の軒下等によく生えますので、<軒>の名前が、付いた由

着生植物なので、樹木や岩などに着生します、水分が、不足がちな場所で耐え忍ので、<忍>の名前が

水分が、無くなり、愈々の場合に、葉を内側に丸めて、表面積を少なくして、乾燥に耐えるのです。

ウラボシ科、ノキシノブ属、日本、中国、朝鮮半島に分布、学名  Lepisorus thunbergianus、英名  weeping ferm

 

<水分を含んで艶やかな緑色の葉に変身する様子は、数をクリックして確かめてください>


 

”天使” の名前が付いた花、 ”天使のトランペット” です。

<「キダチチョウセンアサガオ」木立朝顔朝顔>

別名「エンジェルトランペット」、木本性で、ラッパ形の花が、下向きに咲きます。

以前は、チョウセンアサガオ(ダチュラ)属  に区分されていましたが

現在は、キダチチョウセンアサガオ<ブルマンシア>属に入っています。

「チョウセンアサガオ」の「ダチュラ」に似た花を咲かせますが

「朝鮮朝顔」が、上向きに花が咲き、「キダチチョウセンアサガオ」は、下向きに咲かせ

「ダチュラ」が、草木に対して、「木立朝鮮朝顔」は、木本の違いも

花冠が、4から5裂して、芳香が有ります。

花色は、ピンク、橙、黄、白と豊富です、開花期が長く、秋頃まで愉しめます。

ナス科、キダチチョウセンアサガオ属、半耐寒性常緑低木、熱帯アメリカ原産、学名  Brugmansia suaveolens

=Datura suaveolens (旧学名)、朝鮮の名前が、付いていますが、朝鮮原産ではないとのこと

英名   Angel's Trumpet、Tree Datura 別名「ブルグマンシア」、「ダチュラ」(旧属名から)





今、「芙蓉」の花。

2021-07-20 | 植物 花

「フヨウ」(芙蓉) の花が、が、咲き始めています。

今日は、「フヨウ」(芙蓉)、「アメリカフヨウ」(亜米利加芙蓉)、「スイフヨウ」(醉フヨウ)の花にしました。

「芙蓉」

「ハイビスカス」の仲間ですから、雄蘂の中心から雌蘂が突き出ているのが目立ちます。

一日花なので、儚いのですが、其処が見所かと思います。

花径が、15cm位で、5枚の花弁を着けます。

同属で、此の時季に咲く「ムクゲ」(木槿)が有ります、似ていて区別が、難しいのですが

「フヨウ」は、「ムクゲ」より葉が大きく、雌蘂の先端が、曲がっているので区別出来ます。

亦、前者は、枝振りが、横広がりですが、後者は、樹立する違いが有ります。

アオイ科、フヨウ属、耐寒性落葉低木、日本、中国、台湾原産、学名 Hibiscus mutabilis

英名 Cotton rose mallow

別名「モクフヨウ」(木芙蓉)・ ・ 「スイフヨウ」(水芙蓉)の名前の「蓮の花」と区別する為とか

「スイフヨウ」の名前では、最後に挙げる「醉芙蓉」が有ります。


 

次は、「アメリカフヨウ」(亜米利加芙蓉)の花です。

*映像は、NHKアーカイブを利用*

「アメリカフヨウ」は、上に載せた「フヨウ」より花も葉も大きく、花径が、約30cm 位になります。

花色は、赤、ピンク、白、「ハイビスカス」の花に似ています。

此の花も一日花ですが、次々と花を咲かせるので、長い期間、愉しめます。

アオイ科、フヨウ属、耐寒性多年草、学名   Hibiscus moscheutos、英名   Swamp rose mallow

別名「クサフヨウ」(草芙蓉)

尚、アオイ科、フユウ属には、「フヨウ」に似た「ムクゲ」(木槿)が、有ります。

「フヨウ」と「ムクゲ」の違いは、「フヨウ」の葉は、掌状で5裂していますが

「ムクゲ」の葉は、細長い楕円形で3裂しています。

「フヨウ」は、多く枝分かれするので、横に広がった樹形をしています、「ムクゲ」は、枝を上方に伸ばすので

直立した樹形になります、「フヨウ」が “草” の感じに対して、「ムクゲ」は、“樹木” の感じがします。


コロナ禍の最中に ”酔” の 話しも何ですが ・ ・ ・ 

最後のアオイ科の花は、「スイフヨウ」(醉芙蓉)の花です、花の色で、”酔い” の程度を計ります。

 「芙蓉」の園芸種とされる「醉芙蓉」は、開花時期が、「芙蓉」より少し遅く咲き始めます。

「芙蓉」より葉も花も大きい違いも有ります。

八重咲きが、基本ですが、一重咲きも有り、「ヒトエスイフトウ」(一重醉芙蓉)の名前が、付いています。

朝の開花時には、白色で、ピンク、濃いピンク、赤色と変化して、夕方には、赤紫色になって、萎みます。

此の色の変化が、酔った状態に喩えた命名とか ・ ・ ・ 素面から酩酊までの顔色の変化ですか

酔いの回りが、早い物と遅い物が有って、白、ピンク、赤が混在するのも面白いものです。

アオイ科、フヨウ(ヒビスクス、ハイビスカス)属、園芸種、落葉低木、学名 Hibiscus mutabilis f.versicolor

mutabilis versicolor も ”色が変わる” 意味、変色する特徴を著わしています。

 

<以下は、名前の由来の素面から酩酊までの花色の変化です>

下図の花の色は、未だ素面の状態です。

程よい回り方です、いい気分です。

大分回ってきました、呂律も怪しげです。

 悪酔いの状態です。

酩酊、 出来上がりました。

最後に、過去に挙げて記事を再掲載しました、”キツネノマゴ科” と題した物です。

 

キツネノマゴ科(2)
<夏に赤く実る>「ナツグミ」(夏茱萸)Elaeagnus multiflora、「ブラックベリー」Rubus「 ヤマモモ」(山桃)Morella rubra の実で......

クマツヅラ科の花(4)

2021-07-17 | 植物 花

”クマツヅラ科の花(4)には、「セイヨウニンジンボク」と「サンジャクバーベナ」です。

<「セイヨウニンジンボク」>

「セイヨウニンジンボク」(西洋人参木)の花が、咲いています、氷の様な色合いは、暑い夏に一服の清涼剤です。



<「セイヨウニンジンボク / 西洋人参木」>

淡い青紫色の花を穂状に咲かせます、梅雨の晴間の青い空色と相俟って鮮やかです。

小さな唇形の花、葉は、掌の様な披針形の掌状複葉で、「チョウセンニンジン」の葉に似ています。

果実には、ホルモンバランスを整える薬効が有り、<チェストベリー、チェストツリー>の名前で商品化してました。

「朝鮮人参」の葉が似ている中国原産の「人参木」の近縁なのと

ヨーロッパ原産なので「西洋人参木」の名前になった由

クマツヅラ(シソ)科、ハマゴウ属、落葉低木、南ヨーロッパ、西アジア原産、学名   Vitex agnus-castus

英名   Chaste tree、Chast berry、別名 「バイテックス」   

薬効が有る実(チェストベリー)

 

次は、「バーベナ」の花です、多彩な「バーベナ」の定義は、クマツヅラ科、バーベナ属の

園芸種の総称とのこと、穂状花序に多数の「サクラソウ」に似た花を着けます。

春には、至る所で此の花を愉しむことができました。

クマツヅラ科、バーベナ属、一年草(多年草)、南北アメリカ原産、学名 Verbena Hybrids

英名 Garden verbena 、「ビジョザクラ」(美女桜)の名前も付いています。

種苗会社が、多数の園芸種を作出していて、多くの品種を愉しむことができますが

<「サンジャクバーベナ」>

今日は、此の時季に咲く「サンジャクバーベナ」(三尺バーベナ)を挙げてみました。

匍匐性の品種が、多いなかで、立性なのが、特徴です。

断面が、四角形の茎が、立ち上がり、円錐形の集散花序をつくり、花冠が、5裂した

小さな筒状花を多数、下から上へ咲かせます、花冠の色は、紫色、筒状部は、赤紫色です。

学名  Verbena  bonariensis 、英名 Purpletop vervain、Tall vervain、別名「ヤナギハナガサ」(柳花笠)

別名「バーベナ・ボナリエンシス」

下図は、春先に咲く「バーベナ」Verbena Hybrids、美女桜

匍匐性なので上に載せた「バーベナ・ボナリエンシス」(三尺バーベナ)とは印象が少し違います。


クマツヅラ科の花(3)

2021-07-14 | 植物 花

今日のクマツヅラ科の花は、「カリガネソウ」と樹木花ですが、「ジュランタ」の花にしました。

<「カリガネソウ」(雁草)>

集散花序を伸ばして、球状の青紫色の蕾を着けます、開花するに従って、花、茎の匂いが増してきます。

花の形が、野鳥の雁に似ているので、此の名前が付いたとのことですが ・ ・ ・ 

寧ろ、別名の「ホカケソウ」(帆掛草)の方が、納得します。

花弁は、上側に2枚、其の下側左右に1枚、計2枚着きます、最下に、斑模様が入った舌状花が着きます。

雄蕊が、上に伸びて、先端が、手前にカールします。

斑模様は、花粉を運ぶ仲介をする蜂を誘導する目印とか、また、蜂の体重を利用 して

蜂の背中に花粉を着けたりする賢い仕掛けも有って、楽しい植物です。

クマツヅラ(シソ)科、カリガネソウ属、耐寒性多年草、日本、朝鮮半島、中国原産、学名   TriporaCaryopteris divaricata

英名   Blue mist spiraea 、別名 「ホカケソウ」(帆掛草)、「カリオプテリス・ディリエガタ」




以下は、過去に載せた記事です、”キク科の花” と題していました。

今、キク科の花(2)

キク科の花(2)として、「リアトリス」、「アゲラタム」、「ストケシア」を挙げてみました。皆キク科の花ですが、「菊/スプレーマム」等とは一味違った風情をご覧下さい。<「リ......