花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「苺の木」の果実

2016-11-30 | 植物 花

 

今年の「フウ」の紅葉は、例年より色褪せた感 じがしますが、街中を彩ります。

「モミジバフウ」(「アメリカフウ」)、「タイワンフウ」が混在しています。

其の様子を gif に しました。

下図は、「タイワンフウ」(台湾楓)と「アメリカフウ」(紅葉葉楓)の葉と実です。

「タイワンフウ」の葉、実


「モミジバフウ」の葉、実


三裂した葉が「タイワンフウ」の葉で、五裂した葉が、「アメリカフウ」の葉です、別名「モミジバフウ」の名前の由来です。

詳細は、昨年、載せた記事<「フウ」が紅葉しています>をご覧ください ・ ・ ・ <続きを読む>から入れます。

 
「フウ」が紅葉しています。
「フウ」の紅葉が鮮やかです。「フウ」の街路樹が紅葉しています。「タイワンフウ」(台湾楓)と北アメリカ原産の「モミジバフウ」(紅葉葉楓)が混在する街中の「フウ」の並木......
 

 

 色彩の乏しい冬場に、色鮮やかな花と果実を同時に視ることができます。

「イチゴノキ」(苺の木)の花と果実です。

11月から12月に懸けて壷形の白やピンクの両性花を下向きに咲かせます、昨年の今頃に咲いた花が

一年後に、赤く熟しますので、花と果実を同時に視ることができます。

果実の色も緑、黄、オレンジ、赤と変化を視るのも愉しみです。

氷河期の生き残りとかで、果実には野生美が有ります、名前の由来が “「苺」の様な果実を着ける木”

からのとのことですが、「ヤマモモ」の果実にもソックリです。

食べられますが、味が無く、スカスカした食感です、ジャム等に加工するのが一般的です。

ツツジ科、イチゴノキ属、常緑低木、地中海地方、アイルランド原産、学名 Arbutus unedo

英名 Strawberry tree、別名「ストロベリーツリー」、「アルブツス・ウネド」

下図は、12月頃に咲く花

似た「ヤマモモ」(山桃)の果実

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

秋の気配が、一層、濃くなってきました、湖畔の木々も色付き始めました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

今日(11/4)Live 映像を視たら湖畔の木は、葉を落として、山は雪で覆われていました。

<下図をクリックして御覧下さい>


秋の並木路を歩いたら

2016-11-22 | 植物 花

街中の並木路を辿ると、秋の花、たわわに稔った果実が、次々と現れて、秋を満喫することができます。

 

最初に目に付いたのは、「クヌギ」(橡)と「桜」の落葉です。

色や形が違ってい絨毯を敷いた様です、足を踏みいれると、カサコソと気持ちの良い音を立てます。

<「クヌギ」(橡)の木の落葉>

<「サクラ」(桜)の木の落葉>

道端には、「ツワブキ」(石蕗)が、冬の陽を浴びて輝きます、和菓子の様な蕾も視られます。

キク科、ツワブキ属、常緑多年草、Farfugium japonicum / Leopard plant

「ツワブキ」の名前は、“艶やかな葉を着ける蕗” 艶葉蕗(ツヤハフキ)から「ツワブキ」になった由

 
 
 

 空を見上げると、大輪(花径15CM位)の「グランサム椿」が、咲いています、“スクランブルエッグ” の異名の通り

数百本の雄蕊、雌蕊が中心で盛り上がっています。

ツバキ科、ツバキ属、学名 Camellia granthamiana、別名「大苞白山茶」、香港 九龍半島原産

*詳細は、後日に再度、載せてみます*

 

   

 

「オキシペタルム」の花が、今も咲いています。

空色が段々と濃さを増します、「ブルースター」、「ルリトウワタ」

(瑠璃唐綿)の別名が付いています。

ガガイモ(キョウチクトウ)科、オキシペダルム(トゥイーディア)属

半蔓性亜低木、ブラジル原産

学名 Tweedia caerulea=Oxypetalum caeruleum英名 Southern star

 



              「カクレミノ」(隠蓑)の実が、ユニークな形を現します。

花後、果実の先端二花柱が残るので、面白い形になります。

黒紫色の実の表面に、白い粉が噴いています、若い葉は、深く三裂して徐々に全縁に変化し

ます、若い葉が、昔の雨具の<みの(蓑)>に似ているので、この名前が付いた由

<隠>は此の雨具を着けると、身体が見えなくなりと言う伝説からとか

       ウコギ科、カクレミニ属、日本原産、学名 Dendropanax trifidus

 

 

 

北海道では、街路樹として馴染みが深い「ナナカマド」ですが、この地方の街中では

珍しいものです。

名前の由来は、“燃え難い木材で、7度竈で燃やしても燃え尽きない” からとか

但し、燃え易いとの話も有って、定かではないのですが ・ ・ ・ 

スウェーデン人は、航海のの安全を願い、此の木で船を造るとのこと

其の為か、「ナナカマド」の花言葉は、<安全>、でした、ジャムに加工することも有るようです。

バラ科、ナナカマド属、落葉高木、日本原産、学名 Sorbus commixta

 


“秋のルビー” の「ガマズミ」の実も真赤に色着いています、花は、初夏に咲く同 じ仲間 の「オオデマリ」や「チョウジガマズミ」等と

比べるとイマイチですが、「ガマズミ」(莢蒾)は、野趣味タップリの花、実の姿です。

充分熟 した実は、生食ができ、子供の頃には、此の甘酸っぱい味を愉しんだものです。

紅葉する葉と赤い実が、初冬の風物誌の一つにになっています。

スイカズラ(レンブクソウ)科、ガマズミ属、落葉低木、日本、中国、朝鮮半島原産、学名 Viburnum dilatatum

別名「ヨソゾメ」、「ヨツズミ」(子供の頃は、「ヨッツズミ」と呼んだ記憶が)


「アマランサス」(紐鶏頭)も今年最後の花を咲かせています、花序が紐の様に長くて、「ケイトウ」(鶏頭)の花に似ているので

此の名前が付いたとのこと、食料にもなる雑穀で、炊いて食べるとプチプチとした食感とか

花の色は、赤や黄緑で、視ても触ってもベルベットの様です。

ヒユ科、アマランサス属、一年草、南アメリカ原産、学名 Amaranthus candatus、英名 Velvet flower

別名に「センニンコク」(仙人穀)の名前が付いてます、仙人なら最初に敢えて食べるかも

 

以前のページに載せた「サンシュユ」の実も赤く輝いています。

最後に、此の並木の風景を油絵風にして遊びます。

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

秋の気配が、一層、濃くなってきました、湖畔の木々も色付き始めました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

今日(11/4)Live 映像を視たら湖畔の木は、葉を落として、山は雪で覆われていました。

<下図をクリックして御覧下さい>


秋の “宝石” (4 )

2016-11-15 | 植物 花

初冬に、ピンクの花が綺麗です。


左から「トラデスカンティア・シラモンタナ」、「オキザリス・タオライアングラリス」、「ネコノヒゲ」、「コルチカム」

<上の各画像は、クリックで拡大表示します>

秋の宝石(4)は、珊瑚、琥珀、に見立てた果実にしました、には、珊瑚は、「フユサンゴ」(冬珊瑚)、「サンゴジュ」(珊瑚樹)

琥珀は、「ナツメ」(棗)の実にしました。

<「フユサンゴ」(冬珊瑚)>

名前の通り、“珊瑚” ですから、珊瑚に間違い無いです。

夏→秋→冬に懸けて球形の液果を着けます、熟するに従って、淡い緑色から黄色、オレンジ色と変化します。

披針形の濃い緑色の葉と、オレンジ色の対比を愉しみます。

“冬に稔る珊瑚色” からの命名とか、珊瑚の様な果実なのです、花は、「ナス」の花に似ています。

「ミニトマト」の様ですが、有毒で食用にならないのが、残念です。

ナス科、ナス属、半耐寒性常緑低木、南アメリカ原産、学名 Solanum pseudocapsicum

英名 Christmas Cherry、Winter Cherry、Jerusalem Cherry

別名 「タマサンゴ」、「リュウノタマ」(竜の玉)、「クリスマスチェリー」



次の “珊瑚 ” は、「サンゴジュ」(珊瑚樹)の実です、珊瑚の名前が付いていますので、珊瑚に見立てても間違いないかな

正確には、色合いが、珊瑚色でも、形は、珊瑚の加工品と言ったところです。

夏に、白い花が、円錐状に咲き、下垂します、秋、珊瑚色の楕円形の核果が、濃い緑色の葉とのコントラストが、鮮やかです。

葉、茎を燃やすと、泡を噴き、燃え難いので生垣に利用することが多いとのこと

害虫の<サンゴハムシ>が好んで、葉を食い荒らしますので、綺麗な葉を視ることが困難です。

レンブイソウ(スイカズラ)科、ガマズミ属、常緑高木、学名 Viburnum odoratissinum (var.awabuki)

英名 Sweet arrowwood、Sweet viburnum、別名 「ヤブサンゴ」(藪珊瑚)、「ヤマジサ」


  

亀吉

 次は、“琥珀” に見立てた「ナツメ」(棗)の実です。

初夏の頃に、淡い黄色の小さな花を咲かせます、果実は、核果で楕円形をしています、淡緑色から

此の時期に暗赤色に熟します、生食できますが、大概は、乾燥して菓子の材料や生薬にするようです。

茶道具の<なつめ 棗>に似ていますが、茶道具の<なつめ>は、此の果実の形から採ったとのことです。

クロウメモドキ科、ナツメ属、耐寒性落葉高木、中国、西アジア原産、日本には、奈良時代に入ってきた由

学名 Ziziphus jujuba var.inermis、英名 Jujube、Chinese date

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

秋の気配が、一層、濃くなってきました、湖畔の木々も色付き始めました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

今日(11/4)Live 映像を視たら湖畔の木は、葉を落として、山は雪で覆われていました。

<下図をクリックして御覧下さい>


秋の宝石(3)

2016-11-11 | 植物 花

 

秋、キク科の「ガイルディア」の珍種、「ガイラルディア ´メサ イエロー`」 Gaillardia hybr.´Mesa Yellor` です。

鮮やかな黄色い花びらが、秋の陽に照り映えます。

別名「テンニンギク」(天人菊)ですが、花の色が、黄、茶、赤、複色等

花弁が、一重、八重、筒状と奇抜な姿の品種が多い中で、穏やかな姿の花です。


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今日の “秋の宝石” シリーズは、黒真珠に見立てたものです。

最初の “黒真珠” は、「クスノキ」(楠、樟)の実です、艶やかな漆黒が、“黒真珠” です。

 

 枝や葉を蒸留 して、薬品の樟脳を採る樹木

で、確かに近づくと樟脳の香りがします。

夏に、淡い黄緑色の小さな花を咲かせます。

秋には、8ミリ程の球形の果実が紫黒色

になります。

葉が、皺々なのも特徴で、緑の葉の中の

何枚かは、必ず紅葉して落葉するのも

面白い物です。

クスノキ科、ニッケイ属、常緑高木、日本中国台湾原産

学名 Cinnamomum camphora英名 Camphor Laurel

カンフル注射は、 Camphor から執った名前とか

 

次の “黒真珠” は、「シャリンバイ」(車輪梅)の実を見立てました。

初夏に、「梅」の花に似た淡い紅色の五弁の花を咲かせます、肉厚の艶やかな葉が

枝先に車輪状に互生するので、「車輪梅」の名前が付いた由

秋に、藍黒色の球果を着けます、「ブドウ」に似ていますが、食べても不味い味です。

バラ科、シャリンバイ属、常緑低木、日本、台湾、朝鮮半島、中国に自生

学名 Rhaphiolepis indica var.umbellata、英名 Yeddo hawthorn、Japanese hawthorn



次の “黒真珠” は、「タンキリマメ」(痰切豆)の種子です、赤い豆果が、裂けて黒い種子が釣り下がります。

風邪の季節ですね、此の種子を食べると痰が切れるので、名前の由来になったとか

夏から初秋にかけて、層状花序に、10個位、淡い黄色い蝶形の花を咲かせます。

楕円形をした黒色で光沢有る種子が “黒真珠” です。

仲間には、「トキリマメ」(吐切豆)が在ります、殆ど似ていますが、葉の形で区別できます。

「トキリマメ」の葉は、葉の中央がの膨らみが少ないのに対して

「タンキリマメ」の葉は、膨らみが大きい違いが有ります。

マメ科、タンキリマメ属、蔓性多年草、日本原産、学名 Rhynchosia volubilis

英名 Rat´s eye bean 、別名「キツネマメ」


下図は、蝶形の花です。

 

次の “黒真珠” は、「アロニア・メラノカルパ」の黒い実です。

前回に、赤い「アロニア・アルブティフォリア」の実を載せましたが、今回は、黒真珠に見立てた黒い実です。

「アロニア・アルブティフォリア」の赤く熟す実と「アロニア・メラノカルパ」の黒く熟す実の違いです。

此の「アロニア・マラノカルパ」も初夏に散房花序に白い花を咲かせます。

「アロニア・アルブティフォリア」の別名が「セイヨウカマツカ」(西洋鎌柄)でしたが

「アロニア・メラノカルパ」は、英名から「ブラック チョークベリー」の名前が付いています。

ジャムやジュースに加工することが多いようです。

バラ科、アロニア属、落葉低木、北アメリカ原産、学名 Aronia melanocarpa、英名 Black Chokeberry

 尚、Aronia は、ギリシャ語で<「ナナカマド」>を、melanocarpa は、<黒い実>を意味するとのこと



夏から秋に、淡い紫色の花を下向きに咲かせる「ルリヤナギ」(瑠璃柳)の実も “黒真珠” に喩えました。

花は、目に付き易いのですが、秋に黒く熟す実も見応え十分です。

花の色が、紫色で、葉が、柳の葉に似た披針形なので、「瑠璃柳」の名前が付いた由

ナス科、ナス属、常緑低木、南アメリカ原産、学名 Solanum glaucophyllum、英名 Waxyleaf nightshade

Nightshade は、<夜陰>とでも訳して、ロマンチックな命名と思ったのですが、<ナス属>の英訳でした。

 


 次の “黒真珠” は、「シロヤマブク」(白山吹)の実にしました、此の実も、真珠とは、言え難いのですが ・ ・ ・ 

似た植物で、黄色い五弁や八重の花を咲かせる「ヤマブキ」(山吹) Kerria japonica とは、属が違います。

花の色は、白で四弁花、「ヤマブキ」より実が着きやすいのか、「ヤマブキ」の実より視る機会が多い様に思います。

もっとも、八重の「ヤマブキ」の雄蕊、雌蕊が花弁に変化して、実を結ばない所為も有るようです。

花弁の枚数4枚と同 じ4個の真っ黒な実を着けます。

バラ科、シロヤマブキ属、耐寒性落葉低木、日本、朝鮮半島、中国に自生、学名 Rhodotypos scandens

次の “黒真珠” は、「ヤマウド」(山独活)の 実です、複散形化序に花火の様に花を着けます。

日本、の山野で視る事ができますが、朝鮮半島、中国でも視ることができるようです。

一般の「ウド」(「シロウド」)より多少渋味が有るようですが、栽培もしているようです。

ウコギ科、タラノキ属、多年草、学名 Aralia cordata

 


 最後の “黒真珠” は、「ワルナスビ」(悪茄子)の実で終わります。

 夏に白や淡い紫色で、「ナス」、「チャガイモ」に似た花を咲かせます。

葉、茎には、鋭い棘が生えていて、繁殖力も旺盛で

除草剤も効かなく、家畜も食べないので、生態系被害防止外来種に

指定されています、其の生態の為、“悪” の名前が付いたので す。

他に、Apple of Sodom、Devil`s tomato

Carolina horsenettle 等 の “悪名” が付いています。

球形の実は、緑色から熟すに従って、黄、黒色と変化します。

 ナス科、ナス属、多年草、北アメリカ原産、学名 Solanum corolinense

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

秋の気配が、一層、濃くなってきました、湖畔の木々も色付き始めました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

今日(11/4)Live 映像を視たら湖畔の木は、葉を落として、山は雪で覆われていました。

<下図をクリックして御覧下さい>