花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

夏に咲くー№ 3 「ルリマツリ / 瑠璃茉莉」

2024-06-29 | 植物 花

今日の樹木花は、瑠璃色が鮮やかな「ルリマツリ」、「ルリマツリモドキ」の花です。

<「ルリマツリ」(瑠璃茉莉)」>

「ルリマツリ」の種類は、20種位有るとのことですが、一般に「ルリマツリ」と呼ばれるのは

「プルンバゴ・アウリクラータ」とか、花径2cm位、瑠璃色の5弁の花を房状に着けます。

「ルリマツリ」の<ルリ>は、瑠璃色、<マツリ>は、<祭り>ではなく、<茉莉>で

「マツリカ」(「ジャスミン」)に由来するとか

蕾、萼、果実が繊毛で覆われています、この繊毛は、”引っ付き虫” の役目をします、子孫を増やす為とか

暑さにも比較的強いので、花の色は、一服の清涼剤です。

イソマツ科、ルリマツリ(プルンバーゴ)属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名   Pulumbargo auriculata

=P.capensis、英名   Plumbago,Cape plumbago、別名「アオマツリ」

白色の花も清涼感タップリですが、園芸種の「プルンバーゴ ’アルバ’」Plunbago auriculata 'Alba' です。

<他の画像>

 

次は、「ルリマツリモドキ」の名前が付いた「セラトスティグマ」の花です。

<「セラトスティグマ」>

「ルリマツリモドキ」(瑠璃茉莉擬)、<擬>とは、不穏当な命名ですが、青紫色の綺麗な花です。

穂状花序を出し、花冠が5裂する漏斗状の花を多数着けるのは、「ルリマツリ」に似ています。

“モドキ” は、其の理由からで、「ルリマツリ」の近縁種です、花の色は、「ルリマツリモドキ」の方が、濃いようです。

似た品種に、ヒマラヤ原産の「ブータン ルリマツリ」  Ceratostigma griffithii

「ケラトスティグマ・グリフシー が有りますが

「ルリマツリモドキ」が這性なのに対して、「ブータンルリマツリ」は、枝を長く伸ばす立性です。

亦、前者の葉は、表面が滑らかなのに対して、後者の葉は、黄緑色でザラザラした違いが有り

後者の花は、前者より小さめです、夏から秋の頃迄開花期が長く充分愉しめます。

イソマツ科、ルリマツリモドキ(ケラトスティグマ)属、耐寒性多年草、中国、ヒマラヤ地方原産

学名   Ceratostigma plumbaginoides英名   hardy plumbago、leadwort

尚、plumbaginoides  は、”「ルリマツリ」に似ている” 意味とのこと


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今日は、久し振りに、亀吉の近況を報告しますテレビ好きの様子です。

好き嫌いが有って、馬鹿笑い、大声、怒鳴り声を発するドラマや、大食い、大写しの顔、異様な所作のコマーシャルになると

何処かに行ってしまい、自然を撮った記録映像や、花や動物、魚等の記録映像が、始ると戻ってきて熱心に視ます。


夏に咲くー№ 2 「ソリア」

2024-06-26 | 植物 花

今日も樹木花で、「ソリア」です、別名「オーストラリアン・ブルーベルズ」、スカイブルーが、涼しさを運んできました。

<「ソリア / オーストラリアン・ブルーベルズ」>

濃淡のブルーの花弁が、爽やかです、小さなベル型の五弁の花を下向きに咲かせます。

蕾が開くにしたがって、花弁が重なった処は、濃い青色で、一重の処は、淡い青色に見えます。

果実は、食べることができますが、

トベラ科、ソリア属、常緑蔓性低木、オーストラリア原産、学名    Sollya heterophylla

英名    Australian bluebells、Bluebell creeper、

別名「ソリア」、「ヒメツリガネ」(姫釣鐘)、「ブルーベルズ」、「ソリア・ヘテロフィラ」

同 じ様な名前が付いたユリ科の「スパニッシュ  ブルーベル」(シラーカンパニュラータ)」

Hyacinthoides non-scripta 「イングリッシュユ   ブルーベル」 Hycinthoides hispanica  等々が有ります。


他の画像は、下に

他に<国名>と<ブルーベル>の名前の、付いた花が知られています。

「スパニッシュ  ブルーベル」、「イングリッシュ  ブルーベル」等々です。

<「シラー・カンパニュラータ」>

総状花序に釣鐘型の花が、下垂します、花色は、桃色、青色、青紫色、白色等です。

ユリ(ヒヤシンス)科、ツルボ(シラー)属、耐寒性球根、南ヨーロッパ、北アフリカ、ポルトガル、スペイン原産

学名   Hyacinthoides hispanica=Silla hispanica英名   Spanish blue-bells

別名「ツリガネズイセン」(釣鐘水仙)、「シラー・ヒスパニカ」、「スパニッシュ・ブルーベル」

尚、近縁種で「イングリッシュ・ブルーベル」 English blue bell  の名前で知られる

「ヒアシンソイデス・ノンスクリプタ」 H.non-scripta  が、有ります。

花は、似ていますが、違う点として、”葉の幅が「スパニッシュ・ブルーベル」より広い”

”花が、全周に着く「スパニッシュ・ブルーベル」に比べて、「スズラン」の様に片側に咲き、草丈も低い” ので区別できます。


夏に咲くー№ 1 ”天使の翼” 「オオシロソケイ」

2024-06-21 | 植物 花

今日の樹木花は、「オオシロソケイ」  /   大白素馨」です、純白が、冴える夏の花です。

<「オオシロソケイ  /  大白素馨」>

10枚位の細長い花弁が、風車状(星形)に開きます、蕾の色は、茶緑色ですので、開花後の白色と好対照になります。

別名「エンジェルウィング」、ジャスミン (素馨)の仲間なので、妙なる芳香が、有ります。

10枚くらいの細長い花弁が、星形を作り、風車風の様な姿になります。

濃緑色で、光沢の在る葉をバックに純白の花が、冴えます。

大きな白い羽根を拡げた様な姿です。

植物園では、周年視ることができますが、露地では、春後半から夏に懸けて見頃になります。

モクセイ科、ソケイ属、蔓性常緑低木、パプアニューギニア原産、学名   Jasminum nitidum

英名    Angelwing Jasmine 、Star Jasmine別名「エンジェルウィィング ”天使の翼”」、「オオシロソケイ」

「スタージャスミン」、「ジャスミヌム・ニティドルム」、「ウインドミルジャスミン」





他の画像は、動画にしました、数が多くて食傷気味の方は、スルーしてください。

<余談  №1>

南米ギアナ高地の<エンジェルフォール / Engel Falls >の画像です=ネットから借用画像=

白い滝の筋が、「エンジェルウィング」の花弁に似ているので、此の花は、”天使の滝” かと思ったのですが

違って、アメリカ人の探検飛行家の名前<エンジェル氏>からとか、”エンジェル氏の滝” でした。

でも、白い滝の筋が、”天使の翼”  に似てませんか

 

<余録 №. 2>

最後、余録として ”エンジェルウイング” の名前が付いた植物を挙げてみました、似ているもの

似てないもの等、混在しますが、納得は 如何ですか。

 

 

 

左図は、ベゴニア科の多数の品種の中の1品種、「ベゴニア  エンジェルウイング」です。

光沢在る葉が垂れ下がる様が、羽根の様なので、”エンジェル” と名付けた由。

細い茎にピンクや赤色の花を下垂させる様は、宛ら、”ペンダント” です。

シュウカイドウ科、多年草、南米原産、学名  Begonia coccinea

× Begonia aconitifolia 、英名  Angelwing begonia

 

 

 

 

左図は、「エンジェル ウィング」の 別名が付いた「セネシオ・カンディカンス」の葉です。

羽根とは、程遠い形ですが ・ ・ ・

「シロタイギク」のcandicans "仲間ですが、厚みの在る葉と大きさが

”天使の羽根”  の命名の由来ですか。

黄色で小さい花を咲かせますが、葉よりは見栄えがイマイチです。

キク科、セネシオ属、南米チリ原産、

学名   Senecio candicans 'Angel wings'

 

 

 

他に、”ウイング”  ではなく ”トランペット” の名前が付いた植物が有ります。

「エンジェルトランペット」です、過去に載せた記事からの再掲載ですが

<「エンジェル トランペット」>

”天使の笛” 「エンジェルトランペット」

不気味な画像ですが、「ノキシノブ」(軒忍)が 暑い夏の乾燥に耐えている姿です。一雨欲しい様子です、雨が降って湿気を含むと緑色の葉が、蘇るからです。古い茅葺屋根の軒......
 
 

初夏に咲くー№17「マンデヴィラ」、「サンユウカ」”白い妖精”

2024-06-19 | 植物 花

暑い日が続きます、近くの公園に在る滝です、涼しい滝風を浴びて、涼んで下さい=<以前のページから再掲載>

 

「マンデヴィラ」の季節です、園芸名「サマードレス」、白く透き通った花弁が、夏のドレスを著わします、涼風が、通り抜けます。

<「マンデヴィラ・ボリビエンシス」>

「マンデヴィラ」Mandevilla spp. には、品種や交雑種を含めると100種以上有るとか

此の「マンデヴィラ・ボリエンシス」は、原始系で、花の色が白色なのが特徴です。

別名「サマードレス」の名前で人気が有ります。

豪華なアモエナ系の園芸種が多い中で、清楚な感じがする花です。

純白で、中心の喉部分が、黄色、花弁が、5弁で、先端が、大きく開きます。

光沢在る濃緑の葉も此の白い花を引き立てます。

アモエナ種よりも花径が、多少、小さいのも特徴です。

 花冠の先端が五裂して、中心が橙色をしています、艶の有る葉が対生します。

キョウチクトウ科、マンデヴィラ属、ボリビア、エクアドル原産、常緑蔓性低木、学名   Mandevilla boliviensis

英名   White dipladenia 、別名 「ホワイト ディプラデニア」、「サマードレス」


尚、園芸種には「マンデヴィラ・アモエナ ´ローズジャイアント`」M.× amoena ´Alice du Pont`)=下段左

「マンデヴィラ・アモエナ ´ホワイトデライト`」M. × amoena ´White Delight)=上段左

「マンデヴィラ・アモエナ ´ルビースター`」 M.× amoena ´Ruby Star`)=下段右 等が有りました。

八重の花も ・ ・ ・ “パッフェ” =上段右 の名前が付いていました。

「ボリビエンシス」に比べて色鮮やかで華やかな雰囲気です。


次も純白の花を咲かせる「サンユウカ /  三友花」です。

<「サンユウカ」>

散形花序に、花径が、5cm位の花を咲かせます、一重で風車型、花の色は、白色です。

尚、園芸種の八重咲きで、「クチナシ」の花に似た種類が人気を集めています。

「ヤエサンユウカ」(八重三友花)の名前が付いています。

他にも多くの園芸種が作出されています、各々、趣が異なり興味深いものです。

肉厚で、先端が尖った卵型の艶やかな葉が、対生して、純白の花を引き立てます。

夜間に芳香を振りまき、いい香りが漂います。

「三友花」の名前の由来は、不明ですが、英名に  Crape Jasmine 「クレープジャスミン」の名前が、付いています。

キョウチクトウ科、サンユウカ属、非耐寒性常緑低木、インド原産、学名   Tabernaemontana divaricata

= Ervatamia coronaria 、英名   Crape Jasmine 、Ceylon Moon beam

外国では、学名から「タベルナエノンターナ」と称されている由。

下図は、八重咲きの園芸種、「八重三友花」です、花弁の襞が、魅力的です。

下図の様に形が、多いので充分愉しめます。


初夏に咲くー№ 16 「オオデマリ」他

2024-06-15 | 植物 花

今日の樹木花は、「オオデマリ」と「ミナツキ」の花にしました、「アジサイ」と似た花々です。

「オオデマリ」(大手鞠)

日本原産の「ヤブデマリ」 Viburnum plicantum var.tomentosum   の園芸品種とのことで

似たところが有りますが、「ヤブデマリ」は、花序の周辺にだけ装飾花を着けています。

が、「オオデマリ」は、花序全体が、装飾花(雄蘂雌蘂が退化したもの)で覆われます。

花も、黄緑色から白色と変化するのは、「オオデマリ」と同じです。

また、球状の花序に多数の花を咲かせるのも同じですが

開花期は、「オオデマリ」より早く、今月一杯で、見頃が終わります、秋の紅葉も見事です。

スイカズラ科、ガマズミ属、落葉低木、日本原産、学名   Viburnum plicatum var.plicatum

英名   Japanese snowball 、別名「ジャパニーズ スノーボール」、「オオテマリバナ」

葉は、卵形で、縁には、ギザギザが有り、葉脈がヘコンでいるので、ザラザラした感じです。

学名 Plicatum (ツリカツム)は、プリーツ(襞)の意味で、葉の状態を著わしているとか

「オオデマリ」の葉の表面は、滑らかなので、両者の区別が、容易です。



先日挙げた「ハイドランジア ’アナベル’」と「オオデマリ」の花は、似ていますが、葉の姿で見分けられます。

上図(左 )「ハイドランジア ’アナベル’」、(右)「オオデマリ」の葉

 

<大>に対する<小>の名前が付いたバラ科の「コデマリ  /   小手毬」、スイカズラ科の「ヤブテマリ  / 手毬手毬」が似た花を咲かせます。

 下図は、「ヤブデマリ」 Viburnum plicatum var.tomentosum


下図は、バラ科の「コデマリ」 Spiraea contoniensis


 

次に、開花期が、上に載せたものより少し遅い開花期を迎えた「ミナズキ」、、別名「ノリウツギ」<糊空木>、「ピラミットアジサイ」です。

<「ミナズキ」>

円錐形の花序、全て装飾花(4弁)は、他の「アジサイ」とは、違った趣が有ります。

花が、少ない夏に愉しめる花の1つです、装飾花の白色は、涼しさを増してくれます。

装飾花が、薄緑色の園芸種も作出して有、一層、夏向きの花になっています。

別名に「ノリノキ」糊の木、「ノリウツギ」糊空木 の名前が、付いていますが、其の由来は

樹皮から採った粘液を和紙を作る時の糊として利用するからとか

亦、別名に「ピラミットアジサイ」の名前も付いていますが、此れは、花序が、円錐形でピラミッドに

似ているからとか、花のピラミットですか、花序高さ約30cm、樹高約200cm、

アジサイ(ユキノシタ)科、アジサイ属、学名  Hydrangea paniculata、耐寒性落葉低木、日本、台湾