花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ブルーシャンデリア

2019-12-04 | 植物 花

紅葉シリーズ № 1

「ラクウショウ」(落羽松)、「メタセコイア」の 紅葉

<「ラクウショウ」(落羽松)>

次に挙げる「メタセコイア」に樹木の姿、葉の形が似ていますが、「ラクウショウ」の葉は、互生で

「メタセコイア」の葉は、対生なので見分けが付きます。

湿地帯や沼地に自生してる場合が多く、公園等の沼地で多く目にします。

湿地のために呼吸が困難なため、気根を水面の上に出しています、よく視る光景です。

「ラクウショウ」(落羽松)の名前は、枝ごと、鳥の羽根のように

クルクル回りなが ら落下するので此の名前が付いた由

ヒノキ(スギ)科、ヌマスギ属、北アメリカ原産、雌雄異花、学名 Taxodium distichum、別名 「ヌマスギ」(沼杉)



 

<「メタセコイア」>

「メタセコイア」も紅葉が始まっています、円錐形に整った樹木の形が目を引きます。

”化石樹木” だった「メタセコイア」が、中国で自生しているのが見付かって以来 ”生きた化石” となりました。

其の所為か、何処となく古生代の樹木の雰囲気を留めています。

樹木の姿は、端正な円錐形、赤茶色に紅葉します、来春に開花する蕾が、総状花序になって下垂しています。

ヒノキ(スギ)科、メタセコイア属、針葉樹、落葉高木、学名 Metasequoia glyptostroboides

中国原産、英名 Dawn redwood、別名 「アケボノスギ」(曙杉)

化石植物として知られています、滋賀県高島町の「メタセコイア」の並木は、有名です。


「エクメア・ガモセパラ」が、咲き始めました、別名「ブルーシャンデリア」です。

青とピンクのLED電球の様です、ピンクと青い蛍光色のコラボを愉しみます。

ロゼッタ状の葉の中心から伸びた円柱形の花序の先端に、淡い桃色の苞と萼片が重なった筒に青紫色の花を咲かせます。

寒さに強くて此の時期も屋外で開花します。

パイナップル科、エクメア属、常緑多年草、ブラジル原産、学名 Aechmea gamosepala 

英名 Match stick plant ”マッチ棒” 、別名「ブルーシャンデリア」、「ガモセパラ」


冬の夜に「ブルーシャンデリア」の蕾が、LED の電球になって点滅します、シャンデリアの様です。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


大きな白い「椿」2種

2019-12-01 | 植物 花

”秋に色着く” №13

「タンキリ マメ」(痰切り豆)の豆果の赤い莢と漆黒の種子です。

豆果の莢は、緑、黄、赤と変色、秋には、鮮やかな赤紫色に色着きます、混色の莢の色も愉しめます。

名前の由来は、豆を食べると、痰を止める効能が有るとの俗説からとのことですが、真偽の程は ・ ・ ・ 

マメ科、タンキリマメ属、蔓性多年草、学名Rhynchosia volubilis 


此の時期に白い大きな花を咲かせる「グランサムツバキ」(グランサム椿)と「タイワンツバキ」(台湾椿)を挙げてみました。

一般の「ツバキ」(椿)、「ヤブツバキ」等の「椿」に先駆けて咲く大輪の「椿」です。

晩秋の花が少ない此の季節に咲く白い大輪の花です。 

<「グランサム椿」>

「茶」の花に似ていますが、より花径が、大輪(花径15CM位)で、中心には、数百本の雄蕊が盛り上がります。

「椿」の葉に似た肉厚で光沢の有る葉です、葉脈が目立ちます。

花弁が、10枚位、開くと供に、先端が反り返ります。

此の花も雄蘂が多数なので、「卵焼き の木」「スクランブルエッグの木」

Scrambled egg tree の異名も付いています。

ツバキ科、ツバキ属、常緑小高木、香港原産、学名 Camellia granthamiana

英名 Grantham's camellia、中国名「大苞白山茶」

香港、九竜半島が原産地で、<グランサム>の名前は、当時の香港総督の名前に因るとか

日本には、昭和の中頃に入ってきたとか





 

<「タイワンツバキ」(台湾椿)>

「タイワンツバキ」も此の時季に比較的大輪の花を咲かせます。

蕾は、「藪椿」等に比べて小さいのが特徴で、「グランサム椿」同様、雄蕊が目立ちます。

「グランサム椿」との違いは、黄色い雄蕊の中央に一本、淡い緑色の雌蕊が突き出ることです。

英名 の Fried egg tree は、白い花弁と黄色い雄蕊の姿を著したものです。

ツバキ科、タイワンツバキ(ゴードニア)属、常緑高木、台湾、中国、ベトナム原産

学名 Gordonia axillaris 、英名 Gordonia、Fried egg plant、中国名 「大頭花」、別名 「ゴードニア」

次の ”スクランブルエッグ” は、「タイワンツバキ」(台湾椿)の花です。

「タイワンツバキ」も 英名 Fried  egg tree 、「グランサムツバキ」と同じ様に多数の雄蘂が目立ちます。

「グランサムツバキ」の英名が Scrambled eggs ですから、似た様なイメージです。

此の「ツバキ」も冬に咲く「椿」で、白い大輪(10cm位)の花を咲かせます。

葉も、ツバキ科特有の艶が有る肉厚の葉です、花弁が氷の様に透け、縁が波立つのも綺麗です。

ツバキ科、タイワンツバキ(ゴードニア)属、常緑高木、中国、ベトナム原産、学名 Gordonia axillaris

英名 Gordonia 、Fried egg tree、別名「大東茶」、「大頭花」、「ゴードニア・アキシラリス」

尚、Gordonia は、イギリスの園芸家の名前に因るとか


透き通る様な花弁が此の花の魅力です。

 多数の黄色い雄蘂と白い花弁が、「グランサムツバキ」の異名「スクランブル エッグ ツリー」

Scrumbled egg treeの由来です、”搔き卵” に見えますか

「タイワンツバキ」には、 ”目玉焼き” の木 Fried egg tree  の異名が付いています。

「グランサム椿」の中心の黄身より小さいですから