花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲く(10)

2022-01-31 | 植物 花

今日の <冬に咲く>は、「カレンジュラ / フユシラズ」、「ベニジューム / カンザキジャノメギク」の花にしました。

<「フユシラズ」冬知らず >

 ” 小型の「キンセンカ」"、「カレンデュラ ’冬知らず’」、別名「カンザキカレンデュラ」(寒咲きカレンデュラ)

「カンザキキンセンカ」(寒咲き金盞花)の花です。

近縁種の春から初夏に咲く「キンセンカ」Calendula officinalis  に比べて、花径が二回り位小さいのが特徴です。

耐寒性が有り、冬でも屋外で、次々と黄金色や橙色の花を咲かせ、冬中愉しむことができます。

朝、太陽の陽が当たると開花して、陽が沈むと花を閉じます。

開花期も長くて、秋、冬、初夏と咲き続けます、寒さにも強く、冬でも咲くので ”冬知らず” の名前が付いた由

根本から、ヘラ状の大きな銀緑色の葉が生えます。

キク科、キンセンカ(カレンデュラ)属、地中海沿岸、南ヨーロッパ原産、学名   Calendula spp.

耐寒性一年草、英名   Calendula、他の別名「フユシラズ」(冬知らず)

 

次は、「ベニジューム(ベニジウム)」、別名 「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)です。

色彩が乏しい寒い冬に、鮮やかな色が目に留まります。

舌状の黄橙色の花弁に、黒い 輪 の斑模様が入り、“蛇の目” の様で、名前の由来とか

葉には、切込みが入り、互生し、葉や茎には、細かい白い毛が密生します。

同じキク科で、春に咲く「ディモルホセカ」(Dimorphotheca sinuata

「ハナワギク(花輪菊)」(Cyrysanthemum carinatum

「ガザニア」(Gazania Hybrids)、「アークトティス」(Arctotis × hybrida)等に似た花です。

キク科、ベニジュウム属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名 Venidium fastuosum

英名 Cape daisy 、Monarch of the veldt

 “南アフリカの草原の王” と訳すんでしょうか、アアフリカの雰囲気がいっぱいの花です。

開花した花と、氷を纏った様な蕾を同時に視ることができて、花色の ”熱” と 蕾 ”冷” の 協演です。

開花時間帯は、昼のみで、曇りや夜間には、花を閉じます。

葉や蕾は、水晶の様な毛が生えてキラキラ輝きます。

 

次に、余録として、開花時期が、違いますが、「ベニジウム」に似た花の「デモルホセカ」、「ガザニア」

「ハナワギク」、「ベンジオアークトティス」を載せました、其の時期に再度、載せて詳細を記します。

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 <「デモルホセカ」アフリカ金盞花金盞花>

Demorphotheca sinuata、花色 橙、黄

花径 3~5cm位、草丈 25~50cm位

半耐寒性一年草、開花期 5月~6月頃

 

 

 

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< 「ガザニア」(勲章菊)>

Gazania Hybrids、開花期 4月~10月頃

半耐寒性多年草、花径 5~8cm位

草丈 20~40cm位

 

 

 

 

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<「ハナワギク」(花輪菊)別名「サンシキカミツレ」>

Glebionis carinatum=Chrysanthemum carinatum  

開花期 5月~6月頃、花色 橙、桃、赤、白、混色

 

 

 

 

 

 

<「ベンジオアークトティス」>Arctotis × Hybrida

開花期 3~6月、半耐寒性多年草、花色 桃、赤、橙、黄

花径 7cm位、草丈 30~45cm位

別名「アークトティス」


冬に咲く(9)

2022-01-29 | 植物 花

最初は、「ユーチャリス」の白い花です、”人目を惹く” との名前が付いた美しい花です。

<「ユーチャリス」>

冬、「ユーチャリス」、別名「アマゾンリリー」の花を室内で咲かせます。

露地では、秋が、開花期の「ユーチャリス」ですが、冬、室内で育てることができ,、冬の室内を明るく彩ります。

「リリー」の名前が付いていますが、ユリ科の花ではなく、ヒガンバナ科に属します。

ヒガンバナ科の「ヒガンバナ」(彼岸花)に「スパイダーリリー」の名前が付き

「ネリネ」に「ダイヤモンドリリー」の名前が付いているのと同様な命名です。

寒い此の時期は、室内で栽育しますが、純白で芳香が有ので人気が有る花です。

切り花やブーケとしても知られています。

6枚の花被片からなり、6個の雄蘂の下部が、連なって杯状になので「水仙」の花の姿に似ています。

此の “杯” の色は、淡い黄緑色で、純白と黄緑色の対比も素晴らしいものです。

品種としては、10種位 有る様ですが、「ユーチャリス・グランディフローラ」が、多く出回っています。

「ギボウシ」の葉に似た幅広の大きな葉と「水仙」の花に似た花を咲かせるので

別名に「ギボウシズイセン」(擬宝珠水仙)の名前が、付いています。

「ユーチャリス」の名前の由来は、ギリシャ語の<エウノ> ”人目を引く” からとか、美しいからですか

ヒガンバナ科、ユーチャリス属、南米アンデス地方原産、非耐寒性球根、学名  Eucharis × grandiflora 

別名「アマゾンリリー」 Amazon lily 「ギボウシズイセン」(擬宝珠水仙)


雄蘂が、連結して立ち上がるので、カップ状になります。

幅広の葉に比べると、花が小さいのが特徴です。

此の時期に咲くヒガンバナ科には、先日にも挙げた ”春告げ花” の「スノードロップ」も

<「スノードロップ」>

”雪の雫” の様な<耳飾り>に似た白い花が、一輪、滴るように、下向きに咲かせます、可憐な姿です。

「スノードロップ」Galanthus spp. は、15品種位有る様でが、G. nivalis G .elwesii が、主なものです。

花弁の内側に、緑色のハートの模様が着いていて、可憐さを引き立てます。

ヒガンバナ科、ガランサス属、耐寒性球根、東ヨーロッパ原産、英名  Common  snowdrop

別名「ガランサス」、「ユキノハナ」(雪の花)

淡い緑色をしたハート型の模様が、キュートな感じを醸します。


”春の色” 、花嫁が、頬を染める。

2022-01-27 | 植物 花

今日は、”春の色” と題して、「セルリア」と「グレビレア」の花にしました。

 

此の時季の花、「セルリア<ジョーイ セルリア>」の新しい園芸品種が次々と出ていますが

「セルリア・フロリダ」を中心にして、総苞(花弁に似た)の色の濃い薄い等で、種々名前が付いた品種が視られます。 

花弁を囲む総苞の中心に花弁が在り、葉は、羽状複葉、小葉が針形で、

先端に、柔らかい綿毛で覆った蕾ができます。

ライムグリーンの総苞が、淡いピンク色になり、優しく、清楚な感じを与えます。

イギリスの故ダイアナ妃がブライダルブーケにしたとか、英名の   Blushing bride

此の花の姿を著わしているようです、”頬を染める花嫁”、”・・・” がピッタリですか

淡いピンクの花を、茎の先端に房状に咲かせます、葉は、細い円柱状で羽状複葉です。

セルリア属には、40種位有るとのこと、此の中で、フロリダ種が一番美しいようです。

近い植物には、夏に咲くヤマモガシ科の「プロテア」 Protea spp. が有ります、同様にイキソチックな花です。

ヤマモガシ科、レルリア属、常緑小低木、南アフリカ ケープ地方原産、学名  Serruria florida 、別名「ジョーイ セルリア」 

「セルリア・フロリダ」を中心にして総苞(花弁と見紛う)の色の濃い薄い等で

種々名前が付いた品種が視られます。

「セルリア ジョーイセルリア プリティピンク」、「スェルリア ジョーイセルリア カルメン」等々

開花時期が、初夏で、濃い色の「ジョーイ セルリア ’カルメン’」等も ・ ・ ・ 

ライムグリーンの総苞が、淡いピンク色になり、優しく、清楚な感じを与えます。


冬に咲く「グレビレア」 Grevillea spp.  の花を2種を挙げます。

「グレビレア・アルピナ」と「グレビレア・ロビンゴードン」の二種です。

原産地では、園芸種も合わせて、200以上の品種が在る様ですが、日本では、此の2種が多く栽育されています。

品種に依って、円錐花序や総状花序をだします。

花弁が無く、花弁の様な総苞片から長い花柱を立ち上げるのは、他のグレビア属の植物と同じです。

園芸種も多くて、総苞片の色も白、ピンク、赤、黄、橙と多彩で、葉の形も、線形、針形、羽状と多彩です。

ヤマモガシ科、ハゴロモノキ属、常緑低木、学名  Grevillea spp.   オーストラリア原産

下図は、「グレビレア・アルピナ」  Grevillea alpina 英名 Mountain grevillea

松葉の様な針形の葉です。


下図は、交配種の「グレビレア・ロビンゴードン」 Grevillea Robyn Gordon  です、Robyn Gordon は、人名とか

葉が、平たくて裂けていますが、花の様子は、似ています、別名「ハゴロモノマツ」(羽衣松)


冬の植物園

2022-01-25 | 植物 花

今日は<冬の植物園>と題して過去の記事を再掲載してみました、温かい温室で少し暖を暖を摂って下さい。

 

冬の植物園には(1)

花の少ない寒い冬には、植物園の温室に行ってみます、温かい色彩に癒やされます。園内に設けられた滝の裏側から見ると、雨の様に水滴が降り注ぎ熱帯雨林 の様な光景になります。......

冬の植物園(2)

今、植物園の温室では、色鮮やかな花々が咲いています。「パッシフロラ・アラタ」  Passiflora alata  や 「ドンベア・ウオリッキー」 Dombeya wall......

今日も友人から送られてきた動画を再度埋め込みました。

アヒルと子犬と題したものです。


冬に咲く(8)

2022-01-24 | 植物 花

<冬に咲く>は、「プリムラ」のシリーズの最後として「プリムラ・ポリアンサ」と「プリムラ・ジュリアン」です。

フリルの様な花弁の形や、ツートンカラーの色彩の明るさで、春の到来を思わせます。

<「プリムラ・ジュリアン」 Primula pruhonicensis Hybrids >

<「プリムラ・ポリアンサ」 Primula Polyanthus  Group >

両者、似た様な花で、区別が付き難く、最近では交配種も増えて、いっそう困難になりました。

一般に、「ポリアンサ」は、花茎を伸ばして花を咲かせ、「ジュリアン」は、株元に花を密生してロゼット状に花を咲かせると

していましたが、最近では、花径が 2~10cm 位で大輪の花を咲かせるのが「ポリアンサ」

小輪  2~5cm 位の花を咲かせるのを「ジュリアン」とするとか、草丈の高さは、両者ほぼ同じです。

調べてみると、「ポリアンサ」は、ヨーロッパ原産の「プリムラ・エラチオール」P.elatior、「プリムラ・ブルガリス」 P. vulgaris

「プリムラ・ペリス」 P. veris  等との交雑種との記述が有りました。

亦、小型の「ジュリアン」は、「ポリアンサ」にコーカサス地方の「プリムラ・ジュリエ」 P. juliae

日本で交配して作出した記載した品種とか

最近では、多くの交配種が作られて、判別するのが困難で、此処でも、敢えて区別をしませんでした。

サクラソウ属には、他に「ニホンサクラソウ」(日本桜草) Primula sieboldii  

「プリムラ・マラコイデス」(オトメザクラ) P.malacoides、「プリムラ・オブコニカ」(トキワザクラ) P.obconica

「プリムラ・ビアリー」(ホザキサクラソウ) P.vialii 等が有ります。 

サクラソウ科、サクラソウ属、耐寒性多年草(一年草)、ヨーロッパ原産(園芸種)、学名    Primula polyanthus

別名 「クリンザクラ」(九輪桜)、花色は、豊富でピンク、青紫、赤、橙、黄、白、混色したもの等々



下図は、青地に白い縞模様が美しい「プリムラ・ポリアンサ」です、「プリムラ・ポリアンサ´ゼブラブルー`の名前が付いています。

八重のバラ咲き種も「バラ」の花に似て綺麗な花です。