花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ナス科の花

2019-09-02 | 植物 花

ナス科の花3種、「ニーレンベルギア」、「ブロワリア」、「リシアンサス・ランドネッティー」の花です。

青紫色が ”夏色” の花々です、夏に暑さに涼味を添えて涼しげです。

皆、ナス科だけに「ナス(茄子)の花に似ているのが特徴です。

<「ニーレンベルギア」>

初夏から長い間、愉しんだ「ニーレンベルギア」Nierenbergia spp.も開花期を終えます。

「ニーレンベルギア」は、別名「糸葉桔梗)の名前の通り葉が細長い線状で、「桔梗」に似た花を咲かせます。

青紫色の花の中心が黄色の「セルレア」が、多い種類ですが、別名「ギンバイカ」(銀盃花)の「スコパリア」

「レオエンス」N.repense 、「スコパリア」N.scoparia 等、他に、多数の園芸種が栽育されています。

茎が、立性と匍匐性が有りますが、今回は、立性の「セルレア」にしてみました。

ナス科、ニーレンベルギア属、半耐寒性多年草、メキシコ、南アメリカ原産

学名 Nirembergia caerulea (=N.hippomanica)、英名 Cup flower 




次のナス科の花は、「ソラナム」(リシアンサス・ラントネッティー)の花です。

「リシアンサス・ラントネッティー」

「ヤマホロシ」、「フユサンゴ」、「ツルハナナス」、「シホウカ」等を流通名で「ソラナム」としてますが

ナス科の植物の総称が「ソラナム」だからとのことです。

秋頃に、赤く熟す実は、水滴型で垂下がります。

ナス科、ソラナム属、半耐寒性常緑低木、アルゼンチン、パラグァイ原産

学名 Lycianthes rantonnetii = Solanum rantonnetii 、英名 bluepotato bush

Paraguay nightshade とか、nightshade は、辞書に<ナス属>となってました。

勝手に “パラグァイの夜陰” ロマンチックな名前だと感心したのですが ・ ・ ・ 


Cimg20182_2

次も長い期間愉しめる「ブロワリア」です。

「ブロワリア」

筒状花の先端が五裂し、花径5cmにもなる大きな花です。

別名「タイリンルリマガリバナ」が付けられています、<マガリバナ>とは、妙な命名ですが

5枚の花弁が、全て同じ形で無いので、<マガリ/いびつ>の名前が、付いた由

最も、小さな花の Browallia viscosa 等の品種も有る様ですが

一般には、今日、載せる「ブロワリア スペシオサ」(B.speciosa)が、多いようです。

ナス科、ブロワリア属、非耐寒性一年草、コロンビア原産、学名 Browallia speciosa

英名 Bush violet、Sapphire flower、Lovely browallia 

別名「タイリンルリマガリバナ」(大輪瑠璃歪花)


< 各画像は、クリックで拡大表示します>

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過去の記事の再掲載です。

 
夏の赤色
今日の窓は、「アサギリソウ」と「ユウギリソウ」です。「アサギリソウ」(朝霧草)は、細い葉や茎に白い毛が密生していて、光が当たると銀緑色に輝きます。”噴霧” の様な姿が、......
 

夏、爽やか、ショウガ科の花

2019-08-28 | 植物 花

ショウガ科の花を4種、挙げてみました、白い色が爽やかです。

「ジンジャー」、「クルクマ」の3種です。

<「ジンジャー」>

一般的に、「ジンジャー」を「ショウガ」(生姜)と同一と見做していますが

厳密には、同じショウガ科なので、姿は、似ていますが、別物です。

学名も「ジンジャー」は、Hedychium Hybrids に対して「ショウガ」は、Zingiber officinale です。

亦、属名も異なります、「ショウガ」の花は、滅多に見る機会が無い花です。

「ジンジャー」の代表的な品種は、コロナリウム種の Hedychium coronarium です。

一日花ですが、夕方から、妙なる香りが周りに漂います、”白い麗人” の異名も付いていました。

葉は、「カンナ」の葉に似て、4枚花弁の2枚が縫合されて、蝶の様な形です。

「ヘデキウム」の名前で、多彩な色(ピンク、サーモンピンク、橙、黄)等の園芸種が視られます。

ショウガ科、ヘディキウム属、インド、マレーシア原産、非耐寒性球根

別名「ジンジャーリリー」、「バタフライリリー」、「シュクシャ」、「ハナシュクシャ(花縮砂)

「コロナリュウム」、英名 Ginger Lily、White Ginger



下図は、滅多に視れな「生姜」の花です、良い画像が無いので、借用した画像です。

下図は、主な園芸種のサーモンピンクの「カルネウム」H.carneumです。

上に載せた「ジンジャー・コロナニウム」に比べれば多少暑苦しい感じがしますが


次は、「ジンジャー」が挙がったので、同じショウガ科の「クルクマ・アリスマティホリア」

(「クルクマ・シャローム」)、近縁種の「クルクマ・ペティオラータ」が、主な品種です。

単に「クルクマ」と称する場合は、此の2種を指すようです。

薬用や食料になる「ウコン」(鬱金)も同じショウガ科ですので、似た花を咲かせます。

苞葉が目立ち、円柱花序を立ち上げますので、宛らトーチの様です。

亦、橙色の花を咲かせる「クルクマ・ロスコエアナ」Curcuma roscoeana が有ります。

ショウガ科、クルクマ属、非耐寒性球根、タイ、ラオス、マレーシア原産

学名 ・「クルクマ・アリスマティホリア」Curcuma alismatifolia

・「クルクマ・ペティオラータ」 Curcuma petiolata・「ウコン」(鬱金)Curcuma longa



<各画像は 、クリックで拡大表示します>


今、キク科の花

2019-08-25 | 植物 花

今日は、”小さい「ヒマワリ」”、「ルドベキア」と「エキナセア」を挙げてみました。

最初は、「ルドベキア」(Rudbechia spp.)です。

キク科、オオハンゴウ(ルドベキア)属の総称で、園芸種を含めると30種以上有る由

花は、キク科の花の特徴の舌状花と筒状花から構成していますが、其の花の色や形が豊富で十分愉しめます。

日本に自生する「ハンゴウソウ」(反魂草) Senecio cannabifolius に似ていますが

花径も大きく、色合いも鮮やかです、一重や八重の頭状花を咲かせます。

花の中央の筒状花が球形に盛り上がり、舌状花や筒状花の色や、盛り上がりの姿で品種名が付けられています。

キク科、オオハンゴウ属、一、二、多年草、北アメリカ原産、学名 Rudbechia spp. 、英名 Coneflower

別名 「グロリオサデージー」、「アラゲハンゴウソウ」 

「ルドベキア」には、「ルドベキア・トリロバ」Rudbecka triloba、「ルドベキア・ヒルタ」R.hirta

「ルドベキア・フルギダ」R.fulgida 等々が有り、多彩です。

因みに、下図は、「ルドベキア・ヒルタ」の園芸種「ルドベキア ’プレーリーサン’」R.hilta 'Prairie Sun'

花径10cm位、黄色い舌状花と淡い緑色の筒状花のコントラストが美しい。


他に「ルドベキア・ヒルタ」の園芸種には、「ルドベキア ’アイリッシュアイズ’」R.hilta 'Irish Eyes'

下図は、「ルドベキア・トリロバ」別名「ルドベキア ’タカオ’ 」


下図は、「ルドベキア・ヒルタ」別名「アラゲハンゴンソウ」(荒毛反魂草)、「マツカサギク」です。

「ルドベキア・フルギダ」(ルドベキア ’ゴールドストラム’)

白やピンク色の花弁の「エキナセア」(ムラサキバレンギク)Echinacea purpurea も人気が有ります。

筒状花が、盛り上がり、舌状花が、大きく反るのが特徴です。




「エキナセア」は、「ルドベキア」に似ていますが

判別法としては、「ルドベキア」の全体に、毛が生えていますが、「エキナセア」には

毛が生えてなく、「エキナセア」は、”針鼠” の異称を持つように

花の裏の<ガク>が棘棘しているので判別ができます。

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シリーズ<スズメウリを育てる>№9

白い縞模様が一層、濃くなってきました、赤く色着くのも間もなくです。


<過去の記事>から

2019-08-20 | 植物 花

今日は、過去に載せて記事を再度載しました、食傷気味かと思いますが、ご容赦を!!

”花火3題” とした記事です。

花火を思い起こさせる花達です、「ポンポンアザミ」、「センニチソウ’ハナビ’」、「ヒメカヤツリ」の花です。

各々、流通名や別名に ”花火”  の名前が付いています。

 

<「ポンポンアザミ」(カンプロクリニウム・マクロケファルム)>

此の「ポンポンアザミ」が、別名で「カオリアザミ」(香り薊)とか「モモイロハナビ」(桃色花火)の

名前が、付いているのだと思っていましたが、間違って覚えていたようです。

花の姿は、似てはいますが、学名が Vernonia glabra var.glabra /Wild heliotrope(ヴァーノニア・グラブラ)が

「香り薊」、「桃色花火」とのこと、「ヴァーノニア・グラブラ」の方が、香りが強いので

英名からも、この方が、「カオリアザミ」に指摘してると思います。

しかし、今更ですので、”花火” により似た「ポンポンアザミ」を

載せて、”花火を思い起こさせる花達” とします。

多数の筒状花が、一斉に開く様は、”花火” の炸裂を思わせます。

尚、愛知県では、侵略外来種と指定して、栽培、移動を禁止しているとのこと

キク科、カンプロクリニウム属、耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名 Campuloclinium macrocephalum

 英名 Pompom weed、Pompom bossie 別名「カンプロクリニウム」


夜空に花火が弾けます。

 

学名 Vernonia glabra var.glabra/Wild heliotrope として下の画像が載っていました。

 ヒユ科、センニチコウ属、熱帯アメリカ原産、非耐寒性一年草の「センニチコウ」(千日紅)Gomphrena globosa

/Globe amaranth にも”花火" の名前が付いた種類が、有ります。

「センイチコウ ’ファイヤーワークス’ 」(千日紅 花火)です。

「千日紅」は、夏から秋後半に掛けて、花期が長く、充分愉しめる花ですが

此の ’ファイヤーワークス’ は、花の形が、少し違っていて、将に ”花火” の姿です。

更に、「センニチコウ」に似た<「センニチコボウ」(千日小坊)Alternanthera porrigens

ヒユ科、ツルノゲイトウ(アルテルナンテラ)属>の一種で

「千紅花火」(Alternanthera porrigens Var.porrigens)の名前が付いたものも有ります。

〝線香花火” に準えた命名でしょうか、線香花火の様に小さな ”花火” です。

 「千日紅 花火」は、打ち上げ花火です。

 

 最後の” 花火” は、「ヒメカヤツリ」です。

別名「ミズハナビ」、沼や田に生育、散房花序が分枝して、多数の枝を出し、枝の先端に掌状に着けます。

此の姿が、”線香花火” の様に見えるので「ミズハナビ」(水花火)の名前が付いた由

緑色の穂が、次第に褐色に変色して実が熟します。

カヤツリグサ科、カヤツリグサ属、一年草、日本全域に分布、学名 Cyperus tenuispica 



<各画像は、クリックで拡大表示します>

 他にもヒベリヒユ科の「レウイシア」(岩花火)、「クサハナビ」、アジサイ科の「墨田の花火」等が有りますが

花期が、外れていますので、その時期に載せてみます。


次も過去の記事の再掲載です。

 
昨年の記事を再掲載
「ひまわり」多彩「ヒマワリ」(向日葵) Helianthus annuus cv. も多彩な色や形で愉しませてくれます。縫いぐるみに似てるとかで「テディーベア」( ......
 

ゴマノハグサ科の花(追加)

2019-08-15 | 植物 花

暑い夏空をバックに、簾に絡み付く「ルコウソウ」(縷紅草)の葉が、シルエットになります。

ゴマナハグサ科の花の追加です、「アロンソワ」と「サンブリタニア」を載せてみます。

<「アロンソワ」>

最盛期も終りに近づいて、最後の輝きを振り播きます。

多くは栽育してない花ですが、春から此の時期に懸けて、小さな花(花径2CM位)を

多数咲かせ、長い期間、楽しませてくれます。

花弁が、5裂した赤、橙、ピンク、サーモン色の花を咲かせます、草丈50cm位

夏の暑さには弱く、半日陰で育てます。

特に、赤橙色の<A.'Melia Orange'>が、人気が有ります。

ゴマノハグサ科、アロンソワ属、半耐寒性多年草(春、秋播き一年翁)、エクアドル、ペルー

コロンビア、チリ原産、学名 Alonsoa warscewiczii=A.meridionalis

別名「ベニコチョウ」(紅胡蝶)


次は、「サンブリタニア」の花です。

暑い夏に似合う真っ赤な色の花です、夏の暑さにも強く夏中愉しめます。

涼しげな色の花も多い南アフリカ原産の「ジャメスブリテニア」Jamesbrittenia の園芸種とのこと

花は、漏斗状で深く5裂します、中心部は、黄色で、葉は、羽状です。

ゴマノハグサ科、ジャメスブリテニア属、非耐寒性一年草(多年草)、耐暑性は抜群

学名 Jamesbrittenia Hybrid cv.Sunbrittenia Scarlett

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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他のゴマノハグサ科の花を過去の記事にも載せていましたので、再掲載しました。

 
ゴマノハグサ科の花(5)
「セイヨウニンジンボク」(西洋人参木)の花が、咲いています、氷の様な色合いは、暑い夏に一服の清涼剤です。 シソ科、ハマゴウ属、学名 Vitex agnus-cast......