花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲くー№ 32 冬咲きの「クレマチス」

2024-01-31 | 植物 花

冬に咲く「クレマチス」を挙げてみました

 

「クレマチス」は、初夏の頃から花が咲き始めますが、寒い冬に咲く種類も視られます。

「クレマチス」は、多数の系統が有りますが、冬咲きの「クレマチス」の内、二種類の系統を挙げてみました。

カンパネラ系の「クレマチス・アンシュネンシス(アンスンエンシス)」 と シルホサ系の 「クレマチス・シルホサ」です。

<「クレマチス・アンスンエンシス」>

「クレマチス・アンシュネンシス」は、ベル型の白い花が、下向きに咲きます。

常緑の葉とのコントラストも愉しみます。

花弁は、肉厚で市4枚、先端が反り返ります、葉は、先端が尖った卵型、蕾は、淡い緑色です。

花の少ない冬場には、有り難い存在です。

近縁種に、似た花で、葉の形が少し違った「クレマチス・ウロフィラ」  Clematis urophylla   有りますが

殆ど見分けが付け難く、「ウロフィラ」の花の方が、稍小型とか、葉の色が濃いとか、葉の縁が、鋸型とか

葉は、此の花の方が、丸味が大きいとか、三枚葉の中の一枚が、特に多きとか

諸説が、有りますが、定かでは無く、詮議は終りです。

キンポウゲ科、クレマチス属、常緑蔓性多年草、中国原産、学名   Clematis clarkeana=C.anshunensis

別名 「ウィンターベル」、「ガビザン ハンショウズル」(峨眉山半鐘蔓)



 

 次も冬咲きの原種系「クレマチス」の落葉性の「クレマチス・シルホサ」です。

<「クレマチス・シルホサ」>

透明感が有る軟らかい花弁をパラシュートの様に開きます、濃い赤銅色の葉とコラボします。

シルホサ系の「クレマチス」は、夏は休眠しますので、葉が有りませんが

秋頃から濃い緑色の葉を着け、赤銅色に変色してきます。

落葉性でも花と葉を同時に視ることが出来るわけです。

夏咲きの「クレマチス」には無い、優雅な感じのする花です。

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属、落葉蔓性、南ヨーロッパ原産、学名 Clematis cirrhosa

英名 Early virgin's bower





”冬咲き” の「クレマチス」の 追加として、シルホサ系の「クレマチス」を2種挙げてみました。

白い花弁の内側に薄紫色の斑点が着いる品種で、斑点が、疎に着いている園芸種「クレマチス シルホサ・バレアリカ」

赤紫色の斑点が、密に着いて斑点と言うより全面を着色したような「クレマチス シルホサ・フレックレス」です。

花は、2個対になって咲かせる二出集散花序状なのも興味が注がれます、常緑姓の蔓植物です。

下図、「クレマチス シルホサ・フレックレス」Clematis  sirrhosa 'Fleckles'

下図は、斑点が疎らな「クレマチス シルホサ・バレアリカ」C. cirrhosa  var. balearica 

尚、似た花には、日本で作出した々シルホサ系の「クレマチス シルホサ・カリシナ日枝」 C. sirrhosa calycina 'Hie'

知られています、小型で、赤い斑点が、より密集した園芸種とのこと。

 

花が終わった後に綿帽子を被った種坊ができます、未だ、咲いている花と同時に視ることが多いのです。



冬に咲くー№ 31「カランコエ」続き

2024-01-28 | 植物 花

今日の ”冬に咲く” 「カランコエ」は、「カランコエ・プミラ」です。

今迄の「カランコエ」とは、少しちがった姿ですが、冬に咲く「カランコエ」です。

<「カランコエ・プミラ」>

円錐花序をだして、淡い桃紫色の花を咲かせます。

花と銀色の葉を愉しみます、葉の色から「シロガネノマイ」(白銀の舞)の別名が、付いています。

冬は、屋内の日当たりの良い場所で栽育します。

ベンケイソウ科、カランコエ属、非耐寒性多年草、マダカスカル原産(園芸種)

学名   Kalanchoe pumila、別名「シロガネノマイ」(白銀の舞)



葉は、肉厚で銀緑色、表面は、白い粉が噴いた様な感じで、ピンク色の花とのコラボを愉しみます。

他の画像は、動画にしました。


冬に咲くー№ 30「カランコエ」

2024-01-27 | 植物 花

今日の花は、「カランコエ」の”冬咲き” の「カランコエ  ’ウインディー’」です、先日に挙げた「カランコエ  ’テッサ’」に

似た,釣鐘型の花ですが、”ベル” の部分の膨らみ大きい違いが

一般の「カランコエ」  Kalanchoe blossfeldiana  /  ベニベンケイ(紅弁慶)/カランコエ・ブロスフェルディアナ」は

開花期が、初秋から晩秋ですが、「カランコエ ’ウインディー ” 」 は、1月から3月が、最盛期になります。

<「カランコエ ’ウェンディー’」>

「カランコエ」 kalanchoe blossfeldiana  と言えば、多数の小さな花が、上向きに咲く姿が、思い浮かびますが

「カランコエ ’ウエンディー’」は、釣鐘型の花を下向きに多数咲かせます。

花弁の先端に黄色の縁取りが在ります。

耐寒性が、有りますので、冬中、愉しむことができます。

「カランコエ」は、マダカスカルが原産地ですが、「カランコエ ’ウエンディー’」は、オランダで

作出された交雑種とのこと、濃厚な感じがする「カランコエ」です。

ベンケイソウ科、カランコエ属、耐寒性多年草、交雑種

学名    Kalanchoe miniata 、英名    Kalanchoe 'Wendy'


八重の花も

<余録>

此の時季、「ナギイカダ」の花を視ることが出来ます。

”冬に咲く” 花として、過去に載せた画像を再度載せてみました ・ ・ ・ 下の<続きを読>から入って下さい。

 

一見、葉から花が咲いたように見えますが、葉ではなく枝が変化したもののようです。

本当の葉は、枝の根元の方に着く小さい鱗状で、目に付きに難い ”葉” です。

秋には、級状の赤い実を着けます。

長期間、萎れないので、一緒に添えられた花が、終わった後も

濃い緑色の "葉" を愉しむことが、出来ます。

                                                    <;続きを読>


冬に咲く № -29

2024-01-25 | 植物 花

夏の花「ハイビスカス」が、咲いています、外は極寒、室内は窓ガラスが曇る程の暖かさ

”冬に咲く” 花です、いや、冬にも咲く花ですか

 

今日の  ”冬に咲く” は、「カランコエ」にしました、其の中から、冬に咲く三種を3回シリーズで挙げてみます。

最初は「カランコエ ’ テッサ’’」です、冬は、鉢植えに適して、春からは、戸外での栽育にします。

「カランコエ 」は、春から秋の頃迄長い開花期を持っていますが、冬には弱く、「テッサ」等の園芸種の出番です。

<「カランコエ 'テッサ’ 」>

似た花の「カランコエ ’ミラベラ’」は、次回に載せる予定です。

皆、オランダで作出された園芸種とか、花の形も似た姿ですが、「テッサ」より濃い朱赤色の花を咲かせます。

「テッサ」は、橙色で花弁の先端の色が、少し淡い色になります。

下垂する多数の花は、見事な眺めになります。 

屋内の日当たりの良い場所に置き、冬中、愉しませてくれます。

ベンケイソウ科、カランコエ属、非耐寒性多年草、園芸種

 



下図は、似ている花で、色合いが多少濃い「カランコエ ’ミラベラ」Kalanchoe mirabella  です。

寒い冬の日には、下の犬の動画が、思いだされます。

寒い日でも、犬は元気に飛び跳ねていました、先回りして、顔を出して、私の到着を待っています、予知能力です。<再掲載>


冬に咲くー№ 28 「寒咲き花菜」、「冬咲きベコニア」

2024-01-23 | 植物 花

冬の寒い時期から咲き始める早咲きの「ナノハナ」(菜の花)です、花が少ない季節の助っ人です。

温かい花色が、春を先取りした感じがします。

<「カンザキハナナ」寒咲き花菜>

12月以降、真冬に開花するので  "寒咲き” の「ナノハナ」ですか

唯、「菜の花 」と称する分類は、無いとのことで、「ハナナ」と「アブラナ」に分類されるとのこと。

「カンザキハナナ」は、”早咲きのアブラナ”  の近縁ですか

葉は、小さく、花茎は、太く短いのが特徴です。

雪を頂いた山々をバックに、此の「カンザキハナナ」の黄色い花の取り合わせを愉しみます。

滋賀県守山市の公園では、比良山系の雪をバックに一面の菜の花畑を視ることが出来ます。

アブラナ科、アブラナ属、中国原産、学名  Brassica rapa var.amplexicaulis

英名  Turnip rape、Chinese colza 



次は、別名に「クリスマス   ベゴニア」の名前が付いた「フユサキ   ベゴニア」(冬咲きベゴニア)も挙げてみます。

クリスマスの時期は、寒いので ”冬咲き” の名前も有かなと ・ ・ ・ ・ 。

<「フユサキベコニア」>

「キダチベコニア」(木立ちベゴニア)、「キュウコンベギニア」(球根ベゴニア)

「ベコニア・センバフローレンス」、「アイアンクロスベコニア」、「レックスベコニア」等々と多種ですが

「冬咲きベコニア」は、園芸品種で、秋から冬に懸けて咲く、 “冬咲き” の品種です。

此の園芸種は、日本では、1970年代頃から栽培が、始まったとのこと。

日照時間が、10時間以下になって開花するので、冬場の栽育には、適してます。

別名「クリスマスベゴニア」は、12月、クリスマスの頃が、開花の最中なので此の名前が、付いた由。

冬咲きと言っても、此の時期は、明るい室内での採育が 無難です。

シュウカイドウ科、ベコニア属、非耐寒性多年草、

草丈 20から40cm位、学名   Begonia × cheimantha英名   Christmas begonia

Lorraine begonia、別名「クリスマスベゴニア」、「ハナベゴニア」、「フユベゴニア」

<余録>

最後に余録として、過去に載せたページを再度載せました、同じ様に ”冬”  ”寒” の名前が付いた花の記事です。

寒牡丹、冬牡丹

今日は、冬咲きの「牡丹」2種挙げてみました。”寒” ”冬” の名前が付いた花が、他にも有ります、「カンボタン/寒牡丹」、「フユボタン/冬牡丹」です。両者は、同じ「牡丹」......