花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

此の時季のキク科の花(3)

2022-05-30 | 植物 花

今回のキク科の花は、「オオキンケイギク」、「イトバハルシャギク」にしました。

初夏の陽に輝く黄金色の花達です。

最初は、「オオキンケイギク」大金鶏菊  です、今、土手伝いに黄色い帯が広がるのを見掛けます。

<「オオキンケイギク」(大金鶏菊)>

以前は、道路脇の緑化植物として盛んに栽育されてきましたが、現在では、特定外来生物として

栽育は、禁止されています、繁殖力が旺盛で日本の植物生態系に悪影響を及ぼすとか

「キバナコスモス」に似た綺麗な花なのですが ・ ・ ・ 葉の形が違ってます。

「オオキンケイギク」の葉は、細長い披針形、「コスモス」の葉は、羽状で、深い切れ込みがあります。

亦、「キバナコスモス」の方が、花の色が 多少濃い違いが有ります。

<花を見付けたら、種が出来る前に、袋に入れて枯らして、焼却するように> との勧告が

各都道府県のホームページに満載です>

繁殖力が旺盛なのか、駆除は難しいようで、今でも、道路の側面を黄色い "帯” で埋め尽くして

土手や堤防等には、黄色い ”絨毯” が 広がります。

最近の研究で、抗癌物質が含まれるとか、汚名挽回の一助になればと思う次第です。

名前の由来は、花びらの先端に切込みが入り、鶏の鶏冠に似てるからとか、黄色が金の鶏です。

キク科、ハルシャギク属、北アメリカ原産、耐寒性多年草、学名   Coreopsis lanceolata

英名  Lance-leaved coreopsis





下図は、似た花の「キバナコスモス」  Cosmos sulphureus

 

次は、「コレオプシス・バーティーシラータ」<イトバハルシャギク/糸葉春車菊>です。

「コレオプシス」には、100種以上有る品種の中の一つで、一年草の「キンケイギク」(金鶏菊)

<Coreopsis drummondii >や此れも一年草の「ハルシャギク」(波斯菊)<C.tinctoria>

上に載せた「オオキンケイギク」等の仲間です。

品種に依って花色も多彩で、八重咲きも有るようです。

採り挙げた「糸葉春車菊」は、明るい黄色の花です、原産地の北アメリカワイルドフラワーワイルドフラワーで

一面の花園を作り出す光景は、素晴らしいものの様です。

花径 4cm、草丈 30 cm、暑さに弱いのが、難点です。

キク科、コレオプシス属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名  Coreopsis verticillata


”糸葉” の名前の通り、葉は線状の細長い葉です。

<此の時季に咲くキク科の花>の追加として、過去の記事を再掲載しました。

初夏のキク科の花々(4)


「ポピー」は、初夏の風に似合います、初夏の風を受けて揺らめきます。
「チューリップ ポピー」や「シャーレー ポピー」等も競演しています。「チューリップ ポピー」(左図)は......

此の時季のキク科の花(2)

2022-05-28 | 植物 花

2回目のキク科の花には、「ヘリクリサム」の3種を載せてみました、キク科ですが、秋に咲く「菊」とは

大分、趣が違った花々ですが、初夏でも「菊」を愉しむことにします。

最初は、「ヘリクリサム」  Helichrysum  spp. の一種の「ヘリクリサム ’シルバーキャンドル’ 」と

「ヘリクリサム ’ペーパーデージー」です。

一般に、「ヘリクリサム」と称するのは、「ムギワラギク」  Helichrysum bracleatum

<麦菊菊>、別名「テイオウカイザイク」 <帝王貝細工>を指すとのこと

皆、蕾、花のカシャカシャ感が 似ている様に思います、亦、開花期が違うものや、這い性のもの等が見られます。

 

<「ヘリクリサム・シルバーキャンドル」>

尖った蕾の先端が濃い赤色、葉が銀色なので、名前の<´シルバーキャンドル`>の由来とか、赤く燃える蝋燭の炎です。

学名   Helichrysum retortum ´Silver Candle`

英名   Showy everlasting 、キク科、ヘリクリサム属、南アフリカ原産、半耐寒性多年草

春のキク科の花には、種類が多く、今日で8回目になりました。

今日は、「ヘリクリサム ”シルバーキャンドル”」、「ヘリクリサム・アルギロプシス」を挙げてみました。

最初、「ヘリクリサム・シルバーキャンドル」です、花弁のカシャカシャ質感が、ヘリクリサム属の特徴です。

<「ヘリクリサム ’シルバーキャンドル’」>

尖った蕾の先端が濃い赤色、葉が銀色なので、赤く燃え上がる蝋燭をイメージできます。

名前の<´シルバーキャンドル`>の由来とか、赤く燃える蝋燭の炎です。

学名   Helichrysum retortum ´Silver Candle`

英名   Showy everlasting 、キク科、ヘリクリサム属、南アフリカ原産、半耐寒性多年草



シルバーの多数の蝋燭の先端に、赤々と炎が燃え上がります。

 

次は、黄色い小さな花が、可愛い「ヘリクリサ ム ’ぺーパーデージー」です。

<「ヘリクリサム ’ペーパーデージー’」>

分枝した長い約40Cm 位の茎に、線形の葉を着けて、先端に花径3Cm 位の花を咲かせます。

花弁(総苞)が、カシャカシャ感が有るので、ドライフラワーとして利用します。

キク科、ヘリクリサム / ムギワラギク 属、半耐寒性一年草、オーストラリア原産

学名  Helichrysum sublifolium、英名  Showy everlasting、別名「ヘリクリサム・サブリフォリウム」


 

最後に、「ヘリクリサム」の中でもチョット珍しい白い花の「ヘリクリサム・アルギロプシス」を挙げてみました。

<「ヘリクリサム ・アルギロプシス」>

シルバーリーフと、小さな白色の花とのコラボが見事です。

学名   Helichrysum argyropsis =Syncarpha argyropsis 

<アルギロプシス>は、’銀色’ の意味とか、銀色の葉を著わしている様です。

此の花もドライフラワーにするのが人気になっています。。

キク科、シンカリファ属、南アフリカ ケープ地方原産、多年草

別名 「ヘリクリサム ´ホワイト フェリー’」(Helichrysum ´White Ferry`)

 

他には、以下の様な<ヘリクリサム属>の花が、多く視られます。

早春に咲くピンクの花「ヘリクリサム・カッシニアナ」 Schoenia cassiniana

花よりも観葉植物として知られる「ヘリクリサム・ペティオラレ´ライムライト`」

=ヘリクリサム・オーレア   H.petiolare ´Limelight`

「ヘリクリサム・シルバー」=「ヘリクリサム・ペテオラレ」H.petiolare

「ヘリクリサム・ティアンシャニクム」H.thianschanicum  等々と多彩です。

 

今日も外国の友人からの動画を埋め込みました、優雅なクジャクの舞です。


此の時季のキク科の花(1)

2022-05-27 | 植物 花

此の時季のキク科の花を挙げてみました、1回目は、「ジャーマンカモミール」、「シャスターデージー」です。

<「シャスターデージー」>

「マーガレット」の花に似た花で「マーガレット」の開花期の交代を担います、白い花を長期間、楽しめるのです。

「マーガレット」と日本の「ハマギク」との交配種とか、アメリカ人の育苗家に依って作出された由

花の形も一重、八重、丁字咲きの品種が有ります。

花径は、6cm前後、花茎は、50cm位、伸び上がります。

似た花の「マーガレット」との違いは、葉の形状で見分けられます。

「マーガレット」の葉が、縁がギザギザなのに対して、「シャスタデージ」の葉は、全縁の違いです。

前者が、後者より花も大きく、草丈も高く、枝も分枝して伸びます。

「シャスタ」の名前は、育苗家が住む 北アメリカのカリフォルニアに聳える山の名前からとか

白い花の色と山の積雪の白さを絡めて命名したようです。

キク科、レウカンテマム(フランスギク)属、耐寒性多年草、北アメリカ作出

学名  Leucanthemum × superbum、英名  Shasta Daisy


尚、交配相手の日本原産の「ハマギグ /  浜菊」< Chrysanthemum nipponicum >

下図の様な花です、海岸の周辺で多く見られます。

 

次は、小さな花を咲かせる「ジャーマンカモミール」です。

<「ジャーマンカモミール」>

カモミール」Chamomile は、、ギリシャ語の <Chamamellon>からで、 ”地上のリンゴ” の意味とか

リンゴの香りがします、種々の薬効が有るハーブです、花径約2Cm 位の小さな花です。

成長するに従って、花の中央部分が盛り上がり、舌状の花弁が、大きく外に反り返ります。

品種は、下に載せた「ジャーマンカモミール」より花径は、多少大きいが

草丈が低い這性で多年草の「ローマンカモミール」Chamaemelum nobile

キク科、コシカギク属、耐寒性一年草、ヨーロッパ、中央アジア原産

学名   Matoricaria recutita、英名   German chamomile

別名 「カミツレ」、「カモマイル」、「ドイツカミツレ」

 


花径が、約1cmと小さく、リンゴの香りがします、花を茶として利用します。

最後に過去の記事の再掲載です、「テルナミ」を載せた記事でした

今、ツルナ科の花

今回のツルナ科の花は、「テルナミ」、「マツバギク」、「バクヤギク」、「リビングストーンデージー」の4種です、金属性の質感の花弁が特徴です。今日の最初は、今が盛りの「テル......

ハナシノブ科の花(3)

2022-05-25 | 植物 花

今日の  ”ハナシノブ科の花”  には、「ギリア・レプタンサ」「ギリア・トリコロル」を選びました。

最初は「ギリア・レプタンサ」です。

<「ギリア・レプタンサ」>

花茎を伸ばし、先端に漏斗状の小花を集めた球状の花序を作ります。

花冠より突出た雄蘂が、長く伸び、花弁が、ダイヤモンドのカットの様に輝きます。

「アルメリア・マリティマ/花簪」  Armeria maritima  の花球を大きくした様な花です。

仲間には、似た花の「ギリア・カピタータ」Gilia capitata が、有りますが

殆ど、区別が着き難く、強いて言えば「カピタータ」は、花序が少し小さく

清楚な感じがするところでしょうか

北アメリカには、約30種位の「ギリア」が自生してるとか

ハナシノブ科、ギリア属、耐寒性一年草、北アメリカ原産

英名   Gilia reptantha、英名   Bluehead gilia別名 「タマザキヒメハナシノブ」(玉咲き姫花忍)

尚、「ギリア」は、スペインの植物学者の名前とか



ダイヤモンドの煌めきが

「ギリア」には、他に「ギリア・トリコロル」が、有ります、華やかな感じの花です。

<「ギリア・トリコロル」>

花茎(60cm位)の先端に、径2cm位の花を数個咲かせます。

上載の「ギリア・レプタンサ」とは、違った形の花で、芳香が有ります。

耐寒性一年草、北アメリカ原産、学名   Gilia tricolor、英名   Bied's eyes

別名「ヒメハナシノブ」(姫花忍)、「バーズアイ」



最初に載せた「ギリア・レプタンサ」は、ダイヤモンドの輝きでしたが、「ギリア・トリコロル」の雄蘂の

先端は、翡翠の輝きです、ブルーの球が踊ります。

今日も友人からの動画を埋め込んでみました、”招き猫を真似する猫” です。


ハナシノブ科の花(2)

2022-05-24 | 植物 花

先般は、「ルロックス・ピサロ」と「フロックス・パニュクラータ」を挙げましたが

今回は、「フロックス・ドラモデディー」,「フロックス・ディパリカタ」の2種を選んでみました。

両者、今が、最盛期のハナシノブ科の花です。

<「フロックス・ドラモンディー」>

集散花序を出して、花径2から3cmの花を多数さかせ、5枚の花弁を平開します。

花弁の先端が尖った星型や全縁、八重のものと多彩です、花色も赤、ピンク、白、紫、青と此方も多彩です。

葉は、3から7cm位、卵形や披針形で、縁は、全縁で互生します。

草丈は、15~30cmと比較的低いのも特徴です。

ハナシノブ科、フロックス属、耐寒性1年草、北アメリカ原産、学名  Phlox drummondii、英名  Annual Phlox

別名「キキョウナデシ」<桔梗撫子>ですが、キキョウ科でもナデシコ科でも無いのは明白です。

”フロックス」の1種” と覚えるのが 無難ですが、星型の花弁を視ると「撫子」を彷彿とさせます。




次は、「フロックス・ディバリカタ」です、開花期は、上に載せた「フロックス・ドラモンディー」

よりも短く、今月一杯が最盛期になります。

<「フロックス・ディバリカタ」>

他の「フロックス」と似た様な花を咲かせますが、草姿が這性なので、利用法が多く考えられます。

這性なのは、茎の基部の節から根を出して増え広がるからで、面白い繁茂方です。

花は、集散花序を出して、下部が、筒型の5弁の花を平開させます。

花径は、2~3cm、花色は、ピンク、青紫、等等、芳香が有ります、草丈は、20cm位。

ハナシノブ科、フロックス属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名    Phlox  divaricata

英名   Blue phlox、Woodland phlox、別名「ハルザキフロックス」、「ウッドランド フロックス」

今回は、「フロックス・ドラモデディー」,「フロックス・ディパリカタ」の2種を選んでみました。

両者、今が、最盛期のハナシノブ科の花です。

<「フロックス・ドラモンディー」>

集散花序を出して、花径2から3cmの花を多数さかせ、5枚の花弁を平開します。

花弁の先端が尖った星型や全縁、八重のものと多彩です、花色も赤、ピンク、白、紫、青と此方も多彩です。

葉は、3から7cm位、卵形や披針形で、縁は、全縁で互生します。

草丈は、15~30cmと比較的低いのも特徴です。

ハナシノブ科、フロックス属、耐寒性1年草、北アメリカ原産、学名  Phlox drummondii、英名  Annual Phlox

別名「キキョウナデシ」<桔梗撫子>ですが、キキョウ科でもナデシコ科でも無いのは明白です。

”フロックス」の1種” と覚えるのが 無難ですが、星型の花弁を視ると「撫子」を彷彿とさせます。




次は、「フロックス・ディバリカタ」です、開花期は、上に載せた「フロックス・ドラモンディー」

よりも短く、今月一杯が最盛期になります。

<「フロックス・ディバリカタ」>

他の「フロックス」と似た様な花を咲かせますが、草姿が這性なので、利用法が多く考えられます。

這性なのは、茎の基部の節から根を出して増え広がるからで、面白い繁茂方です。

花は、集散花序を出して、下部が、筒型の5弁の花を平開させます。

花径は、2~3cm、花色は、ピンク、青紫、等等、芳香が有ります、草丈は、20cm位。

ハナシノブ科、フロックス属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名    Phlox  divaricata

英名   Blue phlox、Woodland phlox、別名「ハルザキフロックス」、「ウッドランド フロックス」