花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

秋の「サルビア」(2)

2018-10-30 | 植物 花

前回に弾く続き ”秋の「サルビア」(2)” として、「サルビア・インボルクラータ」と「サルビア・レウカンサ」

「サルビア・アルゲンティア」を載せてみました。

<「サルビア・インボルクラータ」>

総状花序に、ピンク色の筒状花を咲かせます、先端は、サルビア属特有の二唇形の花弁です。

我々が、”蛸の頭” と称する<苞>が一枚一枚捲れて散る後から此の筒状花が現れるのです。

秋から初冬の頃が、最盛期になります。

英名が Rose leaf sage ですが、葉が「バラ」の葉に似てるので此の名前になったようです。

葉の形は「バラ」の葉に似ていますが、艶が無いなど質感は違います。

シソ科、サルビア(アキギリ)属、落葉低木、メキシコ原産、学名 Salvia involucrata

英名 Rose leaf sage、Rosebud sage、別名「ローズリーフ セージ」

蛸の頭の様な苞が

一枚一枚剥がれて

筒状花が、次々と開花します。

次は、12月頃ま愉しめる「サルビア・レウカンサ」(アメジストセージ)です。

<「サルビア・レウカンサ」>

秋を彩る「サルビア」の一種です、此の花も秋から初冬の頃迄、長い期間愉しめる花の一つです。

総状花序に唇形の花を穂状に咲かせます。

軟毛が密生した紫色の萼の間から白、淡いピンク色、青紫色の唇型の花が伸び出ます。

”上唇” が1裂、”下唇” が3裂しています。

葉は、披針形で細かい白い毛が生えているので、白く見えます。

シソ科、サルビア(アキギリ)属、耐寒性多年草、メキシコ原産、学名 Salvia leucantha

英名 Amethyst sage、Mexican bush sage、Velvet sage

別名「アメジスト・セージ」、「メキシカン・ブッシセージ」、「ベルベット・セージ」

亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>


秋の「サルビア」(1)

2018-10-27 | 植物 花

「ソテツ」(蘇鉄)の実

ソテツ科、ソテツ属、学名 Cycas revoluta/Fern Palm

上図左=「蘇鉄」の雌花、右が、雄花です、役目を終えて萎れています。

紅色の果実が、熟してきました、紅色の丸い果実です。

 

 

今回は、秋の空色を彷彿とさせるブルーの「サルビア」2種を挙げてみました。

「サルビア」は、多くの品種が有りますので、次回から順次挙げていきます。

 

最初は、「サルビア・アズレア」です。

<「サルビア・アズレア」>

一般に「サルビア」は、花期が長い「サルビア・スプレンデンス」Salvia splendens

別名「ヒゴロモソウ」(緋衣草)を指しすが、「サルビア・アズレア」は、晩夏から秋が開花期になります。

<アズレア> azurea は、空色を著わすように、透明感が有るスカイブルーの花色です。

対生する披針形の細長い灰色の葉とのコラボが、美しさを増幅させます。

唇型の花は、花弁の下唇が、上唇より大きく、細く白い筋が縦に入ります。

シソ科、アキギリ属、半常緑多年草、北アメリカ原産、学名  Salvia azurea

英名  Skly Blue Sage、Prairie Sage、Azure Blue Sage

別名「スカイブルーセージ」Sky Blue sage、「アズレア・ブルーセージ」



 

 次は、「サルビア・インディゴスパイア」です、穂状花序に輪生して、濃いブルーで唇型の花を咲かせます。

”秋咲き” と言うより夏から秋の後半まで咲き続ける「サルビア」です。

「ブルーサルビア」Salvia farinaceaの園芸種とのことで、「ブルーサルビア」とよく似た花です。

見分け方は、「ブルーサルビア」の葉が、細長いのに対して、「サルビア・インディゴスパイア」の葉は、幅広の卵形です。

花の大きさも、後者の方が、大きいので区別できます。

花後に、濃紺色の萼残り、花が咲いている様に見えて長く愉しめます。

シソ科、サルビア(アキギリ)属、常緑小低木、園芸種、学名  Salvia farinacea 'Indigo Spires' 

英名  lavender sage、Indigo spires sage

別名「ラベンダーセージ」、「ラベンダー」の花の姿が似ている故の命名とか

英名  Indigo spires は、”インデイゴ色の尖塔” の意味で、スパイラル状に上に向かって咲く様子からとか

 

<各画像は 、クリックで拡大表示します>

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「鶏頭」2種(2)

2018-10-23 | 植物 花

「ハゲイトウ」(葉鶏頭)と「クルメケイトウ」(久留米鶏頭)の2種を挙げました。

<「ハゲイトウ」(葉鶏頭)>

前回に載せた「ヒモケイトウ」と同じアマランサス属で、ケイトウ属の「ケイトウ」や

「ノゲイトウ」(「セロシア」)とは異なります。

花を愛でるより葉の色合いを愛でます、花は、葉の付け根辺りに集合して咲く花弁が無い花です。

反対に葉は、緑色一色の葉が夏の終わり頃には、赤、黄色、緑色が混在するものや

全体が赤色など、単色や復色の多彩な色合いを愉しめます。

此の時季には、一層鮮やかに冴え渡ります。

鮮やかな色の葉を着けた草丈が、葯1M位に立ち上がりますので見応えが有ります。

ヒユ科、アマランサス(ヒユ)属、非耐寒性一年草、熱帯アジア原産、学名 Amaranthus tricolor

別名「ガンライコウ」(雁来紅)、「カマツカ」

英名 Joseph's coat 、旧約聖書に登場する<ヨセフ>が<ヤコブ>に与えた多色の上着からの命名とか

学名の tricolor は、”三色” の意味で多彩を意味します。

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 花は、下図の様に葉の根元に小さな花が密生していて見栄えがイマイチですが

其の分、綺麗な色の葉が補います。

 

 次は、前回挙げた「トサカケイトウ」(鶏冠鶏頭)Celosia argentea var.cristata の

1品種の「クルメケイトウ」(久留米鶏頭)です。

花序が球状になるので、”鶏冠” のイメージとは多少異なります。

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 <各画像は、クリックで拡大表示します>


季節の花「ケイトウ」(鶏頭)2種

2018-10-19 | 植物 花

「マルバルコウソウ(留紅草)」が、畑の畦に一杯咲いています、秋たけなわです。

「ルコウソウ」や「はごロモルコウソウ」に比べて粗野な感じがして、繁茂力が強いので

侵入外来種として、快く思われていませんが、「アサガオ」に似た小さな朱色の花は、綺麗です。


<以下の記事は、以前載せてものから抜粋したものです>

「マルバルコウソウ」(丸葉縷紅草/留紅草)もオレンジ色の花を咲かせています、冬に向かい、最後の輝きです。

白、赤、桃色の「ルコウソウ」(縷紅草/留紅草))の花とは違って、花色がオレンジ色一色なのが、特徴です。 

「ルコウソウ」には、「マルバルコウソウ」以外に「ハゴロモルコウソウ」が有りますが

「ハゴロモルコウソウ」は「ルコウソウ」と「マルバルコウソウ」の交配種で

葉を視れば、一目瞭然です、細い葉と丸い葉を掛け合わせると、其の中間の形になることが解ります。

「ルコウソウ」が、園芸用として栽育される反面、「マルバルコウソウ」は、野生化して

此の時季には、至る所で繁茂している山野草です。

「アサガオ」に似た花で、オレンジ色の五角形、中心が黄色、一日花です。

”縷紅” とは、”糸のような細い葉で、紅色の花” を着ける意味からとのこと

”丸葉” は、葉が、丸い形で大きいから、この名前が、付いた由

ヒルガオ科、ルコウソウ属、蔓性一年草、中央アマリカ原産、学名 Ipomoea coccinea

英名 Red Star、Red Morning Gloy、尚、「ルコウソウ」の英名は、Ipomoea quamoctit、英名 Cypress Vine

「ハゴロモルコウソウ」(羽衣縷紅草)は、Ipomoea × sloteri 、 英名 Cardinal Climber

尚、「ルコウソウ」の漢字名を「留紅草」で著わす書簡も有ります。

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>

下図は、交配の妙を著わした画像です、”面” × ”線” ÷ 2=”短冊”



<上図左>が、「マルバルコウソウ」の丸いハート型の葉です、切込みが無く、シート状です。

<上図中>が、「ルコウソウ」の葉で、細い線型の葉です。

<上図右>が、「ハゴロモルコウソウ」の葉で、上二者の交配種なのが解ります。

「鶏頭」の季節です、「アマランサス」、「ノゲイトウ」を挙げてみます。

最初は、「アマランサス」の一品種「ヒモゲイトウ」(紐鶏頭)です。

<「ヒモゲイトウ」>

「アマランサス」は、ヒユ科、ヒユ(アマランサ)属の総称とのこと、中でも此の「ヒモゲイトウ」が

多く栽培されている由,古代から種子を食用として重宝していたとか

現在では、ダイエットの為の食材として栽培されているようです。

紐状に長く連なる姿は、「鶏頭」のイメージとは少し懸け離れるますが ・ ・ ・ 

ヒユ科、ヒユ(アマランサス)属、非耐寒性一年草、熱帯アメリカ原産、学名 Amaranthus caudatus

英名 Pigweed、Amaranth、別名「アマランス」、「センニンゴク」(仙人穀)


次は、「セロシア」(「ノゲイトウ」野鶏頭 )です。

「ケイトウ」(鶏頭)と称するものには、5グループが有るとのことで

1.トサカ系のクリスタータ、2.クルメゲイトウ(久留米鶏頭)グループ、3.プルモーサ系の羽根鶏頭グループ

4.キルドシー系のヤリゲイトウ(槍鶏頭)グループ、5.ノゲイトウ(野鶏頭)でした。

全部合わせて、約60種位有るそうですが、主には、「セロシア・クリスタータ」(Celosia cristata)

「セルシア・アルゲンテァ」(C.argentea)と変種とのことです。

「鶏頭」の名前は、鶏の鶏冠のイメージからの命名とのことですが

此の「セルシア・アルゲンテァ」は、「鶏頭」のエメージからは、程遠い感じですが

円錐形の花穂に両性花を密生させます、葉は、披針形で互生します。

ヒユ科、セロシア属、一年草、インド。熱帯アジア原産,学名 Celosia argentea cv. 英名 Celosia 

 

下図は、「セロシア・アルゲンテァ」の中でも長い花穂が特徴の「セロシア・カラカス」(C.caracas)

載せてみました、淡いピンクや濃い赤紫色が綺麗です。

亀吉


<各画像は、クリックで拡大表示します>


ヒガンバナ科の花

2018-10-15 | 植物 花

熟す一歩手前の緑色が瑞々しい「瓜」を3種

「ハヤトウリ」、「オキナワスズメウリ」、「カラスウリ」の実です。

<「ハヤトウリ(隼人瓜)」、「センナリウリ(千成瓜)、Sechium edule

 

熟れると綺麗な鼈甲色に(下図)

1cmにも満たない小さな小さな<「オキナワスズメウリ」Bryonopsis laciniosa/Diplocyclos palmatus

熟して、赤い色に白い斑が入り鮮やかに(下図)

<「カラスウリ」Trichosanthes cucumeroides

熟すと、カラスが帰路につく時間の夕日色に(下図)

今回の ”ヒガンバナ科の花” は、昨年の記事を再度載せました .

下図の >続きを読むから 入って下さい。

 
ヒガンバナ科(1)
「野ブドウ」(野葡萄)が紺碧色の実を着けています。 ヒガンバナ科の総称「リコリス」の花の中から、6種を挙げてみます、皆、此の季節の花々です。「ナツズイセン」、「......
 
 
ヒガンバナ科(2)
「クサギ」(臭木)の実が、照り輝きます。ヒガンバナ科(2)の花は、「キツネノカミソリ」、「ネリネ」です。「キツネノカミソリ」(狐の剃刀)開花期に葉を落とすの......
 

「オキナワスズメウリ」の生育の様子は、次回から載せてみます。