早春の樹木花には、葉が出る前に花を咲かせるものが、多いですね。
其の中から、「ハクモクレン」、「モクレン」、「ハナノキ」の花、三種を載せてみました。
<「ハクモクレン」(白木蓮)>
先週に見た綿毛を被った「ハクモクレン」の蕾が、開き、白い花弁が空を仰ぎます。
青い空をバックに白く輝く花の様子は、春の到来を強く感じさせます、灰色の冬を一掃するかの様です。
白く清楚な花の花弁は、幅広で分厚く、全開しないのが特徴で、開花期が少し遅い
「コブシ」が、全開するのとの違いです、出葉前の開花は、他の早春の樹木花と似ています。
花は、花弁が6枚で、萼が、3枚で構成しています。
モクレン科、モクレン属、耐寒性落葉高木、中国原産、学名 Magnolia denudata=M.heptapeta
英名 Yulan magnolia、Tulip white magnolia、Lily white magnolia、別名 「マグノリア」、「ハクレン」(白蓮)
一般に、「モクレン」とも称 していますが、「モクレン」とは、次に載せる「シモクレン」(紫木蓮)を指すとか
「白木蓮」の名前の由来は、“樹木に咲く「蓮」に似た花” からとか
<花と枝振りのシルエットです>
下図は、同 じモクレン科の「コブシ」(辛夷)Magnolia kobus=M.praecocissima の蕾と花です。
別名「ヤマアララギ」、「コブシハジカミ」
開花期が、「モクレン」より少し遅く、花も清楚です、実が、拳に似ているので此の名前が付いたようです。
次は、「モクレン」(木蓮)の花です。
長い舌状の6枚の花弁は、外側が紅紫色、内側が白色、開花中に葉が出るのは、「ハクモクレン」の
花後に葉が出るのとの違いが有り、また、「ハクモクレン」の落葉高木に対して、落葉中高木の違いが有ります。
「ハクモクレン」の花弁より細長い特徴も有ります。
中国から漢方)として入ってきて、辛夷(しんい)と呼ばれたと有ります。
モクレン科、モクレン属、耐寒性落葉中高木、中国原産、学名 Magnolia quinquepeta=M.liliiflora
別名 「シモクレン」(紫木蓮)、「ハネズ」、「マグノリア」
英名 Mulan magnoria、Tulip magnolia、Lily magnolia
「ハナノキ」(花の木)の花も、咲き始めました。
“花の木の花” とは、ややこしい話ですが、雌花雄花が、葉が出る前に赤い花を咲かせる様子を著したものです。
雌雄異株で、鮮やかな赤色の雄花は、花柄が上向、雄蕊が5~6本、黒紫色の葯が、突き出ます。
赤い雌花は、花柄、花柱が、垂れ下がります、6月頃に翼果になります。
街路樹として、方々に植栽してるので、秋、紅葉が愉しめます。
カエデ科、カエデ属、日本固有種(中部地方に分布)、落葉高木、学名 Acer pycnanthum=A.rubrum
英名 Red maple 、別名「ベニカエデ」(紅楓)、「ハナカエデ」(花楓)
下図は、雄花
下図は、雌花
下図は、6月頃に稔る翼果
<各画像は、クリックで拡大表示します>
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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。
季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。
高原に冬の到来です、山も湖畔も白一色です。
尚、夜間は、不可視の場所が在ります。
今日(11/4)Live 映像を視たら湖畔の木は、葉を落として、山は雪で覆われていました。
<下図をクリックして御覧下さい>
NTT東日本、福島支社様の御好意によりLIVE映像を載せてきましたが
今月末で、此のコンテンツが終了とのことです、NTT東日本、福島支社様に御礼と
ご覧頂いて皆様に感謝申し上げます、有難うございました。