花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲く花

2018-02-26 | 植物 花

春の気配も感じられる今日この頃ですが、朝夕は、未だ、冬の直中です。

其処で、今日は、”冬” の名前が付いた花2種、[フユシラズ」(冬知らず)と

「フユザキクレマチス」(冬咲きクレマチス)を挙げてみました。

<「フユシラズ」(「カレンデュラ ’冬知らず’」)>

春から初夏に咲く「キンセンカ」(金盞花)Calendula officinalis の仲間で

「ホンキンセンカ」C.avensis の一品種とか、「キンセンカ」より小さな花を多数咲かせます。

開花期も長く、秋、冬、初夏と咲き続けます、寒さに強く、冬でも咲くので”冬知らず” の名前が付いた由

キク科、キンセンカ属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名 Calendula sp.

 次は、「フユザキクレマチス」(冬咲きクレマチス)です。

「クレマチス」の花は、夏場のイメージが、有りますが、冬に咲く「クレマチス」も有ります。

中国原産の「クレマチス・アンスンエンシス」(Clematis anshunensis

ポルトガル原産の「クレマチス・シルホサ」(C.cirrhosa)等です。

他にも冬咲き系の原種の「クレマチス」は、2種類ほど有りました。

花の少ない冬に咲く白色やアイボリーの花は、濃い緑色の葉と供に愉しめます。

キンポウゲ科、クレマチス属、蔓性多年草

下図は、「クレマチス・アンスンエンシス」



白いベル型の花を蔓節に多数咲かせます、12月から2月頃迄が最盛期です、常緑性です。

下図は、「クレマチス・シルホサ」


落下傘型の白い花を咲かせます、落葉性です、10月頃から5月頃までが見頃です。

キンポウゲ科の植物の特徴に、花後の種子から綿毛に覆われた紐状のものが伸びてきます。

後に、綿毛が伸びて、ボンボンの様な形になります。

 <各画像は、クリックで拡大表示します>


春を待つ

2018-02-21 | 植物 花



”春を呼ぶ花” 「リュウキンカ」(立金花)が、咲き始めました。

陽の光を受けて、黄金色に煌めきます。


 

今回は、時間が無くて、昨年のブログを載せてお茶を濁します、次回は、新しいものを載せますので、ご容赦を!

 
春色
今年もサンピラー(太陽柱) Sun pillar が、立ちました、冬の風物詩の一つです。ダイヤモンドダストと同 じ、大気の光学現象とか、水平線に炎の様に、垂直に立ち上がりま......
 
 
早春の花
“早春の花” 「ジンチョウゲ」(沈丁花)Daphne odora が、開花の準備をしています。間も無く、花が開きます、香りが周りを包みます。仲間のヨーロッパ......
 

今、黄色い樹木花

2018-02-17 | 植物 花

寒さの中、「ヘーベ」(Hebe Hybrids)が、健気に咲いています、葉も赤銅色に変色しました、屋内に取り込みます。

”今、黄色い樹木花” の最初は、「マホニア・メディア ’チャリティー’ 」です。

<「マホニア・メディア ’チャルティー’」>

 濃い緑色の葉をバックに、総状花序を立ち上げて、黄色に輝く小花を沢山咲かせます。

花の少ない冬場の 色彩豊かな花の一つです。

「ヒイラギナンテン」(柊南天)Mahonia japonica と「マホニア ロマリホリア」M.lomariifolia

の交雑種とのこと、「ヒイラギナンテン」の花穂が、下垂するのに対して、上向き、直立する違いが有ります。

葉は、独特の形の奇数羽状複葉で互生します。

メギ科、ヒイラギナンテン(マホニア)属、耐寒性常緑低木、学名 Mahonia media 'Charity' 

亦は、Mahonia × media 、別名「セイヨウヒイラギナンテン」(西洋柊南天)、「タチヒイラギ」(立柊)

次は、「サンシュユ」の黄色い花です。

<「サンシュユ」(山茱萸)>

”春告げ花” の一つで、散形花序を作って、黄色い花を咲かせるので、樹木全体が、黄金色に輝きます。

葉が出る前に、4弁花を咲かせ、4本の雄蘂が目立ちます。

秋には、珊瑚のような、赤く艶やかな実が、生ります。

ミズキ科、ミズキ属、落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名 Cornus officinalis 

別名「ハルコガネ」(春黄金) ・ ・ ・ 春先に花が、”黄金色” に輝くから

別名「アキサンゴ」(秋珊瑚) ・ ・ ・ 秋に、赤く艶やかな珊瑚の様な実を着けるから

別名「ヤマグミ」(山茱萸) ・ ・ ・ 漢字名から 茱萸は、「グミ」と読むことから

九州の <稗搗節>に ”庭のサンシュユの木に” の詩が入っているが、此の木は、「サンショ」(山椒)の木とか

日向地方の方言で、「サンショ」を「サンシュユ」と発音するとのこと

秋に稔る艶やかな赤い実です、食べられます。




秋に、赤い艶やかな「茱萸」に似た実を着けます、「秋珊瑚」、「山茱萸」の名前の由来です。

 

最後に「マンサク」(万作、満作)です。

<「マンサク」>

日本では、稲の作柄を占う樹木花とした由、花が、沢山咲いた年は、豊作になるとのこと

名前の由来もユニークで、早春に咲くので→ ”まず咲く” →”まんず咲く” (東北地方の方言)→「マンサク」とか

此の花も ”春を告げる花” として、知られています。

葉が出る前に花を咲かせますが、「シナマンサク」は、去年の葉の枯葉が、落葉せず

葉と花を同時に視る場合が、有ります。

細長い紐状の花弁に、反り返った赤紫色の萼片が、目に付きます。

「マンサク」(Hamamelis japonica )は、日本原産ですが、似た花に

中国原産の「シナマンサク」(H.mollis)が、有ります。

見分けるのは、困難で、判別のポイントは、「シナマンサク」の方が、「マンサク」より開花時期が早く

花も、大きいのが、特徴で、「マンサク」より花弁が、長く色も鮮やかな違いが

其の他、「シナマンサク」の方が、香りが強く甘い香りがする違いも

他にも、多くの違う点が、有る様ですが、今回は、省略です。

マンサク科、マンサク属、落葉小高木、別名「アオモミ」、「ハマメリス」(「マンサク」の場合)

下図は、「マンサク」

下図は、「シナマンサク」

<各画像は、クリックで拡大表示します> 


”冬色“ から ”春色” へ

2018-02-13 | 植物 花

大輪で牡丹咲きの「西洋ツバキ」Camellia Hybrids が咲いています。

”春告げ花”「スノードロップ」が、春の到来の近いことを告げているようです。

”雪の雫” の様な<耳飾り>に似た白い花が、一輪、滴るように、下向きに咲かせます、可憐な姿です。

「スノードロップ」Galanthus spp.は、15品種位有る様でが、G.nivalis G.elwesii が、主なものです。

花弁の内側に、緑色のハートの模様が着いていて、可憐さを引き立てます。

ヒガンバナ科、ガランサス属、耐寒性球根、東ヨーロッパ原産、英名 Common snowdrop

別名「ガランサス」、「ユキノハナ」(雪の花)

淡い緑色をしたハート型の模様が、キュートな感じを醸します。




”春” の色は、「バージニアストック」の花の色です。

秋に種子を撒いたものは、早くも咲き始めました。

アブラナ科の「ストック」Matthiola incane に似て、春を著わすのに相応しい花ですが

此の「バージニアストック」は、アブラナ科でも、マルコミア属なので

アラセイトウ属の「ストック」とは違っていますが、一重咲きの「ストック」の花と似ている故の命名とか

「ストック」が、長い茎を伸ばして、咲かせるのにたいして

「バージニアストック」は、地を這うように横に広がり、上向きに花を咲かせます、芳香が有ります。

四弁花で、花色は、白、ピンク、青、紫、赤、斑等、ピンク色の花は、徐々に紫色に変化します。

アブラナ科、マルコミア属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産

学名 Malcomia maritima=Cheiranthus maritimus、英名 Virginia stock

別名「マルコミア」、「マルコルム・ストック」、「ヒメアラセイトウ」


尚、下図は、一重咲きの「ストック」の花です、確かに似てはいます。

 

<各画像は、クリックで拡大表示します> 


冬、「ヘルボルス」、「ヘレボルス・アルグティフォリウス」

2018-02-06 | 植物 花

此の季節に相応しい名前が、付いた「カンザクラ」(寒桜)、「ユキザクラ」(雪桜)です。

唯、「寒ザクラ」は、桜の品種の一つで、「染井吉野」などより、早い季節に花を咲かせ

「ユキザクラ」は、4月頃に咲く「桜」に雪が、積もった状態を指す場合も有るので

正確ではないので、「プリムラ・シネンシス」とします。

花色は、白色で中心が、黄色、「サクラ」の花に似ているので、「寒桜」、「雪桜」の名前も付いた由

最近は、ステラタ系の白以外にピンク、黄色、赤色の花が園芸種として出回っていますので

「雪桜」の別名の「雪桜」も無くなるのかも

花径3cm位の大輪の花です、花弁は、五裂して、先端が二裂します、葉は、卵形で切込みがあり

裏側は、赤色で綺麗です、サクラソウ科、プリムラ属、常緑一年草(多年草)、中国原産

学名 Primula sinensis=Primula praenitens

「ヘルボルス」(Helleborus)も此の時季の花です、キンポウゲ科、ヘルボルス属に入る植物の

総称とのことで、「クリスマスローズ」の名前でも呼ばれています、クリスマスの頃に開花する「ヘルボルス・ニゲル」(H.niger)を

指す場合が多いようですが、多く栽育している「ヘルボルス・オリエンタリス」(H.orientalis)も

「クリスマスローズ」の名前が、付いています。

キンポウゲ科、ヘルボレス属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、学名 Helleborus ×Hybrids

英名 Hellebore、別名「寒芍薬」、「レンデンローズ」、「ヘルボルス」

他に、球状やカップ状の淡い緑色の花を咲かせる「 ヘルボルス ’アルグティフォリウス’」が有ります。

灰緑色で、縁には鋸歯が並ぶ大きな葉が特徴です。

コルシカ島原産、学名 Helleborus argutifolius(H.corsicus)

 

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>