花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

夏、アオイ科の花(7)

2022-08-30 | 植物 花

今日のアオイ科の花は、「モミジアオイ」と「アカバナワタ」です。

最初は、<「モミジアオイ」(紅葉葵)>の赤い花です、“目覚めるような” 赤色です。

<「モミジアオイ」>

「ハイビスカス」、「フヨウ」(芙蓉)、「アメリカフヨウ」、「ムクゲ」(槿)等と同属なので、

雌蕊、雄蕊が柱状に立ち上がります。

「ハイビスカス」、「フヨウ」等の花にに似ていますが、花弁が一枚一枚分離してますので

花弁と花弁の間が密着している「フヨウ」とは、違っています。

「モミジ」の葉の様な掌状葉で、3~5裂しています、「紅葉葵」の名前の由来とか

最近では、「モミジアオイ」と「アメリカフヨウ」の交雑種の

「タイタンビカス」  Haibiscus × Taitanbicus   が、出回っていますが両者の特徴を失って、中途半端な感じがします。

花は、一日花ですが、次々と花を咲かせるので、蕾から開花する過程を愉しみます。

茎が直立して、2M位の草丈になります、冬には、枝葉は枯れて、根茎で越冬します。

アオイ科、フヨウ(ハイビスカス)属、宿根多年草、北アメリカ原産、学名   Hibiscus coccineus

英名    Scarlet rose mallow、別名 「コウショッキ」(紅蜀葵)




次は、「ハイビスカス」に似て、”アジアの「ハイビスカス」”異名の「アカバナワタ」です。

<「アカバナワタ」(赤花綿)>

「オクラ」、「トロロアオイ」の仲間で、一日花ですが、次々開花するので、充分愉しめます。

「ハイビスカス」に似た花で、花径が、10cm似もなる大きな花です。

深く五裂した掌状の葉が、「綿」の葉に似てるので「赤花綿」の名前も付いたとのこと

「トロロアオイ」の別名も付いていますが、「トロロアオイ」の花より「ワタ」の花の方が、似ています。

アオイ科、アベルモスクス(トロロアオイ)属、熱帯アジア原産、非耐寒性多年草(一年草)

学名    Abelmoschus moschatus spp. tuberosus英名   Native rosella musk okra

ハイビスカス属からアベルモスクス属に分離した由、別名「ベニバナトロロアオイ」

「アベルモスクス」、「アジアン ハイビスカス」、「サセット ハイビスカス」






夏、アオイ科の花(6)

2022-08-27 | 植物 花

今日のアオイ科の花は、「ワタ」、「トロロアオイ」の花です

<「ワタ」(綿)> 

 

「ハイビスカス」の花に似ています、淡く黄色い花の中心が、赤黒い輪の模様が着きます。

一日花で、葉は、掌状で3~7裂します。

花後、種子に密生して着いた毛(コットンボール)が、繊維の<綿>になるわけです。

「メン」、「綿」(ワタ)呼び名ですが、「メン」は、中国語<Main>発音するからとか

「綿」(ワタ)は、<ハラワタ >の< ワタ>からで、コットンボール  Cotton Ball  の形が

大腸や小腸に喩えたからと言われています。

アオイ科、ワタ属、多年(一年草)、熱帯アジア原産、学名   Gossypium arboreum 

英名   Tree cotton、 Cotton plant、Cotton、別名「コットン」

花後、実が熟して綿毛が溢れ出ます。

 

 「トロロアオイ」も似た花を咲かせます、特に、前回で載せた「オクラ」にソックリで区別するのに苦労します。

別名も「花オクラ」の名前が、付くほどです。

<「トロロアオイ」>

判別する簡単な目安として、「トロロアオイ」の花は、「オクラ」の花より約倍大きく(葯15cm位)で

平開します、「オクラ」は、花弁が、少し角度を付けた開き方をします。

花の底部が、暗紫色なのも「オクラ」に似ています。

「トロロアオイ」の葉は、掌状で5から9裂の深い切り込みが有り、細長い葉ですが

「アオイ」の葉は、切り込みが浅く3から5裂します、葉の幅が広い違いが有ります。

実も前者が、短い実に対して、後者の実は、細長い違いが、特徴です。

根からネバネバの液が採れるので、<トロロ>の名前が付いた由

アオイ科、トロロアオイ属、非耐寒性多年草(一年草)、中国原産、学名 Abelmoschus manihot

英名 Aibika 、別名「オウショッキ」(黄蜀葵)、「クサダモ」



色鮮やかな「ベニバナトロロアオイ」(紅花とろろ葵)Albelmoshus moshatus spp.taberosus

別名「アカバナワタ」(赤花綿)

「ワタ」、「トロロアオイ」は、似様様な花を咲かせるので

判別が、難しいのですが、葉の形に、各々の特徴が有ります。

左から「ワタ」、「トロロアオイ」の葉

亦、前回に載せた「オクラ」と「トロロアオイ」は、実も似ていますが、

「オクラ」の実<左図>は、細長くて ”女性の指” の喩えの通りスンナリしています。

「トロロアオイ」の実<右図>は、ズングリとした ”坊主頭” です。


夏、アオイ科の花(5)

2022-08-26 | 植物 花

今日のアオイ科の花には「ローゼル」、「オクラ」を挙げます。

<「ローゼル」>

「ハイビスカス」や「オクラ」の仲間です、花も似ています、花径 10cm 位、花弁 5枚

暗赤色の茎が、目立ち、緑色の葉とのコントラストを愉しみます。

白やピンクの花弁の中心は、赤褐色で鮮やかです、一日花ですが、次々と開花するので楽しみです。

花や果実は、ハイビスカスティー、ジャム、ゼリーに利用、生食もできます、酸っぱい味です。

アオイ科、フヨウ属、一年草(多年草)、学名 Hibiscus sabdariffa 、英名  Roselle、Jelly okra

Jamaica red sorrel、Indian red sorrel  等々

「ローゼル」の名前は、「薔薇」の花に似ているからとのこと

アフリカ原産、別名 「ロゼリ草」、「レモネードブッシュ」、「フロリダ グランベリー」、「ソレル」等々



花期は、初冬の頃迄ですが、花後には、暗赤色に熟した艶の有る果実が稔ります、夏の頃に開花したものも在り

花と同時に視ることができます。ユニークな形の果実は、萼と苞片が、肥大化したものとか。


「オクラ」

緑色や赤色で、5cm 位の先が尖った五列の稜を持った実は、野菜として知るところです。

”オクラ レシピ” も多く、栄養も豊富だとか

花は、以下に載せる「ワタ」や「トロロアオイ」の花に似ています。

早朝に開花して、昼頃には萎んでしまう謂わば、”半日花” です。

30cm位の大きな葉は、3~5裂した掌状の葉です。

アオイ科、トロロアオイ属、アフリカ エチオピア原産、非耐寒性一年草

学名 Abelmoschus esculentus 、英名 Okura 、Lady's finger 、別名「アメリカネリ」

「オカレンコン」(丘蓮根)・ ・ ・ 実の断面が、「蓮根」に似ているから




因みに、下図は、「ワタ」の花ですが、「ローゼル」や「オクラ」の花に似ています。

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最後は、過去に載せた記事の再掲載です。

「バーベナ」3種

「バーベナ」Verbena Hybrids  は、3から4月に懸けて多彩な色の花を咲かせるクマツヅラ科の花です。穂状花序に多数の「サクラソウ」に似た花を咲かせ、春には......

夏、アオイ科の花(4)

2022-08-23 | 植物 花

今日のアオイ科の花は、「アニソドンテア」と「ヤノネボンテンカ」にしました。

 

<「アニソドンテア」>

夏を象徴する様な  ”小さな「タチアオイ」”  です。

葉の着け根から茎を伸ばして、先端に5弁の花を着けます、花は、一日花ですが

次々と開花するので、長い期間、愉しめます。

花径は、3cm位、草丈は、30~50cm位、と「立葵」よりは、大分、小さ目です。

主な品種は、「アニソドンテア  ”サンレモクィーン”」 Anisodontea capensis  等です。

花色は、白、ピンク、赤紫等々、葉は、深く切り個実が入る掌状です。

アオイ科、アニソドンテア属、非耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名  Anisodontea sp.

英名  African mallow 、Cape mallow 




 

「ヤノネボンテンカ」(矢の根梵天花)もアオイ科の花です。

<「ヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)>

「ムクゲ」、「アメリカフヨウ」の花に似ていますが、花径4cm 位のより小型の花です。

葉の形が、鏃(矢の根/やじり)の様な形から<矢の根の様な葉の形をした「ボンテンカ」>からの命名とか

白い色の花の中心が、赤色でコントラストがクッキリした花です。

中心から一段上に伸びた雌蘂の先端が、下に曲がり花粉を着けて、自家受粉します。

アオイ科、ヤノネボンテンカ(パボニア)属、草木性常緑小低木、南アメリカ原産

学名   Pavonia hastata英名    Pavonia、pale pavonia

別名 「タカサゴフヨウ」(高砂芙蓉)

”ヤノネ”  の名前の由来の葉の形、’矢の根” = 鏃、矢尻(ヤジリ)に似ているからとか

下図は、名前の由来の「ボンテンカ」(梵天花)  Urena lobata var.simuata の花です。

確かに、花の姿は、似ていますが、葉の形が、違います、葉は掌状で、全体に毛が、生えています。

「ヤノネボンテンカ」の葉が、ヤジリ型なのとは違っています。

花径2CM位、淡いピンクの5花です。

草丈は、2M位になり、多数の分枝をします、九州、沖縄原産


夏、アオイ科の花(3)

2022-08-21 | 植物 花

今日のアオイ科の花には、「シダルセア」と「アチアオイ」を挙げます。

大輪の花を咲かせ、真夏を象徴する花です、草丈も高く、青空に映える花達です。

 

<「シダルセア」>

「ミニホリホック」の別名が、付いています、” 小さな「タチアオイ」” と言ったところです。

草丈も40~80cm位と低く、茎も「タチアオイ」と比べると細く、直立します。

総状花序を出して、多くの5弁花を次々と咲かせ、掌状に裂けた葉は、互生します。 

アオイ科、ゴジカモドキ(シダルセア)属、耐寒性多年、一年草、北アメリカ 中、西部原産

学名   Sidalcea Hybrids、英名    Checker mallow、Prairie mallows

別名「キンゴジカモドキ」、「ミニホリホック」、「プレリーマロー」

尚、人気の品種には、交配種の「シダルセア・マルビフロラ」Sidalcea  malviflora

「シダルセア・カンディダ」S. candida 、「シダルセア・オレガナ」S. oregana が人気です。




 

次は、お馴染みの「タチアオイ」の花です。

「タチアオイ」(立葵)も空に向かって高く茎を伸ばします、明るい夏空をバックに輝きます。

「ハイビスカス」の花に似た花を、下から上へと穂状に次々咲かせます。

花の色もピンク、青紫、赤、黄、白、黒と豊富です、一重、八重が有ります。

アオイ科、タチアオイ(アルテア)属、西アジア、地中海沿岸、中国原産、耐寒性多年草(秋蒔き一年草)

学名  Alcea rosea、英名  Hollyhock

過去の記事の再掲載です。

「ブッドレア」が盛りです。

ゴマノハグサ科の花「ブッドレア」が咲いています。<「ブットレア」Buddleja × hybrida >小さな花が、多数密生して長い円錐形の花穂ができます、甘......