花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春咲きの「オキザリス」

2020-03-30 | 植物 花

春に咲く「オキザリス」 の花を2種挙げます。

「オキザリス 'スプリングチャーム’ 」、「オキザリス・ペスーカプラエ」、「オキザリス・バーシカラ」の花です。

「オキザリス」は、カタバミ科、カタバミ(オキザリス)属で、世界には、多数の品種が分布してる由

開花期や、葉や花の形状、色彩等多様です、雨天の日や夜間には、花は閉じます。

最初は、春に咲く品種「オキザリス ・コモサ」

<「オキザリス・コモサ」(オキザリス・オブツサ)

南アフリカ原産、開花期が3~4月、花色は、ピンク、橙、黄パステルカラー

5弁の花の中心は黄色、草丈10~15CM 位、花径5CM 位になります。

大輪の多花性で、華やかな明るい春の色です。

花弁には、放射状の筋が入ります、学名 Oxalis comosa=O.obtusa

現在は、「オキザリス・オブツカ」の名前で呼ばれることが多いようです。

「オキザリス・コモス」の園芸種には、「オキザリス ’スプリング チャーム’」が有ります。

名前からも春に相応しい花で、大きな花と、色合いが特徴です。

学名 Oxalis comosa cv.Spring Charm



次の「オキザリス」は、「オキザリス・ペス・カプラエ」です。

開花期は、3~4月、明るい5弁の黄色の花が、春の到来を告げます。

花茎は、比較的大きく、4CM位になります。

葉は、根際から生える3出複葉(三葉)、表面に黒い斑点が点在します。

学名 Oxalis pes-caprae=O.cernua 、英名 Buttercup oxalis、原産地 南アフリカ

尚、pes-caprae は、”山羊の足”の意味とか、葉の先端が

割れている形が、山羊の蹄に似ているからです。

別名「オオキバナカタクリ」(大黄花方喰)、「オキザリス・セルヌア」

英名の ”山羊の蹄” の名前が付いた理由の葉です、形が似ています。

黒い斑点も見られます。

開花期が終りを迎える「オキザリス・バーシーカラー」Oxalis versicolor も

咲いています、白色の花弁の裏側の縁が、濃いピンク色

蕾の頃は、パラソルの様で可愛い者です、葉は、細長いのも特徴です。

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次は、此の季節の過去の記事を再度載せました、下の >続きを読む> から入って下さい。

 
早春、バラ科の花2種
白い早春の花を2種挙げて見ました、「ユキヤナギ」(雪柳)と「ユスラウメ」(梅桃)です、冬の名残の雪の様です。枝が下垂しなく、直立する園芸種「ベニバナユキヤナギ」......
 

早春、アブラナ科の花

2020-03-27 | 植物 花

春の色彩

春を告げるアブラナ科の花「スイートアリッサム」と「アリッサム・サクサティル」」です。

前者の花色は、ピンク、白、青紫等、後者は、黄色、皆、明るい ”春の色” です。

<「スイートアリッサム」>

”アリッサム” の名前が付いていますが、アブラナ科、ロブラリア属なので正確には

「アリッサム」とは違う属になります、花の形、姿が似ているので此の名前が、付いています。

開花期が、秋口から初夏の頃迄長く、這性で、小花が、集合して咲くので

カーペット状に広がります、グランドカバーや花壇の縁取りに適しています。

花の色は、白色のものが主ですが、園芸種には、多彩な色が視られます。

花には芳香が有り、花後に刈り込み、追肥で再度開花させることができます。

アブラナ科、ロブラリア(ニワナズナ)属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名 Lobularia maritima

別名「ニワナズナ」(庭薺)、「ニオイナズナ」(匂い薺)、「ロブラリア」



次のアブラナ科の花は、「アリッサム・サクサティル」の黄色い花です。

黄色い花を咲かせる種類には、他に、「アリッサム・モンタナム」Alyssum montanum が有りますが

違いは、前者が、後者より多少草丈が立ち上がり(草丈約20cm)

後者は、這え性で(草丈約10cm)とコンパクトです、此の花も花壇の縁取りに重宝されます。

学名 Aurinia saxatilis=Alyssum saxatile、耐寒性多年草、アメリカ、ヨーロッパ原産

英名 Aurinia 、別名「ッシュッコンアリッサム」、「ゴールドダスト」、「アウリニア」

下図は、背丈が低い「アリッサム・モンタナム」です、花壇の縁取りに最適

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過去の記事の再掲載です。

 
早春、小さな「山茶花」、「カメリア ’エリナ カスケード’」
「クロッカス」(Crocus Hybrids ハナサフラン)、「カンザキアヤメ」(Iris unguicularis 寒咲き菖蒲)の開花期が終わります。最後の輝きを魅せ、”......
 

早春の花

2020-03-23 | 植物 花

早春の花2種は、「プルモナリア」と「ツリージャーマンダー」です。

寒さの中、清々しい色の花、「プルモナリア」 Pulmonaria officinalis=P.saccharata を載せてみました。

ブルーが際立つ、「プルモナリア ´ブルーエンサイン`」Pulmonaria officinalis´Blue Ensighn`) 等が人気です。

総状花序に花を付け、花冠は、深く五裂してます、葉には、銀色の斑紋が点在する品種も有るようです。

ムラサキ科、プルモナリア属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、英名 Common lungwort 


下図は、園芸種「プルモナリア ´ブルーエンサイン`」です、ブルーの色が冴えます。

大輪で、葉に斑が入らないのが特徴です。

早春の花、「テウクリウム・フルティカンス」も咲き始めました、淡いブルーが寒さに揺らぎます。

穂状に付けた 唇形の花の下唇花弁が、三劣して、雌蕊が1本、雄蕊が4本、花冠から突き出ます。

葉は、銀白色から緑色に変化するので、観葉植物としても楽しめます。

花の形が “氷の妖精” の愛称で知られる巻貝の一種<クリオネ(clione)>に似ています。

シソ科、ニガクサ属、耐寒性常緑小低木、地中海沿岸原産、学名 Teucrium fruticans 、英名 Tree germander

別名 英名から 「ツリージャーマンダー」

 

次は、「ツリージャーマンダー」です。

開花期が、春と秋の二度有るので、一年に2度愉しむ事ができます。

香りが有る楕円形の灰緑色の葉と、淡い青紫色で唇形(下唇弁は、3裂)の花のカラーマッチングが見事です。

雄蕊1本、雌蕊4本が、花冠から突き出ています。

シソ科、ニガクサ属、半耐寒性常緑小低木、地中海沿岸、スペイン原産

学名 Teucrium fruticans、英名 Tree germander、Shrubby germander

別名 「テウクリウム・フルティカンス」、「クリオネ」 ・ ・ ・ 

「クリオネ」は、“海の妖精” クリオネに似てる故に



北の海の氷の下を漂う “海の妖精” クリオネに似ているでしょうか


「ベニバスモモ」(紅葉李)の花が咲きました。

2020-03-20 | 植物 花

早春、ユリ科の花2種、「フリチラリア・メレアグリア」と「フリチラリア・ツンベルギー」です。

壺型の花を下垂させる種類です。

 

最初は「フリチラリア・メレアグリア」

花弁には、網目模様が現れます。

花色は、白、茶色、ヨーロッパ原生の耐寒性球根で、学名 Fritillaria meleagria

次は「フリチラリア・ツンベルギー」(バイモ)

この花の花弁にも編目模様が出ます、中国原生、学名 Fritillaria thunbergii

別名「バイモ」(貝母)、「アミガサユリ」(網笠百合)

「ベニバスモモ」(紅葉李)の白い花が咲き始めました。

「染井吉野」の開花が聞かれる季節ですが、「ベニバスモモ」(紅葉李)の花も咲いています。

紅色の葉、白い花のコラボを愉しみます、開花時に葉が着かない「染井吉野」には無い美しさです。

蕾と葉が赤いので、開花と共に、遠目には、樹木全体が紅色から白色と変化します。

萼の色も赤紫色で、多数の雄蘂と一本の雌蘂が突出ます。

新葉の紅紫色が、秋には、いっそう濃くなり、食用になる赤い球形の果実が熟します。

「李」の仲間で、名前の由来の葉の色が紅紫色で、互生します。

バラ科、サクラ属、落葉高木、西アジア、コーカサス地方原産(中国経由で日本に)

学名 Prunus cerasifera var.atropurpurea、英名 Cherry plum、別名 「アカバザクラ」(赤葉桜)

「チェリープラム」、学名の prunus は、「スモモ」を意味して、cerasifera は、サクランボ」を

atropurpurea は、暗紫色を意味するとか、「ベニバスモモ」の特徴をよく著しています。


秋には、下図の様な球形の実が成ります、甘酸っぱい「プラム」の味です。

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過去の記事の再掲載です、下の >続きを読む  から入って御覧下さい。

 
冬、樹木花(1)
の冬の樹木花、最初は、「ギョリュウバイ」(御柳梅、魚柳梅)です。<此の記事は、過去の記事からの抜粋と追加をしています> 「ギョリュウバイ」も寒い季節に咲く花です、花......
 

早咲きの桜

2020-03-16 | 植物 花

今日は、早咲きの「桜」の花です。

「ソメイヨシノ」(染井吉野)等に比べて開花時期が若干早い「サクラ」です。

最初は「カンヒザクラ」(寒緋桜)です。

” 沖縄の「桜」” の「カンヒザクラ」(寒緋桜)は、五弁の緋色の花を下垂させます。

旧暦の正月頃に咲くため、「ガンジツザクラ」(元日桜)の別名が付いています。

他に、「ヒカンザクラ」(緋寒桜)、「ヒザクラ」(緋桜)、「タイワンザクラ」(台湾桜)

の名前が、付いていますが、多くは、「寒緋桜}の名前が多く使われます。

同じ早咲きの「ヒガンザクラ」(彼岸桜)が有るので、間違い易い「ヒカンザクラ」(緋寒桜)は

ほとんど、使うことがないようです。

葉が出る前に花を咲かせるのは、他の「桜」と同じです、花が散る時は、花弁が花弁が散るのでは無く

萼が着いた状態で落下します、「染井吉野」等とは違っています。

バラ科、サクラ(スモモ)属、耐寒性落葉高木、中国原産、学名 Cerasus campanulata

=Purunus campanulata 、英名 Taiwan cherry

学名  Campanulata は、「カンパニュラ」の様に花弁を下垂させる意味からとか

次の早咲き「サクラ」は、「カワズザクラ」(河津桜)です。

 静岡県の河津川の岸辺で発見したとのこ

「オオシマザクラ」Cerasas speciosa と「カンヒザクラ」C.campanulata との自然交雑種で

「染井吉野」より早咲きで、花色も濃く、開花期間も長い特徴が有ります。

此の時期、河津町では、花見の行事が行われます。

学名 Cerasus lannesiana 'Kawaz-zakura'



<各画像は、クリックで拡大表示します>

以前にも載せた早咲きの「カラミザクラ」(唐実桜)Cerasus pseudo-cerasus 、中国名「桜桃」

<下図もクリックで拡大表示します>

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