花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

紅葉三昧(1)

2015-11-29 | 植物 花

「ナンキンハゼ」(南京櫨)の落ち 葉 の 絨 毯 で す 。

 

前回、「楓」(フウ)の紅葉を挙げたので、今回は、その他の樹木の紅葉を載せてみました、晩秋の青空に鮮やかに映えます。

残念なのは、今年は、暖かな秋だった所為か、少し褪せた色の紅葉が多かったことです。

今回は、「ハナノキ」、「スズランノキ」、「ニシキギ」、「ハゼノキ」

次回は、「マルバノキ」、「ツタ」、「ドウダンツツジ」、「モミジ」、「ケヤキ」、「サクラ」の紅葉にしました。

<「ハナノキ」(花の木)>

「花の木」とは妙な名前ですが、由来は、葉が出る前に、花を咲かせるからとか

秋の紅葉が見事な 「カエデ」の仲間 です、最近、街路樹として視ることができます。

「ハナノキ」は、日本の固有種とのことですが、近縁種に葉が、「ハナノキ」より葉が大きくて、深く3~5裂する

北アメリカ原産の「アメリカハナノキ」(Acer rubrum)も有りました。

遠く離れた北アメリカと日本で、同じ様な樹木が育っているのが不思議です。

カエデ科、カエデ属、落葉高木、雌雄異株、日本中部地方原産、学名 Acer pycnanthum、別名 「ハナカエデ」(花楓)

 雌雄異株で、左が<雌花>、右が<雄株>

実は、カエデ科特有の翼果です。

「ニシキギ」(錦木)の紅葉も見応えが有ります、果皮が弾けて、赤い種子も紅葉同様、赤く照り輝きます。

枝に “翼” が付きます、他のニシキギ科との違いです。

5~6月にかけて、淡い緑色の4弁花を咲かせますが、小さいので見栄えがイマイチです。

ニシキギ科、ニシキギ属、耐寒性落葉低木、日本、中国、学名 Euonymus alatus 、英名 Burningbush

別名 「ヤハズニシキギ」(矢筈錦木) ・ ・ ・ 枝に付く “翼” が弓矢の羽(矢筈)に似ているからとか

「ニシキギ」以外のニシキギ科には、「マサキ」、「ツリバナ」、「マユミ」、「ツルウメモドキ」等が有ります。

紅葉と赤い実を愛でる植物ばかりです。


下図は、葉も実も「ニシキギ」に似た「コマユミ」(小真弓)、枝に 翼が無いので区別できます。

花は、淡い緑色の4弁の小さな花です。


 


次は、世界三大紅葉の一つの「スズランノキ」(鈴蘭の木)の紅葉です。

他に、同じ「スズランノキ」の名前の、ツヅジ科、ゼノビア属の「ゼノビア」(Zenobia pulverulenta)も有りますが

此処では、落葉高木、ツヅジ科、オキシデンドルム属、学名 Oxydendrum arboreum

紅葉が綺麗な「オキシデンドルム・アーボレウム」の「スズランノキ」にしました。

「ゼノビア」の「スズランノキ」は、落葉低木、北アメリカ原産、「オキイデンドルム」と同じ北アメリカ原産です。

名前の由来は、どちらも、花の形が、釣鐘型で「スズラン」の花に似ているからとか

葉は、長楕円で、披針形 、葉の縁は、細かいギザギザが在ります。


最後は、「ハゼノキ」(櫨の木)の紅葉で終わります、 燃える様な赤色です。

童謡<小さい秋みつけた>の中の “昔の 昔の 風見の鳥の ばやけたとさかに はぜの葉ひとつ 

はぜの葉あかくて 入日色” の赤い色です。

日本原産の「ヤマハゼ」(山櫨)に似ていますが、葉の裏表や茎に細かい毛が生えていているのが「ヤマハゼ」で

無毛で薄い白色のが、「ハゼノキ」なので、区別可能とか、亦、「ウルシ」にも似ていますが

葉の先端が、尖っているのが「ハゼノキ」で、丸味を帯びているのが「ウルシ」とのこと

ウルシ科、ウルシ属、落葉高木、東南アジア原産、雌雄異株、学名 Toxicodendrum succedaneum

英名 Wax tree (実から木蝋)を採ったことから

別名 「リュウキュウハゼ」、「ロウノキ」、「トウハゼ」、「ハゼ」


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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

休日等には、湖畔での結婚式の様子も視ることができます。

高原は、すっかり雪化粧をしています、寒い寒い冬の到来です。

<下図をクリックして御覧下さい>


「フウ」が紅葉しています。

2015-11-26 | 植物 花

「フウ」の紅葉が鮮やかです。

「フウ」の街路樹が紅葉しています。

「タイワンフウ」(台湾楓)と北アメリカ原産の「モミジバフウ」(紅葉葉楓)が混在する街中の「フウ」の並木です。

近くの公園の「フウ」(上図)は、40メートル位の樹高です。

葉の形や紅葉することで、「カエデ」と混同しがちですが、「フウ」は、フウ(マンサク)科、「カエデ」は、カエデ科ですので

違う植物なのが解ります、漢字表記の「諷」を音読みすると「フウ」、訓読みすると「カエデ」ですので混同するのですね

「フウ」(楓)と「カエデ」(楓)の一番の違いは、実の形で区別できます。

「フウ」の果実は、トゲトゲの球状の集合果ですが、「カエデ」の実は、プロペラ状の羽が付いた翼果の違いが有ります。

フウ(マンサク)科、 フウ属、落葉高木、雌雄同株、台湾、中国原産

学名 Liquidambar formosana、英名 Formosa sweetgum、Chinese sweetgum

別名 「サンカクバフウ」(三角葉楓)、「イガカエデ」(伊賀楓)等々、学名の Liquidambar は、“液体” の意味とか

香料や薬用にした由来から、Formosana は、原産地の 台湾 からとか

「モミジバフウ」(L.styraciflua)、別名 「アメリカフウ」は、「モミジ」の葉の様に5~7裂の掌状の葉を着けます。

「モミジバ」(もみじ葉)の名前の由来との由、花は、4月頃に葉が出ると同時に、総状花序をだして

雄花、雌花を同株にさかせます、目立たない花です。

街中の「フウ」の並木(上図)も 見応え十分です。

 

下図は、三裂した「タイワンフウ」の葉です。

下図は、「モミジバフウ/アメリカフウ」の紅葉です。

紅葉直前の葉も綺麗なものです。

棘棘の実も褐色に色着いています、金平糖の様な姿です。


因みに、「カエデ」(楓)の実は、下図の様な翼果です、風に乗ってクルクルと舞え落ちます。

葉は、「台湾楓」の葉に似ています。

花は、雌雄同株です、早春の頃に咲きます。(左雄花、右雌花)

公園の「フウ」も鮮やかに紅葉しています。

<各画像は、クリックで拡大します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

休日等には、湖畔での結婚式の様子も視ることができます。

高原は、すっかり雪化粧をしています、寒い寒い冬の到来です。

<下図をクリックして御覧下さい>


冬の「ダリア」二種

2015-11-23 | 植物 花

近くの植物園に「モンステラ・デリシオサ」(Monstera deliciosa)の花が咲いていました。

棒状の花序と、覆い被さる仏炎苞がユニークな形です。

<植物園での他の花々を後日載せてみます>


日が短くなると花が咲き、“冬の「ダリア」” 、「コウテイダリア」(皇帝ダリア)が見頃になります。

此の時季に、空を突いて咲くピンクの大きな花は、大概此の花です。

茎が木質かした「ダリア」で、其の中でも、此の「皇帝ダリア」が、茎が長く(約5~6メートル)太いのが特徴です。

悠然として見下す姿は、“皇帝” 然としているのです、名前の由来になっています。

キク科、ダリア(テンジクボタン)属、多年草、メキシコ、中南米原産、学名 Dahlia imperialis、英名 Tree dahlia

別名 「テイオウダリア」(帝王ダリア)、「ツリーダリア」、「木立ダリア」(キダチダリア/コダチダリア)

 





<上載の各画像は、クリックで拡大します>

尚、八重咲きの「皇帝ダリア」、「ダリア・エクセルサ」(D.excelsa)は、一重咲きより開花期が少し遅くて、背丈も低いのが特徴です。

一重の花とパッチワークのパターン “冬のダリア” です。(以前に載せた記事を再度載せてます)

*パッチワークの画像はお借りしました*

1_2

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季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

休日等には、湖畔での結婚式の様子も視ることができます。

高原の湖畔には、秋の気配が漂っています、木々の紅葉も濃さを増しています。

<下図をクリックして御覧下さい>


冬の「椿」二種、「冬咲きクレマチス」

2015-11-20 | 植物 花

キンポウゲ科の「シュウメイギク」(秋明菊)、別名 「ジャパニーズアネモネ」も咲き始めました。

今日は、一般の「ツバキ」(椿)、「ヤブツバキ」等の「椿」に先駆けて咲く大輪の「グランサム椿」と

矢張り大輪の「タイワンツバキ」(台湾椿)の二種を挙げてみました。


<「グランサム椿」>

原産地が香港九竜半島なので、当時の香港総督 アレキサンダー グランサム(Alexander Grantham)に由来する由

大輪(花径15CM位)の花の中心には、数百本の雄蕊が盛り上がります。

ツバキ科、ツバキ属、常緑小高木、学名 Camellia granthamiana、中国名 「大苞白山茶」

葉の葉脈が、葉と平坦な場合が多いのですが、「グランサム椿」は、ヘコンデいるのが珍しいものです。

晩秋に咲く大輪の「グランサム椿」です。





<「タイワンツバキ」(台湾椿)>

「タイワンツバキ」も此の時季に比較的大輪の花を咲かせます。

蕾は、「藪椿」等に比べて小さいのが特徴で、「グランサム椿」同様、雄蕊が目立ちます。

「グランサム椿」との違いは、黄色い雄蕊の中央に一本、淡い緑色の雌蕊が突き出ることです。

英名 の Fried egg tree は、白い花弁と黄色い雄蕊の姿を著したものです、此の英名は、「グランサムツバキ」にも付いています。

ツバキ科、タイワンツバキ(ゴードニア)属、常緑高木、台湾、中国、ベトナム原産

学名 Gordonia axillaris 、英名 Gordonia、Fried egg plant、中国名 「大頭花」、別名 「ゴードニア」


透き通る様な花弁が此の花の魅力です。



次も冬に咲く「クレマチス」、「フユザキクレマチス」(冬咲きクレマチス)を挙げて終わります。

「クレマチス」は、初夏の頃から花が咲き始めますが、寒い冬に咲く種類も視られます。

「冬咲きクレマチス」には、常緑の「クレマチス・アンスンエンシス」、落葉性の「クレマチス・シルホサ」(C.cirhosa

「クレマチス・カリシナ」(C.calycina)等が有ります、どちらも原種系とのこと

「クレマチス・アンスンエンシス」(Clematis anshunensis)は、中国原産

愛称に「ウインターベル」、「ホワイトエンジェル」の名前が付いていました。

花弁の先端が、外に大きく反れ返り下向きに咲きます。

落葉性の「クレマチス・シルホサ」、落葉性で花弁に赤紫の斑が入った「クレマチス・カリシナ」は

地中海沿岸、小アジア原産、双方、パラシュート形の花を下向きに咲かせます、愛称 「ジングルベル」

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属、シルホサ系の落葉は、夏場は、休眠で葉を落としますが

秋頃には、新しい葉を着けて、冬に花を咲かせます。

下図は、常緑性の「クレマチス・アンスンエンシス」

 下図は、落葉性の「クレマチス・シルホサ」です。


花後には、種子に綿毛で作った様な銀色のポンポンが着きます。


クリックで拡大表示する画像も有ります。

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季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

休日等には、湖畔での結婚式の様子も視ることができます。

高原の湖畔には、秋の気配が漂っています、木々の紅葉も濃さを増しています。

<下図をクリックして御覧下さい>


晩秋、赤色

2015-11-16 | 植物 花

「菊」の季節になりました

クリックで拡大表示します。

晩秋、赤色が映える「アキグミ」(秋茱萸)と「ローゼル」、「ビナンカズラ」(美男葛)の赤い実を載せてみました。

<「アキグミ」(秋茱萸)>

他の「グミ」(「ナワシログミ」、「ナツグミ」)等の実が、艶やかで楕円形なのに対して、実が多少小さく(径8m/m位)

球状をしています、表面が銀粉を塗した様にザラついているのも特徴です。

砂防の為に海岸に植栽してることが多いとのこと

北原白秋の「砂山」の歌詞に “かへろ かへろよ、茱萸原わけて” と記されていますが、此の茱萸原の茱萸は

此の「秋茱萸」のこととか、子供たちが、甘くて少し渋い実を食べながら家路に就いたのでしょうか

初夏に、筒状の萼だけで、花びらが無い先端が4裂した白い花を咲かせます。

実が、この様に秋に熟すので「秋茱萸」の名前が付いた由

グミ科、グミ属、落葉低木、日本、東アジア原産、学名 Elaeagnus umbellata、英名 Japanese silverberry



<「ローゼル」(Roselle)>

「ハイビスカス」や「オクラ」の仲間の「ローゼル」も紅紫色の実を結びました。

茎から繊維を採り、実からは、ハイビスカスティー、ジャム、果実酒、ゼリー等に加工するとのこと

「オクラ」に似た花が終わると、蕚苞が肥大して実に成ります、白色の実の「ホワイト ローゼル」も有ります。

アオイ科、フヨウ属、多年草、アフリカ原産、学名 Hibiscus sabdariffa、英名 Roselle、Jamaica red sorrel

Indian red sorrel、Flolida cranberry、Jelly okra 、別名 「ロゼリソウ」、「レモネードブッシュ」等々

下図は、「ローゼル」の花、「オクラ」の花に似ています。

下図は、「オクラ」の花

最後は、「サネカズラ」(実葛)の赤い実です、秋、紅葉が始まった木に絡み付いて、緑濃い葉の間から

一層鮮やかな赤い実が顔をだします。

球状の集合果が、枝から下垂する姿を愛でます、「サネカズラ」(実葛)の名前も、此の実(サネ)の見事さからとか

葉も濃緑で光沢が有ります、花は、夏に雄花、雌花を咲かせますが、小さいので見落としがちです。

雄花は、花の中心に紅色の雄蕊が小球状に着き、雌花は、黄緑色の雌蕊が小球状に着きます。

マツブサ(モクレン)科、サネカズラ属、常緑蔓性本木、日本、朝鮮半島、中国原産、学名 Kadsura japonica、英名 ・・・・・・・

別名 「ビナンカズラ」(美男葛)、昔、枝や樹皮を水に浸して抽出した液を男性の整髪料に、薄めてシャンプーに用いた故の

命名とか、美男の条件には、髪形も大切なのか、救われる思いです。

学名のKadsura は、<蔓(カズラ、ツル)>からの命名とのこと

滋養強壮の生薬(五味子)は、実を乾燥したものとか、毒ではないと思って生食すると、シャキシャキした食感で

味が無く、見た目の美味しさとは、懸け離れたものでした、勿論、中毒はしませんでした。

尚、マツブサ科には、「マツブサ」、「チョウセンゴミシ」(朝鮮五味子)等の植物が有ります。

どちらも、「サネカズラ」に似た花、実を着けます。

黒く太い木の幹をバックに小さな赤い実が輝きます。=下図=



下図は、雌花()と雄花(

各画像は、クリックで拡大表示します。

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季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

休日等には、湖畔での結婚式の様子も視ることができます。

高原の湖畔には、秋の気配が漂っています、木々の紅葉も濃さを増しています。

<下図をクリックして御覧下さい>