花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲く 寒さが大好き

2020-01-31 | 植物 花

寒い冬の風物詩、サンピラー (太陽柱)Sun pillar が立つ季節になりました。

ダイヤモンドダストと同じ気象現象とか、光芒が輝きます。

呼応して、冬の花「アロエ・アルビフローラ」Aloe albiflora 、「雪女王」も咲き続けます。


 

  ”寒さが大好きな花” は、「ヨウシュクモマグサ」(洋種雲間草)の花です。

寒さが、大好きと言うより "平気” な花ですが、日溜まりが、好きなようです。

明るく、パステル調の色合いが、矢張り春に思いを馳せているようです。

 開花期は、来月頃からですが、栽培種は、出回り初めています。

花茎を伸ばした先端に「梅」の花に似た花を上向きに咲かせます。

一般に、「クモマグサ」とも称されていますが、正確には、「ヨウシュクモマグサ」(洋種雲間草)

「セイウオウクモマグサ」(西洋雲間草)とのこと

日本の山岳地帯に生える「クモマグサ」Saxifrage merkii var.idsuroeiとは別種になるわけです。

花の色は、白、ピンク、赤色が有り、ヨーロッパ原産種(4種位)の交配種とのこと

特にピンクの花の「サキシフラガ・ロザセア」Saxifrage rosacea)等が、主品種のようです。

栽育は、少々難しくて、高山植物の栽育方法に準じます、挑戦してみては、如何でしょうか

ユキノシタ科、ユキノシタ属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産

学名 Saxiflrage cv.英名 Irish saxiflrage


 

次の「チオノドクサ」も寒さに強い植物です、真冬から早春が開花期になります。

雪、霜、凍結も問題なく花を咲かせます。

別名「ユキゲユリ」(雪解百合)、英名も「グロリーオブザスノー」Glory of the snow

寒さには、平気なことを著わす命名ですか、雪を被った花弁が顔を出します。

「チオノドクサ」の名前は、ギリシャ語でも、Chion + doxa <雪+輝き>の意味とか

キジカクシ科、チオノドクサ属の総称とのことですので、花色等の違いで、数種の品種が有る様です。

主な品種は、「チオノドクサ・フォーブシー」Chionodoxa forbosii

「チオノドクサ・ルシリアエ」C.luciliar、「チオノドクサ・ギガンテア」C.gigantea 等々が主な品種です。

キジカクシ(ヒヤシンス)科、チオノドクサ属、地中海沿岸、西アジア原産

学名 Chionodoxa spp. 



春を呼ぶ ”トランペット”

2020-01-27 | 植物 花

”春を呼ぶトランペット” 、「キリタンサス」の花が、咲いています。


今日は、よく目にする代表種「キリタンサス・マッケニー」にしました。

一般に「キリタンサス」は、此の「キリタンサス・マッケニー」を指します。

他の主な種類としては、「キルタンサス・ルテスケンス」(C.lutesecence)

「キルタンサス・オブリエニイ」(C..`obrienii)、「キルタンサス・サンギネウス」(C.sanguineus) 等々が有り

開花時期、花の色、花の大きさが、夫々、違っているようです。

名前「キリタンサス」の由来は、ギリシャ語で<湾曲>の意味とかで

”曲がった花” を著わしているとのこと

<「キリタンサス・マッケニー」>

花は、筒状で先端が、ラッパ状に開きます、甘い香りがします。

「キリタンサス」には、春咲き、冬咲きとがありますが、「マッケニー」は、冬咲きです。

花色は、ピンク、黄、橙、白色と多彩です。

葉は、光沢が有り、線形披針形、根本から4、5枚出ます。

ヒガンバナ科、キルタンサス(アマリリス)属、半耐寒性球根、学名 Cyrtanthus mackenii

尚、Cyrtanthus とは、ギリシャ語の<湾曲>が、語源とか

英名 Ifafa lily別名「笛吹水仙」、「ファイアーリリー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

過去に "冬色” から "春色へ” と題した記事です、下図をクリックして御覧下さい。


春色

2020-01-25 | 植物 花

春の様な明るい色のサクラソウ科の「プリムラ」Purimula Hybrids が、咲き揃っています。

秋から冬、秋と長い間愉しむことができます。

此の時季の寒さの中でも、温かい陽溜まりの様な雰囲気を作り出します。

 

「プリムラ」Primula とは、サクラソウ科、サクラソウ属 の 原種や交配種の品種群とのことで

主にヨーロッパで改良したものが多い由、日本には、「ニッポンサクラソウ」(日本桜草)が

学名 Primula Hybrids、サクラソウ科、サクラソウ属、ヨーロッパ原産、耐寒性多年草

此の時季に咲く主な品種は

「プリムラ・キューエンシス」( Primula 'Kewensis' =Primula × kewensis )

「プリムラ・ジュリアン」(Primula Pruhonicensis Hybrids)

「プリムラ・ポリアンサ」(P.polyanthus Group)

「プリムラ・マラコイデス」(P.malacoides)

「プリムラ・オブコニカ」(P.pbconoica)

放射状に伸びた丸葉と可憐な花の対象が見事です。

今日は、数有る品種の中から「プリムラ・ジュリアン」を載せてみました。

サクラソウ科、サクラソウ属、耐寒性常緑多年草、ヨーロッパ原産(園芸種)、学名 Primura Pruhonicensis Hybrids

似た品種の「プリムラ・ポリアンサ」(P. Polyanthus Group)と比較すると花が、若干小さい特徴が有ります。

比較して、大輪が、「ポリアンサ」、小輪が、「ジュリアン」と区別しますが、可憐さは、同 じです。

八重のバラ咲き種も「バラ」の花に似て綺麗な花です。

「ポリアンサ」と「ジュリエ」P.juliaeの交配種とのこと、日本で作出したとのこと


「プリムラ・マラコイデス」もお馴染みの「プリムラ」です。

学名 Primula malacoides 、中国原産、別名「オトメザクラ」(乙女桜)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

過去に載せた記事 ”冬のキク科3種” と題したものです。

下図をクリックして御覧下さい


ピンク、ピンク

2020-01-23 | 植物 花

「寒梅」で早咲き種の「カンコウバイ」(寒紅梅」が見頃になりました、例年より少し早い開花です。

一重の「白梅」の清楚さに比べて、八重なので、チョット “重い” 感じがしますが、妖艶さでは負けないようです。

「ウメ」(梅)は、バラ科、サクラ属、中国原産、耐寒性落葉高木、別名 「カンコウ」(寒紅)

学名  Prunus mume ´Kankou` 


次は、“沖縄の桜” 「カンヒザクラ」(寒緋桜)です、小輪で濃いピンクの花が下向に半開します。

花弁が5枚で、多数の雄蕊、一本の雌蘂が視られます。

正式名が「ヒカンザクラ」(緋寒桜)とのことですが、別種の「ヒガンザクラ」(彼岸桜)と名前が混同し易いので

「カンヒザクラ」(寒緋桜)の名前も併用しているとのことです。

バラ科、サクラ属、中国、台湾原産、落葉小高木、学名 Prunus cerasoides var.campanulata

英名 Taiwan cherry 、別名 「ガンジツザクラ」(元日桜)、「タイワンザクラ」(台湾桜)



花が少ない冬に、「ギョリュウバイ」(魚柳梅、御柳梅)の花が鮮やかな色を添えます。

花は、桃、赤、白色、一重、八重咲きが有り、実は、球形で、熟すと炸裂して種子を散布します。

名前の<ギョリュウ>は、葉が、ギョリュウ科の樹木「ギョリュウ」(御柳)の葉に似て

花は、バラ科の「梅」に似ている故の命名とか、「ギョリュウ」の葉は、細長く先端が尖った小さな硬い葉です。

フトモモ科、ギョリュウバイ属、半耐寒性常緑低木、オーストラリア、ニュージーランド原産

学名 Leptospermum scoparium、英名 Manuka、 Tea tree

別名「レプトスペルマム」、「ティーツリー」、「ショウコウバイ」(松紅梅)



冬、黒い実

2020-01-19 | 植物 花

.花が、少ない冬には、植物の果実を挙げることが多くなります、今回は、「ネズミモチ」

「トウネズミモチ」、「プリペット」の黒い実です。

<「ネズミモチ」(鼠黐)>

モクセイ科の「ネズミモチ」(鼠黐)の実も漆黒色に熟しています。

妙な名前ですが、此の実の形が、鼠の糞に似ていて楕円形

葉がモチノキ科の「モチノキ」(黐の木)に似ているからとか

6月頃に、円錐花序に白い小さな花を多数咲かせます。

花は、筒状の漏斗形で、花冠の先端が4裂して反り返ります、雌蘂雄蘂が突出ています。

次に載せる中国原産で同じモクセイ科の「トウネズミモチ」(唐鼠黐)の実とも似ていますが

実の形が、球形ですので、区別は、容易です。

亦、「ネズミモチ」の葉を太陽の光に翳すと、葉脈が透けて見えるが

「トウネズミモチ」は、透けて見える違いでも区別が容易です。

モクセイ科、イボタノキ属、常緑小高木、日本原産、学名 Ligustrum japonicum、別名「タマツバキ」

 「トウネズミモチ」(唐鼠黐)は、「ネズミモチ」より開花時期が遅く、花は、大きい違いが

学名 Ligustrum lucidum、英名 Glossy privet

<「ネズミモチ」(鼠黐)>

モクセイ科の「ネズミモチ」(鼠黐)の実も漆黒色に熟しています。

妙な名前ですが、此の実の形が、鼠の糞に似ていて楕円形

葉がモチノキ科の「モチノキ」(黐の木)に似ているからとか

6月頃に、円錐花序に白い小さな花を多数咲かせます。

花は、筒状の漏斗形で、花冠の先端が4裂して反り返ります、雌蘂雄蘂が突出ています。

次に載せる中国原産で同じモクセイ科の「トウネズミモチ」(唐鼠黐)の実とも似ていますが

実の形が、球形ですので、区別は、容易です。

亦、「ネズミモチ」の葉を太陽の光に翳すと、葉脈が透けて見えるが

「トウネズミモチ」は、透けて見える違いでも区別が容易です。

モクセイ科、イボタノキ属、常緑小高木、日本原産、学名 Ligustrum japonicum、別名「タマツバキ」

 「トウネズミモチ」(唐鼠黐)は、「ネズミモチ」より開花時期が遅く、花は、大きい違いが

学名 Ligustrum lucidum、英名 Glossy privet

 

<「トウネズミモチ」(唐鼠黐)>

「ネズミモチ」より開花時期が遅く、花は、より大きい違いが有ります。

学名 Ligustrum lucidum、英名 Glossy privet 

「ネズミモチ」の仲間の「プリペット(プリベット)」の 黒い実も熟しています。

小枝が密生するので、生垣等に植栽することが多いようです。

初夏の頃に、白い小さな花が集まって花穂をつくります、甘い香りを振りまきます。

葉に白い斑が入って「シルバープリペット」、葉が黄色い「プリペット`レモン&ライム`」の種類が有ります。

モクセイ科、イボタノキ属、半常緑低木、ヨーロッパ、東アジア原産、学名 Ligustrum sinense

英名 European privet、別名「セイヨウイボタノキ」、「ヨウシュイボタノキ」



初夏に、下図の様な白く小さな花を咲かせます。

因みに、下図が「モチノキ」(黐の木) Iの葉と赤い実です。 

 

<「トウネズミモチ」(唐鼠黐)>

「ネズミモチ」より開花時期が遅く、花は、より大きい違いが有ります。

学名 Ligustrum lucidum、英名 Glossy privet 

「ネズミモチ」の仲間の「プリペット(プリベット)」の 黒い実も熟しています。

小枝が密生するので、生垣等に植栽することが多いようです。

初夏の頃に、白い小さな花が集まって花穂をつくります、甘い香りを振りまきます。

葉に白い斑が入って「シルバープリペット」、葉が黄色い「プリペット`レモン&ライム`」の種類が有ります。

モクセイ科、イボタノキ属、半常緑低木、ヨーロッパ、東アジア原産、学名 Ligustrum sinense

英名 European privet、別名「セイヨウイボタノキ」、「ヨウシュイボタノキ」



初夏に、下図の様な白く小さな花を咲かせます。

因みに、下図が「モチノキ」(黐の木) Iの葉と赤い実です。 

 最後に、赤い実が生る「モチノキ」と「クロガネモチ」を挙げてみました。

「ネズミモチ」の葉も此等の葉に似ているので、”黐” の名前が付いたようですが

「黐の木」がモチノキ科なので、”本来” の<黐>になる訳です。

春に、4弁の淡い黄色い花を咲かせますますが、小さい所為も有って、目立たない花です。

葉は、革質で全縁、互生します、樹皮を叩いて、ネバネバの<鳥黐>を造って、野鳥を捕獲したものです。

野鳥保護が、徹底しない頃の話ですが ・ ・ ・ 

モチノキ科、モチノキ属、常緑低木、雌雄異株、日本、中国、朝鮮半島に分布

学名 Ilex integre、別名「ホンモチ」、「トリモチノキ」、「モチ」

 

次は、「モチノキ」の実より小さい(6mm位)が、沢山の球状の実を着ける「クロガネモチ」(黒鉄黐)です。

枝や葉の柄が紫色なのと、葉が紫色に変色するので、<黒鉄>の名前が付いた由

他のモチノキ科の樹木の葉の革質や楕円形は、似ていますが、一層、濃い緑色で光沢が有ります。

此の樹木も初夏に、淡い紫色の小さな花を咲かせます。

「クロガネモチ」を ”金持ち” と解釈して、縁起木として崇める地方が有るとのことです。

モチノキ科、モチノキ属、常緑高木、雌雄異株、日本、中国、台湾、インドシナ等に分布

学名 Ilex rotunda、英名 Round leaf Holly、別名「フクラシバ」、「フクラモチ」

<各画像、クリックで拡大表示します>