花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

”狸” の名前が付いています。

2018-08-29 | 植物 花

今日の窓は、「クレマチス ’篭口” 」の花です、初夏の頃から、長い期間、愉しみました。

日本で作出したインテグリフォリア系(立性)の「クレマチス」です。

Clematis 'Rouguchi' 

 今日の本題は、此の季節に咲く ”狸” の名前が付いた花です。

「タヌキマメ」(狸豆)と「クフェア プルプレア ’タイニー マイス’」”小さな鼠” の花です。

<「タヌキマメ」(狸豆)>

総状花序に、鮮やかな青紫色の蝶型の花を咲かせます、草丈は、1M位になります。

茶色の毛深い萼が、目立ちます、此の毛が、狸の体毛に準えて「狸豆」の名前が、付いたとか

亦、別の理由として、開花した花が、狸の顔に似ているからとの説も有りました。

もう一つ着け加えれば、萼が、狸のぶらりと下がった<陰・>に似ているからとも ・ ・ ・  

花後に、萼が、楕円形の果実を包み込み、黒く熟して、弾け飛び出します。

学名 Crotalaria sessiliflora の由来は、ユニークで、ギリシャ語の cotalon (玩具のガラガラ)からとか

熟した種子が、振ると鞘の中でガラガラと鳴るので、此が学名になった由

亦、英名は、rattlebox スマートな命名です。

マメ科、タヌキマメ属、一年草、日本、中国、朝鮮半島に分布

 

名前の「狸豆」の由来の<狸の顔、狸の体毛>も納得しますが、萼の姿は、<狸の陰・>とも

 
 

<各画像は、クリックで拡大表示します>

 次回は、”鼠” の「クフェア プルプレア ’タイニーマイス’」を載せる予定です。


夏の赤色

2018-08-24 | 植物 花

今日の窓は、「アサギリソウ」と「ユウギリソウ」です。

「アサギリソウ」(朝霧草)は、細い葉や茎に白い毛が密生していて、光が当たると銀緑色に輝きます。

”噴霧” の様な姿が、朝霧に喩えた命名とのことです。

夏から秋に掛けて、総状円錐花序に黄色い「ヨモギ」の花の似た小さな花を咲かせます。

花は、地味で目立たなく、専ら葉を愛でます、葉も開花後は、落葉します。

キク科、ヨモギ(アルテミシア)属、多年草、日本北部、サハリン、千島に分布、学名 Artemisia schmidtiana

英名 Silvermount artemisia、別名「アルテミシア」

 

「ヨモギ」(蓬)の花に似た花は、見栄えがイマイチなのです。

”朝霧” とくれば、”夕霧” です、「夕霧草」を挙げます。

筒状の小さな花の密生が、霞が懸かった様で、夕霧が棚引く黄昏を思え浮かばせます。

特に、多数の長い雄蘂の集まった傘のような花房が、雲海をも彷彿とさせます。

長卵型の葉の縁が、ギザギザで互生します。

花色は、青紫、桃、白とが有ります、花期は、初夏から初秋

キキョウ科、ユウギリソウ(トラケリウム)属、半耐寒性多年草(一年草)、地中海沿岸原産

学名 Trachelium caeruleum

 
 
 

筒状の小さな花です。

”夏、赤色” は、「トウゴマ」(唐胡麻)の赤い実です。

<昨年の記事から抜粋して再度載せてみました>

花は、総状花序に赤い雄蘂と黄色い雌蘂の花を咲かせますが、見栄えがイマイチですが

花の代わりに、棘棘の赤い実が、見栄えを代役します。

枝、茎、葉脈も赤色で、花の見劣りを支えます。

花と実が、同時に着けるので、比較ができ、其の差が、歴然とします。

葉は、掌状で、5から10裂して、色も豊富なので、観葉植物としても愉しめます。

蓖麻子油(ヒマシユ)は、此の種子から造られます。

トウダイグサ科、トウゴマ属、常緑多年草、東アフリカ原産、学名 Ricinus communis

英名 Castor bean、別名「ヒマ」(蓖麻)

英名 Rricinus は、ラテン語で<ダニ>を意味するとか、種子の模様、色形が、ソックリです(借用した画像)

亀吉

 下の「ゴジカ」(午時花)の赤い花も昨年の記事から抜粋して再度載せて視ました。

此の花も夏の炎天下に咲く赤い夏の花です。

名前の由来が、”丑の刻(午前11時から午後2時)” の時刻に開花するからとか

実際は、正午頃咲いて、翌朝早く落下します。

面白い命名の理由です、一日花で、花が、開花の状態で、落下します、「椿」の花の落下状態に似ています。

木の回りは、落下した花で、花の絨毯の様な風景になります。

花色は、両性花で、花径約4cm位、赤み掛かった橙色です、葉は、細長い鋸歯で互生します。

アオギリ科、ゴジカ属、非耐寒性一年草、インド原産、学名 Pentapetes phoenicea

英名 Midday flower、別名「ペンタペデス・フォエニケア」、「ヤラクキンセンカ」(夜落金盞花)



<各画像は、クリックで拡大表示します>


”花火” 3題

2018-08-19 | 植物 花

「エキナセア・パラドクサ」Echinacea paradoxa が、輝いて夏を彩ります。

筒状花が中心で盛り上がり、黄色い花弁が下向きに垂れ下がります、花後も此の筒状部分が残ります。

キク科、ムラサキバレンギク属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名 Echinacea paradoxa

別名「キバナバレンギク」、「イェローコーンフラワー」  

ピンク色の花弁の「エキナセア」(ムラサキバレンギク)Echinacea purpurea も人気が有ります。

多くの品種が有る同じキク科、ルドベキア属の「ルドベキア」Rudbeckia に似ています。

「ルドベキア」の主なものには、「ルドベキア・トリロバ」Rudbecka triloba、「ルドベキア・ヒルタ」R.hirta

「ルドベキア・フルギダ」R.fulgida 等々と多彩です。

因みに、下図は、「ルドベキア・トリロバ」別名「ルドベキア ’タカオ’ 」

「ルドベキア・トリロバ」には、「ルドベキア ’プレリーサン」(R.hirta 'Prairie Sun')

や「ルドベキア ’アイリッシュアイズ’」(R.hirta 'Irish Eyes')の園芸種が


下図は、「ルドベキア・ヒルタ」別名「アラゲハンゴンソウ」(荒毛反魂草)、「マツカサギク」です。

 「ルドベキア・フルギダ」

今日の本題の ”花火3題” は、花火を思い起こさせる花達です、「ポンポンアザミ」

「センニチソウ’ハナビ’」、「ヒメカヤツリ」の花です。

各々、流通名や別名に ”花火”  の名前が付いています。

 

<「ポンポンアザミ」(カンプロクリニウム・マクロケファルム)>

此の「ポンポンアザミ」が、別名で「カオリアザミ」(香り薊)とか「モモイロハナビ」(桃色花火)の

名前が、付いているのだと思っていましたが、間違って覚えていたようです。

花の姿は、似てはいますが、学名が Vernonia glabra var.glabra /Wild heliotrope(ヴァーノニア・グラブラ)が

「香り薊」、「桃色花火」とのこと、「ヴァーノニア・グラブラ」の方が、香りが強いので

英名からも、この方が、「カオリアザミ」に指摘してると思います。

しかし、今更ですので、”花火” により似た「ポンポンアザミ」を

載せて、”花火を思い起こさせる花達” とします。

多数の筒状花が、一斉に開く様は、”花火” の炸裂を思わせます。

尚、愛知県では、侵略外来種と指定して、栽培、移動を禁止しているとのこと

キク科、カンプロクリニウム属、耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名 Campuloclinium macrocephalum

 英名 Pompom weed、Pompom bossie 別名「カンプロクリニウム」


夜空に花火が弾けます。

 

学名 Vernonia glabra var.glabra/Wild heliotrope として下の画像が載っていました。

 ヒユ科、センニチコウ属、熱帯アメリカ原産、非耐寒性一年草の「センニチコウ」(千日紅)Gomphrena globosa

/Globe amaranth にも”花火" の名前が付いた種類が、有ります。

「センイチコウ ’ファイヤーワークス’ 」(千日紅 花火)です。

「千日紅」は、夏から秋後半に掛けて、花期が長く、充分愉しめる花ですが

此の ’ファイヤーワークス’ は、花の形が、少し違っていて、将に ”花火” の姿です。

更に、「センニチコウ」に似た<「センニチコボウ」(千日小坊)Alternanthera porrigens

ヒユ科、ツルノゲイトウ(アルテルナンテラ)属>の一種で

「千紅花火」(Alternanthera porrigens Var.porrigens)の名前が付いたものも有ります。

〝線香花火” に準えた命名でしょうか、線香花火の様に小さな ”花火” です。

 「千日紅 花火」は、打ち上げ花火です。

 

 最後の” 花火” は、「ヒメカヤツリ」です。

別名「ミズハナビ」、沼や田に生育、散房花序が分枝して、多数の枝を出し、枝の先端に掌状に着けます。

此の姿が、”線香花火” の様に見えるので「ミズハナビ」(水花火)の名前が付いた由

緑色の穂が、次第に褐色に変色して実が熟します。

カヤツリグサ科、カヤツリグサ属、一年草、日本全域に分布、学名 Cyperus tenuispica 



<各画像は、クリックで拡大表示します>

 他にもヒベリヒユ科の「レウイシア」(岩花火)、「クサハナビ」、アジサイ科の「墨田の花火」等が有りますが

花期が、外れていますので、その時期に載せてみます。


昨年の記事を再掲載

2018-08-12 | 植物 花

「ひまわり」多彩

「ヒマワリ」(向日葵) Helianthus annuus cv. も多彩な色や形で愉しませてくれます。

縫いぐるみに似てるとかで「テディーベア」( H.'Teddy Bear' )、濃い赤黒色の「ムーランルージュ」( H.'Moulin Rouge'

「ココア」( H.'Cocoa' )等ユニークな名前が付いています。

秋頃からは、「ヤナギバヒマワリ」(柳葉向日葵)が、咲き始めます。

<画像クリックで拡大>

今回は、材料不足で、昨年に載せた記事を再度載せて御茶を濁します。

各ブログの >続きを読む から入って下さい。

< ”夏、ナス科の花” >

 
夏、ナス科の花
「ヒマワリ」の花をジックリ眺めてみました。クリックで拡大すると、一段と見栄えがします。最初に、前ページの ”夏、アオイ科の花” の追加として、「ムクゲ」と「ヤノ......
 

 < ” 夏、ナス科の花(2)” >

 
夏、ナス科の花(2)
観葉植物「カラジウム」の葉の ”クール” と ”ホット”  な色合いです。<サトイモ科、非耐寒性球根、英名 Caladium bicolor、別名「ニシキイモ(錦芋)」>......
 

< ”夏、アオイ科の花”

 
夏、アオイ科の花
夏の思い出、湖の遊覧船、涼しい緑道、遊覧船の船名は、カメ丸、亀吉も其の巨大さにビックリ
 

ゴマノハグサ科の花(5)

2018-08-09 | 植物 花

「セイヨウニンジンボク」(西洋人参木)の花が、咲いています、氷の様な色合いは、暑い夏に一服の清涼剤です。

 シソ科、ハマゴウ属、学名 Vitex agnus-castus、「人参木」の名前は、我が、「朝鮮人参」の葉に似てるからとか

今日の ”ゴマノハグサ科の花” は、「ベロニカ」Veronica spp. /Speedwell を挙げて見ます。

直立した草姿が、スマートで、爽やかな花色も魅力です、世界には、多くの品種が有る様で

交配種も豊富です、日本の「ルリトラノオ」(瑠璃虎の尾)Pseudolysimachion subsessile も仲間です。

中でも主に植栽されているのは、「ベロニカ・ロングフォリア」Veronica longifolia /Long-leaf speedwell

別名「セイヨウルリトラノオ」(西洋瑠璃虎の尾)や

其の交配種、「ベロニカ・スピカータ」別名「ヒメルリトラノオ」(姫瑠璃虎の尾)

「ベロニカ・オーストリアカ」V.austriaca 等です。

ゴマノハグサ科、クワガタソウ(ベロニカ)属、多年草(一年草)、北半球に分布、学名 Veronica spp.

英名 Speedwell「スピードウェル」=花が、早く散るからとか

下図は、「ベロニカ・ロングフォリア」V.longifolia 




 下図は、「ベロニカ・スピカータ」V.spicata 別名「ヒメルリトラノオ」(姫瑠璃虎の尾)


下図は、少し、趣が違う「ベロニカ・オーストリアカ」V.austriaca 

<各画像は、クリックで拡大表示します>