花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春色

2019-02-27 | 植物 花

「ヒポシルタ」(金魚の木)は、冬、室内で花を咲かせます、露地では、夏ヵら秋頃に花を咲かせますが

花が少ない此の時季には、室内で開花させ愉しみます。

イワタバコ科、ネマタンサス属、半耐寒性多年草、南アメリカ原産、学名   Nematanthus gregarium、別名「ネマタンサス」


 

”春色” として、「ボリジ」の蕾、花を挙げてみました、”春色” の花には、少々早いのですが

陽溜まりには、蕾と僅かな花の開花を視ることが出来ます。

<エディブル フラワー>としても利用できる「コーンフリー」の近縁種です、葉をサラダ等に利用します。

亦、ハーブの一種で、ストレスに効く薬効も有るとのこと

長く伸ばした花茎の先端に、五弁の星形で鮮やかなブルーの花を咲かせます、楕円形の葉や茎には白い毛が密生しています。

葉や茎には「キュウリ」に似た香りがします。

ムラサキ科、ルリチシャ属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名 Borage officinalis 、英名 Borage

別名「ルリチシャ」(瑠璃萵苣)、「ボラゴ」、「スターフラワー」

尚、<チシャ(萵苣)>は、「レタス」の意味とか、<エディブル フラワー>なのが、解ります。

<各画像は、クリックで拡大表示します>

最後に ”早春の花” と題した昨年の記事を載せました。

 
早春の花
“早春の花” 「ジンチョウゲ」(沈丁花)Daphne odora が、開花の準備をしています。間も無く、花が開きます、香りが周りを包みます。仲間のヨーロッパ......
 

「紅梅」と早咲きの「桜」

2019-02-22 | 植物 花

「ディビタクス」(「クリスタルリリー」)Dipidax triquetra は、冬に咲くユリ科の花です。


<「コウバイ」(紅梅)>

「桜」(染井吉野)等より一足先に咲く「梅」が香りを漂わせて咲いています。

其の中の一種「コウバイ」(紅梅)も盛りと咲いています、葉が出る前に、一重や八重の濃い紅色の花を咲かせます。

現在は、”花見” と言えば「桜」を鑑賞することですが、平安時代以前には、「梅」を鑑賞する行事だったとか

和歌、俳句等には、沢山詠まれている花です、白い花の「白梅」、「紅梅」の違いは、花色は、勿論

幹の断面が白い場合は、「白梅」、幹の断面が薄い紅色の場合は、「紅梅」とのこと

「白梅」の果実は、食用にしますが、「紅梅」の果実は、小さく苦み酸味が強く食用には不向きです。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名 Prunus mume var.purpurea

下図は、一重の「紅梅」

 次は、早咲きの「桜」、「カンヒザクラ」(寒緋桜)です。

<「カンヒザクラ」>

早い時季に咲くので、別名「ガンジツザクラ」(元日桜)ー旧暦の正月頃に咲く「桜」ーの名前が付いています。

他に「ヒカンザクラ」(緋寒桜)、「ヒザクラ」(緋桜)、「タイワンザクラ」(台湾桜)の別名が付いていますが

一般には、「カンヒザクラ」の名前を使う場合が多いようです、間違い易い名前の別種「ヒガンザクラ」(彼岸桜)有るので

「ヒカンザクラ」(緋寒桜)は、余り使わないようです。

花が散る時、花弁が散るのではなく、萼が着いた状態で落下します。

此の「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」の自然交雑種が、次に挙げる「カワズザクラ」(河津桜」とか

早期に咲く特徴を受け付いているのでしょう。

バラ科、サクラ属(以前スモモ属)、耐寒性落葉高木、学名 Cerasus campanulata=Purunus campanulata

英名 Taiwan cherry

*種名の Campanulata は、「カンパニュラ」の様に下向きに咲く意味とか*

因みに下図が、「ヒガンザクラ」(彼岸桜)

最後の早咲き「サクラ」は、「カワズザクラ」(河津桜)です。

 静岡県の河津川の岸辺で発見したとのこ

「オオシマザクラ」Cerasas speciosa と「カンヒザクラ」C.campanulata との自然交雑種で

「染井吉野」より早咲きで、花色も濃く、開花期間も長い特徴が有ります。

此の時期、河津町では、花見の行事が行われます。

学名 Cerasus lannesiana 'Kawaz-zakura'


<各画像は、クリックで拡大表示します>

他の画像は、gif にしました。

 


冬、植物園の温室の花

2019-02-18 | 植物 花

今、植物園の温室では、色鮮やかな花々が咲いています。

「メディニア・マグニフィカ」Medinia magnifica(上図左)、「パッシフロラ・アラタ」Passiflora alata(上図右)

「ドンベヤ・ウオリッキー」Dombeya wallichii(下図左)、「ベニヒモノキ」Acalypha hispida(下図右)

 

今回も昨年載せた記事を多少修正、追加したものを二題載せてみました。

 
今、黄色い樹木花
寒さの中、「ヘーベ」(Hebe Hybrids)が、健気に咲いています、葉も赤銅色に変色しました、屋内に取り込みます。”今、黄色い樹木花” の最初は、「マホニア・メ......
 
 
冬の彩り「カランコエ」4種
寒い冬に彩りを添える「カランコエ」を3種載せてみました。最初は、「カランコエ ’ウエンディー’」です。「カランコエ」kalanchoe blossfeldiana と言......
 

冬に咲く(2)

2019-02-15 | 植物 花

寒い冬の日は、植物園を訪ねます。

冬の植物園の温室には、「キンシャチ」や「ドンホイ」等の色鮮やかな「西洋椿」が、咲いています。

色鮮やかな「セイヨウツバキ」(西洋椿)が、植物園の温室に咲いています。

「ハイドゥーン」Camellia amplexicaulis(上図)や「キンカチャ」C.chrysantha(金花茶)(下図)ベトナム原産


他の画像は種々な「西洋椿」

「キルタンサス・マッケニー」が、咲いています。

<「キリタンサス・マッケニー」>

「キルタンサス」には、冬咲きと夏咲きがありますが、「キルタンサス・マッケニー」は、冬咲きです。

花は、筒状で先端が、ラッパ状に開きます、甘い香りがします。

花色は、ピンク、黄、橙、白色と多彩です。

葉は、光沢が有り、線形披針形、根本から4、5枚出ます。

ヒガンバナ科、キルタンサス(アマリリス)属、半耐寒性球根、学名 Cyrtanthus mackenii

尚、Cyrtanthus とは、ギリシャ語の<湾曲>が、語源とか

英名 Ifafa lily、別名「笛吹水仙」、「ファイアーリリー」


下図は、夏咲きの「キリタンサス・サングィネウス」Cyrtanthus sanguineus 

紅色の花が、大きく開く違いが有ります。

<各画像は、クリックで拡大表示します>

最後に此の時季に咲く花を載せた以前の記事を再度載せて終わります。

 
”冬色“ から ”春色” へ
大輪で牡丹咲きの「西洋ツバキ」Camellia Hybrids が咲いています。”春告げ花”「スノードロップ」が、春の到来の近いことを告げているようです。”雪の......
 

冬咲きの花々(1)

2019-02-13 | 植物 花

花が少ない時季に<冬咲き>の花が、活躍します。

今日は、冬咲き「クレマチス」の「クレマチス・アンスンエンシス」、「クレマチス・シルホサ」

前回の<窓>に掲載した「キリタンサス・マッケニー」と 昨年の記事を再度載せてみました。

<「クレマチス・アンスエンシス」>

「クレマチス」の開花は、初夏から夏にかけてが、殆どですが、此の季節に咲く種類が何種か有ります。

其の一つが、常緑性の「クレマチス・アンスンエンシス(アンスネンシス)」です。

ベル形の白や淡緑色の肉厚の花を下向きに咲かせます、4枚の花弁で先端が外に反り返ります。

葉は、肉厚で先端が尖った卵形で艶が有ります。

近縁種に、似た花で、葉の形が少し違った「クレマチス・ウロフィラ」(Clematis urophylla)も

キンポウゲ科、センニンソウ属、中国雲南省原産、常緑蔓性多年草、学名 Clematis anshunensis 、別名「ウインターベル」



 

 他の画像は、gif にしました。

 

 次も冬咲きの原種系「クレマチス」の「クレマチス・シルホサ」です。

<「クレマチス・シルホサ」>

透明感が有る軟らかい花弁をパラシュートの様に開きます、濃い赤銅色の葉とコラボします。

夏は、休眠しますので、葉が有りませんが、秋頃から濃い緑色の葉を着け、赤銅色に変色してきます。

夏咲きの「クレマチス」には無い、優雅な感じのする花です。

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属、常緑蔓性、南ヨーロッパ原産、学名 Clemtis cirrhosa

英名 Early virgin's bower  

花が終わった後に綿帽子を被った種坊ができます、未だ、咲いている花と同時に視ることが多いのです。


<各画像は、クリックで拡大表示します>

最後に、昨年の記事を載せて終わります。

 
冬、「ヘルボルス」、「ヘレボルス・アルグティフォリウス」
此の季節に相応しい名前が、付いた「カンザクラ」(寒桜)、「ユキザクラ」(雪桜)です。唯、「寒ザクラ」は、桜の品種の一つで、「染井吉野」などより、早い季節に花を咲かせ「ユ......