花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

“バルーン”

2015-04-28 | 植物 花
蓮華畑が広がり、薫風が吹き渡ります。

“黄色いバルーン” は、「カロライナジャスミン」の花、“オレンジ色のバルーン” は、「サニーサックル」の花です。

夫々、<篭仕立>ですので、バルーンの様な形です、両方から妙なる香りが漂います。


<「カロライナジャスミン」>

黄色い漏斗状の花が多数、篭型にしたステーに添って、球状に咲き毀れます、風船の様です。

照葉の緑と黄色が相俟って、明るいスペースを作ります。

<ジャスミン>の名前が付いていますが、モクセイ科、ソケイ属の「ジャスミン」(Jasmium) とは違って有毒とのこと

間違っても、花をジャスミン茶にして飲まないよう注意が肝心です。

名前の由来は、北アメリカ、ノースカロライナ、サウスカロライナ州に自生していて

「ジャスミン」の香りがするので、此の名前が付いた由

マチン科、ゲルセミウム属、半耐寒性蔓性木本、学名 Gelsemium sempervirens

英名、別名 Carolina yellow jasmine (「カロライン イエロージャスミン」)、evening trumpetflower(「イブニングトランペットフラワー) 

false jasmine 「ニセジャスミン」(偽ジャスミン)等の名前が付いています。




次は、「ニオイニンドウ」(匂忍冬)のオレンジ色の “バルーン” です。

穂状花序に漏斗型のオレンジ色の花が、輪生して咲きます、名前の由来は、“「ニンドウ(忍冬)」 に似た花で

芳香が有る” からとか、但し、色は一層鮮やかで、花も大きいのが特徴です。

亦、「ツキヌキニンドウ」(突抜き忍冬)に似て、“二枚の葉が合着した中央を花茎が突き抜いた” 様な姿です。

スイカズラ科、スイカズラ属、半落葉蔓性木本、ヨーロッパ、北アフリカ原産、学名 Lonicera periclymenum

英名 Common honeysuckle 、別名 「ロニセラ」、「ハニーサックル」、尚、「ハニーサックル」の名前は

「ニンドウ」 (忍冬)、別名「スイカズラ」 (吸い葛)Lonicera japonica も 同様に呼ぶことが有るようです。


下図は、「ツキヌキニンドウ」(突抜き忍冬)

下図は、「ニントウ」(忍冬)

<各画像は、クリックで拡大します>



今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>


マリアのミルクとベツレヘムの星

2015-04-27 | 植物 花

「ベツレヘムの星」と「ミルクシスル」の名前が付いた花、今盛りの「オーニソガラム・ウンベラタム」と「マリアアザミ」です。

イエス キリストが誕生した時、頭上に輝いた星、<ベツレヘムの星>と<マリアの母乳>に由来するとか

 亦、似た花、「ハナニラ」(花韮)にも「ベツレヘムの星」や「春の星の花」の名前が付いています。



葉は、細長く剣型、集散花序をだして、星型の白い6弁花を咲かせます。

ユリ(ヒヤヒンス)科、オーニソガラム属、ヨーロッパ原産、耐寒性球根、学名 Ornithogalum umbellatum

別名「オオアマナ」(大甘菜)、「セイヨウアマナ」(西洋甘菜)、<「甘菜」>は、日本原産の「甘菜」に似ているからとか

英名 Star of Bethlehem

同属には、乳白色の花弁で、雌蕊が黒くて大きな「オーソニガラム・アラビカム」(O.arabicum

オレンジ色の「オーソニガラム・ドゥビウム」(O.dubium)等、他に多数の品種が

下図は、「オーソニガラム・アラビカム」

下図は、「オーソニガラム・ドゥビウム」 

 下図は、同ユリ科の「ハナニラ」(花韮)Iphoion uniflorum です、星型の花で似ています。


<「マリアアザミ」>

艶が有る大きな葉の表面に、ミルクが毀れたような白い斑模様が視えます。

葉の縁には、大きな棘も視えます、英名の「ミルク シスル」(Milk thistle)の由来とのこと

又、「マリアアザミ」の名前の由来は、聖母マリアの乳が、この葉に毀れて、模様になったからとか

別の説には、聖母マリアに捧げるミルクを侍従が、葉の棘が刺さった痛さのため、ミルクをこぼした模様とか

イエス キリストの誕生時の輝く星と、聖母マリアの乳、開花の時季が近いので納得かな

薬効が有って、古代からハーブとして重宝した由、肝臓の良薬の様です。

キク科、オオアザミ属、二年草、地中海沿岸原産、学名 Silybum marianum、英名 Milk thistle、別名「オオアザミ」

濃い緑色の葉の上に、ミルクを流した様な模様です。



今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

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今、アヤメ科の花

2015-04-24 | 植物 花

今、アヤメ科の花が咲きます、「アヤメ」( Iris sanguinea )は、お馴染みですが、今日は、今頃、咲く品種を4種挙げてみました。

他に、之から見頃になるアヤメ科の花には、「イチハツ」(Iris tectorum)、「クロッカス」 (Crocus Hybrids

「シャガ」(Iris paponica)「カキツバタ」(Iris laevigata)、「ジャーマンアイリス」(Iris germanica

「ニワゼキショウ」(Sisyrinchium angustifolium)、「カキツバタ」(Iris laevigata)、「アイリス」(Iris xiphium

「ヒオウギ」(Belamiscanda chinens)、「クロコスミア」(Crocosmia × crocosmiiflora

「イキシア」(Ixia spp.)、「ヒメヒオウギ」(Anomatheca laxa) 等、その他多数有りますが

今の季節と開花期が、多少異なるので、割愛しました。

今回は、「ホメリア」、「スパラキシス」、「ハルサキグラジオラス」、「フリージア」の4種に絞りました。


<「ホメリア」(Homeria spp.)

細長い葉の中央から、40cm位の花茎をだして、先端の分岐した枝に沢山の「イオウギ」(緋扇)の花に

似た花を咲かせます、花の色も黄色以外には、橙色の「ホメニア・ブレイニアナ」(H.breyniana

黄色や緑色が混在する「ホメニア・エレガンス」(H.elegans) 等が有ります。

「フリージア」(Freesia spp.) にも似ていますが、耐寒性が有るので、少し早く開花期を迎えます。

一日花ですが、次々と花を咲かせるので、長期間愉しめます。

花弁の中央の縦の筋入り、輝くので、「ホメニア・エレガンス」は、別として、単調さを防ぎます。

アヤメ科、ホメリア属、多年草(球根植物)、南アフリカ原産、学名 Homeria spp.



<「スパラキシス」(Sparaxis )>

此花も披針形の細葉が扇状になった間から、花茎を伸ばして、穂状に花を咲かせます。

白色焼き色の清楚な感じの花や、反対に、派手な色が混在する花も有ります。

花弁が赤、オレンジ色で、中心が黒と黄色、花弁が白色で中心が茶と黄色の「スパラキシス・トリカラー」(S.tricolor

花弁がクリーム色、白色で中心が黒、黄色の「スパラキシス・グランディフロラ」(S.grandiflora

両者が交配した「トリカラーミックス」(S.tricolor mix)等々です。

 アフリカ的な濃厚な色は、“チョット・ ・ ・ ” の方は、「スパラキシス・ブルビフェラ」(S.bulbifera)等は、如何でしょうか

白色や黄色の花で、形も色彩も清楚な感じがしますから

 アヤメ科、スイセンアヤメ属、多年草(球根植物)、南アフリカ原産、別名「スイセンアヤメ」(水仙文且)


群生している「スパラキシス・トリカラー」や 「スオアラキシス・ブルビフェラ」も見事です。



<「ハルザキグラジオラス」>

「グラジオラス」の花で、暑い夏を思い浮かびますが、今日の「グラジオラス」は、此の時季の「グラジオラス」

原始系の「グラジオラス・トリスティス」(Gladiolus tristis) です。

別名「ハルザキグラジオラス」(春咲きグラジオラス)、「ハヤザキグラジオラス」(早咲きグラジオラス)

の名前も付いています、夏の「グラジオラス」と比較すると、花は、小さく、色も淡くて原始的、野生的な感じがします。

今日は、ライムグリーンの花弁に、黄緑色の筋が入る清楚な趣の「トリスティス・コンコロール」(Gladiolus tristis var.concolor

を挙げてみました、爽やかな “春の「グラジオラス」” です、甘い香りがします。

アヤメ科、グラジオラス属、 半耐寒性多年草(球根植物)、南アフリカ原産



<「フリージア」>

キンモクセイの様な香りが漂います、「フリージア」の開花です、細長い葉の間から、花茎を縦に伸ばして

上に行くに従って横水平になり、元の蕾から徐々に開花します。

原種は、10種類、園芸種が150種以上とか、一重、八重、花の色も白、黄、オレンジ、ピンク、赤等々

多彩ですが、主な品種は、「フリージア・レフラクタ(F.refracta)、「フリージア・アームストロンギ」(F.armstrongii

「フリージア・コリムボ-サ」(F.corymbosa)等のようです。

アヤメ科、フリージア属、半耐寒性球根植物、学名 Freesia Hybrids 、英名 Freesia

別名「アサギスイセン」(浅黄水仙)、「コウセツラン」(香雪蘭)




今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

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春、ツルナ科の花

2015-04-22 | 植物 花

ツルナ科の花で、今が盛りの「テルナミ」(照波)の花から始めます。

黄金色の花弁が輝きます、別名「三時草」ですが、「ハゼラン」の別名の「三時草」と同じ名前です。

両者、午後の3時頃に開花する故の命名とのことですが、大分ズレが有ります、夜間は、閉じます。

亦、「照波」の由来は、多分、花の色が<夕陽に染まる波の色と似ているから>と勝手に想像しました。

三角錐の形(断面三角形)をした肉厚の葉が、ロゼット状に着いて、中から花茎が立ち上がります。

ツルナ(ハマミズナ)科、ベルグランツス属、多肉植物多年草、学名 Bergeranthus multiceps、英名 Bergeranthus 

蕾の色は、赤色です。



次の「マツバギク」(松葉菊) Lampranthus spp. も同ツルナ科です、花が「菊」のイメージですので

この名前が付いた由、此の花もメタリックカラー、陽の光に照り返ります。

似た様な名前に「マツバボタン」(松葉牡丹)が有りますが、ヒベリヒユ科ですので、別の植物です。

「サボテン」に似たところが有りますが、別の植物です。

ツルナ(ハマミズナ)科、マツバギク属、常緑多年草(多肉植物)、南アフリカ原産、学名 Lampranthus spectabilis

英名  Trailing ice plant  Fig marigold 



下図は、ランプランツ(Lampranthus)系より比較的耐寒性が有るデロスペルマ(Delosperma)系の花です。


次は、「バクヤギク」(莫邪菊)です、妙な名前ですが、葉が中国の剣の<莫邪>に似ている故の命名とか

葉が、<莫邪>の様な形に似ているのですか、花は、「菊」の花に似ています。

 ツルナ(ハマミズナ)科、ツルナ属、南アフリカ原産、常緑多年草(多肉植物)

学名 Carpobrotus chilensis 、英名 Ice plant、別名 「カルポブロツス」



最後は、同ツルナ科の「リビングストンデージー」の花で〆ます。

 地を這う様に広がり、花に陽が当たると、金属の様にキラキラ輝きます、上に載せた花々の様に、メタリックな感覚ですが

実際は、柔らかな花々です、葉が箆状なのが、上載の花々とは違っています。

葉が多肉質で、花が「菊」に似ているので、「サボテンギク」、葉が箆状なので、「ヘラマツバギク」の別名が付いています。

他に、「ベニハリ」(紅葉披璃)の名前も付いています、「リビングストンデージー」の名前は

イギリス人の探検家、リビングストン に由来するとか、探検の途上で此の花を見付けたのでしょうか

尚、「デージー(daisy)」の名前ですが、キク科ではないので、「ヒナギク」とは違うとか

ツルナ(ハマミズナ)科、ドロテアンツス属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名 Dorotheanthus bellidiformis

英名 Livingstone daisy

<各画像は、クリックで拡大します>


<予告>

今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

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