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花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

夏に咲く№7 「アオイ」2種

2025-09-03 | 植物 花

今回から、シリーズとしてアオイ科の花を挙げていきます、最初は、「モミジアオイ」と「トロロアオイ」の花にしました。

<「モミジアオイ」(紅葉葵)」>

「ハイビスカス」の花に似た 鮮やかな緋色の五弁の花が、輝きます。

一日花ですが、次々と咲きますので、一夏愉しめます。

「ハイビスカス」、「フヨウ」(芙蓉)、「アメリカフヨウ」、「ムクゲ」(槿)等と

同属なので、雌蕊、雄蕊が柱状に立ち上がります。

「ハイビスカス」、「フヨウ」等の花にに似ていますが、花弁が一枚一枚分離してますので

花弁と花弁の間が密着している「フヨウ」とは、違っています。

「モミジ」の葉の様な掌状葉で、3~5裂しています、「紅葉葵」の名前の由来とか

最近では、「モミジアオイ」と「アメリカフヨウ」の交雑種の

「タイタンビカス」  Haibiscus × Taitanbicus   が、出回っていますが、両者の特徴を失って、中途半端な感じがします。

茎が直立して、2M位の草丈になります、冬には、枝葉は枯れて、根茎で越冬します。

アオイ科、フヨウ(ハイビスカス)属、宿根多年草、北アメリカ原産、学名   Hibiscus coccineus

英名    Scarlet rose mallow、別名 「コウショッキ」(紅蜀葵)

 <「トロロアオイ」>

同じアオイ科の「オクラ」の花に似た花です。

判別する簡単な目安として、「トロロアオイ」の花は、「オクラ」の花より約倍大きく(葯15cm位)で

平開します、「オクラ」は、花弁が、少し角度を付けた開き方をします。

花の底部が、暗紫色なのも「オクラ」に似ています。

「トロロアオイ」の葉は、掌状で5から9裂の深い切り込みが有り、細長い葉ですが

「アオイ」の葉は、切り込みが浅く3から5裂します、葉の幅が広い違いが有ります。

実も前者が、短い実に対して、後者の実は、細長い違いが、特徴です。

根からネバネバの液が採れるので、<トロロ>の名前が付いた由

アオイ科、トロロアオイ属、非耐寒性多年草(一年草)、中国原産、学名 Abelmoschus manihot

英名 Aibika 、別名「オウショッキ」(黄蜀葵)、「クサダモ」

<他の画像>


夏に咲く № 7 "猫の目” 「オタカンサ」と 「キヤットミント」

2025-08-28 | 植物 花

昨日は、”狸”  を挙げましたので、今日は、””猫の眼”  「オタカンサス」の花にしました。

”猫の眼” は、「オタカンサス」の花の別名です、 ”青い 猫の眼"  です。

<「オタカンサス」>

唇型の2枚の青紫色の花弁が、上下に開き、中心に細長い白い斑模様がを猫も目に見立てています。

別名「ブルーキャッツアイ」の名前が付いた由来です。

ブルーの瞳をした猫もいますから、名前も合致していますか

花径 約3cm、草丈1M位まで伸び、葉は、対生します。

花言葉が、”心変わり” 、猫の目がクルクル変化するからとか

ゴマノハグサ科、オタカンサス属、半耐寒性多年草、南アメリカ原産、学名   Otacanthus caeruleus

英名   Blue Cat's Eye、Brazilian Snap Dragon Amazon Blue




<以上の各画像は、クリックで拡大します>

別名、「ブルーキャッツアイ」は、”青い猫の目” ですね、雰囲気は、どことなく ・ ・ ・ <猫の目は、画像借用>

<余録>

猫の名前に纏わる花では、「キヤットミント」が、有ります。

<「キヤットミント」>

”キャット” の名前の由来は、以前は、猫が好む「ハーブ」の「イヌハッカ」 Nepeta cataria 、別名「キャットニップ」を指していた由

”猫が大好きな「ハーブ」からの命名だった訳です、猫の容貌からの命名ではなかった訳です。

徐々に、園芸種が、増えてきて、此の「キャットミント」 Nepeta × faassenii  が、主になると、此の「ファーセニー」を

「キャットミント」と呼ぶようになったとか、シソ科、ネペタ、イヌハッカ属、多年草



夏に咲く花 № 6 「タヌキマメ / 狸豆」の花

2025-08-24 | 植物 花

「タヌキマメ」の花が、咲いています、薄紫色の綺麗な花です。

「タヌキマメ」(狸豆)

茎の先端の総状花序に数個の蕾を着け、蝶型で青紫色の花を咲かせます。

花は、早朝に咲き始め、午後には、萎みます、一日花です。

花後に萼が生長して、豆果を包みます、葉は、細長く笹の葉に似ています。

名前の由来は、茶色の粗い毛を生やした萼が、”狸の毛深い躯と腹の辺りを著わすから” とか

”花を真向かいから眺めると狸に似ているから”との説も有り

他には、”狸の陰・に似ているから” との説も載っていました。

マメ科、タヌキマメ属、一年(多年草)、日本、中国、朝鮮半島、熱帯アジア原産

学名   Crotalaria sessiliflora、英名 Rattle box 

学名の  Crotalaria は、ギリシャ語の Crotalon <玩具のガラガラ>の意味で

熟した果実を振ると、鞘の中の種子がガラガラと鳴るからとか

Rattle box  も、おもちゃの<ガラガラ>の意味で、果実が弾ける前に、振ると種子がカラカラと音がします。



粗い茶色の毛が、狸のイメージに合致するでしょうか     <狸の画像は、借用したものです>

 名前の由来の一つの説、”狸に顔” に見えますか


下図は、果実の鞘が熟して、縦に溝が入った面白い形の種子が、飛び出します。

<画像は、クリックで拡大します>


夏に咲く花 № 5 「アカンサス・モリス」

2025-08-18 | 植物 花

今日は、 キツネノマゴ科の「アカンサス・モリス」の花にしました、

<「アカンサス・モリス」(ハアザミ/葉薊)>

数十種有る中で、此の「アカンサス・モリス」と「アカンサス・スピノサ」が一般的です。

花は、上部に覆い被さる様な萼、下部に苞、其の間から花弁が舌の様に突出ます、苞には棘が生えています。

最初の「アカンサス・モリス」は、古代ギリシャ、ローマ時代のコリント建築の彫塑

装飾モチーフとして此の「ハアザミ」の葉が、モデルになったとのことです。

特に、コリント建築の石柱の飾り模様に多く採用された由、ギリシャの国花にもなっているとか

日本の一万円札の図柄にも描かれています。

紫色の萼と白い色の花弁のコントラストが見事で、長い茎に穂状に着いた筒状花が咲きます。

羽状に深く込みが有る艶やかな葉や、特徴有る花の形や萼に入る紫色の筋(脈)に人気が有るようです。

亦、花後の萼は、其の儘残りますので、長い間愉しむ事ができます。

種々種類が有る中で、此の「ハアザミ」(アカンサス・モリス) が 一番知られている様です。

キツネノマゴ科、ハアザミ属、耐寒性多年草、南ヨーロッパ原産、学名 Acanthus mollis

英名   Bear's Breech”熊の尻”、何、似ているって ・ ・ ・ 、別名「ハアザミ」(葉薊)


<他の画像>

苞には、名前の由来の長く鋭い棘が生えています。

 ”綺麗な「アカンサス」には、棘が在る” 喩えの通り、名前の由来の棘が ・ ・ ・ 

 古代建築の意匠に用いた葉、其の彫刻文様<借用画像>

 


夏に咲く花 № 4 「ヒマワリ ”テデイーベア ”」

2025-08-11 | 植物 花

 

夏を代表する花「ヒマワリ」の種類も多いのですが、今日は、其の中の八重咲きの「テディーベア」を挙げてみました。

縫いぐるみのテディーベアに似てる故に名前を付けられた「ヒマワリ」とのこと

<「ヒマワリ 'テディーベア’」>

「ヒマワリ」は、キク科、ヒマワリ属の非耐寒性一年草、北アメリカ原産

学名   Helianthus annus、英名   Common sunflower

別名「ヘリアンサス」、「ニチリンソウ」(日輪草)等

頭状花序に、周りを舌花で、中心が筒状花で構成する花が、多いのですが

今回は、矮性の八重咲き「’テディーベア’」です。

小さな花弁が、中心迄密生するので、モコモコ感がして、丸で、縫いぐるみの テディーベア です

学名   Helianthus sunflower 'Teddy Bear'、英名   Teddy Bear Sunflower

夏の花の代表「ヒマワリ  /   向日葵」の一種「ヒマワリ`テディベア`」を挙げてみました、「ヒマワリ」の特徴の一つの

舌状花が、一般の「ヒマワリ」とは、違った姿の「ヒマワリ」です。

下図が、一般的な「ヒマワリ」を UP したものです、回りの舌状花が、少なく、中心部の様子が、よく視れます。

<  クリックで拡大すると、一段と絶妙な細部配置を見る事が ・ ・ ・ >


開花前は、一般の「ヒマワリ」と同じ様な姿です。

テディーベアー’ の名前は、花弁の様子が、縫いぐるみ テディーベアーの毛並みに似ているからとか

 

秋頃からは、「ヤナギバヒマワリ」(柳葉向日葵)が、咲き始めます。