花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲く(3)

2022-11-30 | 植物 花

今日の "冬に咲く” は、「エクメア」の花です、2種挙げてみます。

「エクメア・ガモセパラ」と「エクメア・ファスキアタ」」です。

 

<「エクメア・ガモセパラ」>

寒さに強くて、此の時期も屋外でも開花します。

葉は、ロゼット状に着き、円筒形の花茎が、直立して円筒形の花序を作ります。

草丈は、50cm位に迄伸びて、花と葉の色のコントラストを醸し出します。

ロゼット状の葉が、漏斗の様になって、水分や、栄養分を採るとのことで、水遣りも此の漏斗に遣ります。

青い色の3弁花を、ピンク色の萼筒の先端に着けます。

淡いピンクの苞と萼片が重なった筒に青紫色の花を咲かせます。

青とピンクの LED 電球の様です、ピンクと青の蛍光色を楽しみます。

パイナップル科、エクメア属、常緑多年草、ブラジル原産、学名   Aechmea gamosepala 

英名   Match stick plant   ”マッチ棒” 、別名「ブルーシャンデリア」、「ガモセパラ」

 

下図は、開花前の様子です、先端が膨らんできました。



露地では、夏の季節に、植物園では、周年、視られて人気の「エクメア・ファスキアタ」も「エクメア」の一種です。

<「エクメア・ファスキアタ」>

花は、オゼット状の葉の中心から伸びた円錐花序に着きます。

ピンク色の苞が、発達して密生するので、苞の間に隠れるように咲きます。

着生植物なので、自生地では、岩石や樹木に着生するよし、上に乗せた「エクメア・ガモセファラ」と同じです。

小さな花の花冠の先端が、青紫色になり、2から3日間で、花の咲く期間を終えますが

ピンクの苞は、2から3ケ月と長く、充分、愉しむことができます。

葉は、幅広で、銀白色の縞が入っています、名前の由来になっています。

パイナップル科、エクメア属、ブラジル原産、常緑多年草、着生植物、学名   Aechmea fasciata

英名   Friedship plant,  queen's - tears別名 「シマサンゴアナナス」縞珊瑚アナナス




冬に咲く(2)

2022-11-26 | 植物 花

今日は、「雪女王」と「白雪姫」の花です、冬の季節に相応しい名前の花です。

白い花は、雪の化身ですか、間も無く、雪も降り出します。

 

<「アロエ・アルビルロラ / 雪女王」>

「アロエ・アルビフロラ」、別名「雪女王」は、 名前が、著わしている様に、雪が降る寒い冬に咲きます。

耐寒性は、充分ですが、気温が、5度以下に下がる時は、室内で咲かせるのが無難です。

20~30cm位の花茎を伸ばした先端に総状花序を着けて、釣鐘型で緑色の筋が入った白い花を咲かせます。

雄蘂が、花冠から長く突き出ています、葯のオレンジ色が目立ちます。

葉は、多肉質で線形、切り口が三角形の三角錐です、葉の縁には棘が生えます。

ユリ科、アロエ属、常緑多年草、マダカスカル島原産、学名   Aloe albiflora、別名「雪女王」

白い斑が入った線形の葉が、「アロエ」の特徴を著わしています。

 

次は、「白雪姫」の愛称が付いた「ユーホルビア・レウコセファラ」です。

此の花も「ハツユキソウ」と同じ様に杯状花序に白い小さな花を咲かせます。

花は、目立たないですが、白い苞葉が、目を引きます、此の花も苞葉が美しい「ポインセチア」の仲間です。

トウダイグサ科、ユーフォルビア属、メキシコ、エルサルバトル原産、常緑低木

学名    Euphorbia leucocephala、英名   Pascuita、Snow of Killimanjaro、Snow flake euphorbia

属名の   Leucocephala  は、”頭が白い” 意味とか、白い苞を著わしています。



<余録>

「 ハツユキソウ」(初雪草)も "雪” の名前が、付いていますが、開花期が、7月から10

上載の「白雪姫」とは違っていますので、いつか、再度載せてみます。

小さな杯状の花序の花は、見栄えがしないのですが、緑の葉の縁に白い斑が入り、コントラストが素晴らしいと

観葉植物として親しまれています、葉を鑑賞する「ポインセチア」の仲間です。

トウダイグサ科、トウダイグサ属、非耐寒性一年草、北アメロイカ原産

学名    Euphorbia marginata英名    Ghost weed、Snow on the mountain、別名「ユーホルビア」

亀吉


冬に煌めく

2022-11-23 | 植物 花

今日の題名 "冬に煌めく” には、窓に「エクメア」、別名 「ブルーシャンデリア」の点滅を載せてみました。

冬の寒い季節でも「エクメア・ガモセパラ」が 咲きます。

LED電球の様です、ピンクと青い蛍光色のコラボを愉しみます。

ロゼッタ状の葉の中心から伸びた円柱形の花序の先端に、淡い桃色の苞と萼片が重なった筒に青紫色の花を咲かせます。

寒さに強くて此の時期も屋外で開花します。

 

パイナップル科、エクメア属、常緑多年草、ブラジル原産、学名    Aechmea gamosepala 

英名   Match stick plant ”  マッチ棒” 、別名「ブルーシャンデリア」、「ガモセパラ」

 

<此の花の詳細は、後日、  ”ヤマモガシ科の花 ” に載せる予定です>

開花する前の蕾の LED 電球が、点滅します。

 

 

"冬の花” 「セルリア」が、冬の陽に煌めき輝きます。

<「セルリア」>

「セルリア、フロリダ」が咲き始めています、暖かい春色のパステルカラーです。

<淡いピンクの花を、茎の先端に房状に咲かせます、葉は、細い円柱状で羽状複葉です。

<花弁のように見えるのは、花では無く、総苞なのです。

此の総苞のパステルカラーが、清々しく、明るい雰囲気を醸し出します。

イギリスの故ダイアナ妃が、ブライダルブーケとしたとか、ブライダルフラワーとして人気が有るようです。

英名も  Blushing bride  “頬を染めた花嫁”、ピンク色が、英名の由来でしょうか

セルリア属には、40種位有るとのこと、此の中で、フロリダ種が一番美しいようです。

近い植物には、夏に咲くヤマモガシ科の「プロテア」Protea spp.  が有ります、同様にイキソチックな花です。

細長い円柱形の葉もユニークな形で愉しめます。

ヤマモガシ科、レルリア属、常緑小低木、南アフリカ ケープ地方原産

学名  Serruria florida 別名「ジョーイ セルリア」 


新しい園芸品種が、次々と作出されています。

「セルリア・フロリダ」を中心にして、総苞(花弁と見紛う)の色の濃い薄い等で、

種々名前が付いた品種が視られます。

開花時期が、初夏で、濃い色の「ジョーイ セルリア ’カルメン’」等が、人気の品種です。

花弁を囲む総苞の中心に花弁が在り、葉は、羽状複葉、小葉が針形です、先端に、柔らかい綿毛で覆った蕾ができます。

ライムグリーンの総苞が、淡いピンク色になり、優しく、清楚な感じを与えます。

 

改良種「セルリア ジョーイセルリア プリティピンク」


次に、冬に咲く「グレビレア」 Grevillea spp.  の花を2種を挙げます。

「グレビレア・アルピナ」と「グレビレア・ロビンゴードン」の二種です。

原産地では、園芸種も合わせて、200以上の品種が在る様ですが

日本では、此の2種が多く栽育されています。

品種に依って、円錐花序や総状花序をだします、花弁が無く

花弁の様な総苞片から長い花柱を立ち上げるのは、他のグレビア属の植物と同じです、

園芸種も多くて、総苞片の色も白、ピンク、赤、黄、橙と多彩で

葉の形も、線形、針形、羽状と多彩です。

ヤマモガシ科、ハゴロモノキ属、常緑低木、学名   Grevillea spp. オーストラリア原産

下図は、「グレビレア・アルピナ」 Grevillea alpina  英名 Mountain grevillea

松葉の様な針形の葉です。



 

次は、交配種の「グレビレア・ロビンゴードン」 Grevillea Robyn Gordon  です。

<「グレビレア・ロビンゴードン」>

学名の Robyn Gordon  は、人名とか

葉が、平たくて裂けていますが、花の様子は、似ています、別名「ハゴロモノマツ」(羽衣松)


紅葉と果実(5)

2022-11-19 | 植物 花

今日は、蔦性の2種を挙げました、”紅葉” と言うには、憚れますが ・ ・ ・ 。

最初は、「蔦」です、葉の紅葉は、中々のものです。

<「ツタ 蔦>

今の時期、樹木や岩等に絡み付く、紅葉した「ツタ」の葉を視ることができます。

「ツタ」蔦 とは、ツタ属の総称とのこと、多くの種類が有りますが、今日は、落葉性の「ナツヅタ」にしました。

既に葉を落として、葉茎だけが残って絡み付いた姿も視られる様になりました。

冬でも落葉しない常緑蔓性木本の「フユズタ / キズタ」<冬蔦>  Hedera rhombea  も見られます。

ブドウ科、ツタ属、落葉性木本、学名   Parthenocissus tricuspidata 、英名 Boston ivy

別名 「アマズラ」、「ナツヅタ」、「モミジヅタ」 等々

「ナツヅタ」(夏蔦)の名前は、似た植物で、常緑性で、ウコギ科の「キズタ」(木蔦)、通称「アイビー」を

別名で、「フユヅタ」(冬蔦)と呼ぶことことからとか

亦、「アマズラ」は、此の木の樹液から甘味料を採ったとのこと

「ナツヅタ」の葉が紅葉するのに対して、「フユヅタ」(冬蔦)は、真冬でも落葉せず緑々しています。

丸い濃紺の実と、「葡萄」の葉の様な赤い葉のコントラストが鮮やかです。

花は、小さな線形の花で、見栄えは、イマイチです、“髭” を這わせ、先端の吸盤で岩や樹木に貼り付きます。



「葡萄」の様な実が、黒く熟してきます。

<他の画像>

ウコギ科の「フユヅタ」(冬蔦)、別名 「キヅタ」は、真冬でも濃い緑色です。

実を着ける茎から出る葉と、其の他の葉の形が、違うのも面白いものです=右図

 

次は、紅葉より果実の色が、綺麗な ” 這う「イチジク」” の「フィカス・プミラ」実です。

今年もピンク色に熟してきました、葉の色より素晴らしいパステルカラーです。

<「フィカス・プミラ」>

 「イチジク」(無花果)と同じ様に、”花が詰まった袋” の中に花を咲かせるのです、「無花果」の仲間なのです。

共生昆虫のイチジクコバチに依って受粉、11月から12月頃に実が熟します、食用になるようです。

葉が白い斑入りなどの品種も有り、観葉植物として人気が有ります。

幼葉の頃は、葉が薄く、柔かで波打っていて、円形ですが

段々と、光沢が出て、肉厚で硬く、葉先が尖ってきます、更に、蔓も太く

葉も大きくなり、見違える程の変化をします、蔓性なので、気根で樹木や岩等に這い登ります。

クワ科、フィカス(イチジク)属、常緑生蔓性木本、東南アジア原産、学名 Ficus pumila

英名 Creeping fig、Climung fig、別名「オオイタビ」(大崖石榴)

 



下図は、 幼葉(左)と大きくなった葉(右)

<「フィカス・プミラ」>

季節違いの ” 這う「イチジク」” 「フィカス・プミラ」果実です、今年もピンク色に熟してきました。

 「イチジク」(無花果)と同じ様に、”花が詰まった袋” の中に花を咲かせるのです、「無花果」の仲間です。

共生昆虫のイチジクコバチに依って受粉、11月から12月頃に実が熟します、食用になるようです。

葉が白い斑入りなどの品種も有り、観葉植物として人気が有ります。

幼葉の頃は、葉が薄く、柔かで波打っていて、円形ですが

段々と、光沢が出て、肉厚で硬く、葉先が尖ってきます、更に、蔓も太く

葉も大きくなり、見違える程の変化をします、蔓性なので、気根で樹木や岩等に這い登ります。

クワ科、フィカス(イチジク)属、常緑生蔓性木本、東南アジア原産、学名  Ficus pumila

英名  Creeping fig、Climung fig、別名「オオイタビ」(大崖石榴)

 

果実をUPすると「イチジク」の果実によく似ているのが解ります。

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因みに、「無花果」は、下図の様な形ですね、確かに似てはいます。

 

果実は、クワ科なので、同じクワ科の「無花果」に似ています。

半分に割って果肉を視てみました、確かに似ています。


マルバノキ

2022-11-16 | 植物 花

<「マルバノキ」 /  丸葉の木>

シンボルツリーとしても人気の樹木ですが、黄色から赤色と、ハート型の葉の色の変化を愉しみます。

互生した葉が、長い茎の先で風に揺れています。

「マンサク」(満作)の仲間ですので、暗赤色の星型の花が、紅葉と同時に視ることができます。

マンサク科、マルバノキ属、落葉低木、日本の山野に自生、学名 Disanthus cercidifolius

別名 「ベニマンサク」(紅満作)

別名の 「ベニマンサク」(紅満作)は、赤い花で、「マンサク」の花に似てるからとか




花は、落葉する頃に咲きます、五弁で線形、細長く先端が尖っています、二個の花が、背中合わせに咲きます。

 

同じマンサク科の「マンサク」も似た葉を着け、紅葉も綺麗です。

<「マンサク  /  万作」>

 「マンサク」(満作)も、黄色い花を咲かせる早春の樹木花です。

山肌に咲く様子は、遠目には、黄色い霞が懸かったようです、香りが遠く迄、漂います。

赤茶色の蕚と黄色で細長い紐の様な花弁とのコントラストを愉しみます。

葉の展開前に花が咲くのは、他の早春の樹木花の特徴です、葉は、秋には紅葉します。

花弁は、4枚、雄蕊も4個、雌蕊が2個、赤褐色の萼、花弁は、ユニークな形で、黄色で細長い紐状です。

同 じマンサク科、トキワマンサク属の「トキワマンサク」(常磐万作)

「アカバナトキワマンサク」(赤花常磐万作)、別名「ベニバナトキワマンサク」(紅花常磐満作)が、名前のとおり常緑なのとの違いです。

亦、「マンサク」より、開花期が早い(1月~3月頃)、中国原産の「シナマンサク」(支那万作)が有りますが

一見、判別が難しいのですが、ポイントとして<「シナマンサク」(1)は、開花期に前年の葉が付いている場合が多い

(1)の葉は、表面に毛が生えているが、「マンサク」(2)は、無毛

花の中心部が(1)は、暗赤色で、(2)より濃い、開花期が(1)は、(2)より早い、(1)は、(2)より花に強い香りが有る

花の大きさは、(1)の方が、(2)より大きい>等々です。

尚、“万作、満作” の名前の由来は、昔、稲の作柄を占う樹木花で、花が、沢山咲いた年は、豊作になるとか 

黄金色の花を咲かせる姿が、豊年満作の縁起担ぎから

他に、早春に咲くので “まず咲く” を東北地方の訛りで “まんず咲く” から「満作」になった由

マンサク科、マンサク属、落葉小高木、日本原産、学名   Hamamelis japonica 、英名   Japanese witch hazel

別名「アオモミ」、「ハマメリス」


葉が出る前に咲き出す花もユニークな形です。