花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ハナシノブ科の花 続編

2023-05-31 | 植物 花

先般は、ハナシノブ科の花「フロックス」を挙げてきましたが、今日は、同科の「ギリア」の花2種を挙げてみます。

「ギリア・レプタンサ」と「ギリア・トリコロル」です。

<「ギリア・レプタンサ」>

花茎を伸ばし、先端に漏斗状の小花を集めた球状の花序を作ります。

花冠より突出た雄蘂が、長く伸び、花弁が、ダイヤモンドのカットの様に輝きます。

「アルメリア・マリティマ/花簪」 Armeria maritima  の花球を大きくした様な花です。

仲間には、似た花の「ギリア・カピタータ」 Gilia capitata  が、有りますが

殆ど、区別が着き難く、強いて言えば「カピタータ」は、 花序が少し小さく

清楚な感じがするところでしょうか

北アメリカには、約30種位の「ギリア」が自生してるとか

ハナシノブ科、ギリア属、耐寒性一年草、北アメリカ原産

英名   Gilia reptantha、英名   Bluehead gilia別名 「タマザキヒメハナシノブ」(玉咲き姫花忍)

尚、「ギリア」は、スペインの植物学者の名前とか

 



ダイヤモンドの煌めきが

下図は、似た花の「ギリア・カピタータ」です、清楚な雰囲気です、花も小さく、草丈が低い違いが

 

「ギリア」には、他に「ギリア・トリコロル」が、有ります、華やかな感じの花です。

上に載せて「ギリア・レプタンサ」とは印象が、違う花です。

<「ギリア・トリコロル」>

花茎(60cm位)の先端に、径2cm位の一重の花を数個咲かせます。

花弁の中心に黒い斑が入るので、”黒い目” の様です、英名の Bird's eyes の謂われです。

上載の「ギリア・レプタンサ」とは、違った形の花です、芳香が有ります。

耐寒性一年草、北アメリカ原産、学名 Gilia tricolor、英名 Bird's eyes

別名「ヒメハナシノブ」(姫花忍)、「バーズアイ」



最初に載せた「ギリア・レプタンサ」は、ダイヤモンドの輝きでしたが、「ギリア・トリコロル」の雄蘂の

先端は、翡翠の輝きです、ブルーの球が踊ります。

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蝶に生る迄

№ 4

青虫の斑模様が消えて、薄黄色の蛹の形に生ってきました。

<クリックで拡大すると良く解ります>


「フロックス」の2回目

2023-05-29 | 植物 花

先般は、「フロクッス・ピロサ」と「フロックス・パニキュラータ」を挙げましたので

今回は、「フロックス・ドラモンティー」と「フロックス・ディパリカタ」、「フロックス・マキュラータ」の3種です。

 

<「フロックス・ドラモンディー」>

集散花序を出して、花径2から3cmの花を多数さかせ、5枚の花弁を平開します。

花弁の先端が尖った星型や全縁、八重のものと多彩です、花色も赤、ピンク、白、紫、青と此方も多彩です。

葉は、3から7cm位、卵形や披針形で、縁は、全縁で互生します。

草丈は、15~30cmと比較的低いのも特徴です。

ハナシノブ科、フロックス属、耐寒性1年草、北アメリカ原産、学名  Phlox drummondii、英名  Annual Phlox

別名「キキョウナデシ」<桔梗撫子>ですが、キキョウ科でもナデシコ科でも無いのは明白です。

”フロックス」の1種” と覚えるのが 無難ですが、星型の花弁を視ると「撫子」を彷彿とさせます。



次は、「フロックス・ディバリカタ」です、開花期は、上に載せた「フロックス・ドラモンディー」

よりも短く、今月一杯が最盛期になります。

<「フロックス・ディバリカタ」>

他の「フロックス」と似た様な花を咲かせますが、草姿が這性なので、利用法が多く考えられます。

這性なのは、茎の基部の節から根を出して増え広がるからで、面白い繁茂方です。

花は、集散花序を出して、下部が、筒型の5弁の花を平開させます。

花径は、2~3cm、花色は、ピンク、青紫、等等、芳香が有ります、草丈は、20cm位。

ハナシノブ科、フロックス属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名    Phlox  divaricata

英名   Blue phlox、Woodland phlox、別名「ハルザキフロックス」、「ウッドランド フロックス」

最後は、「フロックス・マキュラータ」です。

似た花には、同じハナシノブ科の「フロックス・マキュラータ」<宿根フロックス>が有りますが

開花期が、「フロックス・パニキュラータ」より少し遅く、8月頃からが最盛期になります。

立ち生で、花穂が多く集まり、白やピンクの花を咲かせます。 

花序高は、10から15cm、草丈  100cm、学名   Phlox   macurata

別名「シュッコンフレックス」<宿根フレックス>

シリーズの<蝶に生る迄>は、大きな変化が見られないので次回に載せます。

今日は、例に依って、友人から送られた動画を載せました。


今、「フロックス」が盛りです。

2023-05-28 | 植物 花

オトギリソウ科の花が、盛りです、過去に載せた記事を再掲載しました。

今、オトギリソウ科の花々

今、オトギリソウ科の花は、「オトギリソウ」、「ヒベリカム 'ヒデコート’」「ビヨウヤナギ」、「キンシバイ」、「ヒベリカム・カリシナム」の黄色い花々です。 最初......

ハナシノブ科の「フロックス」が咲き出しました、4種挙げてみます。

今回は、其の内の2種「フロックス・ピロサ」と「フロックス・パニキュラータ」です。

<「フロックス・ピロサ」>

五裂する花弁は、透き通る様なピンク色をしています、這性なので、ピンク色の絨毯を引き詰めた様になります。

ピンク色の花が主ですが、青紫色の花を咲かせる「フロックス・ピロサ ’ムーディブルー」等も有ります。

水捌けの良い場所を好むので、傾斜地に植栽することが多いので、遠目にも綺麗に見えます。

沢山の明るいピンクの花が、甘い香りと供に、春の一時を愉しませてくれます。

ハナシノブ科、クサキョウチクトウ(フロックス)属、耐寒性多年草、北アメリカ原産

学名 Phlox pilosa、英名 Downy phlox、別名「コンペキソウ」(紺碧草)、「ツルハナシノブ」(蔓花忍)

英名の<Downy>とは、”軟毛が生える” 意味とか、茎に細かい毛が生えていることを著してい事のようです。

下図は、ブルーが冴える「フロックス・ピロサPhlox pilosa 'Moodyblue'

 

次は、「フロックス・パニキュラータ」です、多彩な花色を愉しめます。

<「フロックス・パニキュラータ」>

「フロックス・パニキュラータ」Phlox panicurata  もハナシノブ科の花です。

花茎が立ち上がり多数の花を咲かせます、花径は、3cm 位、花茎は、120cm 位になります。

今から秋口まで長い間、愉しむことが出来、上記の「モスフロックス」とは

同じハナシノブ科の花でも大分違った印象です。

多数の品種が有る中、此の「フロックス・パニキュラータ」が、「フロックス」として知られています。

立性の他の品種には、一年草の「フロックス・ドラモンティー」 Phlox drummondii

多年草の「フロックス・マキュラータ」Phlox maculata  が、人気です。

花色は、ピンク、赤、青紫、白色と多彩です。

ハナシノブ科、フロックス属、耐寒性多年草、立性、北アメリカ原産、学名   Phlox paniculata

英名   Summer phlox、Fall phlox別名「オイランソウ」(花魁草)、「クサキョウチクトウ」(草夾竹桃)



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蝶に生る迄

№ 3

羽化する体勢です、枝の先端に登り、反り蹴っています。


今、「リシマキア」3種

2023-05-26 | 植物 花

「モッコウバラ」(木香薔薇) の白い花、甘い香りがします。

今日は、サクラソウ科の花を3種挙げてみました。

「リシマキア・アトロプルプレア」、「リシマキア・プロケンペンス」と同じ科の「プリムラ・ビアリー」です。

 

<「リシマキア・アトロプルプレア」>

サクラソ科の花ですが、「サクラソウ」(桜草)Primula sieboldii とは違った印象の花です。

波打つ葉のモスグリーン色と赤紫色の蕾のコントラストを愉しみます。

ロゼット状の葉の間から赤い花茎が立ち、穂状に、ワインレッドの花が、咲き登ります。

サクラソウ科、オカトラノオ(リシマキア)属、バルカン半島原産、耐寒性多年草(宿根)

学名   Lsymachia atoropurpurea ´Beaujolais`、英名  Burgundy goose

別名「リシマキア 'ボージョレ’」 


 

次は、多くの種類が有る「リシマキア」の中から黄色い花をさかせる

「リシマキア・プロケンベンス」を挙げてみました。

<「リシマキア・プロケンベンス」>

此の花も、這性なので、グランドカバーに向いています。

黄色い葉や、斑入りの葉も有って、観葉植物としても愉しめます。

花径が、2CM位、5弁の杯状の花を数個咲かせます、花筒の底が赤色です。

這え性なので、花が無い季節には、葉を愉しめます。

仲間には、日本の「オカトラノオ」がありますが、姿は、大きく違っています。

サクラソウ科、オカトラノオ属、這性耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、学名 Lysimachia procumbens

 尚、「リシマキア」には、他に「リシマキア・アトロプルプレア」L.atropurpurea

「リシマキア・キリアータ」L.ciliata、「リシマキア・ヌンムラリア」L.nummularia

「リシマキア・プンクタータ」L.punctata  等々が、同じサクラソウ科ですが、一見、違った花の様に見えます。


最後は、赤い蕾と開花したピンクの花弁が美しい「プリムラ・ビアリー」です。

<「プリムラ・ビアリー」>

別名「ホザキサクラソウ」(穂咲桜草)、普段見かける「桜草」とは、大分違った姿です。

ロゼット状に広がった葉の中心から花茎を伸ばして、先端に穂状花序をだします。

淡い紅色で、花冠が、五裂する小さな筒状花を下から順次、密集して咲かせます。

蕾(萼)は、鮮やかな濃い紅色で、開花した花のピンクと蕾の濃い紅色のグラデーションを愉しみます。

サクラソウ科、プリムラ属、耐寒性多年(1年)草、中国、ヒマラヤ地方原産、学名 Primula vialii

英名 Chinese pagoda primrose、Orchid primrose、別名「ホザキサクラソウ」(穂咲き桜草)

「天使のロウソク」

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<蝶に生る迄>シリーズ

№  2

青虫に生って丸々と太ってきました。


メギ科の花が、盛りです。

2023-05-24 | 植物 花

今日は、「ナンテン / 南天」に代表されるメギ科の花です、此のメギ科の「メギ / 目木」とは、日本原産の落葉低木で

昔、此の樹木の皮や葉の煮汁を目薬に利用したのが名前の由来とか、亦、雄蕊に触れると中心に在る雌蕊に向かって動きます。

生垣等に、よく植栽されている場合が多く、馴染めの深い植物です。

昆虫を利用して受粉を助けるた為とのこと、枝には、鋭い棘が生えているので

野鳥が枝に留まり難い故、別名「コトリトマラズ」、「ヘビノボラズ」の別名が付いています、面白い名前です。

メギ科、メギ属、落葉低木、日本原産、学名   Berberis thunbergii,   英名   Japanese barberry

メギ科には、多年草、落葉低木と種類が多く、夫々、花や姿が大きく違うので、同じ科で扱うのも戸惑います。

 

下図は花ですが、黄金色で綺麗なものです。

 

最初は、此のメギ科の「マホニア・メディア ’チャリティー’ 」の花です。

<「マホニア・メディア ’チャリティー’」>

 濃い緑色の葉をバックに、総状花序を立ち上げて、黄色に輝く小花を沢山咲かせます。

花の少ない冬場の 色彩豊かな花の一つです。

「ヒイラギナンテン」(柊南天)Mahonia japonica と「マホニア ロマリホリア」 M.lomariifolia  との

交雑種で、「ヒイラギナンテン」の花穂が、下垂するのに対して、上向き、直立する違いが有ります。

葉は、独特の形の奇数羽状複葉で互生します、葉の縁は、ギザギザになっています。

雌蘂に触れると、雄蘂が、雌蘂を目指して動く様子が、現れます。

花に留った昆虫を利用して受粉する為とか

開花も「ヒイラギナンテン」より早く1月から2月に開花します。

メギ科、ヒイラギナンテン(マホニア)属、耐寒性常緑低木、学名   Mahonia media 'Charity' 

亦は、Mahonia × media 、別名「セイヨウヒイラギナンテン」(西洋柊南天)、「タチヒイラギ」(立柊)

 

次は、「ハッカクレン /  八角連」です。

「ハッカクレン」(八角蓮)が、光沢の有る絹の織物を思わせる花を咲かせています。

<「ハッカクレン」>

メギ科ですが、「メギ」の花とは、大分違う印象です、落葉低木と多年草の違いです。

茎の先端に「ヤツデ」の葉の様な大きな葉を二枚着け、葉の下に赤褐色の花を数輪咲かせます。

と種類が違うようです、<八角蓮>の名前の由来は、「蓮」の葉に似た八角形の葉だからとか

「蓮」の葉は、丸い形なので、角の有る分「ヤツデ」に似ていますが、質感は、「蓮」に似ています。

太い茎の先端に、艶の有る掌状に浅く裂けた6角~9角の葉を2枚着けて

暗赤褐色( ”チョコレート色” )の花を数輪咲かせます。

白い花の「アメリカハッカクレン」 Podophyllum peltatum   も人気が有ります。

亦、茎の途中に花を咲かせる「チュウゴクハッカクレン」(中国八角蓮)、葉の根本に花を咲かせる

「タイワンハッカクレン」(台湾八角蓮)等が有ります。

残念ですが、花期も今月で終わります。

メギ科、ハッカクレン(ポドフィルム)属、多年草、台湾、中国原産、学名   Podophyllum pleianthum

英名   Chinese May apple 、別名「ロッカクレン」(六角蓮)



下図は、「ハッカクレン」の葉です、六角から八角と多彩です、「蓮」より寧ろ「タツデ」の葉に似ています。

 下図は、アメリカ原産の「アメリカハッカクレン」の白い花です。

「アメリカハッカクレン」の葉の切込みは、「ハッカクレン」の葉より深いのが特徴です。

蕾も艶やかな赤紫色です。

 

尚、此の時季に咲くメギ科の花には、開花期が 終りに近い「イカリソウ / 碇草」が 有ります。

メギ科、イカリソウ属、耐寒性多年草、花色 ピンク、 白、黄等、花径 2~3cm、草丈 20~40cm

学名    Epimedium spp.  英名   Large flowerd barrenwort  、別名  「サンシクヨウソウ /  三枝九葉草」

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ライムの葉に蝶の幼虫を見付けましたので、蝶に成るまでの様子をシリーズで掲載してみます。

№ 1

下図の様な小さな毛虫でした。

今では、丸々と太った青虫です。