花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

早春の色は、黄色から(1)

2017-02-25 | 植物 花

「アネモネ」、「ロベリア」、「ラナンキュラス」が、暗い冬に明るい春の色を振り撒きます。

“早春の色は、黄色から” の最初は、「ヒメリュウキンカ」(姫立金花)の黄色い花です。

光沢有る黄色い花と暗緑色でハート型の葉との対比を愛でます。

黄色い花が、次々と開花して、長い間(5月頃)迄、愉しめます。

花の色は、黄色の他に、白、クリーム色、が有って、八重咲きの花も有ります。

日本原産の「リュウキンカ」に似ている故の命名とか

キンポウゲ科、キンポウゲ属、耐寒性多年草、イギリス、ヨーロッパ原産、学名 Ranunculus ficaria

別名「オウシュウキンポウゲ」(欧州金鳳花)


「ブルビネラ」(Bulbinella spp.)も長く伸ばした花茎の先に、黄色い小さな星型の花を穂状に咲かせています。

花の色が、白や赤等の品種も有りますが、下図 の「ブルビネラ・フロリブンダ」が多く植栽されています。

葉は、線形で、根元に放射状に伸ばします。

ユリ(ツルボラン) 科、ブルビネラ属、半耐寒性多年草、南アフリカ、ニュージーランド原産

学名 Bulbinella floribunda  ・ ・ ・ floribunda は、“花が多い” とか、密集した花の様子ですか

 

「エリシマム」(Erysimum Hybrids)も黄色い花を咲かせています。

黄色の花は、「エリシマム・アリオニー」 、鮮やかな黄色です。

早春から初夏にかけて咲く、花期が願い花です。

他に、4月頃に咲く、桃紫色の「エリシマム・コッツウオルトゼム」(E.cotswold Gem)等が 人気です。

アブラナ科、エリシマム属、半耐寒性多年草、南ヨーロッパ原産、学名 Erysimum allionii 別名 「シベリアン・ウォールフラワー」



亀吉 

下図は、「エリシマム・コッツウォルト ゼム」(Erysimum Cotswold Gem

 

<各場像は、クリックで拡大表示します>

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昨年の記事です、<続きを読>から入って下さい。

 
春の色合い(1)「セルリア フロリダ」、「ワックスフラワー」
淡い “春色” の花が咲き始めています、ホットする暖かい春の色です。“頬を染めた花嫁” 「セルリア・フロリダ」淡いピンクの花を、茎の先端に房状に咲かせます、葉は、細い円......
 

早春の花

2017-02-19 | 植物 花

“早春の花” 「ジンチョウゲ」(沈丁花)Daphne odora が、開花の準備をしています。


間も無く、花が開きます、香りが周りを包みます。

仲間のヨーロッパ原産の「洋種沈丁花」(「メゼレオン」(Daphne mezereum/Mezereon)は、咲き始めています。

中国原産の「沈丁花」とは、雰囲気が違いますが、下図の様な「沈丁花」を見付けました。

葉が無くて、花が立ち上がる様子は、「メゼレオン」に似ています、学名に 同 じが付きます。

<「メゼレオン」(「ダフネ メゼレウム」)>

葉が着く前に、赤紫色の花を咲かせます、芳香が有ります。

此の早春の花は、春の歌によく出てきます。

ジンチョウゲ科、ジンチョウゲ属、耐寒性常緑低木、西アジア、ヨーロッパ原産、学名 Daphne mezereum 

英名 Mezereon、Paradise plant、別名「セイヨウオニシバリ」、「ヨウシュジンチョウゲ」

 
 

次は、“早春の花” と言うより “咲き残っている花” の「ヘーベ」(Hebe Hybrids)を挙げてみました。

珍しくも 露地で咲いています、「ヘーベ」の開花期は、種、品種に依って違うようですが

春、夏、秋頃が一般的のようです、下図は、葉が、赤黒く変色しているので “咲き残り” だと思われます。

交配種が多く、葉の形や、枝振り、花の色と多彩です。

白い花の「ヘーベ “グリーン フラッシュ”」がよく知られています。

総状花序に 紅紫、白、ピンク色の花を咲かせます、葉は、十字対生、花冠は、4裂して、2本の雄蕊が突き出ます。

ゴマノハグサ科、ヘーベ属、常緑低木、ニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニア原産、英名 Hebe 

別名「トラノオオキ」(虎の尾の木)

「ラミウム・マクラーツム ´ビーコンシルバー`」(Lamium maculatum ´Beacon´s Silver) の

銀白色の葉の斑模様とのコントラストが綺麗でした。

初夏の頃に咲いた花と葉ですが、確かに勢いが有ります。

<各画像は、クリックで拡大表示します>

他に、早春の花として昨年載せた記事を再度載せました、>続きを読む>から入ってご覧ください。

 
「フサザキズイセン」(房咲き水仙)
寒い寒の時季に咲く「スイセン」(水仙)で、花茎に多数の花を房状に咲かせる「フサザキズイセン」(房咲き水仙)です。一般に「スイセン」(水仙)と呼ばれている「ニホンズイセン」(......
 

春色

2017-02-16 | 植物 花

今年もサンピラー(太陽柱) Sun pillar が、立ちました、冬の風物詩の一つです。

ダイヤモンドダストと同 じ、大気の光学現象とか、水平線に炎の様に、垂直に立ち上がります。

風が無い、寒い時に視られます、神々しい感じがします。

 

「プリムラ」(Primura)が、秋から冬、春と明るい彩で 愉しませてくれます。

「プリムラ」は、サクラソウ科、サクラソウ属の総称とのことで、多数の品種、園芸種が有ります。

放射状に伸びた丸葉と可憐な花の対象が見事です。

今日は、数有る品種の中から「プリムラ・ジュリアン」を載せてみました。

サクラソウ科、サクラソウ属、耐寒性常緑多年草、ヨーロッパ原産(園芸種)、学名 Primura Pruhonicensis Hybrids

似た品種の「プリムラ・ポリアンサ」(P. Polyanthus Group)と比較すると花が、若干小さい特徴が有ります。

比較して、大輪が、「ポリアンサ」、小輪が、「ジュリアン」と区別しますが、可憐さは、同 じです。

八重のバラ咲き種も「バラ」の花に似て綺麗な花です。

「ポリアンサ」と「ジュリエ」(P.juliae)の交配種とのこと、日本で作出した由

八重のバラ咲き種も

「ヨウシュツバキ」(洋種椿)の花が、植物園の水槽に浮いていました、春の色です。

「シャンハイ・レディー」(Shanghai Lady) Camellia hybrid ´Shanghai Lady`や

「ハッピー・ホリディー」(Happy HolidaysCamellia japonica ´Happy Holidays`

「ハネムーン」(Honey MoonC.japonica ´Honey Moon`

「ディキシー・ナイト・シュープリーム」(Dixie Knight Supreme C.japonica ´Dixie Knight Supreme`

等々 “洋物” の雰囲気が漂う花弁が視られます。

 

下図は、アメリカ作出の「チャンハイ・レディー」(Shanghai Lady Camellia hybrid ´Syanghai Lady`

 

           下図は、ベトナム原産の「ハイドゥン」(Hi DuongCamellia amplexcaulis

「ギンヨウアカシア」(銀葉アカシア)も黄色い蕾を膨らませてきました。

羽状複葉の銀葉と蕾の黄色のコントラストを愛でます、黄色い球形の頭状花が、香りを振り撒きます。

明るい春への先導者です、“アカシア” が春の響きです。

仲間に「フサアカシア」(Acaccia dealbata)が、有ります。

マメ科、アカシア(ネムノキ)属、常緑小高木、オーストラリア原産、学名 Acacia baileyana 

別名「ミモザ」、「ミモザアカシア」、「ハナアカシア」

「ミモザ」の名前でも呼ばれますが、本来は、「オジギソウ」(Mimoza pupudica)を指すとのこと

砂糖菓子の黄色い粒々トッピングの名前も<ミモザ>でした。

 


冬に咲く

2017-02-10 | 植物 花

 

「マホニア・メディア ´チャリティー」が、小さな黄色い花を多数咲かせています。

長い花序を直立させます、早春に花を咲かせる中国原産の「ヒイラギナンテン」(柊南天)Mahonia japonica

花序を横に放射状に伸ばすのとの違いが有ります。

此の「ヒイラギナンテン」と台湾原産の「マホニア・ロマリフォリア」(M.lomarifolia)との交配種とのこと

「マホニア・メディア ´チャリティー`」は、園芸種で、他に「マホニア・メディア ´ウィンターサン」等が有ります。

長楕円形の葉の縁には、ギザギザの鋸歯が着いています。

雌蕊に触れると、雄蕊が雌蕊を目掛けて動く様子が視れます、花に留まった昆虫を利用して受粉をする仕組みの様です。

マギ科、マホニア(ヒイラギナンテン)属、交配種、耐寒性常緑低木、学名 Mahonia × media cv.Charity

別名 「天頂咲き柊南天」、「西洋柊南天」

 亀吉
 
 

「柊南天」の名前は、「柊」の葉に似た葉で、南天の様な実を着ける事からの命名とのこと

細長い葉の「ヤナギバヒイラギナンテン」(柳葉柊南天)Mahonia confusa 等も

<各画像は、クリックで拡大表示します>

昨年の記事にも<冬に咲く花>を載せてますので、ご覧ください、<続きを読む>から入って下さい。

 
冬、キク科
冬のキク科の植物「ユーリオネスデージー」、「ユーリオネス・バージネス」、「カレンヂュラ ‘冬知らず‘」を挙げてみました。最初は、冬でも戸外で越冬する寒さに強い「ユーリオ......
 
 
冬の黄色、「サンシュユ」、「マホニア・メディア」の花
冬の花、「ディピダクス・トリクェトラ」(Dipidax triquetra )、別名 「クリスタルリリー」が、氷の様な輝きを放ちます。<下図は、以前のページで使用したもので......
 

 


“寒咲き” 冬咲き”

2017-02-02 | 植物 花

拡大します

「セロシア」(野鶏頭) Celosia argentea / Silver Cockcomb が、ピンク 色から 銀白色になってきました。

今日は、“寒咲き” “冬咲き” の名前が付いた花を挙げてみました。 

最初は、「カンボタン」(寒牡丹)と「フユボタン」(冬牡丹)です。

                  上図=「カンボタン」 (寒牡丹)                              上図=「「フユボタン」(冬牡丹)

 

 

上図は、葉が無い「カンボタン」(寒牡丹)

 

上図=「フユボタン」(冬牡丹)

ボタン科、ボタン属、落葉小低木、中国原産、学名 Paeonia suffruticasa var.hiberniflora、英名 peony

* “寒咲き” と “冬咲き” の違い

「寒咲き牡丹」は、「牡丹」の変異種で、春と秋に咲く 二季咲き種の<秋の蕾>を残して

春の葉や、蕾を摘み取って、冬に咲かせるもので、花径も「冬咲き牡丹」より大きいのが特徴で

また、花だけで、葉を着けないのも特徴です。

「冬咲き牡丹」は、春咲き種を人工的に温度管理をして、藁囲い等を施して

露地にだして咲かせるもの、葉と花が同時に視れます。


<「カンザキアヤメ」(寒咲き菖蒲)>

「アヤメ」(Iris sanguinea) は、初夏の風物詩ですが、寒い冬に咲く「アヤメ」が有ります。

「カンザキアヤメ」(寒咲き菖蒲(文目)です、長い花筒の先に優雅な淡い青紫色の花を咲かせます。

外被辺片、外被片が、計6枚の花弁の花で、筋目模様が優雅さを引き立てます。

筋の中心線が、黄色なのも華やかさを演出しています。

花は、葉より低い位置に咲きます、「アヤメ」との違いが分かります。

アヤメ科、アヤメ属、耐寒性多年草、地中海沿岸、西アジア原産

学名 Iris unguicularis 別名 「カンアヤメ」(寒菖蒲)」

 

 次は、「カンザキハナナ」(寒咲き花菜)です。

冬の寒い時期から咲き始める早咲きの「ナノハナ」(菜の花)です、花が少ない季節の助っ人です。

「チリメンハクサイ」(縮緬白菜)の改良種とのことで、葉が縮れています。

「ハナナ(ナノハナ)」(「花菜」(葉の花)の中でも、花着きの良い「カンザキハナナ」が、花が少ない季節の養蜂用として栽培されています。

雪を頂いた山々をバックに、此の「カンザキハナナ」の黄色い花の取り合わせを愉しみます。

アブラナ科、アブラナ属、中国原産、学名 Brassica rapa var.amplexicaulis

英名 Turnip rape、Chinese colza 



「フユサキベゴニア」(冬咲きベゴニア)も有ります。

「キダチベコニア」(木立ちベゴニア)、「キュウコンベギニア」(球根ベゴニア)、「ベコニア・センバフローレンス」

「アイアンクロスベコニア」、「レックスベコニア」等々多種ですが

「冬咲きベコニア」は、園芸品種で、秋から冬に懸けて咲く、将に “冬咲き” の品種です。

冬咲きと言っても、此の時期は、明るい室内での採育が望まれます。

シュウカイドウ科、ベコニア属、非耐寒性多年草、学名 Begonia × cheimantha、英名 Christmas begonia

Lorraine begonia、別名「クリスマスベゴニア」、「ハナベゴニア」、「フユベゴニア」

 

 


最後は、「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)ですが、昨年載せたページ<冬、「菊」>に

詳細を載せてますので、図をクリック してご覧ください。

昨年の記事へのリンク