花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

此の時期のキョウチクトウ科の花(2)

2020-08-30 | 植物 花

「パンパスグラス」の開花が、灼熱の夏の 終わりを告げます、秋の風が吹き抜ける季節も間近です。

 

キョウチクトウ科の花は、「ニチニチソウ」と「アデニウム」です。

「ニチニチソウ」(日々草)

花の少ない夏に、存在感を増す「ニチニチソウ」です。

多く目にするのは、下図の様な品種ですが、今日は、チョット風変わりな「ニチニチソウ」にしました。

名前からして、元気を貰えるような気がします、他にキク科の「百日草」、ミソハギ科の「百日紅」

ヒユ科の「センニチコウ」(千日紅)等、”日” の付く名前の花も有ります。

どの花も開花期間が、長いことを著わしています。

花径4cm位で、花弁は、5裂します、花色は、白、ピンク、赤、赤紫色と多彩です。

キョウチクトウ科、ニチニチソウ属、一年(多年)草、マダカスカル原産、学名 Catharanthus roseus 

英名 Madagascar periwinkle 、別名「ニチニチカ」、「ビンカ」(*)

(*)尚、「ビンカ」は、「ツルニチニチソウ」(蔓日々草)の学名<Vinca minor、Vinca major>ですので

正確には、「ビンカ」は、「ツルニチニチソウ」を指すようです。


Catharamthus reseus   の 改良種 の 風車型の花です、色形が、独特で面白いものです。

「ニチニチソウ」より清楚な感じがします、花弁の間隔が、広いので、そう感じるのかな

下図は、ビンカ属の「ツルニチニチソウ」(蔓日々草)Vinca minor,Vinca major/Big leaf periwinkle

Minor は、Major より花径が、小さい花(左図)                     Major は、花径が、大きい花(右図)

亀吉

「ニチニチソウ」が、有れば、キク科の「ヒャクニチソウ」(百日草)Zinnia elegans の名前の花も有ります。 

披針形の葉の「ホソバヒャクニチソウ」(細葉百日草)Zinnia linearis  も其の一つです.。

草丈も短く小さい花ですが、絨毯状に広がって、長い期間愉しめます。

「百日草」の ”暑苦しさ” は無く、一重で清楚な感じの花です。


次のキョウチクトウ科の花は、「アデニウム」の花です。

<「アデニウム」>

花以外に、肥大する幹と根をも愉しめます、盆栽に仕立ても面白いものです。

南アフリカ、アラビア半島の原産地では、大きくなった幹が、天高く聳える種類も有るとか

別名が「デザートローズ」、「砂漠のバラ」、”砂漠に生える薔薇の花” 

花は、確かに「薔薇」の花に煮てはいます、八重咲きや園芸種も多い様です。

花径約4~5cm、樹高約30~200cm、花色 赤、ピンク

キョウチクトウ科、アデニウム属、非耐寒性高木、多肉植物、学名 Adenium obesum、英名 Desert Rose

下図は、肥大した枝や幹、此の形が、盆栽仕立てに適しています。


「アサギリソウ(朝霧草)」、「ユウギリソウ(夕霧草)」

2020-08-28 | 植物 花

今日は、「アサギリソウ」と「ユウギリソウ」です、朝霧や夕霧に喩えて名前が、付きました。

「アサギリソウ」(朝霧草)は、細い葉や茎に白い毛が密生していて、光が当たると銀緑色に輝きます。

此の細かい葉の集まりの姿が、朝霧に喩えた命名とのこと

夏から秋に掛けて、総状円錐花序に黄色い「ヨモギ」の花の似た小さな花を咲かせます。

花は、地味で目立たなく、専ら葉を愛でます、葉も開花後は、落葉します。

キク科、ヨモギ(アルテミシア)属、多年草、日本北部、サハリン、千島に分布、学名 Artemisia schmidtiana

英名 Silvermount artemisia、別名「アルテミシア」


「ヨモギ」(蓬)の花に似た花は、見栄えがイマイチなのです。

朝霧に見えますか、画像を画像を暈かしてみました。

”朝霧” とくれば、”夕霧” です、「夕霧草」を挙げます。

上に挙げた「アサギリソウ」は、葉の姿が、<朝霧草>の名前になりましたが

「ユウギリソウ」は、筒状の小さな花の密生が、霞が懸かった様で、夕霧が棚引く黄昏を思え浮かばせます。

開花すると、多数の雄蘂が、長く突出るので、此れが、霧を演出します。

特に、多数の長い雄蘂の集まった傘のような花房が、雲海をも彷彿とさせます。

長卵型の葉の縁が、ギザギザで互生します。

花色は、青紫、桃、白とが有ります、花期は、初夏から初秋

キキョウ科、ユウギリソウ(トラケリウム)属、半耐寒性多年草(一年草)、地中海沿岸原産

学名 Trachelium caeruleum 、英名 Throat wort

 

次の画像も暈かしてみました、夕霧にみえますか、無理かな

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過去の記事再再掲載です。

夏、アオイ科の花


夏の思い出、湖の遊覧船、涼しい緑道、遊覧船の船名は、カメ丸、亀吉も其の巨大さにビックリ

”花火” と ”サマードレス” です。

2020-08-23 | 植物 花

今日は、季節柄、”花火” の様な姿の花と ”サマードレス” の名前が付いた花を挙げてみました。

”花火” は、過去の載せた記事の再掲載です。

 

”花火3題” とした記事です。

花火を思い起こさせる花達です、「ポンポンアザミ」、「センニチソウ’ハナビ’」、「ヒメカヤツリ」の花です。

各々、流通名や別名に ”花火”  の名前が付いています。 

<「ポンポンアザミ」(カンプロクリニウム・マクロケファルム)>

此の「ポンポンアザミ」が、別名で「カオリアザミ」(香り薊)とか「モモイロハナビ」(桃色花火)の

名前が、付いているのだと思っていましたが、間違って覚えていたようです。

花の姿は、似てはいますが、学名が Vernonia glabra var.glabra /Wild heliotrope(ヴァーノニア・グラブラ)が

「香り薊」、「桃色花火」とのこと、「ヴァーノニア・グラブラ」の方が、香りが強いので

英名からも、この方が、「カオリアザミ」にしてると思います。

しかし、今更ですので、”花火” により似た「ポンポンアザミ」を

載せて、”花火を思い起こさせる花達” とします。

多数の筒状花が、一斉に開く様は、”花火” の炸裂を思わせます。

尚、愛知県では、侵略外来種と指定して、栽培、移動を禁止しているとのこと

キク科、カンプロクリニウム属、耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名  Campuloclinium macrocephalum

 英名 Pompom weed、Pompom bossie 、別名「カンプロクリニウム」


夜空に花火が弾けます。

 

似た花の学名  Vernonia glabra var.glabra/Wild heliotrope 、「カオリアザミ」(香り薊)

<「ポンポンアザミ」(カンプロクリニウム・マクロケファルム)>

此の「ポンポンアザミ」が、別名で「カオリアザミ」(香り薊)とか「モモイロハナビ」(桃色花火)の

名前が、付いているのだと思っていましたが、間違って覚えていたようです。

花の姿は、似てはいますが、学名が Vernonia glabra var.glabra /Wild heliotrope(ヴァーノニア・グラブラ)が

「香り薊」、「桃色花火」とのこと、「ヴァーノニア・グラブラ」の方が、香りが強いので

英名からも、この方が、「カオリアザミ」にしてると思います。

しかし、今更ですので、”花火” により似た「ポンポンアザミ」を

載せて、”花火を思い起こさせる花達” とします。

多数の筒状花が、一斉に開く様は、”花火” の炸裂を思わせます。

尚、愛知県では、侵略外来種と指定して、栽培、移動を禁止しているとのこと

キク科、カンプロクリニウム属、耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名  Campuloclinium macrocephalum

 英名 Pompom weed、Pompom bossie 、別名「カンプロクリニウム」


夜空に花火が弾けます。

 

似た花の学名  Vernonia glabra var.glabra/Wild heliotrope 、「カオリアザミ」(香り薊)

 


夏、キョウチクトウ科の花(1)

2020-08-21 | 植物 花

キョウチクトウ科の花(1)は、今回、「サンユウカ」(三友花)と「キバナキョウチクトウ」を挙げてみました。

薄くて純白の花弁が、夏を象徴していて、涼しげです。

 

<「サンユウカ」(三友花)>

花径が、5cm位の花です、一重で風車型、花色は、白です。

尚、園芸種の八重咲きで、「クチナシ」の花に似た種類が人気を集めています。

「ヤエサンユウカ」(八重三友花)の名前が付いています。

肉厚で、先端が尖った艶やかな葉が、対生します。

夜間に芳香を振りまき、いい香りが漂います。

「三友花」の名前の由来は、不明ですが、英名に Crape Jasmine 「クレープジャスミン」の名前が、付いています。

キョウチクトウ科、サンユウカ属、非耐寒性常緑低木、インド原産、学名 Tabernaemontana divaricata

= Ervatamia coronaria 、英名 Crape Jasmine 、尚、八重咲き種は、T.divaricata cv.  Flore Pleno

下図は、八重咲きの園芸種、「八重三友花」です、花弁のヒラヒラ襞が、魅力的です。


 

次は、黄色い花を咲かせる「キバナキョウチクトウ」(黄花夾竹桃)です。

<「キバナキョウチクトウ」>

普段よく見掛ける「キョウチクトウ」とは、趣を異にした黄色い漏斗状の花で、前開しないのが特徴です。

一般に「キョウチクトウ」の名前でしられる「セイヨウキョウチクトウ」(西洋夾竹桃)

学名 Nerium oleander とは、別種になります。

五弁の花には、芳香が有り、葉は、細長く光沢が有ります。

キョウチクトウ科、キバナキョウチクトウ(テベティア)属、ペルー原産、半耐寒性落葉低木

学名 Thevetia peruviana 、英名 yellow oleander

 

「キョウチクトウ」も下図の様な淡い黄色い花を咲かせます。



夏、ナス科の花(2)

2020-08-15 | 植物 花

今日は、ナス科の樹木花3種を挙げました、「ルリヤナギ」、「ソラナム」、「シホウカ」です。

「ルリヤナギ」(瑠璃柳)

<pstyle="line-height: 1.0;">集散花序に「ナス」(茄子)に似た花を咲かせます。

細長い披針形の葉は、青味懸った灰色で、瑠璃色の花の色とよくマッチします。

披針形の葉が、「柳」の葉に似て、花の色が瑠璃色なので、「瑠璃柳」の名前が、付いた由

ナス科、ナス属、常緑低木、学名 Solanum melanoxylon 、英名 Waxyleaf nightshade

別名 「ハナヤナギ」(花柳)、「リュウキュウヤナギ」(琉球柳)


下図は、仲間の「ツルハナナス」(蔓花茄子)Solanum jasminoides/poteto vine の花です。

白色から淡い青緑色への変化を愉しみます。

半耐寒性木本、蔓性、別名「ソラナム・ジャスミノイデス」、「ハナホロシ」

花は、目に付き易いのですが、秋に濃い瑠璃色に熟す水滴形の実も見応え十分です。

 

「リシアンサス・ランドネッティー」

「ソラナム(リシアンサス)・ランドネッティ」も 暗青紫色で中心が黄色の花を咲かせています。

同じナス科の「ナス」(茄子)や「ジャガイモ」(馬鈴薯)の花に似ています。

四季咲きの花ですが、今頃の花の色が、一番冴えている様に思います。

他に、ナス科には、「シホウカ」、「ツルハナナス」、「ルリヤナギ」

「フユサンゴ」、「ヤマホロシ」、「ナス」、「ツノナス」等々、多数

ナス科、ソラナム属、常緑低木、南アメリカ原産、学名 Solanum rantonnetii=Lycianthes rantonetii

英名 blue potato bush、paraguay nightshade別名「ソラナム」


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「シホウカ」(紫宝華)もナス科の樹木花です。

「シホウカ」(紫宝華)Solanum aviculare


<各画像は、クリックで拡大表示します>

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過去に載せた記事の最掲載です、宜しかったら御覧下さい。

 
夏、白色の花々(1)


夏は、白色の花が似合います、最初は、「トケイソウ」から、他の白色の花を順次挙げてみます。<「トケイソウ」(時計草)>「トケイソウ」とは、トケイソウ科、トケイソウ属に分類......