花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ゴマノハグサ科の花(3)

2018-07-30 | 植物 花

”風” の名前が付いた花2題「フウチソウ」(風知草)<上図> と「フウラン」(風蘭)、涼風が吹き渡ります。

ゴマノハグサ科の花の追加(3)は、「 サンブリテニア」、「ラッセリア」です。

<「サンブリタニア・スカーレッド」>

暑い夏に似合う真っ赤な色の花です、夏の暑さにも強く夏中愉しめます。

涼しげな色の花も多い南アフリカ原産の「ジャメスブリテニア」Jamesbrittenia の園芸種とのこと

花は、漏斗状で深く5裂します、中心部は、黄色で、葉は、羽状です。

ゴマノハグサ科、ジャメスブリテニア属、非耐寒性一年草(多年草)、耐暑性は抜群

学名 Jamesbrittenia Hybrid cv.Sunbrittenia Scarlett

「ラッセリア」(花丁字)もゴマノハグサ科の花です。

<「ラッセリア」>

細い茎が、分岐して垂れ下がります、葉は、鱗状に退化して目立たなく

花冠が4裂した筒状の花が、茎の先端に下垂して咲きます。

花色は、赤以外に白、クリーム、ピンク色等が有ります。

「花丁字」の名前は、漢字の<丁>の字に花が、似ているからとか

ゴマノハグサ(オオバコ)科、ハナチョウジ(ラッセリア)属、常緑低木、メキシコ原産

学名 Russelia equisetiformis 、英名 Coral plant


 <各画像は、クリックで拡大表示します>


ゴマノハグサ科の花(2)

2018-07-27 | 植物 花

冬に咲く「雪女王」(「アロエ・アルビフローラ」)が、咲いています。

今年の夏の暑さを少しでも和らげようと

因みに、去年の1月4日に挙げた記事の抜粋です、冬の花なのが解ります。

今の季節に相応しい名前の花、「ユキジョウオウ」(雪女王)を挙げてみました。

別名 「アロエ・アルビフローラ」、総状花序に釣鐘形の白い花を咲かせます。

其の白い花びらに薄緑色の筋が入ります、葉は、細長い線形で、白い斑点が付きます。

ユリ科、アロエ属、常緑多年草、マダカスカル島原産、学名 Aloe albiflora

白い斑が入った線形の葉が、「アロエ」の特徴を著わしています。

ゴマノハグサ科の花(3)は、「ジキタリス」、「レイコフィルム・フルテスケンス」です。

<「ジキタリス」Digitalis >

ロゼット状の大きな根生葉から50cm位の花茎を伸ばして総状花序をだして

漏斗状の花を多数、横向きに咲かせます。

葉は、肉厚で白い毛が密生しています、ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジアには、20種位品種が、有る様ですが

「ジキタリス・プルプレア」が、薬用(毒草)、観賞用には、一番多く栽育されているようです。

園芸品種も多くて、花色は、ピンク、青紫、赤、茶、黄、白、複色等多彩です。

花の内側の斑点が、濃い色で目立ちます。

Digitalis の由来は、ラテン語の<digitus>(指)から、花の形が指に似ているからとのこと

現代の用語<デジタル(Digital)>も此の<digitus(指)>からとか、”指で数を数える” ですね

ゴマノハグサ(オオバコ)科、ジキタリス属、耐寒性多年草、ヨーロッパ、中央アジア原産

学名 Digitalis purpurea 、英名 Foxglobe、別名「キツネノテブクロ」(狐の手袋)

因みに、英名に Foxglobe が付いた花には 、Chinese foxglobe 「レーマニア」(Rehmannia elata)

Wild foxglobe 、African foxglobe が付いた

「ケラトテカ・トリロバ」(Ceratotheca triloba) が有ります、似たような花です。

下図=「レーマニア」

 下図=「ケラトテカ・トリロバ」

次のゴマノハグサ科の花は、「レイコフィルム・フルテスケン ス」です。

<「レイコフィルム・フルテスケンス」>

銀白色の葉と淡い桃紫色で唇型の花のコントラストを愛でます。

唇型の花の ”上唇” は、2裂、"下唇" は、3裂しています、蕾も形、色ともに美しいものです。

ゴマノハグサ科、レウコフィルム属、常緑低木、北アメリカ南部、メキシコ原産 

学名 Leucophyllum frutescens 、英名 Cenizo 、Texas sage

別名 「ニーオン」、「レウコフィルム・フルテッセンス」



<各画像は、クリックで拡大表示します>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「スズメウリ」を育てる № 7

沢山の葉も茂って日除けの効用が期待される。

 


ゴマノハグサ科の追加(1)

2018-07-23 | 植物 花

白色の「ヤナギバルイラソウ」(柳葉ルイラ草)が、咲いています、青紫色のものより清涼感が漂えます。

「ヤナギバルイラソウ」Ruellia brittoniana には、 下図(左)の様な青紫色の花が主です。

亦、似た花の「ルエリア・ツベローサ」Ruellia tuberosa は、下図(右)葉が、幅広なので違いが分ります。

 

ゴマノハグサ科の追加は、「ビロードモウズイカ」の花からです。



 

銀緑色の葉のロゼットから長い花穂を伸ばして、黄色い小花を密して咲かせます。

総状花序の長さは、50cm位迄伸び、葉も大きくて、上に伸びるに従って

徐々に小さくなります。

名前の ”ビロード” は、葉に細かい毛が密生しているので、ビロードの様な感触を

著わしています、花冠は、2cm位で5裂します。

亦、”モウズイカ” は、<毛蕊花>で<蕊>は、<雄蘂>のことで、雄蘂には

毛が生えていることを著わしているとか、似た花には

「バーバスカム・ポンビシフェルム」が有りますが、

花の付き具合や葉の色、大きさ等に多少の違います。

”雄大さ” では、「ビロードモウズイカ」が一番見栄えがします。

ゴマノハグサ科、モウズイカ属、二年草、ヨーロッパ、北アフリカ原産、学名 Verbascum thapsus 

英名 Common Mullein、Great Mullein 、別名「ニワタバコ」、「マレイン」

<各画像は、クリックで拡大表示します>


今、瑠璃色

2018-07-18 | 植物 花

瑠璃色が、冴えます、「ルリマツリ」(瑠璃茉莉、「ルリマツリモドキ」(瑠璃茉莉擬、「ロウグチ」(篭口)の花色です。

涼風が吹き抜けます、暑さを和らげてくれました。

<「ルリマツリ」(瑠璃茉莉)」>

<

「ルリマツリ」の種類は、20種位有るとのことですが、一般に「ルリマツリ」と呼ばれるのは

「プルンバゴ・アウリクラータ」とか、花径2cm位、瑠璃色の5弁の花を房状に着けます。

「ルリマツリ」の<ルリ>は、瑠璃色、<マツリ>は、<祭り>ではなく、<茉莉>で

「マツリカ」(「ジャスミン」)に由来するとか

蕾、萼、果実が繊毛で覆われています、この繊毛は、”引っ付き虫” の役目をします、子孫を増やす為です。

暑さにも比較的強いので、花の色は、一服の清涼剤です。

イソマツ科、ルリマツリ(プルンバーゴ)属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Pulumbargo auriculata

=P.capensis、英名 Plumbago,Cape plumbago、別名「アオマツリ」

次の ”瑠璃色” は、「セラトスティグマ」の花の色です。

別名「ルリマツリモドキ」(瑠璃茉莉擬)、同じイソマツ科ですが、”擬” とは、可愛そうな命名です。

花色も「ルリマツリ」と比べても遜色ないのですが、”似ているから” と理解します。

亦、学名から「セラトスティグマ」の名前が付いてますから良しとしましょう。

夏から秋の頃迄開花期が長く充分愉しめます。

和名の「瑠璃茉莉擬」は、8種位の品種の中の<プルンバギノイデス種>を指すようです。

仲間には、亜低木の品種「ブータンルリマツリ」(Ceratostigma.griffithii)

「アルタイルリマツリ」(C.willmottianum)等が有るようです。

花は、漏斗状で花冠が5裂します、鮮やかな瑠璃色が見物です。

イソマツ科、ルリマツリモドキ(ケラトスティグマ)属、耐寒性多年草、中国、ヒマラヤ地方原産

学名 Ceratostigma plumbaginoides、英名 hardy plumbago、leadwort

尚、plumbaginoides は、”「ルリマツリ」に似ている” 意味とのこと

<各画像は、クリックで拡大表示します>


今、ゴマノハグサ科の花

2018-07-15 | 植物 花

最初は、「アサリナ」の花です、同じゴマノハグサ科の「キンギョソウ」に似たベル型の花を咲かせます。

<「アサリナ」Asarina spp.

幾種かの種類が有りますが、一般に「アサリナ」は、「アサリナ バークレアナ」Asarina barclaiana を指すとのこと

他に、「バークレアナ」より葉、花が大きい種類や蔓状にならない種類が有ります。

別名に「ツタバキリカズラ」(蔦葉桐葛)が付いていますが

葉が「ツタ」(蔦)に似て、花が「桐」の花に似ているからとか

ゴマノハグサ科、アサリナ属、蔓性多年草、メキシコ、北アメリカ、ヨーロッパ原産

学名 Asarina barclaiana、別名「ツタバキリカズラ」、「ツルキンギョソウ」(蔓金魚草)

*尚、蔓状にならない種類は、「アサリナ・スカンデンス」A.scandens

蔓状にならない種類や 葉が大きい種類など


次は、「ケロネ」です、「キンギョソウ」(金魚草)に似た花を茎の先端に穂状に咲かせます。

<「ケロネ」>

草丈が、高いので切り花に多く利用されます、「ケロネ」の名前の由来は、ギリシャ語で<亀>を意味するとか

花の形が、亀に似ているからとのこと、確かに似ているかも ・ ・ ・ 

英名も pink turtle head です。

ゴマノハグサ科、ケロネ属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名 Chelone oblique

= C.lyonii、別名「リオン」、「チェロン」、「ケローネ」、「ジャコウモドキ」(麝香擬)

早生種の「スピードリオン」、「リオン」は、学名の lyonii から

我が家の亀吉と比べてみました、如何でしょうか、似てないですか、でも雰囲気は ・ ・ ・ 



他の画像は、gif にしました。

今頃のゴマノハグサ科の花には、「マレイン」Verbascum bombyciferum

「アンゲロニア」Angelonia が、有りますが、長くなるので次回に回します。

(今回は、画像を各1枚のみ)

下図=「マレイン」(パーパスカム・ボンビシフェルム」

下図=「アンゲロニア」

<各画像は、クリックで拡大表示します>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以下は、昨年載せた記事ですが、御好評(?)につき、抜粋して再度載せてみました。

今が盛りのキク科の花3種挙げてみました、「カルドン」、「アーティチョーク」、「ドイツアザミ」

秋の「菊」に先駆けて、今が開花期の花達です。

「カルドン」

青紫色の「アザミ」に似た花を咲かせます、萼に鋭い棘が有ります。

野菜として、古代ギリシャ、古代ローマ時代から栽培していたとか、今でも、イタリア、スペインでは

種々の料理の材料としている由、「アーティチョーク」の野生種とのことですので頷けます。

「アーティチョーク」の様に、蕾や茎を食べるのは、同じだとか

一見、刺々しいので、「アーティチョーク」の様に食べられるのかと思うのですが

認識不足でした、料理法が多数載っていました。

キク科、チョウセンアザミ属、耐寒性多年草、地中海沿岸原産、学名 Cynara cardunculus 、英名Cardoon




葉も刺々しい姿です。

「アーティチョーク」

上に載せた「カルドン」に似た花を咲かせますが、重り合った萼には棘が無く、先端が、滑らかです。

野生の「カルドン」の改良種とのこと、蕾、茎を食用にすることで知られています。

特に、ヨーロッパでは、食材として多く利用されているようです。

キク科、チョウセンアザミ属、耐寒性多年草、地中海沿岸原産、学名 Cynara scolymus

英名 Artichoke、Globe artichoke、別名「チョウセンアザミ」(朝鮮薊)

 

 

下図は、 料理に使う蕾

葉も「カルドン」の葉に比べて滑らかな感じがします。

 

 最後に、色鮮やかな「ドイツアザミ」です、日本の「ノアザミ」の園芸種とのことで、日本で作出されたようです。

鋭い棘が、象徴する「ノアザミ」(野薊)の面影が有りますが、花色は、一段と濃い色になっています。

キク科、アザミ属、常緑多年草、学名 Cirsium japonicum cv.、英名Japanese Thistle

別名「ハナアザミ」(花薊)

 
亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>