花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

実が稔る(24)

2023-11-17 | 植物 花

今日は、ナス科の「ヒヨドリジョウゴ」の朱色の実と、同じナス科の「ワルナスビ」の暗緑色の実にしました。

草木と樹木の違いですが、似た様な色の実が、枯れ野をバックに冴え渡ります。

最初は、「ヒヨドリジョウゴ」の実です。

 

「ヒヨドリジョウゴ」(鵯上戸)>

寒さが増すとともに、赤色が一層鮮やかになり、樹木等に絡み付き、灰色の冬枯の山野に映えます。

期期は、8~~9月の頃、集散花序を付け、花冠が五裂した白い花を咲かせます。

大きく外側に反り返る特徴が有ります。

葉は、「アサガオ」の葉と似て、深く三裂した葉や、全縁の葉を着けます、茎や葉には、毛が密生します。

名前の「ヒヨドリジョウゴ」(鵯上戸)の由来は、「ヒヨドリ」が好んで食べるからとか

実際は、好んで食べないとも言われています。

大勢の酒好き(上戸)が、酒を飲んで赤い顔をした姿が、似てるからとか、両方を採って「鵯上戸」になったのかも

果実は、有毒なそうですが、葉には、解熱、利尿、神経痛に効く薬効もあるとのこと、“毒にも薬にもなる” わけです。

日本、台湾、朝鮮半島等に広く分布してるようです。

同じナス科の「ワルナスビ」や「イヌホウズキ」の仲間です。

ナス科、ナス属、蔓性多年草、 学名    Solanum lyratum


下図は、「ヒヨドリジョウゴ」の花です。

 次は、「ワルナスビ」(悪茄子)の実です。

<「ワルナスビ」>

 夏に白や淡い紫色で、「ナス」、「チャガイモ」に似た花を咲かせます。

実の形は、「茄子」より「ミニトマト」に似ていて

名前のとおり茎や葉には、鋭いトゲが有り、始末が悪い植物で

除草剤も効かない代物です。

家畜も食べなくて、生態系被害防止外来種に指定されています。

"ワル(悪)” の名前が、付いた由来とのこと。

球形の実は、緑色から黄、熟すと黒と変化します。

地下茎で繁殖するので増殖力も旺盛ですが、丸くて輝く実

は、“黒真珠” なのです。

ナス科、ナス属、多年草、北アメリカ原産の帰化植物

全世界に移入され、分布してる由、学名    Solanum carolinense

英名    Apple of Sodom、Devil`s tomato  と “悪名” なのです。

 



白や淡紫色の「ナス」、「トマト」、「ジャガイモ」等の花に似ています。

尚、仲間には、「ツルハナナス」(蔓花茄子)Solanum jasminoides/poteto vine  が有ります。

半耐寒性木本、蔓性、別名「ソラナム・ジャスミノイデス」、「ハナホロシ」


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