「パンパスグラス」Panpas Gras が 白い穂に成って稔りました、
タンゴ Adios pampa mia の 歌声が聞こえてきそうです。
今日は、「モチノキ」、「クロガネモチ」の赤い実を載せます。
花が少ない時季に、花の代わりになる赤い実です。
両者、似たような 実と葉を着けますが、微妙な違いが有ります。
モチノキ科の樹木は、常緑樹ですので、赤い実と緑の葉のコントラストが楽しめます。
<「モチノキ」(黐の木)>
特に「モチノキ」は、「モッコク」、「モクセイ」と並んで、<庭木の三大名木>とされています。
昔、子供の頃に野鳥を捕獲するのに、此の樹木の樹皮を叩き
ネバネバの樹液を作り、小鳥を生け捕りにした樹木ですが、現在は、禁止です。
春に、4弁の淡い黄色い花を咲かせますますが、小さい所為も有って、目立たない花です。
葉は、革質で全縁、互生します、樹皮を叩いて、ネバネバの<鳥黐>を造って、野鳥を捕獲したものです。
野鳥保護が、徹底してない頃の話しですが、今は、禁止されています。
葉も実も次に挙げる「クロガネモチ」に似ていますが、実の大きさで、区別出来ます。
「モチノキ」の実は、径が約1Cm位に対して、「クロガネモチ」の実は、約 5m/m~6m/mと小さいのです。
モチノキ科、モチノキ属、常緑低木、雌雄異株、日本、中国、朝鮮半島に分布
学名 Ilex integra、別名「ホンモチ」、「トリモチノキ」、「モチ」
次は、「モチノキ」の実より小さい(6mm位)が、沢山の球状の実を着ける「クロガネモチ」(黒鉄黐)です。
<「クロガネモチ」>
枝や葉の柄が紫色なのと、葉が紫色に変色するので、<黒鉄>の名前が付いた由
他のモチノキ科の樹木の葉の革質や楕円形は、似ていますが、一層、濃い緑色で光沢が有ります。
此の樹木も初夏に、淡い紫色の小さな花を咲かせます。
「クロガネモチ」を ”金持ち” と解釈して、縁起木として崇める地方が有るとのことです。
モチノキ科、モチノキ属、常緑高木、雌雄異株、日本、中国、台湾、インドシナ等に分布
学名 Ilex rotunda、英名 Round leaf Holly、別名「フクラシバ」、「フクラモチ」
花も両者は、似た小さな五弁花で、区別し難い形、色ですが
「モチノキ」の花色は、淡い黄色で、「クロガネモチ」の花は、淡い紫色です。>/p>
<余録>
「カナメモチ」(要黐)の赤い実も、この時季に実りますが、「クロガネモチ」などよりも実の着き方は、疎らです。
扇の<かなめ(要)>に使用する木材で、「モチノキ」に似ているので此の名前が付いた由
唯、モチノ科とは違って、バラ科、カナメモチ属、常緑小高木、雌雄同株、日本原産とか
学名 Photinia glabra 、英名 Japanese photinia となってました、直径が5~6m/m
ガク片が実の天辺に付いている様子は、バラ科だけに確かに「バラ」の実に似ています。
葉が「カナメモチ」より多少大きい園芸種「レッドロビン」が最近人気がでてきました。