カイツブリのヒナ ~井の頭自然文化園

2009-06-30 12:31:15 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 本園を後にして分園(水生物館)に向かいました。水生物館のメインの水槽にはカイツブリのつがいとヤマセミが飼われていて、潜水の名人=カイツブリが長時間水に潜って魚を捕える様子や、運が良ければヤマセミが水面に急降下して、一瞬のうちに魚を捕えるところを目の前で観察することができます。
 このカイツブリ、繁殖の時期を迎えると、水の上に浮き巣をつくるのですが、ご存知でしたか?(私は知りませんでした)
 展示されているカイツブリは去年の夏に立派な巣を作り、冬にかけて何度か卵を産んだのですが、孵化するまでには至りませんでした(孵化器でも孵化を試み、1羽がかえったが育たなかったそうです)。今年は春先から巣作りする仕草が見られたので、4月9日に巣材となるマコモの枯葉をを入れたところ、せっせと運び出して、水中から立ちあがっている模造アシを柱に編み上げるようにマコモを積んで、たった一日で上に乗れるほどの巣を作ってしまい、4月14日には巣の中に卵が3つあることが確認されました。
 残念ながら、このときの卵は孵化に至らなかったのですが、カイツブリのペアは5月18日に新しい巣を作って、22日から30日にかけて6つの卵を産卵、そして6月13日から待望の孵化が始まりました。26日の時点で4羽がかえっています。残る2個も孵化してくれるといいですね~♪


 カイツブリは、ヒナが小さい頃は背中に載せて子育てをすることで有名です。(ガ~ン、ニワトリさんは知らなかった・・・)。水槽のヒナは、孵化してから数分後に自力で親鳥の背中によじ登り、羽の下にもぐりこんだそうです。こうしてしばらくの間、ヒナは殆どの時間を親鳥の背中で過ごしますが、親鳥はヒナを載せたまま潜水してしまい、こらえきれなくなったヒナが水中に落ちることもあるそうです。でも、心配無用。ヒナは孵化直後から泳ぐことができるので、もしかするとこれがカイツブリのスパルタ式教育だったりして・・・。
 さて、ニワトリさんが水槽前に着いたとき、カイツブリは巣の上にいましたが、ヒナは親鳥の背中に隠れていて、姿を見せてくれません(写真左)。もう一羽の親鳥はせっせと巣材を運んできて立派な巣をさらに補強していました。少し経つと、ヒナの1羽が顔を覗かせました(写真中央)。続いてもう1羽も!(写真右)。この時点では何羽が背中に乗っているのかわかりませんでした。


(左)3羽目が顔を覗かせました。
(中)4羽目のクチバシが! 右端の子はしきりにエサをねだっています。
(右)1羽が水に飛び込みました。

 時間です・・・久しぶりに医者に行きました。しばらくはお粥&うどんでお腹を休ませます。続きは明日! 


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