クリント・イーストウッドの最新作は、第一部『父親達の星条旗』第二部『硫黄島からの手紙』という構成になっていますが、人気漫画を映画化した『デスノート』も、前編・後編に分けて公開されました。それぐらい時間をかけないと描き切れなかったのでしょうが、まとめて撮影しておいて時間をずらして公開するのは、製作費を少しでも節約するのに有効な方法で、古くは『三銃士』『四銃士』(四銃士!は造語ですね)なんていう作品がありましたが、『マトリックス』『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズも、この手をつかっていましたね。
(タランティーノの『キル・ビル』は、あまりにも長すぎたのと、製作費を使いすぎたので、二作に分けて興収UPを目論んだとか・・・セコイ!)
死神を演じた中村獅童さん(台本読みのときにそう言ってしまったそうです)と同じく、「夜神月」を「やがみ・つき」としか読めなかったニワトリだから(当然原作も読んでいない)、『デスノート』はまとめてDVDレンタルで済ませるつもりでした。後編公開直前に前編をオンエアするというのは、『デスノート』が始めてではないけれど、劇場公開からわずか3ヶ月ということもあって、宣伝効果も抜群だったようで、実にうまいやり方だと感心しました。うちの妹なんか、思わず後編の前売り券を買ってしまったそうです。
ところで、「デスノート」って、何枚綴りなのでしょう? もしも私が「デスノート」を持っていたら、名前を書きすぎて余白がなくなってしまうかもしれません。
目を覆いたくなる事件、犯罪、事故、不正を新聞やテレビの報道で知らされるたびに、「書き込み」してるだろうから。
(桃太郎侍や破れ傘刀舟や中村主水になりたいニワトリだ)
ライト=死神だったら、ツキノワグマを駆除している猟友会の人の名前を、例えば熊30頭に対して1人の割り合いで無作為に書くかもしれません。
(暴言だけど、ライトならば、それで公平だと独善的に考えそう?)
というわけで、原作のライトは知りませんが、映画のライトは子供です(【L】も)。あの正義感は青臭い以前にどう考えても子供の感覚だし、あの残酷さと罪悪感の欠如も子供特有のものです。そして子供の頃は、誰でも天才だった・・・。その意味で、藤原竜也さんは適役だと思いました。
ところで、子供のように純粋&透明で、頭が切れるだけでなく、物事の全体を見渡せる聡明さと客観性を併せ持ち、沈着冷静な上、なおかつ度胸が人一倍座っている人物といえば、「新撰組」の天才剣士=沖田総司。彼は隊士たちと遊ぶより、子供たちと遊ぶことを好んだと言われています(そこらへんは、もてもての藤原さんとは違うけど)。藤原さんは『バトル・ロワイヤル』の頃から独特の少年ぽさを持っていた人でしたが、(私は見なかったのですが)彼の演じた沖田総司は、実に「らしかった」でしょうね。う~ん、無性に見たくなりました。
(まめちゃんの言うとおりだ・・・個人的には、香椎由宇さんをチェック!)
デスノート、私も観ました。
おもしろかった!藤原君適役でしたね。
少年と青年のハザマの役をやらしたら彼はまさに!
あのノートがもしあったら、よくないなあ。
確かに犯罪者が減るだろうけど、エスカレートして
自分の物差しで計った似たような人間しか残らない
ノートに記載されないように注意深くおどおど生きていかないといけない。架空のものでよかった。
香椎さんといえば、ローレライの映画。
去年はあの手の映画ブームでしたよね。
亡国のイージスとか。
だらしないしゃんとしていない日本人だと自覚が国民に曖昧な不安としてあるので、白い制服姿の海軍さんは素敵。エレガントな紳士に見えます。でも右寄りにはなれないなあ、ただ襟を正して生きていこう、とちょっとだけ思います。そう香椎さん、彼女には軽くない端正さを感じます。そこが好きです。
ねえ、また話題変えますが、藤原くん、功名が辻で淀の方を演じている永作さん?だったでしょうか?に非常に似ていると毎週目を凝らしてみています。八重歯の感じも似ていて、骨格が似ているので心なしか声の質も似ている感じがします。今度ぜひ見てください。
先日私もテレビでデスノート見ました!ぞくぞくするほどおもしろかったです。
藤原君 ピュアな心と残忍性を併せ持つ主人公にぴったりですね。ベビーフェイスなので、恋人の女の子とはミスマッチのようでしたが、それもいいのかな。もう一人の男の子 お菓子ばかり食べている子 ごめんなさい 名前知りませんが、彼もすごくよかった ちょっと不気味ですが。
怖かったけど、次も見たいです。
心配してくれて&おいしそうなレシピ、どうもありがとー
デスノート、録画してまだ観れていないので楽しみです。
中谷美紀さんが好きだと前にも書いたんですが、
(坂本龍一プロデュースで歌を出したあたりから好きです)
香椎さんて、どことなく彼女に通ずるものを感じます。
良くなったとたん、夜更かし好きの悪い癖が復活です(笑)
それではまた
〈えるざ〉さんのハンドルネーム、お話に出てくる映画から察すると、『野生のエルザ』から取られたのでしょうか?
それともダイアン・ソーン!の「イルザ」から?
これからもよろしく
コメント、ありがとうございます。
まめちゃん同様、私も「今の感じ」に胡散臭さを感じます。戦争犯罪人の祖父を尊敬している現首相は言うまでもなく、戦争を経験したことのない若手議員のタカぶりには吐き気を覚えるほどです。それほど戦争が好きで過去の戦争も間違っていないというなら、イーストウッドが監督した二部作の舞台となった「硫黄島」へ、【どこでもドア】で送り込んであげようと思いました。3月10日の東京でも、8月6日の広島でも9日の長崎でも、彼らが「なかった」と主張するあの日の南京でもいい・・・イラク、アフガニスタン、レバノンへなどの紛争地帯に「外遊」に行っておいで!
先日見た『父親達の星条旗』『トンマッコルにようこそ』は、どちらも反戦映画としても一級品でした。日本で初めてイーストウッドを認知した男を自慢する蓮實重彦(東大学長まで上りつめましたが)は、映画のパンフで、「衛生兵!」と叫ぶ兵士の声を題材に、アラン・ドワンの『硫黄島の砂』との精神的絆を強調していましたが、まともに見る限り、反戦映画以外の何ものでもなかったです。『トンマッコル~』も、宣伝されていたファンタジーというよりは、かなり現実的で、これも胸につまされるお話でした。
両方ともレビューに書くつもりですが、まめちゃん、その頃はきっと、機内の人か維納の地に降り立っていることでしょうね。なんだか寂しいですが、たくさんのお土産話と一緒に元気で戻られるよう、お祈り申し上げます。まめちゃんが帰国する頃は、ニワトリ記事もたまっていると思いますが、読んでコメントいただけたらとても嬉しいです。そして、そのつもりで書くつもりです。
私も『デスノート』で一気に藤原ファンになりました。
(『バトル・ロワイヤル』の彼も良かったが、タケシがねえ・・・パート2は見てませんが、「力」兄の大暴れは見ものとか)
香椎さんが実年齢よりも大人に見えることもあって、ミスマッチぽく見えますが、原作には出てこないキャラとのこと。やっぱりライトには彼女はいなかった?【L】役の松山ケンイチ君も、目の下に隈作ってるし、甘いもの依存症だから、きっと彼女いないでしょうね・・・
後編は、かなり面白そう! キラの運命は如何に?【L】には死相が出ているような・・・
近寄りがたい美人ではなくて、感じのいい美人の香椎さんですが、潜水艦映画『ローレライ』で紅一点のヒロインを演じているんだって。女性が出てくる潜水艦映画といえば、世間的には評判悪かった『ビロウ』がありますが、この映画で紅一点のヒロインを演じたオリヴィア・ウィリアムズは大大大ファンでもあり、冒頭からメカフェチな見せ場の連続だったし、映画としてもそれほど悪くなかった思います。リアルじゃないといったら、『U571』だって絶対あり得ない話じゃん!
題名が『ローレライ』だからといって、まさか彼女がローレライの魔女のように、潜水艦を沈めてしまう(変な表現ですが)わけじゃないでしょう・・・週末でもレンタルしようかな~
「中谷さんの歌」って、いつ頃でしょう。
私は「伊藤園」のCMの頃から好きで、映画だと『リング』『らせん』です。『らせん』は評判悪かったですが、彼女がヒロインだからそれだけで良く(奈々子は確か死んでたよな)、贔屓を抜きにしても『リング』の続編は『リング2』ではなく、やはり『らせん』だと思います。
(『リング・ゼロ~バースデイ~』はビギニングだからいいのですが・・・)
香椎さんは、正統派の美人だと思いますが、中谷さんと顔立ちが似ているわけではないですよね。彼女そっくりなのは最近の柴咲コウさんだけど、特にファンじゃありません。全然似ていない中谷さんと香椎さんの共通点は、佇まいというか雰囲気というか、漂うオーラの清楚な気品とか、自己主張しないわりに芯が凛としているあたりに魅了されるのかもしれません。
すっかりファンになってしまった香椎さんですが、『マイ・ボス・マイ・ヒーロー』に出ていたんですね。再放送があったら、見てみようかな?
(『ローレライ』より2年前の撮影?)映画デビュー作の『真昼の星空』は、本人もお気に入りとのことなので(『映画秘宝』のインタビューで)、『ローレライ』同様、機会があったら見ようと思います。