皇居一周 ~ 三井物産人口池から二重橋へ

2007-06-29 23:47:50 | 日常&時間の旅


                   




 皇居東御苑を一周して天守閣跡に戻ってきた頃、再び雨がぽつりぽつり降ってきて、以後止むことはなかった。平川門の入口受付で札を返却したのち内濠通りを南下して気象庁前の交差点を渡り、大手町の三井物産ビルへ向かった。
 カルガモがこのビルの人口池で子育てを始めたのが1983年、人工池から皇居のお濠へ子ガモを引き連れてお引越しをする際に外堀通りの交通を遮断して道路を渡らせるなど、一時は「社会現象」になっていたけれど、いつしか忘れられてしまった。
 今年は二年ぶりに二羽のヒナ(カルガモにしては少ないけど)が誕生したらしいので寄ってみたけど、親ガモの姿しか見えなかった。雨も降っているので、ヒナたちはお腹の下にいるのかな?(二枚目の写真は新聞の切り抜き)


     

 大手門あたりで、皇居名物?の白鳥が現れた。カメラを向けたら、こちらに気がついたのか、ゆっくり近づいてきた。BGMにサン=サーンスの「白鳥」は流れなかったが、雨の日のちょっとした幸福なひとときになった。可愛いなあ~




                   



 和田倉門を過ぎて優美な桜田巽櫓が見えてきた。時刻はそろそろ午後5時近く、京橋を出発してから7時間が経とうとしていた。モノクロ写真のような雨の夕方もいいものだと思った。二重橋に着いた頃、観光客も自分以外に一人しかおらず、警備の警察官に「早く帰りなさい」と言われているような気分になった。ここでも白鳥が優雅に現れ、背景になってくれた。




                   
 
 さてさて、皇居を一周したのも、二重橋を目の前で見たのも、これが生まれて初めての出来事でした。「灯台もと暗し」の典型的な例ですね。
 これからはちょくちょく訪ねてみようかと思っているのですが、意外とこの時期がお勧めかもしれません。花菖蒲もまだ見られたし、雨に濡れた紫陽花とほんのり色づいた梅の実が素敵でした。紫陽花はやっぱり雨が似合う花ですが、日本の家屋にもとても似合う花だと思います。
 そして、梅。これだけたくさんの梅の実が「梅酒」にならないのは惜しい気もしますが、地面に落ちた梅の実がほのかに香る雨の梅林坂も、なかなか素敵でした。
(若い女性二人組も、私と同じように足を止めていたので、多分一人よがりじゃないと思う)

                   



 写真ばかりになってしまいましたが、これで「皇居一周」記事も完走です。

 現在、時刻は30日(土)午前1時45分。私の部屋から西の空が見えるのですが、目の前に見事な満月が浮かんでいます。近くの雲も浮かび上がって綺麗~。

 先週夜空を見上げたときは「上弦の月」でした・・・あっ、月が雲に隠れた! 神秘的な光景です。再び現れて・・・映画を見ているみたい!

 今週は土日も仕事。中央線では三鷹~国分寺間の下り線高架切替え工事が行われ、帰宅困難も予想されます。会社に泊まった方が正解かも?