6月2日(土)の夕方、『神童』を見た帰り道に、「水・金・土星」の観測に最適な時間帯を迎えたので、西の空を見上げてみた。何も見えない。地上ではそれこそ星の数ほど人が繰り出しているから、うっかり空など見上げていれば、たちまち通行の妨げになってしまう。
新宿駅。ネオンの明かりと高層ビルに遮られて何も見えっこないと思っていたら、金星を発見。さすがマイナス4.7等星、都会でも見ることのできる孤高の星だ。
中央線の車内。西の方角に目を凝らすが、窓ガラスに車内の景色が映りこんでしまい、空の様子は皆目見当がつかない。
国立駅を降りて北口の坂を上がる。さすがに空が広い。鉄塔国分寺線23号の下にある駐車場から金星と土星が見えた。残念ながら、水星は雲に隠れて見ることができなかった。(日曜日の晩も、水星は見えない・・・)
【兵庫の放鳥コウノトリ、福井に飛来】
夕刊を読んでいたら、こんな記事が載っていた。福井県越前町の水田で、兵庫県立コウノトリの郷公園に自然放鳥された雌のコウノトリ(6歳)が見つかったというのだ。2005年以降に放鳥された14羽のうちの1羽で、今年の4月17日以降、所在がわからなかった個体らしい。発見場所は、豊岡にあるコウノトリの郷公園から約120km離れた水田地帯だった。公園側では「無事の知らせにほっとしている。福井で繁殖してくれれば」と、話しているそうだ。
新天地を求めて飛び立ったコウノトリ。記事を読んで即座に思い出したのが、映画『ジュラシック・パークⅢ』のラストシーン。「サイトB」のバードケージから解き放たれたプテラノドンが新天地を目指して雲の上を太陽に向かって飛んでいった。オリジナル『ロストワールド』(1925)の、ロンドンブリッジを川に落として大暴れしたブロントザウルスが故郷へ向けて大西洋を泳いでいくシーンに匹敵する名場面だった。
「命よ、思い切りはばたけ!」と、拍手を送ったっけ・・・
(上)今週初めて姿を見せたBグループのヒナ(全部で3羽います)
(下)藁を運んで巣作り中の南口Dグループのツバメ
去年の十月、解体されてしまった三角屋根の国立駅舎。実は、こちら側でもツバメが巣作りしていた。「もう来ないのではないか」と危ぶまれていたが、仮駅舎内に巣を作り、元気に子育てをしている。私のブログを読んだ妹が、5月27日付のよみうり新聞の記事を切り抜いて持ってきてくれた。
今朝3時に起きたので、外が明るくなった午前5時、国立駅までツバメを見に行った。記事になった巣以外にも、2羽のツバメが泥や藁を運んで巣作りの真っ最中だった。実をいうと、通勤の行き帰りに覗いていた駅北口のAグループとBグループのうち、先に孵化したAグループの3羽のヒナは、ある日忽然と姿を消した。Bグループでは先週あたりにヒナが孵った様子だったが、小さすぎてその姿を見ることができなかった。二、三日前から巣の上にヒナたちが顔を出すようになり、今朝は3羽のヒナが元気に体を動かしていた。
それにしても憎たらしいのがカラスだ。今朝も嫌な声で鳴きながら隙を伺っている。その声を聞くなりヒナたちはじっと息を潜め、近くの電線に心配そうな顔つきで止まっていた親鳥は、「そこには巣などない」という態度で、カラスに気づかないふりをして、カラスが誘導すべく遠くに向かって飛び去っていった。だが、カラスは一向に騙される気配がない。嫌な声で鳴きながら巣を探している。頭にきたので、石を拾ってカラスに向かって投げつけた。当たりっこないのだが、カラスは飛び去っていった。
Aグループのツバメは、お隣の巣を使って再び卵を抱いているようだ。がんばれ!
コウノトリの記事が載った日に、絶滅が危惧されているユキヒョウの赤ちゃんが5月19日に多摩動物園で誕生した記事も掲載されていた。同動物園では国内最多のユキヒョウを飼育しているそうだが、赤ちゃんの誕生は2年ぶり7頭目ということだ。その前には、どこの動物園だったか、飼育係も知らないうちにキリンの赤ちゃんが生まれたという微笑ましい記事も掲載されていたっけ・・・
今晩の『ダーウィンが来た』は、南極に住むアデリーペンギンの特集だったが、地球温暖化はアデリーペンギンの繁殖にも深刻な影響を与えていることが判明して暗鬱な気持ちになった。今年はまだ冷房を使っていない。できる限り使わないようにしようと思った。
たくましいといえば、三年前の冬にゴミ箱から拾ってきたランも・・・。父の手当ても良かったのだろうが、三株のうち一株が蘇って毎年この時期に花を咲かせている。
触れた途端、フリーズしたテントウムシ(サンバは踊らない)
午前5時半の薔薇と紫陽花。紫陽花は一雨降るたび色づき出した。