あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

石の町「大谷」を訪ねて(その3 最終回 大谷観音と平和観音)

2016年07月04日 | 旅行記

平安時代初期に弘法大師が開いたとされる大谷寺(おおやじ)は、「大谷観音」の名で知られ、坂東33霊場の第19番札所にあたります。

4月中旬に訪れた時は、ちょうど桜が見頃を迎えていました。









大谷石の洞窟に包み込まれた珍しい造りの本堂です。









堂内の岩壁面に彫られた厚肉彫りの美しい10体の石仏は、国の重要文化財・特別史跡の二重指定を受けています。
本尊の千手観音は、弘仁元年(810)弘法大師の作と伝えられ、磨崖仏としては日本最古です。
高さが4mもあり、柔かな大谷石に複雑な千手観音を掘るのは、高度な技術が必要です。








堂内をめぐって出口から後ろを振り返ると、手前のほこらの中に、阿弥陀三尊、その奥に薬師三尊が見えます。









大谷観音のすぐそばには、平和観音があります。
第二次世界大戦の戦没者を慰霊し、世界平和への祈りを込めた観音様は、高さ27m、昭和23年から6年の歳月をかけて完成しました。









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