あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

石の町「大谷」を訪ねて(その1 大谷資料館)

2016年07月02日 | 旅行記

1泊2日の日光旅行でしたが、日光に入る前に、東北新幹線の宇都宮駅で下車し、石の町で知られる大谷を見学しました。

大谷石(おおやいし)は、栃木県宇都宮市大谷の付近一帯から採掘される、新生第3紀中新世(今から2000万年前)に属する、流紋岩質角礫凝灰岩の総称です。

古くは8世紀の中頃、下野国分寺の土台石として、大正11年には旧帝国ホテルに利用されました。
今でも建築資材や塀や、耐火性を生かしたピザ窯などにも使われています。

採掘が本格的に始められたのは江戸時代の中期頃からで、ツルハシや石を運ぶのに使われた背負子で、手作業で行われていました。
昭和34年頃から機械化され、ここ10数年の間に著しい進歩を遂げました。


大谷資料館は大谷石採掘の姿と、地下採掘場跡が見学できます。









地下採掘場跡は、広さ2万平方メートル(140m×150m)、深さは30mあり、深いところでは60mにも及びます。

戦争中は地下倉庫や、軍事工場として、戦後は政府米の貯蔵庫として利用されました。
構内の平均気温は8度で地下の大きな冷蔵庫という感じです。

巨大な地下神殿のような景観で、ところどころがライトアップされ、幻想的な景観です。

ガイドさんに連れられて内部を見学しました。
写真がうまく撮れていなくてわかりにくいですが、壮大な地下神殿の中をさまよった感じです。

この中では結婚式やイベント、映画やドラマの撮影、プロモーションビデオの撮影など、さまざまに利用されているということです。
ツルハシで掘っていた人たちは、今の状況は到底想像できなかったでしょう。




























壁の表面は手掘りのツルハシの跡が残っています。









壁面にわずかに「石の華」の結晶がありました。
わかりずらいですが、かすかにきらっと光る結晶があります。
これは石の中に含まれる塩が噴き出して結晶となり、真冬は顕著に見られるようです。















少し近代的になって機械を使っていた様子が残っています。










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