たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 39

2006-01-23 | 中国編

寒いさなかに深夜までミーティング。

交渉難航し、相手は一歩もひかない。
もう11時を回ろうというころ、まだ、交渉半ばであったが、先方のスタッフが外からのケータリングを持参してきた。
実にいい香りなのだが、こちらは腹が減ってるし、頭に来てるし。
「たーさん、話し合いは一旦中断して、食事にしませんか?」と先方が切り出したのと同時に皿を並べだした。
虫の居所が悪かったのか、この光景を見ていて無性に腹が立ってしまい、交渉のことなど、どこへやら。
言い放ってしまった。
「ふざけるな。話も終わってないのに、おまえらとめしなんか食えるか!!」
座っていた椅子を蹴倒すと、すたすた外へ。
あわてて、同行していたスタッフが後を追ってくる。
「たーさん、まずいですよ。戻ってください。」
「いやだ。今日はもう終わりにする。やってられるか!あいつらと飯も食いたくない。」
「しかし・・・・」
「いいさ。ここだけが客じゃない。もう少し話し合いをしたければ、明日の朝、おまえに連絡るだろうし、迎えにも来るだろう。来なければ、こことは終わりだ。帰るぞ。」
一人だけ残って、あとはしぶしぶ帰途に。
まあ、今となっては計算のうちだが、腹がたったのは本当だ。今まで机をたたいていたのに、にこにこ飯なんか食える民族じゃないんだ。大和民族は!フッフッフッ。大人気ないのは僕だけかも知れないけど・・・・

外は寒いし、喧嘩別れで車もないので、テクテク歩いていたがここは山東省、さすがに冬の冷気が身にしみてくる。しかもこんな夜に限って、タクシーも通らない。
スタッフは気をきかせて反対車線にも一人いて、タクシーをまっているが、全く来ない!
やっとのことで、1台来たタクシーに乗り込む頃には、すっかり冷え切ってしまって歯の根もあわない。

「おい、ホテルまでもたないぜ。どっかで暖まって行こう。サウナなんてないかな?」
早速、運転手が聞きとめた。
「旦那、超美人そろいのサウナがありますぜ。」
「いや、サウナできれいなところ、新しいところがいいな。そっちは有名でなくてもいいから。」
「しかし、この近くですと、そこが一番近くて、清潔ですよ。」
「じゃあ、いいや。そこに行ってくれ。ホテルに戻るから外で待ってくれよ。」
「ようがす。」
「決まりだ。」

15分ほども走ると、ひっそりと静まり返った一角にネオンまばゆいサウナが見えてきた。ここか。

つづく。


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